韓国ドラマ女優の中には、演技の幅を広げるため、あるいは知名度を大幅に向上させることを狙って、従来のイメージを壊してでも大胆な演技に挑戦することがあります。
そしてそれがその後の女優人生の大きな転機になることも少なくありません。
今回は、大胆なシーンに挑戦した韓国女優の第三弾として追加6人についてご紹介します。
チョン・ミソン
最初にご紹介するのは、ドラマや映画に演劇でも活躍し、心温まる演技を披露してきたチョン・ミソンさんです。1970年12月7日生まれですが、残念ながら2019年6月29日に亡くなっており、享年48歳でした。
チョン・ミソンさんは、高校時代の1986年にドラマ「サンタクロースはいるのか」でデビューすると、翌1987年のドラマ「土地」から本格的な演技の道へ進みます。
そして2005年には、初の主演映画「恋愛」で出会った映画監督パク・サンフンさんと結婚し、翌年息子が誕生。
また2006年のドラマ「ファン・ジニ」でファン・ジニの実母チン・ヒョングムを演じ、同年のKBS演技大賞で助演女優賞を受賞しました。
その後も、2010年のドラマ「製パン王キム・タック」をはじめ、2011「ロイヤルファミリー」、2012「太陽を抱く月」などに出演しています。
更に2013年の映画「かくれんぼ」では、韓国文化芸能大賞で、映画部門・女子優秀賞と翌年の黄金撮影賞で最優秀助演賞を受賞。そして、2019年のドラマ「彼はサイコメトラー」と映画「王の願い」が遺作となりました。
そんなチョン・ミソンさんは、映画「恋愛」で、哀しくも美しい過激ベッドシーンを演じました。
全編を釜山で撮影したという本作は、2005年に公開され、残念ながら興行としてはヒットしなかったものの、主演女優チョン・ミソンさんには注目が集まりました。
自分の思いどおりには生きられない哀しい女の姿が丁寧に描かれており、女性目線で見ても共感でき、釜山国際映画祭でも高く評価されました。
パク・ソヨン
続いてご紹介するのは、美人女優の子役時代を演じて、その美少女ぶりが印象的なパク・ソヨンさんです。
1997年02月07日 インチョン広域市生まれの27歳(2024年現在)。
2011年、14歳の時に、ドラマ「僕らのイケメン青果店」でデビュー。翌2012年には、ドラマスペシャル連作シリーズ「SOS」や、「優しい男」に、映画「Red Family」と精力的に出演します。
また、2013年の東京国際映画祭コンペティション部門で上映され、観客賞を受賞した映画「Red Family」で、キム・ギドク監督とともに来日し、美少女というだけでなく、その演技力も評判になりました。
最近では、2022年のドラマ 「秘密の家」にキム・ヘリム役で出演しています。
そんなパク・ソヨンさんですが、2015年公開の映画「愛のタリオ」で、貴重なお宝ヌード映像とも言うべき濡れ場を演じました。
本作は、「私の頭の中の消しゴム」のチョン・ウソンさんが主演で、片田舎に赴任した大学教授が地元の少女と激しい愛に溺れる愛欲サスペンスもの。
この中でパク・ソヨンさんは、物語を更なる波乱に導く主人公の娘を演じ、抜群のプロポーションを披露しています。
ハン・ゴウン
3番目にご紹介するのは、CMの女王から真の演技者へと成長を遂げたトップ女優、ハン・ゴウンさんです。
1975年3月10日生まれの49歳(2024年現在)。
1988年に米国へ移住しますが、1995年に帰国。モデル選抜大会で優勝すると、数年間モデル活動します。
出演したCMが話題となり「CMの女王」と呼ばれましたが、1998年の映画「太陽はない」でのデビューをきっかけに、本格的に女優としての道を歩みはじめます。
デビュー当時はたどたどしい韓国語の発音のため、演技力よりは美貌に注目されがちな女優でした。
しかし2003年に出演した「ボディーガード」での演技により「容姿だけではない」という実力を見せつけることに成功します。
そんなハン・ゴウンさんは、2015年の映画「Black Hand」で初主演しました。
本作は、謎の事故によって手の接合手術をすることになったユギョン(ハン・ゴウンさん)と、彼女の恋人で手術の執刀医ジョンウ(キム・ソンスさん)に襲い掛かる恐怖を描く、医療ホラーです。
ハン・ゴウンさんは、この中でセミヌードの濡れ場シーンを演じました。
チョ・ボア
4番目にご紹介するのは、「美男バンド」でデビューした注目株で、チョコレートのCMなどでも活躍したチョ・ボアさんです。
1991年8月22日 テジョン広域市生まれの33歳(2024年現在)。
2012年に、ドラマ「美男バンド」でデビューすると、同年の「馬医」、2014年の映画「愛の棘」、2017年のドラマ「愛の温度」などに出演。
更に最近では、2018年「ボクスが帰って来た」、2020年「九尾狐伝」と「フォレスト」、2022年「軍検事ドーベルマン」、2023年「この恋愛は不可抗力」と、数多くのドラマで主演を張っています。
これまで、愛らしいキャラクターで、総合話題性ランキングTOP10の常連だったチョ・ボアさんですが、2023年「この恋愛は不可抗力」では、「話題性2位」にまで上昇させ、注目を浴びました。
そんなチョ・ボアさんですが、新人女優の頃、2014年の初映画「愛の棘」でヒロインの座を射止め、大胆な濡れ場にも挑戦しています。
本作では、既婚の体育教師を誘惑する女子高生役を演じましたが、大先輩のチャン・ヒョクさんに思いを寄せ、その恋心が執着に変わる危険な感情を見事に表現しました。
新人女優にとっては容易ではないベッドシーンにも挑み、映画に活気を吹き込んだと言われています。
カン・へジョン
5番目にご紹介するのは、「オールド・ボーイ」の好演で注目を浴びた演技派女優カン・へジョンさんです。
1982年1月4日 仁川広域市生まれの42歳(2024年現在)。
1997年、ハイティーン向け雑誌のモデルとしてデビューすると、2003年には、オーディションで300人の中から選ばれて出演した映画「オールド・ボーイ」にて、童顔ながら大胆な演技を見せて一躍脚光を浴びます。
因みに本作品は、2004年のカンヌ映画祭でグランプリを受賞し、日本でも知られるようになりました。
更に2005年の映画「トンマッコルへようこそ」で、大鐘賞・助演女優賞を受賞。
小柄で子供のようですが、いざスクリーンに映ると、しっかりした存在感が出てくるところが、さすが個性派女優と言われる由縁です。
映画「オールド・ボーイ」では、15年間も監禁され、欲求不満の塊のようなオジサンとの激しい濡れ場シーンを演じました。
プリン型の胸を大胆に披露したカン・ヘジョンさんは当時まだ21歳でしたが、ここまで熱いラブシーンを演じたのには驚きです。
オ・インヘ
最後にご紹介するのは、釜山国際映画祭で、セクシーな衣装で登場し話題をさらった女優オ・インヘさんです。1984年1月4日生まれですが、残念ながら2020年9月14日に亡くなられており、享年36歳でした。
2011年に映画「私の隣の殺人者」でデビューすると、同年公開の映画「赤いバカンス、黒いウェディング」で名を広めました。
その後、2011年の映画「マスタークラスの散歩」、2013年「SEXタクシー」、2014年「設計」や、ドラマでは、2012年「馬医」、「ドラマスペシャル-歓郷-」などに出演しました。
またオ・インヘさんは、2011年の釜山国際映画祭のレッドカーペットで、インパクトのあるドレスをまとい、そのセクシー美から話題を独占します。
その後、まだ無名の彼女に契約オファーが殺到し、釜山のシンデレラガールと言われました。
そんなオ・インヘさんは、2011年の映画「赤いバカンス、黒いウェディング」や2014年「設計」で、大胆な濡れ場を披露しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した6人の内、二人も亡くなっていることに驚きました。
女優業を続けることも大変なんですね。
また「大胆シーンに挑戦して成功」とは言いますが、上手くいったのは、「オールド・ボーイ」のカン・へジョンさんくらいでしょうか。
なかなか簡単には行かないようです。
今後は、年相応の演技で、演技派女優として活躍してもらいたいものです。
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