ハリウッド俳優と言えば、日本なら渡辺謙さんや真田広之さんに役所広司さんなどの名前が思い浮かびます。
また韓国からも錚々たる顔ぶれがハリウッド進出を果たしています。
今回は第二弾として、そんなハリウッドでも活躍している韓国俳優を6人追加してご紹介します。
ダニエル・ヘニー
最初にご紹介するのは、ハリウッドで高い評価を受ける韓国系アメリカ人俳優のダニエル・ヘニーさんです。
1979年11月28日 米国・ミシガン州カーソン市生まれの45歳(2024年現在)。英国系の父と韓国系の母にルーツをもちます。
2001年にモデルとして仕事を始め、米国でオフ・ブロードウェイの舞台に出演し、その後一流モデルとしてロンドン、パリ、ミラノなどのコレクションで活躍しました。
一方、韓国での活動はCM中心で、チョン・ジヒョンさんとオリンパスのデジタルカメラの広告で共演したこともあります。
また俳優としては、2005年のドラマ「私の名前はキム・サムスン」に出演し、広くその名を知られるようになりました。
優しく見守る眼差しと、耳をくすぐる英語の囁きで、女性ファンを虜にし、ユン・ソクホ監督にも見初められ、2006年「四季シリーズ/春のワルツ」に抜擢されます。
更に映画二作目となった、2007年の「マイ・ファーザー」では、韓国養子出身のアメリカ軍の役で主演を務め、新人男優賞で、大韓民国映画大賞や青龍映画賞など三冠を獲得しました。
そんなダニエル・ヘニーさんは、2009年に「ウルヴァリン」でハリウッドデビューを果たします。
それ以降、韓国ドラマは特別出演だけにとどめ、主にアメリカのドラマに出演しています。
例えば2015年から2020年にかけては、CBSの「クリミナル・マインド FBI行動分析課」でのFBI捜査官役が知られています。
カン・ドンウォン
続いてご紹介するのは、切れ長の潤んだ瞳が印象的なカン・ドンウォンさんです。
1981年1月18日 釜山生まれの43歳(2024年現在)。
大学2年の頃からモデルとして活動していましたが、2003年にドラマ「威風堂々な彼女」で俳優デビューすると、2004年、映画「オオカミの誘惑」で初主演。
また同年出演の映画「彼女を信じないでください」で、キム・ハヌルさんと共演し、新世代「花美男」スターの仲間入りを果たし、若い女性の注目を一身に集めました。
以降、2005年の歴史ファンタジー「デュエリスト」、2006年のラブロマンス「私たちの幸せな時間」、2010年のサスペンス「義兄弟 」など幅広いジャンルで演技派俳優としての地位を確立していきます。
また2014年の映画「群盗」では、冷酷非情な武官を演じ、劇中では美しい剣さばきやアクションシーンを披露。
悪役ながらも華麗で目を引く演技が話題を呼びました。その後も、ファン・ジョンミンさんと共演した2016年の「華麗なるリベンジ」や、イ・ビョンホンさんと共演した「MASTER」といった主演作がヒットし続けます。
そして2018年、「Tsunami LA」でハリウッド進出が決定し、主要人物の一人を演じることが発表されました。
しかし残念ながら、2022年に本プロジェクトが破綻した中で、今後も撮影する可能性が皆無であることが確認されました。
代わりに同年、カン・ドンウォンさんは、是枝監督の映画「ベイビー・ブローカー」に出演しています。
キム・スヒョン
三番目にご紹介するのは、スーパーモデル大会で1位の経験もある美貌の持ち主のキム・スヒョンさんです。
1985年1月25日 ソウル特別市生まれの39歳(2024年現在)。
父親の転勤で、幼少期は米国・ニュージャージー州で過ごします。
高校生時代には、TOEICで満点を取ったこともあります。
大学在学中にアナウンサーとモデル活動を開始すると、モデル大会で優勝し、芸能界デビューを果たします。
2006年に「ゲームの女王」でデビューすると、2010年のドラマ「逃亡者 PLAN B」で、女優として本格的に活動開始します。
スヒョンさんは、2014年〜2016年まで放送された米国のドラマ「マルコ・ポーロ」で国際デビューを飾ると、2015年に公開された、マーベルシリーズ11作目の映画「アベンジャーズ2」に出演し、ハリウッドデビューを果たしました。
その後も、2018年公開の「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」には、蛇に変身するナギニ役で出演。
ハリウッドデビュー以降、超有名な作品に次々に出演しており、今後の出演作も気になるところです。
ハン・イェリ
四番目にご紹介するのは、映画を中心に幅広い演技を見せる若手実力派女優のハン・イェリさんです。
1984年12月23日 忠清北道堤川市生まれの40歳(2024年現在)。
韓国でも有名な、演劇や舞踏のエリートが集結する「韓国芸術総合学校 伝統芸術院」の出身で、元々は伝統舞踊家を目指していました。
しかし軽い気持ちで出演した映画「Giraffe&Africa」で、いきなりミジャンセン短編映画祭で「演技賞」を受賞してしまいます。
すっきりとした顔立ちで、アジアンビューティーと称されるビジュアルからか、これまで北朝鮮関連の役が多く、「北朝鮮専門俳優」とも呼ばれていました。
そして才能を認められた彼女は、その後も「青い河は流れよ」や「百年偕老外伝」などの作品に出演し、女優としての活動を続けます。
多くの人に認知されたのは、2012年の「ハナ~奇跡の46日間~」への出演で、その後も、2013年「ザ・スパイ シークレット・ライズ」、2014年「海にかかる霧」などの作品を通して、卓越した演技力を披露しました。
そんなハン・イェリさんは、アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞をはじめとした6つの候補に選ばれ、世界中から熱い視線が集まった、主演映画「ミナリ」でハリウッド進出を果たし、米国・サンダンス映画祭の審査員大賞を含む、2冠を受賞しました。
イ・ジョンジェ
五番目にご紹介するのは、様々な役をこなす韓国を代表するスター俳優イ・ジョンジェさんです。
1972年12月15日 ソウル特別市生まれの52歳(2024年現在)。
1994年の映画「若い男」でデビューするや、韓国の映画賞新人賞を総なめにします。
続く1995年に出演したドラマ「砂時計」は、最高視聴率60%超えを記録した、90年代の国民ドラマですが、ボディーガード役を好演し爆発的な人気を得ました。
その後も数々の作品で存在感を示し続け、1999年には「太陽はない」での演技が評価され、韓国で最も権威のある青龍映画賞の男優主演賞を、史上最年少で受賞しています。
役者としては、長身なスタイルの良さを活かした、クールな役柄のイメージで知られていますが、ずば抜けた演技力と親近感の沸くキャラクターで、日本の観客をも魅了する実力派俳優です。
そんなイ・ジョンジェさんは、2021年にNetflixで配信されるやいなや、世界で大ヒットしたドラマ「イカゲーム」で、借金まみれのギャンブル狂だが人情味のある主人公のソン・ギフンを演じ、エミー賞授賞式で、アジア国籍の俳優として初めてドラマシリーズ男優主演賞を受賞しました。
ソン・イェジン
最後にご紹介するのは、洗練されながらも清純なイメージで、デビュー当初から主演の座を逃さない女優ソン・イェジンさんです。1982年1月11日 大邱広域市生まれの42歳(2024年現在)。
1999年、化粧品のCMモデルとしてデビューすると、2001年には、ドラマ「おいしいプロポーズ」のヒロインに大抜擢、一躍スターの仲間入りを果たします。
2003年の「夏の香り」でもヒロインを好演。
人気に拍車がかかり、華奢で清廉なイメージが男女ともに支持され、「国民の初恋」と呼び親しまれました。
そして2019年、主演ドラマ「愛の不時着」が、tvNで放映された際、最高視聴率24%という同局ドラマにおける歴代最高視聴率を記録しました。
そんな日本でも大人気のソン・イェジンさんが、2020年、映画「アバター」で知られるサム・ワーシントンさん出演の「Cross」に出演交渉中であることを、韓国メディアが伝えました。
また彼女の所属事務所によれば、かなり前向きに検討中と報じています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回も、韓国から飛び出しハリウッドで活躍する俳優・女優の第二弾として、追加6名をご紹介しました。
韓国芸能界と言えば、K-POPアイドルが世界で活躍しているイメージがありますが、最近では俳優や女優たちも世界へ進出しているのがわかります。
これからもどんな人達がハリウッドデビューするのか、注目してみたいですね。
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