宮廷料理人から医女になるチャングムの生き様を描いたドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」。
最高視聴率57.8%を記録したこの作品は、アジア中で大ヒットしました。
そんな伝説となった「宮廷女官チャングムの誓い」の出演者は現在どのような活動をしているのでしょうか。
今回は、「宮廷女官チャングムの誓い」に出演していた8人の現在についてご紹介します。
2003年~2004年に放送された「宮廷女官チャングムの誓い」は全54話の時代劇で、あまりにも高視聴率のため、途中で話数を増やし制作されました。
主人公のチャングムは貧しい家庭環境のもとに生まれます。
朝鮮王朝第10代国王・燕山君の生母・尹氏の毒殺に関与たとされる武官・徐天壽とその陰謀を知り謀殺された女官イ・ミョンイの間に生まれ、カン・ドッグ夫妻のもとで育てられました。
亡き母の遺志を継いで10歳で女官となりますが、無実の罪を着せられて奴婢の身分に落とされてしまいます。
しかし、「悲しんではだめ、泣いてもだめ、簡単に諦めてもいけません」という母の教えの通り、医女から国王の主治医となり「大長今」の称号を手にします。
イ・ヨンセンとの友情、ライバルのチェ・グミョンとの料理対決、ミン・ジョンホとの恋愛、様々なことに翻弄されながら強く生き抜くチャングムの姿が描かれています。
「宮廷女官チャングムの誓い」に出演していた8人は現在どのような活動をしているのでしょうか。
ここからは、出演者8人の現在の様子をご紹介していきます。
チャングムは両親を亡くしてドック夫妻の元で育ち、10歳で亡き母の遺志を継いで女官となります。
宮廷の料理人として働きますが医女となり、後にジョンホと惹かれ合います。
そんなソ・チャングムを演じたのはイ・ヨンエさんです。
1971年1月31日生まれのイ・ヨンエさんは14歳で雑誌のモデルを始めます。
その後CMモデルを経て1993年にドラマ「お宅の夫はいかがですか」で女優デビューをしました。
かつては「お嫁さんにしたい女優」や「女優が憧れる女優」などで名前があがっていましたよね。1990年に出演した化粧品のCMで「酸素のような女性」と呼ばれ、今でもイ・ヨンエさんのキャッチコピーになっています。
当時と変わらず透明感溢れる美しさですよね。
2009年には在米韓国人と結婚し、2011年に双子を出産しています。
イ・ヨンエさんは2022年に3度の寄付をしています。
3月にロシアに侵攻されたウクライナに1億ウォンの小切手と国民に向けた手紙を送り、
5月には国内の慈善団体に1億ウォンの寄付をしました。
小児がんや希少疾患の子どもたちの外出の手伝いや願いを叶える活動を行っている団体を訪れて、代表のソン・ギルォン牧師に手渡したそうです。
11月、梨泰院で起きた雑踏事故で亡くなった女性の遺族に手紙と1000万ウォンの寄付をしました。
2022年以外にも過去に家庭内暴力に苦しめられている子供のためにとソウル峨山病院に1億ウォン、新型コロナウイルス感染症により困難を強いられていた大邸市民のために5000万ウォン、浦項地震被害復旧のために1億ウォンの寄付をしています。
どんな境遇の人たちにも寄り添うイ・ヨンエさんには頭が下がりますね。
そんなイ・ヨンエさんは約1年ぶりとなるドラマ復帰をします。
2023年にクランクインを予定している「マエストラ」ではオーケストラを率いる指揮者チャ・セウムを演じるといいます。
今から放送が楽しみですね。
治療をしてくれた女官の名前を聞かなかったことを後悔し、その女性を探そうとするミン・ジョンホ。
その後チャングムと出会いますが、自分の命の恩人だとはなかなか気がつきません。
何かとチャングムの力になってくれる文武両道のミン・ジョンホを演じたのはチ・ジニさんです。
1971年6月24日生まれのチ・ジニさんは2000年にドラマ「ジュリエットの男」でデビューしました。
そしてデビュー前から交際していた一般の女性と2004年に結婚し一児の父でもあります。
2010年に放送されたドラマ「トンイ」では粛宗を演じ人気になりましたよね。
ドラマの中ではユーモアのある粛宗を演じていたこともあり、実在した粛宗もそのような人物だったのではないかと思ってしまうほど見事な王様役でした。
2022年、「D.P.脱走兵追跡官」シーズン2に新メンバーとして加わりました。
2021年に放送され、世界的に評価の高かったドラマ「D.P.脱走兵追跡官」は軍の脱走兵を追跡する部隊を背景に様々な真実に直面していく物語です。
チ・ジニさんは陸軍本部の法務室長ク・ジャウン役で出演します。
シーズン1は「軍隊が過酷な場所なのだと再認識させられた」との意見が多く、韓国の兵役制度について考えさせられる作品です。
全6話と比較的短いドラマですので、シーズン2の前に視聴してみてはいかがでしょうか。
幼少期からチャングムの最大のライバルであるチェ・グミョン。
料理の天才でチャングムとは幾度も対決をしてきました。
後にジョンホに恋心を抱くグミョンを演じたのはホン・リナさんです。
「宮廷女官チャングムの誓い」に出演するまでは、清楚でおっとりとしたイメージが強かったホン・リナさん。
野心家のグミョンを演じ見事イメージチェンジに成功しました。
1968年2月7日生まれのホン・リナさんは1987年にドラマ「青い教室」でデビューしました。
「宮廷女官チャングムの誓い」に出演後はドラマ「妻の反乱」に出演しますが、2005年に英語の勉強のために渡米します。
2006年にはアメリカの実業家と結婚し、子どもも誕生しています。
現在は女優活動をしておらず、カリフォルニア州サンホゼで夫と子供とともに生活しているそうです。
朝鮮王朝第11代王の中宗。チャングムの作る食事に満足していますが、その食事が原因で高熱を出し、チャングムをチェジュ島へ幽閉させてしまいます。
そして原因不明の病にかかり、医女として戻ってきたチャングムに惹かれるようになるのです。
そんな中宗を演じたのはイム・ホさんです。
1970年1月27日生まれのイム・ホさんは1993年にタレントとしてデビューし、1999年に出演したドラマ「ホジュン 宮廷医官への道」のイ・ジョンミョン役で一躍有名となりました。
イ・ムホさんは王様役を演じることが多いため「王様専門俳優」と呼ばれているようですね。
2010年に11歳年下のデザイナーの女性と結婚し、3人の子どもにも恵まれています。
イム・ホさんの最新出演作は2022年のドラマ「台風の新婦」です。
正体を隠して敵の嫁になった女性の復讐劇で、展開の読めない魅惑的なストーリーは視聴者を釘付けにしました。
イム・ホさんの今後の活躍に期待したいですね。
チャングムの実母ミョンイの親友で料理の腕は秀逸。
ミョンイの娘と知らずにチャングムの師となったハン尚宮を演じたのはヤン・ミギョンさんです。
華麗な装いではないのにも関わらず、内から出る美しさを放っていましたよね。
1961年7月25日生まれのヤン・ミギョンさんは1983年にタレントデビューしました。
数々のドラマや映画に出演し、国民的女優として人気となりましたね。
2004年には「一心一体運動本部広報大使」に就任し国内外で支援・奉仕活動をしています。
現在は、仁徳大学で放送芸能科の教授もしており、女優業と大学教授、社会活動と多忙な日々を送っているようですね。
2021年に出演したドラマ「国家代表ワイフ」では主人公チョヒの母オ・ジャングムを演じていました。
女手一つで3人の子供を育て、30年以上おかず屋を営んでいる母親役がピッタリハマっていましたね。
チャングムの師匠ハン尚宮のライバルのチェ・尚宮。
チェ一族の繁栄のためなら手段を選ばない冷徹な性格です。
ハン尚宮を陥れ、チャングムの命をも狙おうとするチェ・尚宮を演じたのはキョン・ミリさんです。
あまりにも当たり役であったため、CM出演が激減してしまったことは有名ですよね。
1964年9月19日生まれのキョン・ミリさんは1984年にデビューしました。
1987年には俳優のイム・ヨンギュさんと結婚しますが、裕福な家庭で育った夫の金遣いの荒さが原因で1993年に離婚しています。
このときに2人の娘のシングルマザーとなりました。
1998年には事業家イ・ホンホンさんと再婚して男の子を出産しました。
長女イ・ユビさんが2011年、次女イ・ダインさんが2014年にそれぞれ芸能界入りしていますね。
その後は美容ショップをオープンしますが、ネズミ講のような会社と加盟店契約し問題となりました。
夫のイ・ホンホンさんも横領疑惑の問題もあり、ホームショッピング番組の降板を余儀なくされたそうです。
キョン・ミリさんは2020年にドラマ「コンビニのセッピョル」に出演。
キャリアウーマンの娘ユ・ヨンジュを成功させようと努力する母キム・ヘジャを演じました。
いつまでも若々しいキョン・ミリさんの美の秘訣は「徹底した管理」にあります。
運動や質の良い睡眠を取り、お酒は飲まず、水は1日2~3リットルも飲むのだとか。
そんな母親の姿を見て娘のイ・ユビさんらは「管理のボス」と呼んでいるそうですよ。
チャングムの少女時代を演じたのはチョ・ジョンウンさんです。
実は親友ヨンセンの役でキャスティングされていましたが、チャングム役の子役の演技力に不満を持っていた監督が、チョ・ジョンウンさんにチャングムのセリフを言わせてみたところ予想を上回る演技力を見せチャングムの役に抜擢したというのです。
子役とは思えない圧倒的な表現力に驚かされましたよね。
1996年3月10日生まれのチョ・ジョンウンさんはチャングムの少女時代を演じていた当時7歳でした。
子役として多くの作品に出演していたチョ・ジョンウンさんは現在も女優活動を続けています。
2022年はミュージカル「ジキル&ハイド」第2弾ではエマ役を務め、演技力と歌唱力を見せつけ話題となりました。
日本での活動も期待したいですね。
グミョンの少女時代を演じていたのはイ・セヨンさんです。
チャングムのライバル役を演じ、当時11歳ながら端正な顔立ちをしていましたね。
そのため、凛とした演技に注目が集まっていました。
1992年12月20日生まれのイ・セヨンさんは5歳で幼児向け番組「ポポポ」でデビューしました。
その後も多くの作品に出演し、現在もドラマや映画で活躍しています。
2022年はドラマ「法に則って愛せ」に出演。強靭なメンタルに強い正義感とおせっかい意欲を持ったキム・ユリを演じています。
さらにドラマ「赤い袖先」では好奇心旺盛で朗読が得意な宮女のソン・ドクイム役を演じています。
史実に近い正統派時代劇とも言える今作は、2PMのジュノさんが主役で若い人でも見やすいカジュアルな作品になっていますよね。
「時代劇が苦手だったけどこのドラマで時代劇にハマった」という人も多く見られました。
いかがでしたか。
今回は、大ヒットドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」に出演していた8人のキャストの現在をご紹介しました。
現在もドラマや映画などに忙しく活躍している人や、結婚してアメリカで生活している人、女優以外の仕事で活躍している人など様々でしたね。
また、当時は子役として出演し、注目されていた人も今となっては立派な大人の女優となっています。
まだまだこれからの活躍が楽しみな人たちですね。