皆さんは、韓国国民から愛される芸能人が、そのイメージに合わせて「国民の〇〇」という愛称がつけられていることをご存知でしょうか?
さまざまなバリエーションがありますが、今回は「国民の弟、彼氏、年下男子」と呼ばれる俳優を7人選んでご紹介します。
まずはじめに「国民の弟」と呼ばれている方からご紹介していきましょう。
最初にご紹介するのは、歌のみならず、ドラマやバラエティでも活躍し、「国民の弟」と呼ばれ親しまれている人気タレントのイ・スンギ さんです。
1987年1月13日 ソウル市生まれの36歳(2023年現在)。
高校時代にバンド活動を始めると、歌手のイ・ソニさんにスカウトされ、2004年、アルバム「蛾の夢」をリリースし、17歳で歌手デビューします。
また、ドラマ「ノンストップ5」や「噂のチル姫」に出演して俳優活動も開始。
そして2007年からバラエティ番組にレギュラー出演すると、天然キャラクターを活かし、「ホダンスンギ」というあだ名とともに親しまれ、「国民の弟」と呼ばれるほど人気を上げました。
更に2009年、初主演を務めたドラマ「華麗なる遺産」では47%という高視聴率を記録し、S演技大賞・特別企画部門演技賞を受賞。
また同年から2012年までトークショーで、MCとして出演を開始し、歌手・俳優だけでなくバラエティでも積極的に活動します。
2013年には、時代劇ドラマ「九家の書」に主演。「国民の妹」と称されるペ・スジさんとの初共演が大いに注目されました。その後2019年に主演を務めたドラマ「バガボンド」では、軍隊で学んだ格闘術など活用して、激しいアクションシーンを殆ど自らこなしました。
続いてご紹介するのは、愛嬌ある笑顔と大人顔負けの演技で人気を博した子役出身の俳優ヨ・ジングさんです。1997年8月13日 ソウル市生まれの26歳(2023年現在)。
2005年、8歳の時に映画「サッド・ムービー」に出演してデビューすると、以降は子役として、映画やドラマの主人公の子供時代を演じました。
また、2008年のドラマ「イルジメ~一枝梅」や、2012年のドラマ「太陽を抱く月」でも主人公の子ども時代を演じましたが、子役とは思えない程の集中力の高さが評価され、各テレビ局主催の演技大賞の最優秀子役賞を受賞します。
そして演技者としての転機となったのが、2013年の主演映画「ファイ 悪魔に育てられた少年」であったと言われています。
この映画で、彼は誘拐犯に育てられた少年の愛憎の葛藤と狂気を演じて、国内の各映画祭の新人賞を総なめにしました。
更に2014年のドラマ「オレンジ・マーマレード」では、時代劇・ファンタジー・ラブロマンスという様ざまな要素が含まれた作品の主役を見事に演じて、演技大賞・新人男優賞を受賞。
通常、子役時代のイメージを払拭して、大人の俳優へ生まれ変わるのは難しいといわれますが、ヨ・ジングさんの場合は、自身が望んだようにうまく変貌を遂げられた例と考えられます。
三人目にご紹介するのは、どんな役柄も完璧に演じる天才子役と言われたユ・スンホさんです。
1993年8月17日 インチョン広域市生まれの30歳(2023年現在)。
1999年に携帯電話のCMでデビューすると、子役としての活動を始め、2000年に「カシコギ父と子が過ごしたかけがえのない日々」でドラマデビューを果たします。
また、2002年には「おばあちゃんの家」で映画に初挑戦し、その後、演技力の高さと人気により「国民の弟」と呼ばれるようになりました。
時代劇から現代劇、あるいはドラマから映画と幅広い分野で活躍する天才子役と言われ、2007年には、時代劇「太王四神記」と「王と私」で子供時代を演じ、注目を浴びました。
また顔がソ・ジソブさんに似ていることから「リトル ソ・ジソブ」とも呼ばれていたようです。
除隊後初のドラマとなった2014年「リメンバー〜記憶の彼方へ〜」では主演を務め、超記憶症候群の弁護士を演じて、最高視聴率24%を叩き出して大成功を納め、更に2017年には、ドラマ「仮面の王 イ・ソン」でも主演を務め大ヒットに導きます。
最近では、2020年のミステリードラマ「メモリスト」に出演し、人々の記憶を読む力を持った警察の探偵として主演を務めています。
続いて「国民の彼氏」と呼ばれている方をご紹介していきましょう。
四人目にご紹介するのは、明るい笑顔が魅力で、話題作に次々と出演する人気俳優のパク・ボゴムさんです。
1993年6月16日 ソウル市生まれの30歳(2023年現在)。
高校生の時に、ネット上で公開したピアノの弾き語りが注目を集めると、2011年には映画「ブラインド」で俳優デビューを果たします。
そして、2014年にドラマ「のだめカンタービレ」に出演し、続く2015年には、若手俳優の登竜門となった「応答せよ」シリーズの第3弾「恋のスケッチ〜応答せよ1988〜」に出演してブレイクしました。
更に2016年の主演ドラマ「雲が描いた月明り」が最高視聴率25%を記録し大ヒットして、実力を認められ、スターの座に上り詰めました。
また、ここで皇太子役を演じたときは「国民世子」と呼ばれましたが、そんな彼の異名を「国民の彼氏」に変えた作品が、2018年ドラマ「ボーイフレンド」です。
このドラマで、ソン・ヘギョさんとカップル役を演じたことが大反響を呼び、その後彼が紹介されるときは、「国民の彼氏」とか「国民のボーイフレンド」と前置きされるようになりました。
時代劇だけでなく現代劇でも爽やかな笑顔と、時にはミステリアスな魅力で、多くの人を魅了してきたパク・ボゴムさんですが、多くの作品の中で「良い息子」を演じていたこともあり、「こんな息子が欲しい」という声がよく聞かれるのも、彼の人気の大きな理由と言えるでしょう。
最後に「国民の弟」とは違い、ワンランク上の「国民の年下男子」と呼ばれている方をご紹介していきましょう。
五人目にご紹介するのは、「君の声が聞こえる」などで有名な「新四天王」の一人イ・ジョンソクさんです。
1989年9月14日 京畿道水原市生まれの34歳(2023年現在)。
2005年、15歳でソウルコレクションの最年少男性モデルとしてデビュー。
また2010年に、「検事プリンセス」で俳優デビューすると、同年、「シークレット・ガーデン」で多くの注目を集めました。
続く2011年の「ハイキック3 -短足の逆襲-」では、劇中で演じた、可愛い子ぶって愛嬌を振りまく「プインプイン」という言葉と仕草が大流行します。
そして2013年、「君の声が聞こえる」では、人の心を読むことができる役を演じて、最高視聴率24%を記録し、演技大賞・男性優秀演技賞と10大スター賞を受賞しました。
更に2014年に、「ドクター異邦人」や「ピノキオ」への出演で、俳優としての地位を確立すると、2016年に出演した「W-君と僕の世界-」で演技大賞の大賞を受賞。
また2017年公開の映画「V.I.P. 修羅の獣たち」では、初めて悪役に挑戦し、サイコパス連続殺人犯の「存在感が凄まじかった」など絶賛されました。
そして入隊前の最後の作品となった、2019年の「ロマンスは別冊付録」では、ヒロインの年下男子を演じ、国民の心を動かして「国民の年下男子」と呼ばれました。
六人目にご紹介するのは、アイドルグループ「5urprise」のメンバーで、ドラマ「チーズ・イン・ザ・トラップ」で大躍進の若手俳優ソ・ガンジュンさんです。
1993年10月12日 京畿道軍浦市生まれの30歳(2023年現在)。
新人俳優発掘プロジェクトのオーディションを受け、2000倍の競争を勝ち抜き、グループ「5urprise」のメンバーに選ばれると、約2年間のトレーニング期間を経て、2013年にドラマ「放課後のくじ引き」でデビューを飾りました。
そして2014年のドラマ「ずる賢いバツイチの恋」で、主人公に思いを寄せる年下男子を演じると、2016年にはドラマ「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」で、作品のヒットと共にブレイクを果たし、「国民の年下彼氏」と呼ばれるようになります。
また同年、米国のドラマシリーズの韓国リメイク版となる「アントラージュ 〜スターの華麗なる人生〜」で単独初主演を果たしました。
最後にご紹介するのは、「年下男子ブーム」の火付け役とも噂される人気俳優のチョン・へインさんです。
1988年4月1日 ソウル特別市生まれの35歳(2023年現在)。
大学在学中に軍に入隊し、軍用トラックを運転する師団長運転兵を務めた経験があります。
兵役を終え、26歳の遅咲きでデビューしました。
2013年に、AOA「MOYA」のミュージックビデオに出演すると、2014年にドラマ「百年の花嫁」で俳優デビューを果たします。
また、2014年から2016年までは、「トッケビ」を始め様々なドラマにカメオ出演しています。
そして2017年、ファンタジーロマンス「あなたが眠っている間に」に出演し人気を獲得。
続く2018年には、ソン・イェジンさんとともに恋愛ドラマ「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」で初の主演を務め、アジア中で人気が高まりました。
最近では、2021年放送の「スノードロップ」で主演し、北朝鮮の工作員を演じています。
いかがでしたでしょうか?
今回は、「国民の弟・彼氏・年下男子」という愛称で韓国国民から愛されている俳優7人をご紹介しました。
こんな愛称をつけてもらって長く愛される俳優さんはうらやましいですね。
「国民の〇〇」には、この他にも「妹、初恋、嫁、息子、父、母ーーー」と沢山あるようです。
別の機会にそちらの紹介もできたらよいと思います。