【韓国ドラマ】イ・ビョンフン監督ドラマ全8作品を紹介!

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韓国ドラマの人気ジャンルといえば、韓国時代劇が挙げられます。とりわけイ・ビョンフン監督の作品は、視聴者の絶大な支持を得て「時代劇の巨匠」と呼ばれ、アジア全土に韓国時代劇ブームを巻き起こす貢献をしました。
今回は、そんなイ・ビョンフン監督の歴史大作8作品を、制作年次順にご紹介します。

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イ・ビョンフン監督ドラマ全8作品を紹介!

ホジュン 宮廷医官への道

最初にご紹介するのは、1999年公開のMBCドラマ「ホジュン 宮廷医官への道」です。
伝説の名医、ホ・ジュンの波乱に満ちた生涯を描いた歴史ヒューマンドラマ。韓国ドラマ史上、64%と空前の視聴率を記録し、国民的ドラマとなりました。

妾の子という不遇の生を受け、いろいろな苦難と苦労、差別を受けながらも、朝鮮で最高の名医になったホ・ジュンの生涯と、それを支えた心美しい女性たちを描いています。毎回ハラハラさせられる波瀾万丈のストーリーの連続で、身分制度、嫉妬、陰謀と様々な艱難辛苦をいかにして乗り越えていくのか目が離せません。

ドラマの中では、「努力する美しさ」、「逆境に耐える心」、「親を大切にする姿勢」などが表現され、当時逆境にあった、韓国経済が見事に立ち直ったのは、このドラマの主人公に自分を重ねた韓国人の姿があったと言われるほどでした。

商道 サンド

続いてご紹介するのは、2001年公開のMBCドラマ「商道 サンド」です。
賎民の身分から従三品にまで出世した、朝鮮王朝時代の実在の大商人イム・サンオクの波乱万丈の生涯を描いた歴史ヒューマンドラマ。最高視聴率33%を記録しました。

最大の見どころは、主人公イム・サンオクが商人として成長する過程を通じて、信義を守り、困難を乗り越える姿にあります。そして商業取引のスリルと戦略、時代背景に忠実に描かれた壮大な歴史が、視聴者を引き込みます。

また、イ・ビョンフン監督作品に何度も登場している「イ・ビョンフンファミリー」と言われる俳優陣が大勢出演しており、主演陣を支えドラマを盛り上げました。

宮廷女官チャングムの誓い

三番目にご紹介するのは、2003年公開のMBCドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」です。
男尊女卑が激しかった朝鮮王朝・第9代王・成宗の時代、陰謀渦巻く宮中で、最高の料理人となり、王の主治医にまでなった女性の波乱万丈の生涯を描いたサクセスストーリー。

韓国では、老若男女の幅広い支持を得て、最高視聴率58%を叩き出しました。主演は「酸素のような女性」と言われ、国民的人気を誇った女優、イ・ヨンエさんが演じています。

イ・ビョンフン監督は、「朝鮮王朝実録」を調べていて、医女としてのチャングムに気づき、これを主人公にしたドラマ作りを思い立ちましたが、当時既に「ホジュン」で医者を主役にしたドラマを手掛けていたため、「同じテーマで繰り返したくない」と一時はためらったそうです。

しかし、脚本家のキム・ヨンヒョンさんが、「前半にチャングムを料理人として登場させ、後半は王の主治医として活躍させる」という提案をし、その斬新さにイ・ビョンフン監督も大いに納得したというエピソードがあります。

薯童謠 ソドンヨ

四番目にご紹介するのは、2005年公開のSBSドラマ「薯童謠 ソドンヨ」です。
韓国ドラマ史上初めて三国時代の百済を舞台に、百済の王子・武王の波乱の人生と、敵国である新羅の姫・善花公主との恋を描いた歴史ロマン。

イ・ビョンフン監督が、従来作品とは違う時代を描きたいと選んだのが百済でした。高句麗や新羅に比べて残された遺跡や資料が少なく、当時は「忘れられた王国」とも言われ、この時代をテーマにしたドラマはなかったからです。

百済には「博士制度」があり、科学を重視して栄えた国。そこでイ・ビョンフン監督は百済がなぜ科学技術を重視したのか、いかにして先端技術や文化を維持したのかを、主人公の足取りを通して百済の科学集団である「太学舎」を描きたかったようです。

イ・サン

五番目にご紹介するのは、2007年公開のMBCドラマ「イ・サン」です。

朝鮮王朝第22代王・正祖の半生を描いた韓国時代劇。民のための政治を行った祖父・英祖の後を継いだイ・サンが、社会の弊害を改革しようと果敢に取り組む王へと成長していく姿が描かれています。放送当時、39%の高視聴率をマークしました。

頭を使った政治争いや見事なアクションに加え、恋愛要素や感動要素などを全て盛り込んだ大作です。全77話と長いドラマですが、目まぐるしく話が進み、展開が変わるたびに、新たな登場人物がどんどん登場するなど、飽きがなく毎話新鮮な気持ちで楽しめます。

トンイ

六番目にご紹介するのは、2010年公開のMBCドラマ「トンイ」です。
17世紀の朝鮮王朝時代、最下層出身でありながら、宮廷の下働きから王の側室となり、のちの第21代王・英祖の母となった淑嬪崔氏(スクピンチェシ)の波乱万丈の生涯を描いた歴史ドラマ。

朝鮮王朝で最も派閥闘争の激しかった時代を背景に、正義感が強く、知性と行動力にあふれるトンイが、型破りな君主・粛宗とのロマンスや、朝鮮王朝三大悪女と呼ばれる、チャン禧嬪(ヒビン)との運命的な出会いと対立など、宮廷でうごめく数々の陰謀に立ち向かう姿を、英祖の成長過程も交えながら、ドラマチックに描いています。

英祖は朝鮮王朝で最も在位期間が長いですが、母親に関する記録はあまりありません。これまでの歴史ドラマでは脇役でしかなかった淑嬪崔氏を、イ・ビョンフン監督が初めてヒロインとして採用しました。

馬医

七番目にご紹介するのは、2012年公開のMBCドラマ「馬医」です。
朝鮮王朝時代を舞台に、白丁から馬の獣医を経て、最終的に王の主治医にまで登り詰めた実在の人物である 白光炫(ペク・クァンヒョン)の生涯を描いた作品。

主人公を演じたチョ・スンウさんは、当時、演劇界のトップスターでしたが、イ・ビョンフン監督の熱烈オファーを受けて、時代劇に初挑戦。そしてMBC演技大賞で最優秀演技賞を受賞しました。

これまでのイ・ビョンフン監督作品に比べて、本作は視聴率的には大ヒットとはならなかったものの、イ監督の新たな挑戦が見られた注目すべき一作といえます。動物と人間の交流や動物と自然、自然と人間など、これまであまり描かれることのなかったテーマを扱いました。

オクニョ 運命の女

最後にご紹介するのは、2016年公開のMBCドラマ「オクニョ 運命の女」です。
監獄で生まれ育った女性が、卓越した能力で人生を切り開いていく様を描いた時代劇。イ・ビョンフン監督の最新作で、最高視聴率23%を記録しました。

イ・ビョンフン監督は、実在した歴史上の人物に、架空の人物を絡ませて物語を展開させることが特徴的ですが、本作ではその逆のバターンを辿りました。

つまり、朝鮮王朝史上、数々の悪行を繰り返してきた文定王后やユン・ウォニョンにチョン・ナンジョンを登場させ、架空の人物であるオクニョが、自らの出生の秘密を追っていく中で、これら実在した歴史上の人物と真っ向から立ち向かう姿や、史実を絡めた権力抗争が見どころとなっています。

またイ・ビョンフン監督は、過去の作品でも、水刺間の女官や医官に、図画署の絵師たちなど、これまであまり題材にならなかった職業の人たちにスポットライトを当てていましたが、今回のヒロインは、典獄署の茶母から、体探人(スパイ)に、巫女、外知部(弁護士)と、いろいろな職業を体験するため、今まで知らなかった職業を知る楽しみがあります。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
史実とフィクションを巧みに融合させるイ・ビョンフン監督作品の面白さは、時代や主人公が変わっても一貫しているようです。

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