イ・ユリさんは、高い演技力と目力の強さが特徴で、悪女役としてブレイクし、数々のドラマに出演するなど活躍している韓国女優です。
今回は、そんなイ・ユリさんのプロフィールやお薦め作品に、旦那さんの情報など深堀してお伝えしたいと思います。
イ・ユリはどんな人?
イ・ユリさんは、1980年1月28日 ソウル市出身の44歳(2024年現在)。
2000年に、ドラマ「学校IV」の出演者を決めるオーディションで落選したものの、「端役でもいいから出演させてほしい」と懇願して、学生の役で女優デビューを果たしたという逸話の持ち主です。
その後、2001年のドラマ「明成皇后」や「愛はこんなもの」に出演して知名度を上げ、2011年の「きらきら光る」では最高視聴率25%を記録したり、2012年の「福寿草」ではケーブルテレビ番組の同時間帯視聴率1位を、23週連続で記録したりしました。
そして2014年には、最終回に視聴率40%を超える大ヒットとなったドラマ「私はチャンボリ」で、主人公を敵対視する悪女役の演技が評価され、MBC演技大賞の大賞とPD賞を受賞。
配役の影響から、イ・ユリさんといえば「悪女」というイメージが強いですが、バラエティ番組のMCにも挑戦するなど、明るくて社交的な性格の持ち主で、韓国のお茶の間を盛り上げる役割を担ってくれています。
韓国では「国民悪女ヨン・ミンジョンから”国民の嫁”、”国民好感女”に大変身!」と言われる大人気女優です。
また、女優の傍らファッションデザイナーとしても活動し、海外のアパレルショッピングモール「ミストゥデー」を運営していた時期もあります。
おすすめ出演作品
イ・ユリさんが出演した人気ドラマから、お薦めの三作品を選びご紹介します。
福寿草
一作目は、韓国のケーブルテレビ局tvNの初の連続ドラマとして、2012年2月から8月まで 放送された「福寿草」です。
イ・ユリさんが主演を務めた作品で、寒さに耐え氷を突き破って咲く福寿草のようなヒロインの復讐劇を描いています。
視聴率1位を23週連続維持し、異例のヒットとなった話題作で、イ・ユリさんをはじめ「美男ですね」のチョン・チャンさんや、「可愛いあなた」のヒョン・ウソンさんなど豪華キャスト陣が集結したことでも注目されました。
清州女刑務所で、受刑者たちからの暴行にあった、イ・ユリさん演じるヨナは、負傷を装い刑務所から脱走します。
受刑者仲間の助けで検問をくぐり抜け到着した先は、ユン・アジョンさん演じる義妹ユラと、昔の恋人、ヒョン・ウソンさん演じるユンジェの結婚式場でした。
ウェディングドレスをまとったユラとヨナは屋上で対面し、ヨナはユラに手錠を掛けます。
遡ること3ヶ月前、母が再婚し障害をもつ妹、ミン・ジヒョンさん演じるスエと共に暮らすヨナは、ユラと同じ化粧品会社に入社しますが、突然産業スパイの容疑をかけられたのでした。
これぞ韓国マクチャンドラマと言える作品です。
嫉妬、復讐、殺人、濡れ衣、裏切りなど、これでもかというほどの要素が詰まっています。
また、イ・ユリさんとユン・アジョンさんの悪女対決の勝敗は、という視点でみるのも面白いです。
きらきら光る
二作目は、韓国MBCテレビで2011年2月から8月まで放送され、最高視聴率25%を記録したドラマ「きらきら光る」です。
本当は逆の人生を歩むはずだった、二人の女性が真実に直面し、人生が大逆転していく波乱万丈ストーリーです。
裕福な家で何不自由なく育ってきた、キム・ヒョンジュさん演じるジョンウォンと、貧乏な家で父親の借金取りにおびえながら生活してきた、イ・ユリさん演じるグムラン。
ところが、グムランが病院に入院したことで、血液型が両親と違っていることを知ります。
そしてDNA鑑定の結果、二人が生まれたとき病院で取り違えられたことが判明。
正反対の暮らしをしてきた二人の人生が逆転し、自分の本当の親を知った二人は、親を巡って対立し、更に一人の男性を奪い合って、二人の愛憎対決はますますヒートアップしていきます。
W主役といっていいイ・ユリさんの演技はスゴイです。
嫌な女なんだけど、ギリギリのところで可哀想な感じをにじませ、同情を誘います。
また、追い詰めるとすぐ本音でぶつかってくるので、その時のセリフの応酬は、すごく迫力があり揺さぶられます。
だから最後には味方になって良かったと思わせる面白いドラマです。
私はチャンボリ
三作目は、2014年4月から10月まで、韓国MBCで放送されたドラマ「私はチャンボリ」です。
韓服の名家・ピスルチェで起こった、後継者争いに巻き込まれた、主人公チャンボリの物語です。
イ・ユリさんは、ヒロイン・ボリに対抗心を燃やし、自分の欲望のためにボリの邪魔ばかりする、ミンジョン役を演じており、その悪女っぷりが大いに注目されました。
最高視聴率40%を叩き出し、MBC演技大賞で数々の賞を受賞した大ヒットドラマとなりました。
韓服の名家「ピスルチェ」の後継者の座を競う、キム・ヘオクさん演じるイナとヤン・ミギョンさん演じるオクス。
ある夜、イナに執拗に追われたオクスの車が運転を誤りオクスの夫は事故死、イナの娘ウンビは一人現場に取り残されます。
15年後、記憶を失くしたウンビは、オ・ヨンソさん演じるボリと名付けられ、ファン・ヨンヒさん演じる養母ヘオクの食堂を手伝い暮らしていました。
そこでボリは素性を隠したオクスに出会い、韓服職人を目指すようになります。
そして、検事として赴任してきた、キム・ジフンさん演じるジェファと顔を合わせるようになり、衝突しながらも次第に距離を縮めていきます。
一方、貧しい田舎暮らしを嫌うヘオクの実娘、イ・ユリさん演じるミンジョンは孤児であると偽り、イナ夫婦の援助を受けて「ピスルチェ」の弟子となっていました。
やがてボリとミンジョンは運命に導かれるように「ピスルチェ」で再会、ライバルとして激しいバトルを繰り広げることになります。
「史上最強の悪女」と評されたミンジョンを演じるイ・ユリさんの演技は一級品です。
主演のオ・ヨンソさんを食って、MBC演技大賞を受賞したのも納得の演技力です。
ミンジョンの悪だくみは底知れず、嘘がばれてもすぐ他人のせいにして逃れ、さらに自分が窮地に陥ると、相手の弱点を握って立場を逆転させるところは見事です。
彼女が演じる悪女の存在がなければ、本作品は成り立たなかったというのも頷けます。
悪女?国民の嫁?
今では好感度が高く、「国民の嫁」とも呼ばれているイ・ユリさんですが、もともとは悪女役でブレイクしました。
最終回が視聴率40%超えという大ヒットを記録したドラマ「私はチャン・ボリ」での悪女役が評価され、2014年にMBC演技大賞で大賞を受賞しています。
この作品での強烈な悪女の姿から「イ・ユリさんといえば悪女」というイメージが定着してしまい、また他の多くのドラマで、悪役を演じることも多いですが、実際のイ・ユリさんの性格は気さくで明るく、面白いことや可愛いことが好きな方だということです。
また、涙もろく、優しい性格で、初めて会った人はびっくりするんだそうです。
さらに過酷なドラマ現場で、若いスタッフさんたちにも気を配り、業界内でも評判が高いらしいです。
旦那との馴れ初めは宗教?
イ・ユリさんは、2010年に、12歳年上のジョー・カイ・ジヒョンさんという、キリスト教の伝道師(牧師)をしている方と結婚しました。
出会ったのは2008年で、イ・ユリさんが通っていた教会の牧師を、夫の母親がしていたことがきっかけだったとのことです。
はじめは兄妹のような関係でしたが、一緒にいるうちに離れたくないという気持ちが強くなり、彼女からプロポーズして結婚に至ったそうです。
当初年齢差を理由に、夫の両親から反対されていましたが、説得や苦労の末に納得してもらえました。
イ・ユリさんは「夫がいなければ芸能生活を続けられなかった」と語っており、結婚後も、忙しくても旦那さんのために朝食とお弁当を欠かさずに作っているそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「韓国最強悪女」のイメージが強いイ・ユリさんが、実は真逆の性格だったというのは面白いですね。
また、デビュー当時の出演懇願エピソードや、結婚反対を押し切った話など、意志の強い女性のようです。
悪女ばかりでなく、様ざまな役どころを演じられる女優さんなので、今後も視聴者の心を揺さぶる演技派女優としての活躍を期待したいですね。
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