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悪が正義!ダークヒーローが主人公の韓国人気ドラマ7選

最近の韓国ドラマ界では、ダークヒーロー系のドラマが流行しています。「ヒーローは善人である」という当たり前の概念を無くし、「毒を持って毒を制す」的な新たな視点で描かれているのが人気の理由のようです。

そこで今回は、ダークヒーローを主人公にした人気ドラマ7点をご紹介します。

ヴィンチェンツォ

最初にご紹介するのは、韓国で2021年に放送された「ヴィンチェンツォ」です。
イタリアのマフィア弁護士が韓国に戻り、不正を働く財閥グループにマフィアの流儀で制裁を加えていくダークヒーローの物語です。

主演は、2年ぶりのドラマ復帰となった人気俳優ソン・ジュンギさんで、期待通りの新境地を開いた演技が絶賛されました。
視聴率は回を重ねるごとに上昇し、最終回は16.6%を記録し、2021年最大のヒット作となりました。

イタリアマフィアの顧問弁護士、ソン・ジュンギさん演じるヴィンチェンツォは、ある商店街に隠された金塊を手に入れようと、5年ぶりに韓国に戻ることになります。

しかし、大企業「バベル建設」が再開発のために商店街を取り壊そうとしていることを知り、反対する商店街の代表で、ユ・ジェミョンさん演じる、弁護士のホン・ユチョンに協力します。

しかし「バベル製薬」の不正を暴こうとしていたホン弁護士が、事故で亡くなってしまいます。

一方、ホン弁護士の娘のチョン・ヨビンさん演じるホン・チャヨンは、テギョン(2PM)さん演じるチャン・ジュヌと共に、「バベル製薬」側の弁護を務め、父のホン弁護士と対立する立場にいました。

しかし、ヴィンチェンツォからホン弁護士の死に「バベル製薬」が関係していることを聞かされたチャヨンは、「ウサン」を辞めます。
そして、父の事務所を継いだチャヨンは、ヴィンチェンツォと一緒に「バベル製薬」の不正を暴こうと決意します。

「悪は悪で制す」という痛快な復讐劇で、サスペンス、コメディ、シリアス、バイオレンスといった要素が絶妙に絡み合う展開で、ソン・ジュンギさん演じる主人公のクールさも楽しめる点が魅力です。

配達人 ~終末の救世主~

続いてご紹介するのは、韓国で2023年に放送された「配達人〜終末の救世主〜」です。
深刻な大気汚染で荒廃した未来の世界で、酸素を運ぶという重要な役割を担い、並外れた戦闘能力を持つ伝説の配達人の物語。

彗星衝突から40年後の2071年の朝鮮半島は砂漠化。
人類の生存率は1%で、大気汚染が進み、配達人が酸素を運ぶ使命を帯びていました。
しかし政府に捨てられた難民たちがハンターとなり、酸素を配達するトラックを襲います。

そのため配達人はハンターを撃退できるほど高い戦闘力を持った人物しか選ばれませんでした。
狂った世の中を変えようとする伝説の配達人、キム・ウビンさん演じる「5-8」は、特殊な体質の難民青年、カン・ユソクさん演じるサウォルと出会い、彼を鍛えて配達人にしようとします。

本作は、現実社会では当たり前の存在である「配達人」を、人々の命を支える憧れの存在として描く、逆転の発想が特徴です。また、最新VFX技術で作り込まれた圧倒的な映像美と迫力あるバトルアクションが見応えあります。

悪魔判事

三番目にご紹介するのは、韓国で2021年に放送された「悪魔判事」です。
暗黒世界と化した韓国を舞台に、全国民が参加するライブ法廷ショーとともに登場したダークヒーロー判事が真の正義を問う法廷ドラマ。
韓国で同時間帯視聴率1位を獲得した話題の作品です。

正体不明の疫病が広がり未曽有の危機に陥った韓国で、全国民が投票で裁判に参加できるライブ法廷ショーを行うことが発表されます。

裁判長として法廷に立つことになった、チソンさん演じるカン・ヨハンは、公正な判決を下すことを宣言しますが、陪席裁判官の、ジニョン/GOT7さん演じるキム・ガオンは、最初の裁判を前に怪しい動きをするヨハンを見て彼を疑い始めます。

新しい裁判制度で、主人公がこれまで裁けなかったような権力者たちを裁いていくのが痛快で見応えがあります。

また主人公ヨハンの、正義なのか悪なのかよく分からないミステリアスなキャラクターも魅力的で引き込まれます。

ドクタープリズナー

四番目にご紹介するのは、韓国で2019年に放送された「ドクタープリズナー」です。
数多くの命を救ってきた天才医師が復讐を誓い、悪を懲らしめるためダークヒーローとなるメディカルプリズンサスペンスドラマです。

最高視聴率は17%で、同時間帯視聴率1位を獲得した人気作。
またKBS演技大賞で5冠を達成した他、ソウルドラマアワードでも韓流ドラマ優秀作品賞を受賞しています。

テガン大学病院に勤務する外科医の、ナムグン・ミンさん演じるイジェは、ある夜、交通事故に巻き込まれた妊婦を救うため緊急手術を行いますが、事故を起こしたテガングループ常務の、パク・ウンソクさん演じるジェファンから目をつけられ、病院を追われてしまいます。

それから3年後、麻薬所持で逮捕されたジェファンは刑務所への移送中に交通事故に遭います。
そこに現れたのはイジェでした。
復讐のため、イジェはジェファンが収監される西ソウル刑務所の医師の座を狙います。

そこには「刑務所の王」と呼ばれる、刑務所医療課長の、キム・ビョンチョルさん演じるミンシクや、ジェファンの義理の兄でテガングループ後継者の、チェ・ウォニョンさん演じるジェジュンらの思惑が渦巻いていました。

逆転に次ぐ逆転の頭脳戦は見ごたえたっぷりです。
また、スピードある展開で中ダルミがなく、各回の終り方が絶妙で憎らしいほどで、続けて次の回もつい見てしまいたくなります。

熱血司祭

五番目にご紹介するのは、韓国で2019年に放送された「熱血司祭」です。
悪事を働く権力者たちに、怒れる司祭が立ち向かう痛快アクションコメディです。

SBS演技大賞で、キム・ナムギルさんが大賞、イ・ハニさんが最優秀賞演技賞、キム・ソンギュンさんが優秀演技賞を受賞するなど、8冠の快挙を達成。

さらにソウルドラマアワードでは、韓流ドラマ最優秀作品賞を受賞しています。

キム・ナムギルさん演じるキム・ヘイルは、今はカトリックの司祭ですが、元は国家情報院対テロ特殊チーム要員でした。
過去の出来事から怒りを抑えられない障害を持つことになったヘイルは、司祭になっても問題を起こしており、クダム聖堂の恩師のイ・ヨンジュン神父の元を訪れることに。

ある日、ヨンジュン神父が事件に巻き込まれて亡くなってしまいますが、ヘイルはヨンジュン神父の死を不信に思い捜査し始めます。

それを、クデム警察署の昇進もできない、キム・ソンギョンさん演じるク・デヨンが妨害します。
更に、クデム聖堂のカトリック信者であったソウル中央地検検事、イ・ハニさん演じるパク・キョンソンも対立します。

聖職者が主人公でありながら、決闘シーンが毎回のように登場することや、聖職者と刑事、検事が協力し合いながら殺人事件の捜査に乗り出すという風変わりなストーリーが大好評でした。

また、キム・ナムギルさん扮する司祭が、人間力で周囲の人を惹きつけ、仲間を増やしていくのがなんとも爽快です。

プレーヤー~華麗なる天才詐欺師~

六番目にご紹介するのは、韓国で2018年に放送された「プレーヤー〜華麗なる天才詐欺師〜」です。
権力者が不法に稼いだ汚いカネを、綺麗に頂くプレーヤーたちの活躍を描く痛快アクションです。

天才詐欺師の、ソン・スンホンさん演じるハリ、ハッカーの、イ・シオンさん演じるビョンミン、ファイターの、テ・ウォンソクさん演じるジヌンは、優れた運転技術をもつドライバーの、クリスタル(f(x))さん演じるアリョンをメンバーにスカウトし、あらゆる才能が集結した詐欺グループ「プレーヤー」を結成。

彼らが狙うのは違法に集められた汚いカネで高利貸し、財閥二世など次々とターゲットを騙し、悪行を暴きます。そんな「プレーヤー」たちに検事である、キム・ウォネさん演じるインギュが目をつけます。

インギュは彼らの危険な作戦に目をつぶる代わりに、検察に協力するようもちかけますが、ハリの作戦には金だけではない、ある事情がありました。

詐欺師、ハッカー、ドライバー、ファイターと、それぞれが卓越したスキルを持ち、仲間と連携しながら巨悪を追い詰めていく姿はスリル満点です。

特に主人公のカン・ハリを演じるソン・スンホンさんの存在感は圧倒的で、冷静沈着で頭脳明晰、どんな状況もユーモアで切り抜ける姿に思わず惹き込まれるファンも多いはずです。

軍検事ドーベルマン

最後にご紹介するのは、韓国で2022年に放送された「軍検事ドーベルマン」です。
金のために軍検事になった男と、復讐のために軍検事を志した女性がタッグを組み、腐敗した軍組織の闇を暴く法廷・アクションドラマです。

アン・ボヒョンさん演じるド・ベマンは、金に忠誠を誓う腐った軍検事。
民間の法律事務所のパートナー弁護士としてスカウトされるために、5年間の軍生活を終える日を待ち望んでいます。

除隊を一カ月後に控えたベマンの前に「法に勝る階級はない」と、軍法を第一に考える新任・軍検事の、チョ・ボアさん演じるチャ ウインが現れます。
上命下服の軍の世界で、階級関係なしに突き進むウインに対し、自分が除隊するまで事を起こすなとベマンは忠告します。

そんな時、IMディフェンス会長ノ・テナムとアイドル歌手アレンが、ハン・セナに性的暴行をし、セナはウインに助けを求めます。
赤髪姿で現れたウインは彼らを一掃、更にはアレンを拉致します。

一方、同じくテナムの事件を追っていたベマンは、登録されている情報とは全く違うウインの正体に疑問を抱くようになります。

韓国初の軍法廷を舞台にしたユニークな設定で、違う目的で軍検事になった二人が、共に腐敗した軍を成敗する痛快なストーリーです。

スタイリッシュな演出とスピーディーな展開、そしてアン・ボヒョンさんの力強くもかっこいい軍服姿とチョ・ボアさんの華麗なアクションも見ものです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

これまで「ヒーロー」と言うと「善人」と相場は決まってましたが、それだとドラマを見ていても先の展開が見えてしまい面白味にかけていました。

そこで、ダークヒーローを主人公にすることで展開が読めず、また今までの概念を覆す方法で悪を倒すという、新たな視点が人気を呼んでいるようですね。

 

 

あなたのドラちゃん