皆さんは「子役出身の俳優」といえば誰を思い浮かべるでしょうか?
日本だと芦田愛菜さんや神木隆之介さんなどの名前が挙がるでしょうが、中高生から俳優デビューしていた人も加えるとかなりの人数になってきます。
ではお隣の韓国ではどうなのでしょう。
今回は、子役出身の韓国人気女優7名を紹介したいと思います。
大ヒットロマンス時代劇「赤い袖先」のヒロイン役で知られるイ・セヨンさんは、子役出身の女優です。
実はイ・セヨンさんはデビュー26年目というベテランで、5歳の時に幼児向け番組でデビューし、その後映画やドラマなどでメインキャストの子供時代を演じていました。
有名な作品だと、ペ・ドゥナさんの幼少期を演じた「威風堂々な彼女」やチャングムのライバル役クミョンの少女期を演じた「宮廷女官チャングムの誓い」などがあり、2004年公開の映画「ラブリー・ライバル」ではハンサムな教師を巡って性格の悪い女教師と恋のバトルを繰り広げる小学生という主人公の一人を演じています。
そして、同年公開の映画「僕が9歳だったころ」でもヒロイン役を演じ、スター子役として知られるようになりました。
その後も、映画「僕らの青春白書」やドラマ「会いたい」「ヴァンパイア探偵」「花遊記(ファユギ)」などでメインキャストを演じ、大人の女優として活躍していきます。近年は、ドラマ「王になった男」「医師ヨハン」「メモリスト」などに出演し、代表作「赤い袖先」は瞬間最高視聴率19.4%というヒット作となりました。
2023年11月より韓国で放送中の最新作「烈女パク氏契約結婚伝」でも再び韓服を着ており、200年前の朝鮮から現代の韓国にやって来た主人公を演じています。
ソ・ジソプさんと共演した、スパイラブコメドラマ「私の恋したテリウス〜A Love Mission〜」などで知られるチョン・インソンさんも、1996年に子役デビューした女優です。
映画「殺人の追憶」「ハン・ゴンジュ17歳の涙」ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」といった有名作品への出演経験がありますが、広く知られるようになったのは、2016年のドラマ「魔女宝鑑 〜ホジュン、若き日の恋〜」からでしょう。
このドラマでの出演シーンは、短いながらも強烈な印象を残したチョン・インソンさん。その後はメインキャストとして、「サークル:繫がった二つの世界」「ウラチャチャ My Love」などに出演するようになります。
さらに「私の恋したテリウス」を経てブレイクし、「サイコパスダイアリー」「まだ、慣れない30歳」「君の夜になってあげる」などでもヒロインを務めています。
最新作は2024年1月に日本でも公開される映画「マイ・ハート・パピー」。
犬と人間の絆を描いたこの作品でユ・ヨンソクさんやチャ・テヒョンさん、キム・ユジョンさんにウ・ドファンさんといった人気俳優たちと共演しています。
ドラマ「女神降臨」でInstagramのフォロワー数が6倍になるという人気を得たムン・ガヨンさん。
彼女もまた小学生の頃にモデルを経て子役デビューしたという経歴の持ち主です。
子役時代の代表作は、チョン・ヨンファさんとパク・シネさん主演のドラマ「オレのことスキでしょ。」や、最高視聴率48.3%を記録した国民的ドラマ「王家の家族たち」で、東方神起チャンミンさん主演のドラマ「Mimi」では初のヒロイン役に抜擢されています。
その後、「嫉妬の化身〜恋の嵐は接近中〜」「医心伝心〜脈あり!恋あり?~」といったドラマ出演を経て「偉大な誘惑者」「ウラチャチャ!?〜男女6人恋のバトル〜」「その男の記憶法」などにメインキャストとして出演しています。
「女神降臨」以降も、同じ子役出身のヨ・ジングさんと共演した「 リンク:ふたりのシンパシー」や、ユ・ヨンソクさんとともに主演した「愛と、利と」への出演など、今や若手を代表する人気女優の一人となっています。
ドラマ「ストーブリーグ」「恋慕」「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」とヒット作連発のパク・ウンビンさんは、1998年より子役活動をはじめた人気女優です。
その演技力の高さは子役時代から評価されており、「商道 サンド」「ガラスの靴」「威風堂々な彼女」「太王四神記」「善徳女王」といった大ヒット作に多数出演し、「千秋太后」ではKBS演技大賞青少年演技賞を受賞しています。
日本のドラマをリメイクした2012年の「プロポーズ大作戦〜Mission to Love〜」ではヒロインに起用され、それ以降、数々の作品でメインキャストに起用されるようになります。
その後も「秘密の扉」「恋のドキドキシェアハウス〜青春時代〜」「法廷プリンス-イ判サ判-」「私だけに見える探偵」などで様々な役柄を演じ、「恋慕」は国際エミー賞を受賞。
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は日本をはじめ海外でもブームとなり、第59回百想芸術大賞の大賞を個人で受賞した他、作品自体も国際エミー賞にノミネートされました。
さらに、カルトサイキックアクションシリーズの第二弾「THE WITCH/魔女ー増殖ー」で久々の映画出演をし、2023年秋より韓国で放送中の最新ドラマ「無人島のディーバ」では、無人島で暮らす歌手志望のヒロインを演じるなど様々な役柄に挑戦しています!
2001年のドラマ「麦わら帽子」でデビューしたソ・ユナさんは、長い下積み生活を経て2015年のドラマ「星になって輝く」ではじめてメインキャストに抜擢されました。
それ以前は「ミセン〜未生〜」で契約社員役でイ・ソンミンさんと絡んだ程度のチョイ役ばかりでしたが、以降は「適齢期惑々ロマンス」「愛の迷宮-トンネル-」「SUITS/スーツ」「最高の離婚」「王になった男」といった有名作品に次々と出演していきます。
最新作はソ・ジソプさん主演の2022年のドラマ「ドクター弁護士」です!
ドラマ「ショッピング王ルイ」や「100日の郎君様」などの代表作で知られるナム・ジヒョンさんは、2004年に子役デビューした演技派女優です。
子役時代のナム・ジヒョンさんは韓国の美人女優たちの少女時代を数多く演じてきており、ドラマ「エデンの東」や「善徳女王」などで子役賞を受賞し、2010年時の出演オファー数も子役No.1レベルでした。
その後は「エンジェルアイズ」や「家族なのにどうして」で子役以上の活躍をし、2016年の「ショッピング王ルイ」で純朴なヒロイン役を演じて、作品役柄ともに高評価を得ます!
翌年の「あやしいパートナー〜Destiny Lovers〜」では時代劇「ペク・ドンス」で共演したチ・チャンウクさんと再共演し注目を集め、そしてド・ギョンスさんとの共演作「100日の郎君様」ではベストカップル賞を受賞するなど、演技力の高さは大人になっても相変わらずのようですね。
2020年以降は、「リセット〜運命をさかのぼる1年〜」「魔女食堂にいらっしゃい」「シスターズ」などに出演しました。特に「シスターズ」では、キム・ゴウンさん・パク・ジフさんという人気演技派女優たちと共演したことで話題を集め、新たな役柄にチャレンジしています。
最新作は、同じ子役出身女優のチョン・ダビンさんと共演した2023年秋放送のドラマ「ハイクッキー」です。
今回紹介する女優たちの中で一番子役のイメージが強いのがキム・ユジョンさんかもしれません。
なにせ代表作である「雲が描く月明り」の時が17歳ですから!
そんなキム・ユジョンさんは2003年にCMに出演し、翌年映画「DMZ非武装地帯 追憶の38度線」で子役女優としてデビューします。その後もドラマ「イルジメ〜一枝梅」「風の絵師」「善徳女王」といったヒット時代劇に出演し名子役として有名になりました。
転機となったのは、演技に対する感覚を身に着けた「トンイ」と、ヨ・ジングさんと再共演した「太陽を抱く月」という大ヒット作で、これらの作品のヒットにより子役たちの演技に注目が集まり、キム・ユジョンさんは“国民の妹”と呼ばれるようになります。
そして十代にして有名女優となったキム・ユジョンさんは、ドラマ「ラブリー・アラン」「雲が描いた月明かり」「とにかくアツく掃除しろ〜恋した彼は潔癖王子!?〜」「コンビニのセッピョル」「ホンチョンギ」映画「大好きだから」「20世紀のキミ」などで主演する大活躍ぶりとなっています。
さらに2023年11月24日に放送がはじまる最新作ドラマ「マイデーモン」ではソン・ガンさんと共演し、今後Netflixで配信が予定されているドラマ「タッカンジョン」では、アン・ジェホンさん、リュ・スンリョンさんらと共演しているそうです!
以上、子役出身の韓国人気女優7名を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
韓国でも活躍し続けられる人は稀だと思いますが、ここまで多いのは何故なのでしょう。
韓国作品では時代劇をはじめとして子供時代からはじまる作品が多いので、日本と比べると子役の需要が多いのかもしれませんね!