韓国のみならず日本でも人気のジャンル法廷ドラマ。
主人公は弁護士、検事、裁判官と作品ごとに違い、このジャンルにはサスペンス、ヒューマンドラマ、ラブロマンスと様々な要素が盛り込まれているのが特徴となります。
医療ドラマもこれに近いところがあるのが人気の要因となっていますが、今回は法廷をテーマにしたおすすめドラマ7作品について紹介していきたいと思います!
悪魔判事
最初に紹介するのはチソンさん主演の2021年作「悪魔判事」です。
本作は、法廷が国民参加型のショーとなった仮想の韓国が舞台という一風変わった設定の法廷ドラマであり、チソンさん演じる主人公はショーと化した公開裁判の裁判官を務める人気者です。
国民から絶大な人気を集めるスター判事なんですが、実は善悪の区別がつかない謎めいた人物であり、視聴者はそんな主人公が善人なのか悪人なのか分からないまま注視することとなるんです。
国民投票で裁判の結果が決まる世界と聞くと、凄く公平なように感じるかもしれませんが、実際はそのシステムを利用する悪人たちがはびこっている世界であり、そんな世界の中で主人公はダークヒーローとして悪人たちと戦うことになります。
こういった設定の作品だけあって、普通の法廷ドラマと比べると到底リアルとは呼べない内容なんですが、一方で悪人の悪さが際立ち、現実の法廷ドラマではあり得ないエンタメ的展開が見れるのが特徴となります。
悪人たちに利用されやすい現在の法律や裁判について考えさせられるドラマとしても楽しめますね!
共演は、キム・ミンジョンさん、GOT7のジニョンさん、パク・ギュヨンさんなど。
グッドパートナー
次に紹介するのは、チャン・ナラさんとナム・ジヒョンさん主演の2024年作「グッド・パートナー」です。
長年第一線で活躍する童顔女優チャン・ナラさんと、大人気子役を経て大人の女優へと成長したナム・ジヒョンさんが本作で演じるのは離婚弁護士です。
スター弁護士と新人弁護士のコンビというのは王道の設定ですが、女性コンビとなっているのがこの作品ならではであり、実際の離婚専門弁護士が執筆したリアルな内容が特徴となっています。
2人のバディぶりと成長を描くだけでなく、訴訟を通して描かれる様々な人間模様も見どころで、男性中心の弁護士ドラマとは違った視点で結婚・離婚について描かれているのも女性主人公ならではのもの。
離婚後の家族の再生と、離婚による成長ドラマにも注目です!
ちなみに、日本にも同名のドラマがありますがリメイクではありません。
ドクター弁護士
続いて紹介するのは、ソ・ジソプさん主演、シン・ソンロクさん、イム・スヒャンさん共演による2022年作の医療捜査ドラマ「ドクター弁護士」です。
タイトルからも分かるように、主人公は医師から弁護士へと転身するというキャラクターであり、何故そんな転身をするに至ったのかが描かれていくドラマとなります。
主人公は胸部外科医として数多くの難手術をこなしてきた天才医師で、院長からも頼りにされる凄腕として多くの患者の命を救ってきました。
しかし、その裏では幽霊医師として他の医師の手術も担当させられる多忙な日々を送っていたのです。
ところが主人公は散々利用された挙句に他の医師のミスを押しつけられ逮捕されるという裏切りにあってしまい、その復讐のために医療訴訟専門の弁護士となるのです。
つまりこのドラマには医療ドラマ、復讐劇、犯罪捜査、法廷ドラマという4つの大きな要素があり、かなり荒唐無稽ではあるもののエンタメとして楽しめる唯一無二な内容になっているんです!
堅苦しい法廷ドラマは苦手という方にとってはとても見やすい作品と言えるでしょう。
お金の化身
大ヒット作「ジャイアント」の製作スタッフとカン・ジファンさんがタッグを組んだ法廷復讐エンタメドラマ「お金の化身」。
ファン・ジョンウムさんやパク・サンミンさんといった人気実力派俳優との共演により2013年に放送されたこのドラマは、これぞ韓国ドラマといった愛憎劇要素に復讐劇が合わさっているのが特徴です。
主人公が検事ということもあって当然法廷ドラマ要素もあるのですが、メインはそちらではなく過去の事件の真相を探り、真犯人への復讐を果たそうとする犯罪捜査ドラマです。
そこに記憶喪失や濡れ衣、ロマンス要素などがプラスされ、家族を殺した者たちへの復讐という暗い内容なのにコミカルな要素が多分に盛り込まれていて、復讐劇にしては重すぎない内容なのも本作ならではの魅力となります。
事件の真相を知ることで悪人たちへの復讐を誓うシリアスな面と、とても検事とは思えないユーモラスなキャラクターを演じ分けたカン・ジファンさんの演技が見どころですが、ヒロイン役のファン・ジョンウムさんのコミカルでは愛らしいロマンス演技も見逃せません!
弁護士の資格〜改過遷善
2014年に放送された「弁護士の資格〜改過遷善」は、キム・ミョンミンさんとパク・ミニョンさん主演による法廷ヒューマンドラマです。
主人公は有能だが冷血な弁護士。
しかし、ある日事故により記憶喪失となり、勝つためには手段を選ばなかった男が人間味溢れる人情派弁護士へと様変わりしたのです。
そして、かつて自身が所属した韓国一の法律事務所と対決することになる!というのがこのドラマのストーリーとなります。
このドラマは弁護士というものの在り方や、弁護士とは何かについて考えさせられるドラマであり、冷血な弁護士が記憶を失ったことにより過去の自分の行動をかえりみて、これまでの自分を否定し人間味ある人物へと変化していく点がみどころです。
弁護士とは必ずしも正義の味方とは言えず、依頼人の立場により正義にも悪にもなり得るということを、記憶喪失となる前と後、父と子の対比により描いています!
親愛なる判事様
次に紹介するのは、ユン・シユンさんとイ・ユヨンさん主演による法廷ラブコメディ「親愛なる判事様」です。
ユン・シユンさんが冷徹なコンピューター判事と呼ばれる双子の兄と、前科5犯の弟の二役を演じ、突然居なくなった兄の代わりに判事をする羽目になった弟の入れ替わりドラマとなります。
裁判や法律のことなど何も知らない主人公のドタバタ模様と、そんな主人公が頼りにしっぱなしの司法研修生とのロマンスが見どころで、本物の判事の ことを知る元恋人や先輩判事に正体がバレないようにどう立ち回るのかも注目ポイントとなります。
そんなドタバタ模様がある一方で、何者かにより拉致された兄の行方を探す展開や、無知な主人公の視点から法廷や法律について描くことで正義とは何かを考えさせられる親しみやすい法廷ドラマに仕上がっています!
法廷プリンス−イ判サ判−
最後に紹介するのは、ヨン・ウジンさんとパク・ウンビンさん主演の2017年作「法廷プリンス−イ判サ判−」です。
パク・ウンビンさんといえば大ヒット作「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」での大ブレイクで知られていますが、濡れ衣を着せられた兄の無罪を証明するために判事となったヒロイン役を演じています。
本作は韓国でそんなヒロインの成長とロマンスを見守るドラマですが、その相手役を演じるのは冷静沈着なエリート判事役のヨン・ウジンさんと、熱血検事役のドンハさんです。
クールな判事と狂犬検事という正反対の2人は、法廷だけでなく恋のライバルとしてもドラマを盛り上げます。
このドラマはヒロインの成長を通して余り知られることのない判事たちの仕事を描くのですが、犯罪捜査、法廷ドラマだけでなくラブコメディとしても楽しめる内容となっています!
まとめ
以上、法廷をテーマにしたおすすめドラマについて紹介してきましたが如何でしたでしょうか?
今回紹介した以外にも法廷ドラマ要素のある作品は沢山あります。
近年だと「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」がその代表格です。
主人公が弁護士なことが多い韓国のサスペンスドラマでは、数多くの作品で法廷シーンが登場します。
それらは一つの大事件を扱うものから、様々な事件を通して人間模様も描くものなど様々で、サスペンスやラブロマンス、ヒューマンドラマ要素が絡んでくるのも定番となっています。
日本とくらべると圧倒的に数の多い韓国の法廷ドラマですが、皆さんの好みはどれですか?
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