ドラマや映画などで私達に生き生きとした姿を見せてくれる韓国スターですが、中には難病と闘っている芸能人も少なくありません。
今回は癌との闘病を告白した韓国芸能人7人について、当人の向き合い方や現状についてご紹介します。
最初にご紹介するのは、「美男ですね」で日本ファンを虜にし、第二次韓流ブームの火付け役とも言われるチャン・グンソクさんです。
1987年8月4日 丹陽郡生まれの38歳(2025年現在)。
6歳で子供服カタログのモデル活動を始めると、1997年、シットコム「幸福も売ります」でテレビデビューを果たし、以後、テレビ番組を中心に子役として活動します。
2004年のシットコム「ノンストップ4」に出演し、同年、初めてのラジオ番組で、韓国で最年少のDJを務めました。
その後、2006年のドラマ「ファン・ジニ」の出演で名が知られると、同年、日本ホラー映画「着信アリ Final」で、日本での知名度も上がりました。
そして2009年のドラマ「美男ですね」で、イケメンバンドの気難しいリーダー役を演じ、一層注目を浴びました。
そんなチャン・グンソクさんは、2024年8月に、「1年前に甲状腺がんの診断を受け、手術を無事に終えた」と告白しました。
続けて「手術後8日以上、怖くて体も動かせず、何もできなかった。しかし3カ月後の検査でも問題がなく、他に転移もされていない。」と付け加え、現在は完治したと伝えています。
続いてご紹介するのは、数々のドラマで強烈なキャラクターを演じてきた俳優チン・テヒョンさんです。
1981年2月15日 ソウル特別市生まれの44歳(2025年現在)。
1996年にドラマ「スタート」で俳優デビューし、多数のドラマや映画で着実に経験を積み、2008年「白い嘘」で注目を浴びます。
その後も2009年「天使の誘惑」、2010年「かぼちゃの花の純情」、2012年「オ・ジャリョンが行く!」、2016年「モンスター〜その愛と復讐〜」など話題作に出演し、強い存在感を放ってきました。
プライベートでは2015年、「かぼちゃの花の純情」で共演した、1歳年上の女優パク・シウンさんと結婚し、2019年には、大学生の娘を養子縁組したことが話題になりました。
妻との間ではこれまで二度の流産、一度の死産を経験したことも明らかにしています。
そんなチン・テヒョンさんは、2025年5月に、前月に受けた健康診断で「甲状腺がん」が発覚したことを告白。
「初期の小さな腫瘍だが、他の場所に転移する前に手術を受ける必要がある」とし、6月に手術を無事に終えたことを伝え、7月には完治発表を行いました。
三番目にご紹介するのは、波乱万丈の過去を経て、1980年代は広告モデルとして高い評価を得た女性タレント、ソ・ジョンヒさんです。
1962年12月14日 ソウル特別市生まれの63歳(2025年現在)。
不遇の家庭環境で育ち、高校生でモデルに選ばれ芸能活動をスタートさせるも、芸人ソ・セウォンさんとの結婚で引退します。
しかし未成年で性的暴力を受け、32年間家庭内暴力の被害者だったことが、後に明かされました。
ソ・ジョンヒさんは本も出し、インテリア事業も展開、たまにテレビ番組に出演しておしどり夫婦として有名でしたが、2014年に上記の事実が明かされ、結局2015年8月、DV等を理由に合意離婚するに至りました。
その後、2020年には、ラグジュアリーでホテルのような自宅を公開するなど、SNSで話題となっています。
そんなソ・ジョンヒさんは、6歳年下の建築家キム・テヒョンさんとの交際を公表しています。
離婚後、精神的な苦痛や体調不良を経験したものの、新しい人生を歩んでいましたが、2022年4月、乳がんの手術を受け、抗がん剤治療中であることを明かしました。
ソ·ジョンヒさんは乳がん闘病当時、抗癌中に髪が抜け、美容室に行って髪を切ろうとしましたが、キム·テヒョンさんがこれを引き止め、ソ·ジョンヒさんの髪はキム·テヒョンさんが直接髪を切ってくれると言ったとし「そして突然現れたら彼が髪を坊主頭にしていた。 頭を剃って一緒に写真を撮った。 それをずっと見ているが、依然として感動が消えない」と話しています。
その後、2024年8月には、当時を振り返り「胸を完全に切除した。抗がん剤の副作用で髪が全部抜け、頭皮には毛根もなくなった」と明かし、「髪が抜ける苦しみは耐え難かった」と述べています。
現在の体調については「薬はずっと飲んでいるし、3ヶ月ごとに検査をしなければならない」と説明しながらも、ポジティブな気持ちで闘病生活を乗り越えている様子を見せています。
そして、2025年7月にはファッションショーのランウェイを歩く写真をアップロードしました。
四番目にご紹介するのは、「パラサイト」の出演で、世界的に知名度をあげた女優パク・ソダムさんです。
1991年9月8日 ソウル特別市生まれの34歳(2025年現在)。
2013年の映画「スティール・コールド・ウインター〜少女〜」でデビューを果たすと、2015年には、観客動員数1,300万人超えを記録した映画「ベテラン」や「王の運命」に出演した他、「プリースト 悪魔を葬る者」で、悪霊に取り憑かれた少女・ヨンシン役を演じ、数々の映画賞を受賞しました。
その後、2016年のドラマ「ビューティフル・マインド」でテレビドラマ初主演を飾り、続く「シンデレラと4人の騎士」でも主演を飾ります。そして、2019年公開の映画「パラサイト 半地下の家族」で、キム家の長女・ギジョン役で出演し、世界に知られる女優となりました。
そんなパク・ソダムさんは、2021年12月に、「甲状腺乳頭がん」と診断されて手術を受け、2022年2月に「寛解」に至ったとされています。
しかしその後、2023年3月に、手術を受けて復帰するまでの大変だった2年間を振り返っています。
「手術が少しでも遅れていたら、声の神経を失うところでした。声が戻るまで6ヶ月かかった。薬は5年以上飲まなければならない。今の健康状態は、だいぶ回復したが、ホルモンの不均衡のため、肌が荒れて見苦しいかもしれない。まだ回復途中です。」と明かしています。
五番目にご紹介するのは、子役時代から200本以上の作品に出演したベテラン俳優イ・ジョンホさんです。
1978年10月25日生まれの47歳(2025年現在)。
1992年の映画「我らの歪んだ英雄」でデビューすると、1998年「順風産婦人科」、2005年「第5共和国」、2010年「笑ってトンヘ」、2015年「嫁は崖っぷちアイドル」など数多くの作品で、個性の強い演技で注目を集めました。
そんなイ・ジョンホさんは、2025年1月、8年前に「膵臓がん3期」の診断を受け、演技活動を中断したことを明らかにしました。
当時を振り返り「医者に生存可能性を尋ねても、20〜30%との回答。12時間の手術で膵臓と他の臓器の半分ほどを切除した。そして抗がん治療をしながら地獄を味わった。 嘔吐し続け、髪の毛も抜けた」と告白しました。
その後、肝臓に転移したにもかかわらず奇跡的に完治し、現在は演技を教えており、復帰に対する意志も表明しています。
六番目にご紹介するのは、お笑い芸人パク・ソングァンさんの妻で、バラエティ番組でも活躍したタレントのイ・ソリさんです。
1988年生まれの37歳(2025年現在)。
2020年8月に、お笑い芸人パク・ソングァンさんと結婚式を挙げ、その後、バラエティ番組「同床異夢2-君は僕の運命」などに出演しました。
また、彼女は約10年間会社で働いていましたが、2021年妊娠の準備などを理由に退社しています。
そして、退社後5ヶ月してガンの判定を受け、病気の特性上、子どもを持つことができず、自身の健康を守ることも困難で、あと1年、3年生きられるかさえわからない状況で、大きな挫折を経験したといいます。
6ヶ月間、手術と細胞毒性抗がん剤の治療を受け、生の食べ物は食べられず、毎日嘔吐し、痩せて髪も抜けて、大変な時間を耐えたと言います。
2025年現在も、定期的に薬を服用しながら治療中だと明らかにしました。
併せてYouTubeに、フェイクニュース動画が公開され、死亡説が拡散していることに苦しい心境を打ち明けています。
最後にご紹介するのは、「新韓流四天王」のひとりとも称され、素晴らしい肉体美の持ち主でもある俳優キム・ウビンさんです。
1989年7月16日 ソウル特別市生まれの36歳(2025年現在)。
2008年からファッションモデルの仕事を開始すると、2011年のドラマ「ホワイトクリスマス」で俳優デビュー。また2013年のドラマ「相続者たち」に出演すると、その年もっとも注目を浴びた俳優の1人と称されるほどの人気を獲得しました。
その後一時活動中断があり、2022年の映画「宇宙+人」が俳優復帰作となりました。
そんなキム・ウビンさんは、2017年5月に、「上咽頭がん」と診断され、約2年間の闘病生活を経て、2019年に完治を発表しました。
しかし治療開始時は、「短ければ6ヶ月」という余命宣告を受けていたことを明かしています。
活動休止中は、体調不良や体力低下に苦しみましたが、俳優の仕事復帰への不安も抱えつつ、一日一日を大切に生きるようになったと語っています。
そして闘病中には、恋人のシン・ミナさんが献身的にサポートしたほか、親友のイ・ジョンソクさんや先輩俳優のチョ・インソンさんなど、多くの友人からの応援や祈りが大きな支えとなったと述べています。
いかがでしたでしょうか?
今回は、癌との闘病を告白した韓国スター7名をご紹介いたしました。
一時は余命宣言を受け絶望的な気持ちになりながらも、闘病の末完治させ、再びファンを感動させるようなパフォーマンスを見せる姿に勇気づけられます。
まだ完治に至らない俳優も病気を克服し、あるいは上手く付き合いながら、今後も一層の活躍をすることを祈りたいですね。