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【韓国時代劇ドラマ】朝鮮王朝三大悪女を演じた韓国女優

朝鮮王朝時代、厳しい身分制度と男尊女卑社会の中、たくましく生き抜く女性たちがいました。

そのなかで、野望を実現するためにあらゆる手段を使って成り上がっていく女性が数多く出てきます。
特に有名なのが「朝鮮王朝三大悪女」と呼ばれる、張緑水(チャン・ノクス)、鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)、張禧嬪(チャン・ヒビン)です。

今回は、これら三大悪女を演じて評価の高かった女優を紹介します。

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朝鮮王朝三大悪女とは?

先に言いました通り、通常は張緑水(チャン・ノクス)、鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)、張禧嬪(チャン・ヒビン)の三人を指して「朝鮮王朝三大悪女」と言います。

それでは、それぞれについて簡単にご紹介します。

張緑水(チャン・ノクス)

父は今でいう県知事にあたる役人でしたが、賎民の女性との間に生まれ身分が低いために、貧しい生活を強いられます 。

当初召使いと結婚しましたが、奴婢で一生終わりたくないと思ったチャン・ノクスは夫と子供を捨て、妓生となりました。

 歌や踊りが上手かったため、噂を聞きつけた10代国王・燕山君の寵愛を受けて側室になります 。

しかし王宮にあった財宝を勝手に持ち出すという強欲ぶりで、燕山君の悪政にも加担しました。
燕山君がクーデターで王宮を追放されたあとに、憎悪を持つ人たちによって彼女は襲われて斬首になっています。

よほど周囲から怨みを買っていたようで、その遺体に庶民が石を投げ続け、やがて石塚ができたそうです。

鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)

11代国王・中宗(チュンジョン)の三番目の正室、文定(ムンジョン)王后の手先だった女性です。

彼女は貴族階級の娘でしたが 、側室の娘とさげすまれる生活から抜け出すために妓生になります。
そして、文定(ムンジョン)王后 の弟のユン・ウォニョンの側室となり、正室を毒殺して正室となりました。

その後、商団を作り財力を得て、文定王后に取り入り権力をほしいままにしていきます。

しかし文定王后が世を去ると、後ろ盾をなくして失脚。
最後は自害せざるをえないほど落ちぶれました。

張禧嬪(チャン・ヒビン)

絶世の美女であったと歴史書に記されており、19代国王・粛宗(スクチョン)に寵愛された側室で、一介の宮女から王妃まで昇格しています。

しかし後に、淑嬪(スクピン)・崔氏(チェシ)の登場によって運命が大きく変わっていきます。

粛宗の寵愛を失って、再び側室に降格しました。
それでも執念深く王妃を呪い殺そうとしましたが、その罪に問われて最後は死罪になっています。

とはいえ、粛宗との間に生まれた息子が、20代国王・景宗(キョンジョン)として即位しており、国母になれたということで、悪女なりに相応の名誉も受けた存在です。

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張緑水(チャン・ノクス)を演じた女優

パク・チヨン

最初にご紹介するのは、張緑水を主人公にした初めての作品と言われる、1995年のドラマ「王妃チャン・ノクス〜宮廷の陰謀〜」で主人公を演じたパク・チヨンさんです。

整った美貌と目力の強い独特の雰囲気から、歴史ドラマやシリアスな作品に多数出演しています。
代表的な出演作品に、2022年「シスターズ」や「ヒョンジェは美しい」に、2021年「赤い袖先」などがあります。

イ・ハニ

続いてご紹介するのは、2017年に放送された「逆賊・民の英雄 ホン・ギルドン」で、張緑水を演じたイ・ハニさんです。
2006年のミス・コリアの優勝者で、2007年のミスユニバース世界大会に韓国代表で出場し、4位になった経歴の持ち主です。

ソウル大学卒業で、舞踊やカヤグムを専攻していたため、知性と妖艶さの備わっている張緑水を演じきったと好評を博しました。

代表的な出演作品には、2010年「パスタ〜恋ができるまで〜」や、2019年「熱血司祭」、2021年「On the Woman」などがあります。

鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)を演じた女優

カン・スヨン

最初にご紹介するのは、2001年に放送された「女人天下」で、鄭蘭貞を演じたカン・スヨンさんです。
1987年に映画「シバジ」で、ベネチア映画祭・最優秀女優賞を受賞し 、ワールドスターと呼ばれる国民的女優です。

しかし、2022年に、自宅で頭痛を訴えて倒れ、脳出血と診断され帰らぬ人となりました、享年55歳。

パク・チュミ

続いてご紹介するのは、2016年放送の「オクニョ〜運命の女〜」で鄭蘭貞を演じたパク・チュミさんです。
彼女にとって本作品での鄭蘭貞役は、初の悪役でした。

美しく可愛らしい鄭蘭貞を演じ、主人公のオクニョ以上に存在感を放っていたと好評を得ました。

代表的な出演作品には、2018年「私のIDはカンナム美人」や、2021年「結婚作詞 離婚作曲」などがあります。

張禧嬪(チャン・ヒビン)を演じた女優

イ・ミスク

最初にご紹介するのは、1982年に放送された「女性列伝チャン・ヒビン」で主人公の張禧嬪を演じたイ・ミスクさんです。1979年、映画「モモは世間知らず」でデビューし、1980年代の韓国映画界を席巻したベテラン女優です。

彼女が演じたチャン・ヒビンは、単に毒の強い女性という従来のイメージを覆して、女性的な魅力が加わり、歴代最高のチャン・ヒビンという高い評価を受けました。

チョン・インファ

続いてご紹介するのは、1988年に放送された「朝鮮王朝500年仁顕王后」でチャン・ヒビンを演じたチョン・インファさんです。

チャン・ヒビンを演じた当時は新人女優であったため、清楚なイメージが強く、悪女感が出せていないと評価されていました。

しかし、歴代のチャン・ヒビンの中で最も品があるとの評価を受けており、チャン・ヒビンのイメージが定着したとも言われています。

また、2010年に放送された「製パン王キム・タック」で、主人公をいじめる継母役で、KBS女優最優秀演技賞を受賞しています。

キム・テヒ

最後にご紹介するのは、2013年放送の「チャン・オクチョン〜張禧嬪〜」で、チャン・ヒビンを演じたキム・テヒさんです。

ソウル大卒という才色兼備の彼女のデビュー作は、2002年の短編映画「新都市人」でしたが、彼女を有名にしたのは、2003年の「天国の階段」で演じた悪女役でしょう。

また、2011年「僕とスターの99日」で、西島秀俊さんとともにダブル主演したこともあり、日本でも知名度の高い女優の1人です。

キム・テヒさんは「チャン・オクチョン〜張禧嬪〜」のキャスティングが決まった当初は、演技力の部分で若干不安視されていました。
しかし、ビジュアル的には歴代のチャン・ヒビンの中で最も美しいと評価されています。

更にキム・テヒさんが演じたチャン・ヒビンは、勧善懲悪の部分にスポットを当てるのではなく、朝鮮時代初のファッションデザイナーという設定で、平凡な女性が情熱的に希望を持って生きていくという、一人の強い女性として描かれました。

代表的な出演作品には、2009年「IRIS〜アイリス〜」や、2015年「ヨンパリ〜君に愛を届けたい〜」、2020年「ハイバイ、ママ!」などがあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はいわゆる「朝鮮王朝三大悪女」と呼ばれている三人の女性を紹介しましたが、いずれも低い身分から必死に成り上がろうとして悪評を受け、運命に翻弄された部分も多く、同情すべき点もあるようです。

むしろ本当の「悪女」は、権力を握る側にいて、裏で暗躍していたワル達です。

具体的には、11代国王・中宗(チュンジョン)の三番目の正妻、文定(ムンジョン)王后、21代国王・英祖(ヨンジョ)の二番目の正妻だった、貞純(チョンスン)王后、そして、23代国王・純祖(スンジョ)の正妻だった、純元(スヌォン)王后などの名が挙げられるでしょう。

今後、是非これら三人を主人公にした「朝鮮王朝新三大悪女」なる時代劇ドラマを制作してもらいたいと思います。


あなたのドラちゃん

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