「猟奇的な彼女」や「星から来たあなた」などヒット作で知られ、その独特の雰囲気と個性が魅力的で、「国民の初恋」の愛称を得たこともある女優、チョン・ジヒョンさん。
デビュー20年を越えてもその美貌に衰えは感じられませんが、最近はテレビでその顔を見ることがあまりありません。
今回は、そんなチョン・ジヒョンさんのプロフィールや、私生活と現在の活動状況など、深堀してご紹介します。
チョン・ジヒョンはどんな人?
チョン・ジヒョンさんは、1981年10月30日 ソウル市生まれの43歳(2024年現在)。
昔から変わらず、類まれなる美貌の持ち主で、ドラマや映画にCMモデルとしても、超一流の活躍を続ける女優です。
1997年、ティーン向けファッション雑誌でモデルデビューすると、翌年にドラマ「私の心を奪ってみて」で女優デビューも果たします。
また1999年に、ドラマ「Happy Together」で、イ・ビョンホンさんやソン・スンホンさんらスター俳優と共演し、SBS演技大賞で新人賞を受賞しました。
さらに映画「ホワイトバレンタイン」でスクリーンデビューを果たすと、百想芸術大賞で新人賞を受賞します。
一方、同年、サムスン電子のCMで話題となり、その後も様々な映画、ドラマで活躍しながら数多くのテレビコマーシャルにも出演し、元祖CMクイーンと呼ばれます。
2014年と2015年に、消費者が最も好むモデル第1位に、2年連続で選ばれました。
女優としては、2001年公開の映画「猟奇的な彼女」が、観客動員数500万人を超えるヒット作となり、大鐘賞の女優主演賞を受賞。
更に、2004年には、「僕の彼女を紹介します」で主演を務め、年間観客動員数ランキング10位を記録しました。
その後しばらくヒット作から遠ざかりましたが、2012年に、アジアの豪華スターが共演した映画「10人の泥棒たち」に出演し、韓国の観客動員記録を塗り替えます。
さらに2013年に公開された「ベルリンファイル」も、最短期間で200万人を突破するなど、出演映画が続けて大ヒットしました。
2014年には、14年ぶりのドラマ復帰作となった「星から来たあなた」が大ヒット。
最高視聴率33%を記録し、アジア全域でシンドロームを巻き起こしました。
個人でも百想芸術大賞・テレビ部門大賞、SBS演技大賞で大賞を受賞しています。
おすすめ作品を紹介
チョン・ジヒョンさんが出演した人気ドラマの中から、おすすめの3作品を選びご紹介します。
猟奇的な彼女
1作目は、2001年公開の「猟奇的な彼女」。純朴な大学生と、狂暴で酒飲みの美女という、正反対の二人の切ないピュアラブロマンスです。
公開後6週連続1位を記録し、2001年度の興行収入は2位という結果を残しました。
また、チョン・ジヒョンさんは本作で、「国民の初恋」という愛称を得て、爆発的な人気を集めました。
チャ・テヒョンさん演じる、大学生のキョヌはある晩、地下鉄の中でベロベロに酔っぱらった美人の、チョン・ジヒョンさん演じる「彼女」と出会います。
可愛い顔をして、「ぶっ殺されたい?」が口癖で、過激な行動を繰り返す彼女のペースに飲み込まれ、困惑しながらもその魅力にひきこまれていくキョヌ。
しかし、タフで野性的に見える「彼女」には、ある切ない秘密がありました。
泥酔して暴言を吐き、暴力を振るう攻撃的な女性という、これまでのラブコメのヒロインとは一味も二味も違い、新鮮さを感じます。
また、「彼女」を演じるチョン・ジヒョンさんの演技力の高さとキュートさが、今までにない魅力的なヒロインを作り上げています。
星から来たあなた
2作目は、2013年公開の「星から来たあなた」。宇宙人と人気女優が恋に落ちたらという、素敵な夢を見せてくれるキュートなラブコメディ。
キム・スヒョンさんとチョン・ジヒョンさんの豪華共演で、最高視聴率33%を記録し、アジア中に大ブームを巻き起こしました。
1609年、朝鮮の地に舞い降りた宇宙人の、キム・スヒョンさん演じるト・ミンジュン。
自分の正体を隠し、404年もの歳月を生きてきたが、地球での暮らしも残すところ3カ月。
大学で講師として教鞭をとりながら、故郷の星に帰る準備を進めていました。
ところが、マンションの隣室に有名な女優、チョン・ジヒョンさん演じるチョン・ソンイが引っ越してきたせいで、ミンジュンの生活は一変します。
ワガママなソンイに振り回されて困惑するが、偶然目にした写真で、幼い日のソンイが404年前に出会った少女イファと瓜二つであることに驚きます。
そんなある日、ソンイが思わぬスキャンダルに巻き込まれ、トップスターの座から一気に転落。
何者かに命まで狙われるはめになってしまいます。
地球人のトラブルには干渉しないと心に決めていたミンジュンでしたが、ソンイを放ってはおけず、やがて彼女に惹かれている自分に気づきます。
「宇宙人との恋」なんて、日本のドラマではまず考えられない、韓国ならではの設定ですね。
キム・スヒョンさんが人間離れした美形すぎて、宇宙人役に違和感がないのがすごいです。
また、14年ぶりのドラマ復帰となったチョン・ジヒョンさんとの相性も最高です。
青い海の伝説
3作目は、2016年公開の「青い海の伝説」。都会に迷い込んだ人魚とイケメン詐欺師のファンタジーラブストーリーです。
イ・ミンホさんとチョン・ジヒョンさんの初共演ということで、放送前から注目を集め、最高視聴率21%を記録。SBS演技大賞で4部門受賞の快挙を成し遂げました。
1598年、嵐で海岸に打ち上げられた美しい人魚、チョン・ジヒョンさん演じるセファは、この地の権力者で商人のヤンに捕まってしまいます。
ヤンは赴任してきた県令の、イ・ミンホさん演じるキム・タムリョンに取り入るため、捕らえた人魚を見せますが、人魚を哀れに思ったタムリョンは、ヤンの不正行為を見逃す代わりに人魚を自由にするよう命じます。
時は流れ、場所は現代のソウル。
タムリョンはイ・ミンホさん演じるホ・ジュンジェという詐欺師に生まれ変わり、仲間のナムドゥやテオと共に世界をまたにかけて詐欺を働いていました。
そんなある日、スペインに滞在していたジュンジェは、ホテルの部屋で見知らぬ女性を発見。
それは、初めて陸に上がってきた、チョン・ジヒョンさん演じる人魚でした。
ジュンジェは彼女を不審者と思い警察に引き渡すが、彼女が付けていた翡翠のブレスレットが高額の骨とう品であることに気づき、警察署から彼女を救い出します。
狙いのブレスレットを手に入れるも、言葉も話せず、純粋で無防備な彼女を放っておくことができず、一日だけ自分の宿に彼女を泊めることにしました。
しかし、ジュンジェにお金を奪われた韓国の権力者の手下に追いかけられ、二人は一緒に逃げ回る羽目に。
そんな中、人間の言葉を覚え会話ができるようになった彼女に、ジュンジェは「シムチョン」と名前を付けてあげると、固く閉ざしたはずのジュンジェの心が、シムチョンによって少しずつ開き始めます。
人魚セファが水中を泳ぐシーンや、タムリョンに手を差し伸べるシーンなど、とても優雅で、本物の人魚のように神秘的です。その情景も相まってため息が出るほど美しいです。
序盤は、シムチョンが人間世界で暮らす様子がコメディ要素たっぷりで笑えます。
中盤からは、二人の愛に胸キュンと切なさが、そして、終盤はサスペンス要素にもドキドキ・ハラハラさせられ飽きさせない展開がおすすめです。
事務所社長がチョン・ジヒョンの携帯盗聴?
2009年、チョン・ジヒョンさんの私物の携帯電話に、不法複製記録が確認され捜査したところ、所属事務所のサイダスHQがチョン・ジヒョンさんの携帯の不正コピーを業者に依頼してメッセージを覗き見ていた事が発覚し、4月16日に元役員と社員が起訴されました。
その後、ジヒョンさんがサイダスHQと契約を延長したことで、事態を収拾させましたが、翌2010年に、サイダスHQを離れ、長年連れ添ってきたマネージャーとともに個人事務所J&Coエンターテイメントを立ち上げ独立しました。
これまでも一部の犯罪組織で携帯電話をコピーしているのは知られていましたが、芸能事務所が所属タレントを監視する手段として利用したのはこれが初めてのことで、芸能界はもちろん、ファンの間にも衝撃が広がりました。
旦那や子供について
チョン・ジヒョンさんは2011年、同い年の幼馴染で、米国系銀行に勤務する韓国人男性との交際を公表し、2012年4月にソウル市内のホテルで結婚式を挙げました。
そして、2016年2月10日に長男、2018年1月26日に次男を出産しています。
彼女自身の財力もさることながら、夫家系は生粋のセレブとして知られています。
チョン・ジヒョンさんのドラマ出演料は、1話当たり1億ウォンと言われており、不動産財閥としてビルやマンション、ヴィラなど、約870億ウォン相当の建物を所有しています。
また、夫であるチェ・ジュンヒョクさんは、名門大学を卒業後、米国系の銀行でデリバティブ部門長として勤務。父親が設立した会社で副社長にも就いています。彼の運用財産は、2020年当時で5,861億ウォンを記録しました。
そして、旦那さんの父親は、資産運用会社の社長。母親は、有名ファッションデザイナーという華麗な一族なのです。
現在の活動は?
最近あまり作品への出演がないため、引退したのではという声も聞かれましたが、それは、「子育てで忙しかったこと」と「事務所の移籍問題」のためで、一時的なものと思われます。
その証拠に、2021年に「キングダム:アシンの物語」で5年ぶりに復帰すると、同年、チュ・ジフンさんとW主演で「智異山」にも出演。
年を重ねても保たれた美貌とさすがの演技力を披露しました。
更に2024年も、カン・ドンウォンさんとW主演のドラマ「北極星」への出演が検討されています。
また女優業以外、ブランドアンバサダー活動にも意欲的で、2022年から「バーバリー」、
2023年から「エスティローダーカンパニー」と契約しています。
そして「不動産クイーン」と呼ばれるほど、不動産の運用に積極的で、2021年に、保有していたソウルのビルを140億ウォンで売却。
そのお金で再投資して、ソウルで4つのビルを保有したり、三成洞のショッピングビルを、300億ウォンで購入したりしています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、韓国を代表する「国宝級美女」チョン・ジヒョンさんについてご紹介しました。
コミカルからシリアスまで、幅広く個性的な役と演技をこなす、好感度ナンバーワン演技派女優ですが、それに止まらず、モデルとしても一流で、不動産ビジネスの才覚もあり、更にセレブ一族に囲まれるなど、うらやましいかぎりですね。
視聴者としては、今後も成熟した演技が見られることを期待したいです。
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