大ヒットする韓国ドラマや映画には、人気子役の存在が欠かせません。
大人顔負けの演技力で視聴者をとりこにし、子役出身から大人に成長した今でも活躍し続けている俳優はたくさんいます。
今回はそんな子役出身の人気俳優を7人選んでご紹介します。
ムンビン
最初にご紹介するのは、アイドルグループ「ASTRO」のメンバーで、小学生の頃から子役として活躍していたムンビンさんです。
1998年1月26日 忠清北道清州市に生まれましたが、残念ながら2023年4月19日に25歳で夭逝しました。
母親の影響で、2004年に子役モデルとしてデビューすると、2006年には東方神起のミュージックビデオ「風船」に幼少期のユンホ役で出演しました。
そして2009年には、韓国版「花より男子」で、ソ・イジョンの幼少期役で出演しています。
ムンビンさんは、可愛らしいルックスで小学生から子役として、いくつかの作品に出演していましたが、歌手になるためのレッスンにも励んでいたようです。
しかし学業と芸能活動の両立は大変で、中学生時代はいつも居眠りしていたとか。
その後2016年に、6人組男性アイドルグループ「ASTRO」としてデビューしますが、2019年11月に体調不良により、一時活動を休止しました。
しかし2020年2月になると、音楽番組の新たな司会者に抜擢されたり、ウェブドラマ「人魚王子」で主演を務めるなど活動を再開。
ところが、2023年4月19日、ソウル市内の自宅で倒れているところを、マネージャーに発見され、死亡が確認されました。
イ・ヒョヌ
続いてご紹介するのは、時代劇ドラマの子役で注目され「国民の弟」と呼ばれたイ・ヒョヌさんです。
1993年3月23日 アンヤン生まれの30歳(2023年現在)。
2007年から2009年にかけて、「太王四神記」、「大王世宗」、「善徳女王」と時代劇ドラマに次々と出演し、青少年演技賞を受賞するなど注目を浴び、「 国民の弟」と呼ばれるようになりました。
常に主役級俳優の子供時代を演じるなど、重要な役割をになうスター子役だったと言えます。
しかしその後は、子役のイメージを払拭することに苦労します。
その後、学園ドラマで存在感を発揮し、2010年の韓国版「ドラゴン桜」で落ちこぼれ受験生役を好演し人気が出ると、「花ざかりの君たちへ」ではサッカー選手を演じ、演技大賞・ニュースター賞を受賞。
そしてようやく2013年の大ヒット映画「シークレット・ミッション」への出演により、子役のイメージから脱却することに成功しました。
チャニ
三人目にご紹介するのは、アイドルグループ「SF9」のメンバーで、子役から俳優としても活躍しているチャニさんです。2000年1月17日 テジョン広域市生まれの23歳(2023年現在)。
幼少期からモデルや子役として活躍しており、2007年には東方神起のユチョンに似ている子どもとして、バラエティ番組に出演した経験があります。
2011年にドラマ「私の心が聞こえる?」で、主人公の子供時代を演じ、俳優として本格デビューすると、続く2012年のドラマ「優しい男」でも主人公の子供時代を演じ、その落ち着いた演技が絶賛されました。
そして2016年に、男性アイドルグループ「SF9」のメンバーとしてデビュー。
また同年に出演したドラマ「シグナル」では重要な役を演じて話題となります。
更に2018年の「SKYキャッスル」や2022年の「シュルプ」等大ヒットドラマに出演して注目を浴びる他、映画やバラエティ番組にCM等にも出演しマルチな活躍を見せています。
かつての「リトル東方神起」から、いまや世界的グループとなった「SF9」のメンバーになり、加えて悪役まで見事にこなす俳優としても成長したチャニさん。
年齢を重ねるごとに次々と新しい姿を見せてくれる彼の、今後の活躍から目が離せません。
チェ・テジュン
四人目にご紹介するのは、子役から活躍し、抜群の容姿とスタイルを誇る俳優で、 パク・シネさんの夫としても知られるチェ・テジュンさんです。
1991年7月7日 ソウル生まれの32歳(2023年現在)。
2001年のドラマ「ピアノ」で子役デビューを果たすと翌2002年のドラマ「マジックキッズ・マスリ」にも出演しますが、その後、学業に専念するため活動を中断します。
そして、高校時代に再び演技に目覚めるものの芸能活動の休止状態が続きます。
その後2017年の人気ドラマ「あやしいパートナー」で、主人公の幼なじみの弁護士役で、再び注目を集めるようになりました。
更に「少女時代」のスヨンさんとW主演を務めた、入隊前最後のドラマ「だから俺はアンチと結婚した」では、人気絶頂のアイドル役を演じ、これがハマリ役と話題になりました。
つまり完璧なイケメンのテジュンさんがピッタリで、貴公子のような「表の顔」と、鼻持ちならない「裏の顔」を使い分ける、コミカルなツンデレイケメンに視聴者は大いに湧きました。
その後2019年から2年間、兵役に就きますが、除隊するとパク・シネさんとの結婚発表があり、また2022年の除隊後復帰作「あいつの声」で、テジュンさんは甘いマスクを活かしたイケメンパイロットを好演しています。
現在は「パク・シネの夫」と言われることが多いテジュンさんですが、相次ぐ主演作で注目を集めているだけに、魅力が増したテジュンさんの今後から目が離せません。
パク・ジフン
五人目にご紹介するのは、「ウィンク王子」の異名を持ち、歌手も俳優もこなすパク・ジフンさんです。
1999年5月29日 馬山合浦区生まれの24歳(2023年現在)。
幼い頃から子役として、教科書のモデルやミュージカルにテレビドラマ、CMなどに出演。
デビュー作は2006年、7歳で出演した大ヒット韓国時代劇の「朱蒙(チュモン)」です。
順調に子役としての経験を積んでいきますが、中学生になると一転、アイドルを目指して活動するようになります。そして2017年参加したオーディション番組で、ウィンクを披露したことがきっかけで「ウィンク王子」と呼ばれるようになりました。
また「僕の心に保存」というキャッチフレーズを生み出し、2017年の流行語になると同年8月にアイドルグループ「Wanna One」のメンバーとしてデビューします。
キラキラ輝く大きな瞳と中性的で整ったルックスが特徴で、グループでは「ビジュアル担当」と呼ばれ、またダンスが得意でリードダンサーとして活躍しました。
さらにボーカルでは優しい歌声を活かせるバラードを得意とし、ラップパートも出来るオールラウンダーでした。
しかし2019年、Wanna Oneの契約が終了するとソロ活動を開始。更に子役時代以来の俳優活動も再開させ、ドラマ「コッパダン~恋する仲人〜」の主演を皮切りに精力的に活動します。
2020年に出演したドラマ「恋愛革命」でブレイクすると、「遠くから見れば青い春」や「弱いヒーロー Class1」と立て続けにドラマ主演作が続きました。「万能なエンターテイナー」を目指すと語るパク・ジフンさんは、今後も歌手と俳優を行き来しながら活躍し続けることでしょう。
ナム・ダルム
六人目にご紹介するのは、「国民の弟」としてドラマファンにはお馴染みのナム・ダルムさんです。
2002年6月13日 水原市生まれの21歳(2023年現在)。
2008年「ポポポ 子供クイズ」で芸能界デビューすると、2009年には「花より男子」や「パートナー」で主人公の幼少時代を演じます。
以降2022年までに40作ほどのドラマで少年役を演じる超売れっ子子役でした。
子役が重要な役割をするドラマでは「ダルムをつかめ!」と言われたほどのひっぱりだこで、「演技の天才」と言われるほどの実力の持ち主だったのです。
その後、映画では2021年の「奈落のマイホーム」や「第8日の夜」、ドラマでは2016年の「記憶」や2022年の「怪異」などに出演し、印象的な演技を披露しました。
爽やかなルックスとズバ抜けた演技力で視聴者を惹きつけ、また訴えるような目つきが多くの韓ドラファンの心を掴みました。そして10代にしてすでに4つの賞を獲得しています。
20歳を超えたナム・ダルムさんには、子役を卒業し、大人の俳優としての活躍がおおいに期待されます。
キム・ミンジェ
最後にご紹介するのは、音楽番組のMCなども務める爽やかイケメン俳優のキム・ミンジェさんです。
1996年11月1日 京畿道安養市生まれの27歳(2023年現在)。
2015年のドラマ「七転び八起き」で役者デビューしますが、それまでは歌やダンスの勉強のために4年間練習生生活を送っていたそうです。
そのため本作で良い演技を見せてくれたのみならず、ドラマ内で歌やダンスにラップなどを完璧に披露し注目を集めました。
そして続く2016年には、「浪漫ドクター キム・サブ」で演技大賞・ニュースター賞を受賞すると、2019年の時代劇ドラマ「コッパダン」で初の主演を務め、 魅力的な低音の声と安定した演技で、俳優として更に成長したと評価されました。
甘いマスクに似合わず、渋い中低音ボイスの持ち主であるキム・ミンジェさんは、デビュー以来毎年のように数本のドラマに出演している人気俳優ですが、デビューしたのが19歳ですので、正確には子役出身俳優とは言えないようです。
間違われる理由は、子役出身俳優として有名なヨ・ジングさんに顔がそっくりで、声の低さも似ているためのようです。加えて年齢も一つ違いで、同じ出身大学で仲良しでもあると共通点が多いとのこと。いつか二人が双子役でドラマ出演したら面白いですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
多くは子役時代に名演技で脚光を浴び、小さい時からドラマや映画で活躍していますが、その人気を維持しつつ、順調に大人の俳優に成長するのは大変なようですね。
夭逝した人、長いブランクがあった人、子役時代のイメージ払拭に苦労した人などさまざまです。
一方、アイドルや歌手と俳優業をうまく両立させて頑張っている人もいます。いずれにせよ、熟練した演技と新境地の開拓でトップスターを目指す彼らの姿を見たいものです。
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