初回放送から10.2%の視聴率を記録したドラマ「王女の男」。
その後も視聴率を伸ばし最高視聴率26.7%を記録し大ヒットとなりました。
今回は、ドラマ「王女の男」に出演していた7人の現在をご紹介します。
「王女の男」はどんなドラマ?
舞台は朝鮮王朝時代。
朝廷の重臣キム・ジョンソの息子スンユと王座を狙う文宗の弟・首陽大君(スヤンテグン)の娘セリョンは結ばれてはいけない関係と知らずに恋に落ちてしまいます。
静かに愛を育む2人でしたが、首陽大君が起こした朝鮮王朝史に残る「癸酉靖難(ケユジョンナン)」によって運命は一変します。
家族を惨殺され復讐の鬼となったスンユは、セリョンが宿敵の首陽大君の娘と知り苦しみます。
実際に起きた史実を元にし、運命に翻弄される2人を描いた韓国版のロミオとジュリエットと呼ばれる切なく悲しいラブストーリーです。
「王女の男」に出演していた7人の現在を紹介
では早速、「王女の男」のヒットに貢献した7人の出演者の現在をご紹介していきます。
パク・シフ/キム・ユンス
5代目王・文宗の重臣キム・ジョンソの息子で、敬恵王女としてなりすましたセリョンと恋に落ちてしまうキム・ユンスを演じたのはパク・シフさんです。
パク・シフさんは、2005年ドラマ「怪傑春香」でデビュー。
2007年時代劇ドラマ「一枝梅 イルジメ」でイ・ジュンギさん演じるイルジメを捕らえようとするピョン・シフ役を務めました。
この役を演じた事で「初めて役者としての自信が芽生えた」と語るほど思い入れの深い作品だったようです。
パク・シフさんの実力が認められた作品は、2009年ドラマ「家門の栄光」です。
親孝行で頼りになるイ・ガンソクを演じ、その年のSBS演技大賞では特別企画部門の演技賞を受賞しています。
2013年2月、女性関係のトラブルにより芸能活動を一時休止することとなります。
しかし、2014年映画「君の香り」で見事復帰して中国でも人気が急上昇し、人気韓流スター1位をとるなどの記録を出し続けました。
最近では、2020年「風と雲と雨」で9年振りとなる時代劇ドラマに主演を務めています。
時代劇には欠かせない美しい韓服姿が見れましたよね。
「目つきひとつで物語を語る」と言われているパク・シフさん。次の作品が楽しみですね。
ムン・チェウォン/イ・セリョン
いとこの敬恵王女になりすましたままスンユと出会い恋に落ちてしまうイ・セリョンを演じたのはムン・チェウォンさんです。
復讐の鬼となった想い人に対して命を張る姿が印象的でしたよね。
ムン・チェウォンさんは、2007年ドラマ「走れサバ!」でデビューし、翌年のドラマ「風の絵師」で都で1番の妓生チョンヒャンを演じました。
ムン・グニョンさん演じるユンボクを女性と疑わず恋に落ちてしまうのですが、時代劇ドラマでは珍しい勘が冴えてない妓生役が何とも魅力的でしたね。
「女神チョンヒャン」の愛称で関心を集め、大韓民国芸能大賞で新人タレント賞、SBS演技大賞ではベストカップル賞を受賞しました。
2013年「グッド・ドクター」で自閉症でサヴァン症候群のシオンを支えるチャ・ユンサを演じました。
日本でもリメイク作品が制作されるほど話題のドラマとなりました。
最近では、2020年ドラマ「悪の華」でイ・ジュンギさんと夫婦役で共演し、旦那であるヒソンの秘密を暴こうとする刑事のチャ・ジウォンを演じました。
2022年にドラマ「法銭」や「離れていったものたち」でヒロイン役として出演する事が決まっています。
ソン・ジョンホ/シン・ミョン
ユンスの親友で正義感溢れるまっすぐな性格。
父親が首陽大君側についたことで、スンユとの関係を断つことになった武官シン・ミョンを演じたのはソン・ジョンホさんです。
ソン・ジョンホさんは、1995年に知り合いのデザイナーの紹介でモデルとしてデビューし、1999年ドラマ「行進」で本格的に俳優活動を始めます。
2009年ドラマ「クリスマスに雪は降るの?」でコ・スさん演じるガンジンのライバル役パク・テジュンとして出演しました。
このドラマでは、大スターとなったキム・スヒョンさんが主人公の子供時代を演じていた事で、近年注目されましたよね。
「王女の男」で初の時代劇に挑戦しました。撮影時には馬に振り落とされるなどのハプニングもあったのだとか。
その後、2012年ドラマ「応答せよ1997」、2016年ドラマ「テバク〜運命の瞬間(とき)〜」に出演しキャリアを積んできました。
最近では、2020年ドラマ「私たち、愛したでしょうか」で1人のシングルマザーを取り合う男性トップスターのリュ・ジンを演じました。
ドラマには欠かせない存在になったソン・ジョンホさんのこれからの活動が楽しみですね。
ホン・スヒョン/敬恵(キョンへ)王女
ヒロインのセリョンとはいとこ同士で仲の良い関係でしたが、首陽大君のクーデターにより王妃から奴婢になってしまう敬恵王女を演じたのはホン・スヒョンさんです。
ホン・スヒョンさんは、1996年にジョンソン・エンド・ジョンソンのモデル選抜大会で芸能界デビューし、同年にはCMにも出演しました。
ファッションモデルとして活動する一方で、1999年ドラマ「ゴースト」で本格的に女優活動を始めました。
2009年ドラマ「天使の誘惑」ではイ・ソヨンさん演じるアランの生き別れの妹ユン・ジェヒ役を演じ話題になりましたよね。
「王女の男」では、わがままな一面がありながらセリョンを大切に思う繊細な演技を披露しました。
撮影の帰りに交通事故に遭い、肋骨にヒビが入ってしまうアクシデントがありました。
部屋から引きずり出されるシーンの撮影は痛いなか挑んだそうでプロ意識が高いですよね。
最近では、2021年ドラマ「浮気したら死ぬ」に出演し、同年5月には一般男性との結婚を発表しました。
プライベートでも順風満帆な生活を送っているホン・スヒョンさん。
結婚してからどの様な役を演じてくれるのか楽しみですね。
イ・ミヌ/チョン・ジョン
没落した名家の息子で、だらしなくも明るい性格のチョン・ジョンを演じたのはイ・ミヌさんです。
敬恵王女の夫に選ばれたことで運命が変わっていくジョンが印象的でしたね。
イ・ミヌさんは、1980年に4歳でCMデビュー。
1981年ドラマ「朝鮮王朝500年−根の深い木−」でドラマデビューを果たしました。
1996年ドラマ「龍の涙」で譲寧(ヤンニョン)大君を務めます。
このドラマは、全159話で出演人数7950人、エキストラ5万人が動員された壮大なスケールで描かれ伝説となった作品です。
譲寧大君の賢くも王座から逃げるために荒れる姿を演じきり、KBS演技大賞で優秀演技賞を受賞しました。
2009年ドラマ「19歳の純情」ではヒロインのヤン・グッカに惹かれる心優しい青年ホン・ウギョン役を演じ、
2014年には、ドラマ「朝鮮ガンマン」に出演して演技力に磨きがかかります。
最近では、2022年ドラマ「シスターズ」でウォン・サンウ役を務め大きな存在感を残しました。
多くのドラマに出演し、個性的で憎めないキャラクターを演じてきたイ・ミヌさん。
これからはどんな人物を演じてくれるでしょうか。
イ・スンジェ/キム・ジョンソ
文宗から信頼され「大虎」という異名を持つスンユの父親のキム・ジェンソ役を演じたのはイ・スンジェさんです。
首陽大君の陰謀からスンユを守るため、重臣を退きました。
イ・スンジェさんは、1956年に演劇で俳優デビューしている大御所俳優です。
脚光を浴びたのは1991年ドラマ「愛が何だって」です。
このドラマは、最高視聴率64%の大ヒットとなり、イ・スンジェさんは「国民的お父さん」になりました。
1992年に国会議員選挙に立候補して当選。
しかし、「愛が何だって」の人気で票を集めたと批判を受けました。
政治家として8年間活動しましたが、自分には演技しかないと思う様になったそうです。
その後は、1999年ドラマ「ホジュン〜宮廷医官への道」でホジュンの師匠役、2006年ドラマ「思いっきりハイキック」ではコミカルな父親を演じたことで、正統派俳優のイメージから脱却しました。
他にも、ピクサーアニメ映画「カールじいさんの空飛ぶ船」では主人公のおじいさん役で声優を務めるなど活動の幅を広げています。
しかし、2020年に元マネージャーから業務外の仕事をさせられたというパワハラ疑惑が浮上しました。
イ・スンジェさんの事務所は法的対応をとると発表し、ラジオ番組にて「些細なことで物議を醸したことに対して、お詫び申し上げる」と謝罪をしました。
騒動の後も、2021年ドラマ「袖先赤いクットン」で特別出演するなど俳優活動を続けています。
最高齢の現役俳優のイ・スンジェさん。
これからも、国民的お父さんとして元気な姿を披露してほしいですね。
キム・ヨンチョル/首陽大君・世祖
セリョンにとっては優しい父親で文宗の弟。
しかし、王座を狙う野心家で癸酉靖難を企てた張本人の首陽大君を演じたのはキム・ヨンチョルさんです。
キム・ヨンチョルさんは、1973年に劇団に入団し1977年にはドラマデビューを果たしました。
その後も多くのドラマや映画に出演し、1989年の作品で百想芸術大賞 男性最優秀演技賞を受賞した実力派俳優です。
その後も、2000年ドラマ「太祖王建」で百想芸術大賞とKBS演技大賞で男性最優秀演技賞を受賞しました。
2017年には、ドラマ「適齢期惑々ロマンス〜お父さんが変!?〜」で家族を愛して止まない優しい父親ハンス役を演じました。
この作品は、最高視聴率36.5%を記録。キム・ヨンチョルさんがドラマで披露した深みのある演技が評価され、KBS演技大賞で大賞に輝きました。
プライベートでは2011年に、妻で女優のイ・ムニさんから離婚訴訟を起こされた事が話題になりました。
仕事や飲み会で家を空けることが多かったキム・ヨンチョルさんとすれ違いがあった様ですが婚姻関係は続いています。
キム・ヨンチョルさんは不安を与えてしまった生活を反省し、2018年のバラエティ番組で「私の人生で最も貴重で重要な人は妻」と変わらぬ愛情を示し感動を呼びました。
最近では、2021年ドラマ「TIMES〜未来からのSOS〜」、
「太宗イ・バンウォン」で主要キャストとして出演しますよ。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、「王女の男」に出演していた7人の現在についてご紹介しました。現在も第一線で活躍する実力派の方ばかりでしたね。
「王女の男」メンバー再共演も見てみたいですよね。
コメント