皆さんはチョ・ジョンソクという韓国俳優を御存知ですか?
2024年3月に最新主演ドラマ「魅惑の人」が最終回を迎えたチョ・ジョンソクさんは、先日歌手デビューすることが発表され、その模様がNetflixのバラエティ番組「新人歌手チョ・ジョンソク」でデビュープロジェクトを配信する予定だそうです。
このように俳優だけでなく歌手の世界にも進出したチョ・ジョンソクさんですが、元々はミュージカル俳優としてデビューした人物だけあって歌唱力は高く、これまでにもいくつかのOSTに参加してきた経歴があります。
今や、映画、ドラマ、ミュージカル、バラエティ、歌手と各方面で活躍するチョ・ジョンソクさんは、1980年12月26日ソウル出身の俳優です。
デビューは、2004年のミュージカル「くるみ割り人形」の脇役で、その後数多くのミュージカルや演劇作品に出演し、“第2のチョ・スンウ”と呼ばれるまでのミュージカル界のスターとなります。
しかし、本来は映画俳優になることを夢見ていたチョ・ジョンソクさんは、舞台で活躍する一方で映画のオーディションも受けるようになります。
そして、2012年の映画「建築学概論」でついに映画デビューを果たし、この作品は当時の韓国恋愛映画の興行記録を塗り替える大ヒット作となります。
そんな「建築学概論」でチョ・ジョンソクさんはメインキャストを演じていた訳ではなく、短い出演時間しかない主人公の友人という脇役を演じていたのですが、そのセリフやキャラクターが強い印象を残し、青龍映画賞と今年の映画賞で“新人男優賞”を受賞しました。
特に主人公にキスがどういうものかをリアルに教えるシーンは、映画の中でも人気となっています。
このように映画デビュー作で強烈なインパクトを残したチョ・ジョンソクさんは、その後も映画やドラマを中心に数多くの作品に出演し、今や主演俳優として数々の演技賞なども受賞する人気演技派俳優として知られています。
ドラマ・映画に出演しはじめて、まだ12、3年という経歴のチョ・ジョンソクさんですが、すでに多くの有名作品に出演しています。
今回はその中でも広くおすすめしたい作品をいくつか紹介していきます!
2015年に放送されたドラマ「ああ、私の幽霊さま」は、パク・ボヨンさん、キム・スルギさん、イム・ジュファンさんらと共演したラブコメディです。
チョ・ジョンソクさんの初期の代表作といえば間違いなく「建築学概論」ですが、残念ながら日本での公開当時ヒットしておらず、日本での知名度を高めた作品といえばこちらになります。
本作はその時期の流行りだった幽霊要素を取り入れたラブコメディで、本来うぶで内気なヒロインがセクシー幽霊に取り憑かれたことで性格が豹変してしまうというドタバタコメディとなっています。
そんな2面性のあるヒロインに好かれたカリスマシェフ役を演じるのがチョ・ジョンソクさんであり、最初は見習いとして失敗してばかりのヒロインに対して退職を勧めるなど気にしていない様子でしたが、ヒロインが幽霊に取り憑かれ勝ち気で積極的なキャラクターに様変わりしたことで彼女に惹かれていくようになります。
この両極端なヒロインに振り回される主人公のツンデレぶりや、パク・ボヨンさんの演じ分けが見どころとなります。
一方で、幽霊と霊媒師のドタバタ追走劇や韓国ドラマには欠かせないサスペンス展開もあり、終始飽きさせない内容になっています!
そして、今や主演俳優となったクァク・シヤンさんやシン・ヘソンさん、名バイプレイヤーとしておなじみのカン・ギヨンさん、オ・ウィシクさん、イ・ジョンウンさんなども脇役として出演しているなど、この豪華なキャスティングも魅力となります。
2016年に放送されたドラマ「嫉妬の化身」は、コン・ヒョジンさん、コ・ギョンピョさんと共演したロマンティックコメディです。
本作はラブコメの女王と謳われるコン・ヒョジンさん演じるお天気キャスターを巡って、チョ・ジョンソクさん演じる俺様な記者とその親友で財閥御曹司役のコ・ギョンピョさんが三角関係を繰り広げるという作品です。
ヒロインから猛アピールされるも最初はヒロインに興味がなかった記者が、親友がヒロインに惹かれていることを知りヒロインもまんざらでもない事を知ると急に嫉妬の化身となるという展開がコミカルです。
これまで追いかけられていたのが当たり前だったのに、その対象が他に移ると途端に不安になるというのは誰しもが共感しやすいポイントで、それまでクールに構えていたチョ・ジョンソクさんが、嫉妬に狂い二人の間に割って入る姿がとにかく笑えます。
そんな主人公たちのロマンス以外にも、特殊なライバル関係にあるお局アナウンサーが同じ男性を巡って争ったり、ヒロインの弟と友人たちにも三角関係があるなど、ラブコメ好きには見どころが多い作品となっています!
サブキャラクター役でソ・ジヘさん、ムン・ガヨンさん、キム・ジョンヒョンさん、アン・ウヨンさんなど人気俳優が出演している点も見逃せません!
2020年よりNetflixで配信されているドラマ「賢い医師生活」は、同期5人の医師たちの仕事とプライベートを描いたヒューマン医療ドラマです。
現在まで2シーズンまで放送され、2024年にはスピンオフ作品の放送も予定されている人気シリーズで、大人気ドラマ「応答せよ」シリーズの監督&脚本家コンビによる作品として知られています。
このドラマでチョ・ジョンソクさんは主役の1人である肝胆膵外科医のイクジュン役を演じており、一人息子を溺愛する明るい性格が持ち味の人物です。
5人で組んだバンドではギター兼ボーカル担当で、コミカルなムードメーカーでもあるんですが、実は医師としてもかなり優秀というそのキャラクターと実力にギャップがあるのが特徴です。
ドラマのラストで毎回バンド演奏が見れるというのも他の作品にはない要素で、チョ・ジョンソクさんのみならずメンバーの歌唱を聞ける点もこのシリーズの醍醐味となっています。
本作は医師としての仕事を描きながらも、彼らのプライベートや趣味なども描いた作品で、朝から晩まで病院にいるという普通の医療ドラマとは違う日常を描いた作品です。
もちろん患者さんとの関わりや、難しい手術に挑むシーンもありますが、病院以外の普段の姿をちゃんと描いているのが本シリーズの持ち味となります!
個人的にも大好きな作品ばかりに出演しているチョ・ジョンソクさんですが、実は兵役免除されたことについて疑惑が浮上したことがあります。
韓国の芸能界では兵役問題により様々な芸能人が注目を浴びてきましたが、チョ・ジョンソクさんの場合は世間から認知されるようになった時、「健康そうなのになぜ免除されたんだ」という声が上がったそうなんです。
しかし、チョ・ジョンソクさんが自身の過去の苦労話を披露すると疑惑は収まったそうなんです。
その理由とは、チョ・ジョンソクさんの父親が早くに亡くなったことで、彼が一家の生計を支えなければならなかったというものでした。
父親が亡くなった際、母親はすでに60歳を超えていたそうで、そのためチョ・ジョンソクさんは工事現場を転々としながら母と二人狭い部屋で暮らしていたんだとか。
このような状況だったため、生活の困難を理由に兵役は免除されたそうです。
当時は、この生活がずっと続くようなら生きていても仕方ないと考えたりもしたそうですが、通っていた教会で幼い頃より歌やダンスを披露していたことからミュージカル俳優となる道を勧められ、猛勉強の末にミュージカルの世界で成功することとなりました。
ちなみに家の借金はミュージカル俳優として活躍していた時期に全て返済したそうです!
現在は華やかな世界で活躍しているものの、実はかなりの苦労人だったというチョ・ジョンソクさんは、2018年10月8日に結婚されています。
そのお相手は歌手のGUMMY(コミ)さんで、“韓国バラード界の女王”と呼ばれる実力派ソロ歌手です。
ドラマや映画などで楽曲が使用されることが多いため“タイアップの女王”や“OSTの女王”とも呼ばれており、韓国ドラマファンならばその歌声を一度は耳にしたことがあると思います!
そんな二人が出会ったのは、2013年に韓国の男性歌手であるヨンジさんから紹介されたのが最初で、しばらくは友人関係にあったそうですが、やがて恋愛関係に発展し、2015年に熱愛報道をされたことで公開恋愛をはじめたそうです。
途中、GUMMYさんが男性との決別を描いた楽曲を発表したことから破局説が浮上したこともありましたが、出会ってから約5年後に結婚を発表します。
二人はそれぞれに出演したバラエティ番組でお互いのことについても話していたことから広く認知されており、結婚発表にも多くのファンから祝福の声が寄せられました。
二人の間には、2020年8月に女の子が誕生しており、コミさんはチョ・ジョンソクさんのことを子育ての達人と評価し、チョ・ジョンソクさんも愛妻家として広く知られています。
いかがでしたか?
私はチョ・ジョンソクさんの出演作品をほとんど見ていたんですが、それでも過去の苦労話について正直知りませんでした。
これからも多方面での活躍が楽しみですね!