K-POP、韓国ドラマ等々常日頃から耳にすることが多い韓国芸能。
キラキラした世界を想像する人も多くいるのではないでしょうか。
今回は、そんな芸能界で所属事務所をクビになってしまった６人の韓国芸能人に迫っていきたいと思います。
事務所をクビになってしまった韓国芸能人は一体誰なのでしょうか。
経歴と共に事務所をクビになってしまった原因、そして現在の様子をご紹介していきます。
まずはじめにご紹介するのはソン・スンウォンさんです。
ソン・スンウォンさんは、高校時代にミュージカルに魅了されてから「自分もミュージカルを極めたい」と心に決め、ソウル芸術大学演技学科へ進学し勉強に励みました。
2009年ミュージカル「ミュージカルSpring Awakening(春のめざめ）」で俳優デビュー。
初舞台でしたが、存在感のある演技に期待の新人と大注目されました。
様々なミュージカルに出演したのち、2014年頃からTVドラマへの出演も多くなり、個性的な役を演じるソン・スンウォンさんに視聴者は釘付けになりました。
「ヒーラー〜最高の恋人」
「君を憶えてる」のドラマで一躍有名になったソン・スンウォンさん。
そんな順風満帆な俳優人生を送っていたソン・スンウォンさんでしたが、ある事件を起こしました。
2018年12月26日、父親のベンツをソウル江南区狎鴎亭（アックジョン）で運転。
衝突事故を起こして逃走した容疑で逮捕・起訴されました。
また、免許取り消しレベルとなる血中アルコール濃度0.206％が検出されました。
当時、ソン・スンウォンさんは同年8月3日に別の飲酒運転事故で免許を取り消しされていたのです。
裁判所は懲役1年6ヶ月を言い渡しましたが、ソン・スンウォンさん側の弁護人は控訴審で「パニック障害を患っているため、その点を考慮してほしい」と求めましたが懲役1年6ヶ月と結果的に変わりませんでした。
そして、ソン・スンウォンさんが所属する事務所は「専属契約終了となり再契約しないことを決定した」と発表があり、事実上クビとなりました。
出所後、「本当に申し訳ない。本当にとても会いたかった」とインスタグラムに投稿しています。
その後ソン・スンウォンさんはドラマ「ウラチャチャワイキキ」に出演しました。
ゲストハウスである「ワイキキ」を経営する3人の男性が赤ちゃんとの同居生活を送るドタバタコメディで、ソン・スンウォンさんはフリーランス作家を演じ話題になりました。
現在はドラマ出演をして俳優業を頑張っているようです。
次にご紹介するのはジスさんです。
ジスさんは中学時代に友人の影響を受けて演技学院に通うようになりました。
通っていた演技学院の先生が劇団を立ち上げ、本格的に演技を始めていきます。
16歳の時に演劇デビュー。
演劇や短編映画に出演し着実に演技力を磨いていきました。
美しい8人の皇子がくり広げるラブファンタジー時代劇「麗～花萌ゆる8人の皇子たち～」の第14皇子ワン・ジョン役で一躍有名になり、人気若手俳優として活躍しました。
IUさん演じるへ・スを慕い、奮闘する姿が感動的でしたよね。
毎回成長した姿を見せてくれるジスさん。
そんな順風満帆なジスさんが何故、事務所を退所する事態に発展したのでしょうか。
2021年3月、ジスさんのいじめ疑惑が浮上しました。
オンラインコミュニティに「ジスはいじめ加害者だ」という書き込みがあり、中学時代に同級生に暴力や脅迫を
働いたという暴露がネット上に続きます。
その後、自身のインスタグラムにて直筆の謝罪文を載せ、いじめ疑惑を認めました。
当時、ジスさんはドラマ「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」にて主人公オンダル役を演じていました。
ドラマの制作は8割完了していたものの、視聴者から降板要求が相次ぐ事態に発展。
ジスさんはこの報道を受け、ドラマを降板することになりました。
ドラマ制作会社は、主人公オンダル役のキャスティングをナ・イヌさんに変更し、既に放送された１話から６話までもナ・イヌさんで再撮影・再編集をしたのです、莫大な被害を受けたことがわかりますね。
ドラマ制作会社は、ジスさんが所属するキーイーストを相手に30億ウォン（約3億円）規模の損害賠償請求訴訟を提起しました。
その後「キーイーストが損害賠償金を一銭も払っていない」と報道資料を通じて発表。
ジスさんの所属事務所が責任を回避していると明らかにしています。
そして2021年5月27日、所属事務所がジスさんとの専属契約を終了したことを発表しました。
「ジスさんの活動が難しいと判断し、所属事務所にこれ以上被害を与えたくないという本人の意思を尊重して、相互合意の下で契約の解除を決定した」と明らかにしました。
このような状況から、ジスさんが所属事務所を事実上クビになったということがわかりますね。
ジスさんは、2021年10月より社会服務要員として代替服務をしています。
除隊後は芸能界復帰となるのかが注目されています。
続いてご紹介するのは、演技派俳優のカン・ジファンさんです。
カン・ジファンさんは、湖西専門学校グラフィック科を卒業後、すぐに兵役に行きました。
除隊後の2002年、ミュージカル「ロッキーホラーショー」で俳優デビューします。
そして2005年に公開されたテレビドラマ「がんばれ!クムスン」に出演。
このドラマは、最高視聴率40.1％を記録し、カン・ジファンさんは、ハン・ヘジンさんが演じるクムスンに好意を寄せる外科医のク・ジェヒを演じ人気を得ました。
演技力の高さからMBC演技大賞の男優新人賞と男優優秀賞を受賞します。
2007年のドラマ「京城スキャンダル」では、見事なプレイボーイを演じたことで話題になりました。
そしてこのドラマで2007年KBS演技大賞優秀演技賞、ベストカップル賞を受賞します。
このように演技派俳優として知名度も高かったカン・ジファンさんは何故、事務所をクビになる事態になったのでしょうか。
ドラマ『朝鮮生存記』に出演中だったカン・ジファンさんは、2019年7月、撮影を手伝うヘアメイクの女性スタッフ2人と、京畿道の自宅で酒を飲んでいました。
その時、スタッフが眠る部屋に入って1人に性的暴行、もう1人にわいせつ行為をした容疑があがったのです。
当時、被害者のうちの1人が「カン・ジファンの家に飲みにきたが、閉じ込められた」と警察への通報を友人に要請しました。それにより、出動した警察によってカン・ジファンさんは緊急逮捕されたのです。
当時、カン・ジファンさんは「酔っていたため全く覚えていない」と主張していました。
しかし女性スタッフ2人の供述に違いがないことから緊急逮捕の2日後に、警察は拘束礼状を請求しました。
拘束前尋問を受ける際に、メディアの前に顔を出し、「皆さんにご心配をかけ申し訳ない。調査には誠実に応じる」とコメントを残しました。
そして2020年11月5日、最高裁判所にて懲役2年6カ月、執行猶予3年の最終判決が言い渡されました。
数多くのドラマや映画に出演していた人気俳優だけあって、韓国芸能界に衝撃が走りました。
2019年7月の性的暴行事件以来、ドラマを途中降板し芸能活動を休止しているカン・ジファンさんですが、以前所属していた芸能事務所とも契約は終了しています。
2022年現在、引退の情報はありませんが復帰は難しいかもしれませんね。
次にご紹介するのは、モデル出身の女優ハン・イェスルさんです。
ハン・イェスルさんは、2001年韓国のスーパーモデル選抜大会でジュリエット賞を受賞しモデルとしてデビューしました。
その後、女優へ転身し、2003年の「ノンストップ４」への出演後、
ドラマ「九尾狐外伝」や「ファンタスティックカップル」に出演するなど人気女優となりました。
「奇跡の40代」と言われているハン・イェスルさんに何があったのでしょうか。
ハン・イェスルさんは2021年6月、所属事務所の専属契約が終了し、再契約をしないと発表しました。
しかし、この契約終了は円満なものではなかったという噂があります。
2021年5月13日、自身のインスタグラムにて「私の彼氏を紹介します」という短い書き込みとともに、交際相手A氏の写真を掲載しました。
そして同時期に所属事務所との再契約をしないということを知っていたファンは、恋人との新天地を応援しようとしていました。
しかし、元芸能記者で現在ユーチューバーのキム・ヨンホさんが「ハン・イェスルの交際相手は元ホスト」「元BIGBANGのV.I.が経営していたクラブ バーニングサンで麻薬に酔っていた女性はハン・イェスルである」という情報を暴露しました。
それにより、彼女に向ける世間の目もマイナス評価になっていきます。
そしてその後、ハン・イェスルさんは日本でいう文春砲の韓国版、Dispatch砲も受ける事態となります。
その内容とは、「交際相手はホスト出身であり、ママ活を行っていた。そしてハン・イェスルと交際してからホストを辞めた」という内容でした。
数年前から韓国芸能界では、所属事務所との契約解除をすると災難に見舞われると言われています。
契約に至らなかった場合に、事務所がメディアに「ネタ」を横流しするという韓国ドラマのようなことが実際に起きているのです。
キム・ヨンホさんと当時所属していた事務所の代表が仲が良いため、もしかしたら共謀してハン・イェスルさんを陥れようとしていたのかもしれませんね。
続いてはLE SSERAFIMの元メンバーガラムさんです。
2022年5月2日、BTSやTXTを輩出するHYBE EntertainmaintからガールズグループLE SSERAFIMがデビューしました。
実力、スター性、ビジュアル、バラエティーセンスがあることからデビュー直後から全世界で注目されているガールズグループです。
LE SSERAFIMは6人組でデビューし、元IZONEのチェウォンさんや宮脇咲良さんも所属しています。
はじめは6人で活動していくということでファンも期待でいっぱいでしたが、ある1人のメンバーにいじめ疑惑が浮上しました。
それがメンバーのキム・ガラムさんです。
ガラムさんは170㎝の高身長とベビーフェイスというギャップで沢山のファンを魅了していました。
ボーカル、ダンス、ラップを担当出来るほどの実力の持ち主です。
しかし、デビューから2週間ほどで健康上の理由から休養に入りました。
実際は、いじめ疑惑が原因だとされています。
ガラムさんのデビュー写真がSNSで公開されてから、Twitterやオンラインコミュニティサイトにてガラムさんが中学時代に校内暴力をしていたという内容の投稿がされ話題になりました。
投稿内容としては「キム・ガラムと同じ中学に通っていた。周りの学校で知らない人がいないほど質が悪いことで有名だった。気に入らない子がいれば数人で集まって悪口をいうのはもちろん、フェイスブックでさらしてネット上でいじめていた。」との内容です。
光州の学校に通っていたのにも関わらず、いじめ問題からソウルに転校したとの記述もありました。
また、同じLE SSERAFIMのメンバーである宮脇咲良さんを「整形モンスター」と言っていたという話も出てきたため、「LE SSERAFIMはいじめ加害者がいるグループ」と国内で認識されるようになってしまいました。
そして、極めつけに5月15日「学校暴力対策自治委員会結果通知書」という書類の一部がSNSに投稿され、この書類の加害者にガラムさんの名前があることが判明しました。
この書類の開示を受け、いじめ被害者のAさんが法律代理人を通じて立場表明。
Aさんの法律代理人により、ガラムさんが当時受けた処分内容が明らかになりました。
Aさんがいじめにより転校した後に校内暴力対策自治委員会が設置され、加害生徒であったガラムさんは、「校内暴力予防および対策に関する法律第17条第1項第5号」に該当していました。
単純な暴行は1〜3号にされることが多い中で、5号という処遇に衝撃を受けた韓国国民は多くいたようです。
また、そのような学生をなぜデビューさせたのかという事務所への批判も大きくなり、世間でもガラムさんの脱退要求が加熱していったのです。
そして、しばらくは5人で活動していたLE SSERAFIMは、2022年7月のガラムさん脱退と契約解除が発表され正式に5人体制になりました。
韓国では特に、校内暴力やいじめに対する意識が高く、芸能人がいじめの暴露をされ契約解除になることは多々あります。ガラムさんもそのうちの1人になってしまいましたね。
最後にご紹介するのはユチョンさんです。
元東方神起のメンバーで、JYJのメンバーでもあるユチョンさん。
2003年に東方神起のメンバーとしてデビューしましたが、事務所との折り合いがつかなくなったということから2010年に東方神起を脱退しました。
そして共に脱退したジェジュンさんとジュンスさんとともに、JYJとしての活動を始めます。
可愛らしい性格で日本語も上手ということもあり、とても人気がありました。
音楽活動だけではなく俳優としても活躍。
「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」など話題作にたくさん出演してきました。
順風満帆な芸能人活動を行ってきましたが、ある事件をきっかけに一気に変化していきます。
2016年6月、ユチョンさんが逮捕され、告訴されたというニュースがファンに衝撃を与えました。
ユチョンさんは2016年6月4日、自身の30歳の誕生日にソウル市江南区にある高級クラブに友人10人で訪れていました。
個室内にあるトイレで24歳のホステスAさんと関係を持ったことから、Aさんが性的暴行を受けたと告訴し事件に発展します。
しかし、ユチョンさんは事実無根とし「Aさんとは合意の上でのことで60万ウォン支払っていた」と供述しており告訴は取り下げられました。
また、2016年6月16日にホステスBさんとCさんもユチョンさんからトイレで性的暴行を受けたとし、告訴しました。
明らかにAさんの事件に便乗して起こした訴訟ではあると思われましたが、Bさんに関しては事件発生直後の警察の出動記録もあるため、実際に事件があったと確認されています。
事件当時、Bさんは訴えることも考えたそうですが、大手事務所に所属しているユチョンさんのことを考えたら恐怖で訴えられなかったとのこと。
しかし、ユチョンさんは強い対抗姿勢を見せていたため、Bさん、Cさん共に告訴を取り下げました。
そして、Bさんが告訴を取り下げた後、新たにDさんがカラオケ店のトイレで性的暴行を受けたと告訴してきたのです。
しかし、ここでユチョンさんも反撃にでます。
Aさんと関係を持った3日後に「性的暴行を受けて韓国では生きていけない。中国に行って暮らすから10億ウォン（約9000万円）支払え」との電話や「5億ウォンまで下げていい」と暴力団関係者であるAさんの交際相手から脅されたと主張し、ユチョンさん側はAさん、Aさんの交際相手、脅迫してきたAさんの従兄弟を訴えました。
また、2016年7月4日にはBさんも訴えています。
このような騒動があった後、ユチョンさんは2017年9月20日に大手乳牛会社・南陽乳業創業者の孫娘ファン・ハナさんと結婚予定でしたが、延期に次ぐ延期で結局破局してしまいました。
ここでユチョンさんの事件が全て終わったように思いますが、また新たな火種が出てきます。
2019年4月、元婚約者であるファン・ハナさんが薬物所持の疑いで逮捕されました。
ハナさんの供述から、ユチョンさんと2人で覚醒剤「メタンフェタミン」を使用していたことが発覚します。
その後、ユチョンさん本人は否認していましたが、薬物検査をしたところ陽性となりました。
2019年4月24日、ユチョンさんの所属事務所は「これ以上の信頼回復は見込めないとし、専属契約の解約を決めた」と発表しました。
騒動から約5年後、芸能界を引退したかと思われたユチョンさんは、映画で復帰すると報道されました。
ユチョンさんの才能は認めているものの、世間は厳しい反応をみせるかもしれませんね。
いかがでしたか?
今回は、事務所をクビになった韓国芸能人6人をご紹介しました。
事件や事故を起こして事務所との契約解除になっている芸能人が多いことがわかりますね。既に復帰している方もいますが、しばらくは多方面から厳しい意見が届くかもしれません。
今後は慎重に行動し、なんとか挽回して欲しいですね。