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【四季シリーズ韓国ドラマ】秋の童話・冬のソナタ・夏の香り・春のワルツのあらすじや出演者について

日本に韓流ブームが起こって、2023年現在で20年目と言われています。その火付け役となったのが、2003年に放送されたドラマ「冬のソナタ」でした。

どこか郷愁を感じさせる初恋の物語と美しい映像は、たちまち日本人女性の心を捉えましたよね。
特に主人公のペ・ヨンジュンさんの人気はすさまじく、翌年の初来日時には羽田空港に5000人以上のファンが押しかけ、大きな社会現象となりました。

その「冬のソナタ」を含め、ユン・ソクホ監督の「四季シリーズ」を知らずして、韓流ドラマは語れません。そこで今回は「四季シリーズ」についてご紹介していきます。

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「四季シリーズ」ドラマとは?

「四季シリーズ」は日本における韓流ブームのきっかけとなったドラマ「冬のソナタ」をはじめとした「春・夏・秋・冬」の全4部作をまとめた総称で、ユン・ソクホ監督が手掛けた情緒あふれるメロドラマです。

しかし、はじめからシリーズありきで制作を始めたわけではなく、監督が一作目の「秋の童話」の放送後に次回作を考えていた時に、次の放送予定が「冬」だったため、「それなら四季ごとにシリーズ化しよう」と思いついたそうです。

この4作品を手掛けたユン・ソクホ監督は、情緒的な音楽や美しい風景に乗せて運命的な恋愛を描き、大ヒットをさせています。

引き裂かれても惹かれ合ってしまう二人の愛に、出生の秘密や記憶喪失など、衝撃的な展開の連続で、当時リアリティーあふれたドラマに物足りなさを感じていた人々は熱狂しました。

今回は、本国での放送順と同じく、「秋の童話」からスタートし、韓国ドラマブームの原点となった4作品をチェックしていきます。

秋の童話

2000年の韓国放送時は、最高視聴率42%を超える大ヒットとなったシリーズ第1作が「秋の童話」です。

「師任堂(サイムダン)」や「エデンの東」の作品に出演しているソン・スンホンさんに、

「太陽の末裔」など出演する作品は大ヒットするソン・ヘギョさん、

また「ブラザーフッド」や「フレンズ」などに出演し、韓流四天王と呼ばれたウォンビンさんなど豪華出演陣が揃いました。

物語は、ユン家の長女、ソン・ヘギョさん演じるウンソは、交通事故の輸血がきっかけで、生まれた時に病院で取り違えられていたことが分かり、実の親であるチェ家に引き取られます。
ところがチェ家の生活は苦しく、長男は悪事を働いてばかりいました。

一方、ユン家はウンソへの思いを断ち切ろうと渡米してしまいます。

そして10年後。大手ホテルで働くウンソは、オーナーの息子のウォンビンさん演じるテソクから求愛されることに。

そこへ、ユン家の長男ソン・スンホンさん演じるジュンソが、婚約者を連れて帰国します。
久しぶりに再会したウンソとジュンソは、兄妹として楽しく過ごした日々に思いをはせますが、それが実は恋心であることに気付きます。

他の三作品と違い、唯一ハッピーエンドではなく、切なさや悲しさが強く残り、最終話を観るとまた振り返りたくなる、依存性の強い作品です。

また、「詩のように美しい叙情的な映像表現に注力した」という監督の言葉通り、このドラマには、秋の叙情的な雰囲気を醸し出す風景がたっぷり盛り込まれていて感動します。

冬のソナタ

四季シリーズ「第2弾」として2002年に放送され、同シリーズ最大のヒットを記録したのが「冬のソナタ」です。

なんといっても「微笑みの貴公子」の異名を持つ、元祖韓流スターのペ・ヨンジュンさんと、

「涙の女王」と呼ばれたチェ・ジウさんの、二人の内から溢れ出る清らかさと善良さが、視聴者の心を掴みました。

物語は春川(チュンチョン)に住む高校生の、チェ・ジウさん演じるユジンは、母と妹の3人家族。
亡き父の親友の息子、パク・ヨンハさん演じるサンヒョクとは幼なじみで、同じ高校に通っています。

昔から近くでユジンを見てきたサンヒョクは、彼女にひそかに想いを寄せていました。
そんなある日、ペ・ヨンジュンさん演じるチュンサンという大人びた陰のある転校生がやってきます。

最悪な出会いをした二人でしたが、チュンサンがユジンの危機を助けたことと、父親がいないという共通点からお互いに親近感を抱くようになります。
惹かれ合わずにはいられなかった2人の、甘く、切なく、そして儚い初恋物語が始まります。

実は本作品には、先に挙げた韓ドラの面白さの要素がすべて詰まっていて、交通事故、うり二つの人物とライバルの陰謀、四角関係や親世代の因縁、など、韓国ドラマの定番要素がぎっしりと盛り込まれているのです。
それが大ヒットの要因となりました。

また、冬ソナは「OST」も大きな魅力です。公式サウンドトラック三作で、100万枚を突破しました。
ドラマを見た方は、韓国語がわからなくても、この出だしは口ずさめる人は多いでしょう。

夏の香り

シリーズ三作目は、2003年に放送された「夏の香り」です。

主演は「愛の不時着」でアジア随一のヒットメーカーになったソン・イェジンさんと、「配達人」で初の悪役を演じた現役韓流スターのソン・スンホンさんというだけでも見る価値がある作品です。

ちなみにソン・スンホンさんは、「秋の童話」に続いてシリーズ二度目の主演となりました。

物語は、フローリストのソン・イェジンさん演じるヘウォンは、幼い頃から心臓が弱く、数年前に心臓移植手術を受けていました。そして恋人を迎えに行った空港で見知らぬ青年とすれ違い、何故か心臓が高鳴ります。

ある日仕事で行った山でトラブルに遭い、そこに現れたソン・スンホンさん演じるミヌに助けられ、山小屋で一晩を過ごします。
ミヌは三年前に交通事故で失った恋人ウネとの思い出が忘れられず、独り山に来ていたのでした。

ミヌはヘウォンにウネの面影を重ね、ヘウォンも初対面のミヌに心のときめきを覚えます。
その後、二人は再会すると、運命の糸が更に二人を結び合わせることになります。

見どころですが、とにかく主演二人の姿が美しいです。
特に、若き頃のソン・スンホンさんの茶髪にTシャツという出で立ちながら、心に傷を負ったアーティストという役どころが、とても格好良く見えてしまいます。

またソン・イェジンさんも可愛らしく、「ラブストーリー」や「私の頭の中の消しゴム」でもそうだったように、純粋を絵に描いたような存在です。

加えて本作品では、美しいリゾート地や別荘など、豊かで美しい韓国を描いています。
内容はもちろんですが、その美しい映像にうっとりさせられ、まるで絵本の世界にいるように感じるところも見どころです。

春のワルツ

シリーズ最終章となるのが、2006年に放送され、暖かい春の日差しのような恋を描いた「春のワルツ」です。
単独作品というよりは、シリーズ三つのドラマの「まとめ」といった印象で、他の作品の音楽や台詞も使われています。

ヒロインを演じるハン・ヒョジュさんは、今では韓国を代表する女優の一人ですが、本作品がドラマ初出演でした。

また「海神-ヘシン-」で頭角を現したソ・ドヨンさんや、

「私の名前はキム・サムスン」でスターダムを駆け上がったダニエル・ヘニーさんに、

「春の日」や「新入社員」で話題を集めたイ・ソヨンさんなど、これまで主役を演じていないものの、活き活きとした新人俳優を大抜擢したことに注目が集まりました。

物語は、デザインコンテストで優勝した、ハン・ヒョジュさん演じるウニョンは、ご褒美でオーストリアへ行き、レコード会社のイ・ソヨンさん演じるイナ、世界的ピアニストのソ・ドヨンさん演じるジェハ、マネージャーのダニエル・ヘニーさん演じるフィリップと知り合います。

イナが初恋の人ジェハと会うのは15年ぶりでしたが、再会したジェハは別人のように冷たく、イナが提案した韓国進出の話も断わりました。

一方、ジェハとウニョンは最悪の出会い方をしますが、コンサートで彼が弾く懐かしい調べに、ウニョンは遠い過去を思い出します。
それは故郷の島へやってきた少年スホとの楽しい日々と、その後に起こった悲しい出来事でした。

ジェハも封印していた過去を思い出し、ウニョンに会うために韓国進出に同意します。
その後、フィリップの提案でウニョンはジェハ専属のドライバーとして働くことになり、二人は次第に親しくなり、過去を忘れて愛し合うようになります。

運命に導かれめぐり合った4人の男女の心の葛藤を、芸術の都ウィーンを舞台に、メトロキノ劇場やシュテファン大聖堂にミラベル宮殿など、美しい映像をふんだんに盛り込み、ユン・ソクホ 監督の独特な繊細さで描いています。

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まとめ

いかがでしたか?
今回は「四季シリーズ」の各作品を紹介していきました。

人気のバロメータである平均視聴率を調べてみると、韓国ではトップの「秋の童話 」が30%、次の「冬のソナタ」で23%と、この辺りは大ヒットと言えますが、他の二作品は尻つぼみで芳しくありませんでした。

日本ではシリーズものが好まれますが、韓国では違うようです。国民性の違いなのでしょうか。

いずれにしても、まだ未視聴の方がいらっしゃったら、韓ドラならではの魅力が詰まった「四季シリーズ」の素晴らしさをぜひ味わって頂きたいです。


あなたのドラちゃん

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