前回は「日本に寄付をした男性韓国芸能人」を紹介しましたが、今回は女性韓国芸能人を紹介していきます。
そして前回の寄付対象はほとんどが東日本大震災に対してだったこともあり、長年活躍している韓国芸能人ばかり紹介する形になりました。
今回は最近話題となった人物や、現在日本で活躍中の方もいるのが前回との違いです。
それでは、女性韓国芸能人5名を紹介していきます。
韓国の人気女性DJでインフルエンサーのDJ SODA(ソダ)さんといえば、2023年8月に大阪で行われた音楽イベントに出演した際、一部の観客から胸などを触られる被害を受けたと訴えたことが報道され連日話題となった方です。
しかし、そんな騒動に遭いながらも能登半島地震の発生を受けて寄付して下さったようなんです。
2024年1月5日に「一般社団法人 ピースボート」に100万円の寄付をしたソダさんですが、しかし、この時の領収書の画像を自身のSNSに投稿したことで感謝の声が上がる一方で疑問の声も上がり、こちらもまた話題となってしまいました。
この事についてソダさんは、「私が寄付領収書SNをwに投稿した理由は、寄付を流行させたいからであり、金額は重要ではない。多くの人々が寄付に参加し、簡単に参加することが重要だ。それで私はいつも寄付領収書をSNSに投稿してきたの」と説明しています。
さらに、「私が寄付したところはインターネットに出ているところの中でランダムで一つを選択したの。絶対に私とその寄付したところは何の関係もないのに、どうしてまた変な陰謀論を企てるの?」「前にも言ったように私がそんな目にあったこととは別に私が日本を好きな心は変わりないから寄付をしたの。しかしあなたたちは今回も私が寄付をしたことに対してまた変な陰謀論を企んでいて本当に怖い」と寄せられた批判の声に対して本音を漏らしています。
寄付してくれた事に感謝するのではなく、何かしら粗を探して悪者に仕立て上げようとする人がいるというのは悲しいことですね。
この事で善意から寄付をしようと思っていた人たちが寄付するのを思い留まってしまったとしたら、被災地にとっても、日本のイメージにとってもマイナスでしかありません。
KARAといえばヒップダンス振付が特徴の曲“ミスター”により、日本でも大ブームになった韓国の女性アイドルグループですが、彼女たちもまた東日本大震災の際に寄付をしてくれました。
KARAが日本で本格的に活動を始めたのは2010年からですが、日本でCDデビューを果たしてからは、音楽番組やバラエティ番組、CM出演と大忙しとなり、彼女たちと少女時代の存在がK-POPブームの火付け役となりました。
日本での活動を始めてわずか1年後には出す作品すべてが1位となり、CMやドラマにも出演もしていた彼女たちでしたが、一方でグループと事務所の間では報酬面での問題を抱えていたようなんです。
日本でこんなに忙しくしている中、韓国ではメンバー3名が事務所との専属契約解除を申し出ていたんです。
そんな中で起きたのが2011年3月11日の東日本大震災でした。
当時、様々な問題がありながらも彼女たちは2011年3月18日放送の「ミュージックステーション」に生出演することが報じられていたのですが、東日本大震災が起きたことで韓国政府が日本を旅行留意地域に指定したことで、KARAは来日を取り止め出演も中止となってしまいました。
そんな苦しい状況の中で彼女たちは被災したファンに向けて「日本の皆様 そして被災地の皆様へ心からお見舞いとお悔やみを申し上げます。ゆかりの深い日本での出来事に胸を痛めております。訪日を断念しました為、直接お見舞いを伝えることができず大変残念に思っています。少しでも皆様のお力になれるよう支援致します。」というグループとしてのメッセージと、メンバーそれぞれの手書きのメッセージを公式ファンクラブサイトに載せると共に、発売予定だったシングル「ジェットコースターラブ」の収益をすべて地震被災者に寄付すると発表しました。
そして、メンバーの故ク・ハラさんにいたっては、事務所にも内緒で個人的に1億ウォン(約720万円)を寄付しています。
彼女は当時まだ二十歳になったばかりという若さでしたが、発売予定だったシングルが発売延期となったことで収益金の寄付が先送りになるという状況を見て、自らコツコツと貯めていたお金を寄付することを決めたそうです。
その当時、2010年1〜6月のメンバー1人当たりの報酬が月14万ウォン(約1万円)しか支払われないことに関して事務所と揉めていたというのに、その後報酬が支払われたのだとしても1億ウォンという大金を寄付するなんて本当に頭が下がりますね。
チェ・ジウさん主演の人気ドラマ「天国の階段」での悪女役や、イ・ビョンホンさん主演の大作ドラマ「アイリス」のヒロイン役などで知られるキム・テヒさん。
日本でもCMに出演したり、西島秀俊さんと共にドラマ「僕とスターの99日」で主演するなど馴染み深い女優さんで、韓国を代表する美人女優としても広く知られています。
一方で、スイス親善文化大使と独島愛キャンペーンを行ったことにより“反日女優”というイメージもあり、この問題により抗議デモが起きたり、批判が殺到しCM出演記者会見が中止されるという問題も起き、参議院法務委員会で片山さつき議員により問題提起されたこともありました。
そんな高い人気を誇る一方でアンチも多いというキム・テヒさんですが、東日本大震災の際には日本赤十字社に700万円(1億ウォン)の義援金を寄付しています。
キム・テヒさんは「日本は好きな国」「今後も日本で活躍したい」と発言している一方で、領有権が争われる竹島は韓国領土(独島)であるとアピールする「独島愛キャンペーン」を行い、“独島は我らの領土”と書かれたTシャツまで着ていたというのは疑問でしかありません…。
2009年のドラマ「美男ですね」出演により日本でも人気となったパク・シネさんは、ドラマや映画への出演のみならず、モデル、MC、バラエティ番組出演、音楽活動とマルチに活躍してきたトップ女優です。
一方で、2011年(21歳)の時から飢餓対策広報大使として飢餓対策キャンペーン「STOP HUNGER」に参加するようになり、以降は募金活動や災害チャリティ、自身の母校への寄付など様々なボランティア活動を行ってきました。
韓国での船舶沈没事故やネパールで起きた地震、火災の被害者や家計が苦しい人たち、山火事の被災者やコロナウィルスの影響で生活が困窮している低所得層の児童たち、集中豪雨の被災者などに寄付をするなど、その活動歴は10年以上に及ぶそうです。
そんなパク・シネさんは、日本で初めて行ったファンミーティングの際にも募金活動を行ったり、ソウルで行われた韓日文化交流チャリティーイベントに出席し、東日本大震災で最も被害の大きかった石巻市の中学生たちと交流するなど、非常に熱心にチャリティ活動に取り組んでいます。
ペ・ヨンジュンさんと共に「冬のソナタ」で韓流ブームを起こす切っ掛けを作ったとされるチェ・ジウさん。
ドラマ「美しき日々」や「天国の階段」など代表作も多く、泣きの演技が得意な事から“涙の女王”というあだ名が付き、ファンの間では“ジウ姫”と呼ばれている韓国を代表する女優の1人です。
「日韓共同訪問の年」の韓国代表の広報大使に任命されたり、韓国・日本・中国で共同制作した「101回目のプロポーズ」のリメイクドラマに主演し、竹野内豊さんとドラマ「輪舞曲」にダブル主演するなど、第1次韓流ブームの頃より日本と関わりが深い女優としても知られているチェ・ジウさん。
東日本大震災が起きた際には震災被災者への義援金として2億ウォン(約1,400万円)を大韓赤十字社に寄付し、「今、この瞬間にも助けを待っている人がいると思うと胸が痛む」と被災者に対し哀悼の意を表明しました。
韓国の東日本大震災の対応に関しても、過去に朝鮮半島が日本の植民地支配で被害を受けたという歴史よりも、苦痛を受けている人に対する普遍的な人間愛を示すよう訴え、韓国民に支援を呼びかけたそうです。
のちに東京電力福島第1原発事故で避難を強いられた福島県飯舘村の人々が暮らす福島市の仮設住宅を訪れたチェ・ジウさんは、「皆さんの明るい笑顔を見て、安心しました。少しの時間ですが、楽しんでください」とエプロン姿で韓国料理を振る舞ったようです。
いかがでしたでしょうか?
今回紹介した方たちは、自身も問題を抱えている中でも日本に寄付をして下さったという方や、寄付したのにもかかわらず非難をされた方もいらっしゃいました。
色んな考えや思惑から寄付をしたとしても、その善行を貶めるような言動をする方がいるというのは、寄付をされた側も気分が良いものではありませんよね。
皆様のご厚意に感謝いたします。