日本よりもはるかに学歴社会の韓国。
高学歴であればあるほど良いとされており、大学への進学率は95%にもなります。
国内に416校もの大学が存在し、中でもトップ3と呼ばれるソウル大学、延世大学、高麗大学(通称SKY)を目指して学生たちは日々勉強に励んでいます。特にソウル大学は最も有名な大学で日本でもよく知られていますよね。
今回は、韓国トップのソウル大学を卒業した人気俳優8名をご紹介します。
まず初めは、圧倒的な美貌と透明感が人気で2児の母でもあるキム・テヒさんです。
幼少期から可愛らしい顔立ちで注目を集めていたキム・テヒさん。
勉強熱心で授業中の集中力はとても高く、試験ではいつも100点を取るような生徒でした。
高校時代は勉強に時間を割いていたため、学生らしい時間はあまり過ごせなかったようです。
青春を犠牲に猛勉強した努力は実り、ソウル大学へ見事合格しました。
元々ファッションが好きだったことから大学では衣類学科を専攻しますが、芸能界への夢も捨てきれなかったようで大学在学中の2000年にCMデビューします。
2001年には演技の世界で活動を始めました。
人気に火がついたのは2003年のドラマ「天国の階段」にて主人公の意地悪な義理の妹役を演じてからです。
美しい容姿に冷たい性格の役がハマり、平均視聴率31.9%の大ヒットとなりました。
また2004年には「九尾狐外伝」「ラブストーリー・イン・ハーバード」の2作品に出演し、最優秀新人賞と最高人気賞を受賞し、人気女優の仲間入りを果たしました。
プライベートでは2017年に歌手のRain(ピ)さんと結婚し、2人の子宝にも恵まれています。
着実に演技力を伸ばしているキム・テヒさんには根強いファンもおり、才色兼備なスターとしての人気は確かなものです。今後も活躍を期待したいですね。
続いては、日本でも人気の歌手であり俳優としても活躍するキム・ジョンフンさんです。
幼いころからよく勉強ができたキム・ジョンフンさんは、超難関と言われるソウル大学の歯学部に進学しました。
現役学生だけでなく国内外から幅広い年齢層の人が受験する中、合格者104人中30位で入学。本当に優秀ですよね。
しかしアイドルユニットUNとしてデビューしていたため、徐々に講義を欠席するように。
教授に相談したところ「歯科医も人の命を扱う仕事であるため適当ではいけない」とアドバイスをもらい、自主退学を決めました。
演技の道にも興味があったため、中央大学演劇映画科に再入学します。
過去のインタビューでは「ソウル大学に入学すれば全て良くなると思っていたが違った。自身の信じる道に進むべきだ」と答えており、違う結果になったとしても努力を続けることを大切にしている一面をみせました。
2005年のUN解散後には本格的に俳優として活動を始め、「宮 -Love in Palace-」をはじめとする数々のドラマに出演しました。2011年にはスキャンダルで世間をにぎわせましたが、しばらくの活動自粛期間を経て俳優や歌手として再び活動を再開。
デビュー20周年となった2020年には日本ファンクラブが開設され、新曲も発表されました。
これまでとは違う「大人のロックアーティスト」へとイメージを一新させ、ますます音楽活動に力を注いでいる様子です。
3人目は、整った顔立ちと気品あふれる雰囲気から「韓国のトム・クルーズ」と呼ばれるカム・ウソンさんです。
高い学力を必要とする芸術高校出身のカム・ウソンさん。ソウル大学では東洋画科を専攻し、墨や絵の具、和紙などを使って描かれる東洋画の知識を深めていきました。成績も優秀な上に絵の技術も高かったようですが、以前より映画にも興味があったため演技の道へと歩み始めます。
大学在学中の1991年に芸能界デビューした後、1997年のドラマ「予感」が視聴率40%を記録し一気に知名度をあげました。
2005年に出演した歴史映画「王の男」では、貧しくも自由を求める芸人という今までとは違った役を演じました。演じるだけでなく監督と意見を交換しながら細かな演出までこだわった結果、観客動員数600万人を記録し、韓国映画史を塗り替えるほどの大ヒットとなったのです。
韓国芸能界で最も知的な俳優と呼ばれる通り、努力を惜しまずどの作品にも信念を持って取り組む姿は本当に魅力的です。
次は、ミスコリアに選ばれ、世界大会では第4位になるほどの美しさで活躍するイ・ハニさんです。
父親は国家情報院第2次長、前警察庁捜査局局長であり、母親は梨花女子大学の教授、姉は伝統楽器カヤグムの演奏者など、まさにエリート一家で育ったイ・ハニさん。幼少期から音楽や舞踊に慣れ親しみ、英語やフランス語など語学も堪能で、本当に非の打ちどころがありませんよね。
ソウル大学では国楽科に進学し、さらには大学院で国楽修士まで取得しました。
始めにご紹介したキム・テヒさんとはソウル大学の友人で、2人は大学内でも注目の的だったようです。自然と視線が集まってしまうのも分かりますよね。
大学院在学中の2006年には、これまで培ってきた教養や天性の美貌が評価されミスコリアに選ばれます。世界大会では第4位の成績で圧倒的な存在感を残しました。
2007年にバラエティ番組で芸能界デビュー。2009年には「パートナー」でドラマデビューを果たしました。
ドラマ「輝くか、狂うか」では野心溢れる高麗一の美人な役を務め、権力のために政略結婚するも次第に心を許していく姿は物語の中でもとても感動的な部分でした。
プライベートでは2021年に一般男性と結婚し、翌年に第一子を出産しました。
妊娠中だったころの姿も公開されており、母となっても全く変わらない美しさで話題となっています。
しばらくは育児に専念されると思われますが、女優復帰を心待ちにしたいですね。
5人目は、インテリ女優としてバラエティ番組でも活躍するイ・シウォンさんです。
父はMENSA Koreaの元会長であり、勉強に最適な環境で育ってきたのではないかと考えられます。
ソウル大学入学時は経済学を専攻していましたが思い描いた道とは違うと感じ、人類学を学び始めました。
その後大学院に進学し、人類学修士を取得します。自身の興味関心をとことん追求する姿は素敵ですよね。
また幼少期から美術や文学が好きだったというイ・シウォンさん。
大学のサークル活動をきっかけに演技の道に魅了され、反対する両親を説得して2012年に芸能界入りしました。
大河ドラマ「大王の夢」で女優デビュー。
2019年に出演のドラマ「アルハンブラ宮殿の思い出」では主人公の元妻役を演じ、高い演技力に注目が集まりました。
プライベートでは、2021年に医師との結婚を発表。同じソウル大学出身で、優しく思慮深い人なのだとか。
同じキャンパスで勉学に励んだ者同士、惹かれ合う何かがあったのかもしれませんね。
バラエティ番組やラジオ番組などにも活動の場を広げているイ・シウォンさん。今後も要注目です。
>続いては、高い演技力と個性的な役柄で人気の名脇役ファン・ソクチョンさんです。
音楽一家で育ったため幼少期から音楽に慣れ親しんでおり、家にはピアノが置いてあったようです。
家族から大きな影響を受け、ソウル大学では国楽科を専攻しました。
演劇を見るのが好きだったファン・ソクチョンさんは、卒業後に見た演劇に感銘を受け、劇団に入団。
より演技の知識を身につけるため韓国芸術総合学校演劇院2期に再入学します。
2001年の映画「子猫をお願い」でデビューを飾ると、「シークレット・ガーデン」や「トッケビ」など数々のヒット作に出演していきます。
中でも2015年のドラマ「彼女はキレイだった」では主人公たちが勤める雑誌社の編集長役として出演し、奇抜なファッションとは裏腹に優しく的確なアドバイスをくれる頼れる上司として話題となりました。
その年のMBC演技大賞ベスト女性助演賞を受賞し、ますます人気に火が付きます。
個性的でフレンドリーな役が多いイメージですが、ファン・ソクチョンさん自身は静かな性格のようです。
写真が苦手で、家には鏡も自分の写真も無いのだとか。
「女優としてカメラの前に立つ自分自身に驚くこともある」とも答えていました。意外ですよね。
また体を鍛えるのが好きだというファン・ソクチョンさん。
「自身が鍛える姿をみて女性の美しさと力強さを伝えたい」と何度もフィットネス大会に出場しています。
鍛え上げられた肉体美は圧巻ですよね。
「あまり周囲の視線ばかりを気にせず、自分自身をよく理解した俳優になりたい」と話しており、まだまだファン・ソクチョンさんの挑戦は続きそうです。
7人目は、多数の作品に出演するベテラン俳優のキム・チャンワンさんです。
大学では蚕糸学科を専攻しますが、実は願書を提出したのは高校の担任だったとか。キム・チャンワンさん本人は音楽や美術の道に進みたかったのですが、入学に必要な情報が少なかった上、担任はソウル大学入学者を増やすために薦めたのではと考えられます。
成績も優秀だったため難なく入学できたようですが、進路を自分で決められなかったのは残念ですよね。
俳優としては「花郎」「サイコだけど大丈夫」など大ヒット作品に出演し、幅広い年齢層の方から支持されています。優しくおだやかな役から憎き悪役まで、キム・チャンワンさんの表現力には圧倒されてしまいます。
ベテラン俳優のキム・チャンワンさんですが、マルチな才能の持ち主でもあることをご存じでしょうか。
俳優として活動する前の1977年には兄弟3人で始めたロックバンド「サンウリム」でボーカル兼ギターとしてデビューしました。
かなり人気があったため、「韓国大衆音楽史で絶対欠かせないバンド」として現在でも高く評価されています。
またラジオDJとして40年以上も活動を続けており、自身のラジオ番組も大変人気です。
今後も自身のペースと信念で活躍してほしいですね。
最後は、新人賞や最優秀賞などたくさんの賞を受賞し、日本でも人気の高いイ・サンユンさんです。
ソウル大学では物理学を専攻しましたが、在学中に兵役や俳優業で休学することが増え、なんと13年かけて卒業したのです。
また俳優としてデビューするまでは教授になりたかったというイ・サンユンさん。
兵役中に広告モデルとしてスカウトされ、いくつか仕事をこなしていくうちに演技の世界に興味を持ちました。
教授志望から俳優志望へと突然進路を変えたことに対し、家庭ではかなり驚かれたのだとか。
2007年にドラマ「エア・シティ」で俳優デビューすると、素晴らしい学歴や端正な顔立ちからすぐに話題となります。
多数の作品に出演し、韓国放送大賞新人タレント賞やMBC演技大賞男性新人賞などの賞を受賞しました。
2020年に主演を務めたドラマ「One the Woman」ではどこか陰のある難しい役を見事に演じ、SBS演技大賞最優秀演技賞に輝き、再び脚光を浴びます。
演技力に定評があるイ・サンユンさんですが、自身の演技に納得することなく努力を続ける姿は本当に素晴らしいですよね。
バラエティー番組に出演した際には大学生時代のエピソードとともに、ソウル大学へ合格するために「学校にいる間は昼休み以外の時間はずっと自分の席で勉強していた」と過去の様子を明かしたイ・サンユンさん。
真面目にコツコツと勉強した結果、名門校に合格できたのでしょうね。
活躍が止まらないイ・サンユンさん。次回作にも期待が高まっています。
今回は、ソウル大学出身の人気俳優を8名ご紹介しました。
俳優として圧倒的存在感をみせる一方、何事も努力を惜しまない方ばかりでした。
優秀なだけでなく、人として尊敬できる一面があるからこそ活躍しているのだと考えられます。
今後も注目していきたいですね。
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