韓国ドラマでは、サスペンスや家族ドラマ、時代劇に復讐劇であってもロマンス要素が盛り込まれている作品が多いのですが、それと同時に人気の要素となっているのがブロマンスです。
男性同士の友情を描いたものを指すブロマンスですが、韓国ではロマンスと同レベルに注目される事が多く、私たちがよく知る名作にも実はブロマンス要素が盛り込まれています。
今回は、ブロマンスがおすすめのドラマ8タイトルを紹介したいと思います！
最初に紹介するのは2018年に放送された「SUITS/運命の選択」です。
アメリカのドラマ「SUITS/スーツ」を韓国を舞台にリメイクした作品で、主人公の辣腕弁護士をチャン・ドンゴンさん、天才的な記憶力を持つニセ弁護士をパク・ヒョンシクさんが演じ、リーガルドラマを軸としながらもライバル弁護士との駆け引きやサクセスストーリー、ロマンスなどが描かれます。
このドラマの一番の見どころとなるのは主人公二人のブロマンスです！
普通の弁護士ドラマだと、男女コンビが主人公となることが多いのですが、本作の場合は傲慢だけど有能な弁護士と、そんな弁護士に実力を認められた優れた記憶能力を誇る新米弁護士を主人公とすることで、弁護士のバディドラマといった感じがあります。
二人が上司と部下という関係性ではないのも魅力の一つで、勝つためには汚い手も使う弁護士と正義感に溢れた天才青年とのコンビネーションが面白く、青年に影響されて弁護士が変わっていく展開も見どころとなります！
続いて紹介するのは、2021年に放送された「バッド・アンド・クレイジー」です。
出世のために悪事に手を染める刑事をイ・ドンウクさん、正義感に溢れた謎の男をウィ・ハジュンさんが演じたサスペンスアクションドラマとなっています。
韓国ドラマでは定番の警察の腐敗を暴いていくというストーリーなんですが、その主人公が出世のためには何でもする刑事と自称正義のヒーローという謎のヘルメット男という点にあります。
警察の腐敗を暴くストーリーでありながらも、暴くのが正義のヒーローではなくダークヒーローというのが面白いところで、最初は反目し合っていた二人がやがてバディとなる展開が見どころとなります。
正反対の主人公二人によるアクションも必見ですが、悪徳刑事なのに軟弱というイ・ドンウクさんに対して、ヘルメット男が説教し正義の心を目覚めさせるというコミカルな展開が魅力です！
2017年に放送された「キム課長とソ理事」は、ナムグン・ミンさんとイ・ジュノさん共演の大ヒットオフィスコメディーです！
近年大活躍中のナムグン・ミンさんがコミカルなキャラクターを演じ、イ・ジュノさんも初の悪役に挑戦し共に大ブレイクした作品として知られる本作ですが、当初ことあるごとに衝突していた二人がやがて同じ目的のために協力するようになるというブロマンスが魅力の作品でもあります。
ナムグン・ミンさん演じるピンハネの天才キム課長と、イ・ジュノさん演じる元検事のソ理事が、大企業の横領事件や自殺未遂などを通して汚職に気付き、お互いを牽制しつつもやがて協力して真相を暴くこととなります。
二人のコミカルな掛け合いだけでなく、ヒロインを巡っての三角関係も見どころの痛快作品です！
2016年放送の大ヒット作「トッケビ」は、コン・ユさんとキム・ゴウンさん共演のファンタジーラブロマンスです。
本作は不滅の命を終わらせたいトッケビと、トッケビにまっすぐに想いをぶつけてくるヒロインとの関わりを描いた作品であり、同時に因縁の関係を描いた切ないラブストーリーでもあります。
そんなラブストーリーと共に見どころとなるのがコン・ユさんとイ・ドンウクさんによるブロマンスです。
900年以上も不滅の命を生き続けるトッケビと、過去の記憶を抹消された死神は相容れない関係にありますが、そんな犬猿の仲にある二人がひょんなことから同居生活を送り、爆笑必至のやり取りを披露します。
普段はお互いが気にいらず足の引っ張り合いをしている二人ですが、ヒロインのピンチには二人で駆け付け抜群のコンビネーションを披露するなど、本筋に負けない魅力的なものとなっています。
2015年に放送された「キルミーヒールミー」は、チソンさんとファン・ジョンウムさん主演によるラブコメディです。
チソンさんが多重人格者役を演じ1人7役に挑戦したことでも知られる名作ですが、このドラマでヒロインの双子の兄役として出演しているのが大ブレイク直前のパク・ソジュンさんです。
本作は多重人格者の財閥御曹司とその主治医とのラブロマンスを描きつつ、多重人格者となった過去の事件や3人の因縁なども描くドラマでもあり、シリアスとコミカルのバランスが絶妙なドラマとなっています。そこで重要となるのがチソンさんの七変化で、キャラが変わるごとにドラマのテイストも変わるのが特徴となります。
そして異色のブロマンスといえるのが、チソンさん演じる主人公の別人格の1人である女子高生のヨナとパク・ソジュンさん演じるリオンとのドタバタ劇です。
リオンは主人公について密かに調査するミステリアスなキャラクターなんですが、グイグイくるヨナから猛アプローチされ悲鳴を上げながら逃げ惑う姿は爆笑必至で、切なくて悲しい過去が描かれる展開がありながらも二人のコミカルなやり取りのお陰で重くなりすぎなくなっているんです！
2019年に放送された「サバイバー：60日間の大統領」は、チ・ジニさん主演でアメリカのドラマをリメイクした政治サスペンスです。
このドラマのストーリーは、国会議事堂が爆破テロに遭ったことで大統領をはじめとした主要な国会議員が亡くなってしまったことで、環境学教授に過ぎなかったチ・ジニさん演じる主人公が突如大統領代行を引き受けることになるというもので、国家の危機に主人公がどのように対応するのかや、そんな危機的状況下でどう国を導いていくのかが描かれていきます。
チ・ジニさん以外にも魅力的な俳優が多数出演しています。
危機的状況下なので友情を深めていくような展開はあまり見られませんが、政策室長役のホ・ジュノさん、秘書室長役のソン・ソックさん、報道官役のイ・ムセンさん、警護部長役のコン・ジョンファンさん、秘書官役のパク・クンノクさんらが生真面目な大統領代行を支えていく展開はブロマンスそのもの！
2011年に放送された「根の深い木」は、ハン・ソッキュさん、チャン・ヒョクさん、シン・セギョンさん、ソン・ジュンギさん共演という豪華キャストによるミステリー時代劇です。
韓国時代劇の最高傑作として名高い本作は、“ハングル”を作り上げたことで知られる世宗大王の物語を描くと共に、ハングル創製の過程と理由、創製に反対した勢力との対立なども描かれていきます。
これだけを聞くと小難しいストーリーに思うかもしれませんが、サスペンスとミステリー要素だけでなく、アクションやラブストーリーもちゃんと盛り込まれています。
チャン・ヒョクさん演じるトルボクは、当初は父の敵として世宗イ・ドに復讐しようとするのですが、やがて父親の死の真相を知りハングル創製を手伝うソイにも影響されたトルボクはイ・ドに直言するほど親しくなります。さらにイ・ドとは友のような関係にあるチョ・ジヌンさん演じる護衛のムヒョルとの絆も見どころですね！
脚本家は、同じ世界観で少し前を描いた「六龍が飛ぶ」も手掛けているので、こちらを先に見ているとかなり物語に入り込みやすくなると思います。
最後に紹介するのは、2007年に放送された「イ・サン」です。
イ・ソジンさんとハン・ジミンさんが主演し、巨匠イ・ビョンフン監督が手掛けた本作は、「トンイ」から約半世紀後の時代を舞台としたイ・サンが王として成長していく姿を描いた作品です。
主軸となるのは、波乱万丈な人生を送ったイ・サンこと第22代王・正祖（チョンジョ）の半生を描くというものですが、それと同時にイ・サンの父を陥れた一派との権力闘争や、幼いころからの友人であるソンヨンとテスとの恋と友情のドラマが描かれます。
イ・サンとソンヨンの身分差の恋も見どころですが、もう一つ見逃してはいけないのはそんな二人の想いを知りながらもソンヨンを想い続けるテスについてです。主人公二人を見守るという立場にあることから、イ・ジョンスさん演じるイ・サンの護衛武士テスの視点で描かれた作品になっているんです。
終始二人を見守り続けたテスはイ・サンとの固い絆を披露しただけでなく、イ・サンとソンヨンを結びつけたキューピッドでもあります。
いかがでしたでしょうか？
韓国ドラマ好きな女性ファンにとってはブロマンス=BLとして見ている方もいるそうで、そんなこともありイケメン同士のブロマンスはロマンスや家族愛に並ぶ人気の要素となっているようです！