家族が事件に巻き込まれ亡くなった韓国芸能人

韓流

愛する家族が、予期せぬ事件や事故で突然亡くなってしまうことは、大変つらいことです。
多くの方は心身の不調に悩まされ、自分自身がおかしくなってしまうでしょう。

今回は、このようなつらい体験をした韓国芸能人二人のケースについてご紹介します。

一体なぜ…?最愛の家族が事件に巻き込まれ亡くなった韓国芸能人

イ・ドンゴン

イ・ドンゴン1

一人目にご紹介するのは、時代劇やラブストーリーなど幅広い作品に出演している俳優で、歌手もこなすイ・ドンゴンさんです。
1980年7月26日  ソウル特別市生まれの45歳(2025年現在)。
2008年3月に、最愛の弟を亡くしました。

イ・ドンゴン2

1998年、高校生の時に「僕の願いがあの空に届くように」で歌手デビューすると、翌年、青春ドラマ「クァンキ」に出演し、俳優デビューも果たします。

その後、2002年の「勝手にしやがれ」、2003年「サンドゥ、学校へ行こう!」、 2004年「パリの恋人」、 2005年「ガラスの華」といった人気ドラマに次々出演し、俳優として成功を納めました。

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とりわけ、「パリの恋人」は最高視聴率59%を記録し、百想芸術大賞テレビ部門で人気賞を受賞しています。またこれにより、イ・ドンゴンさんは「視聴率50%男」という異名でたたえられたことはよく知られています。

イ・ドンゴン4

またイ・ドンゴンさんは、韓流スターとして、日本をはじめとするアジア各国でも高い人気を誇っており、深田恭子さんやウォンビンさんと共演した、2002年の日韓共同合作ドラマ「フレンズ」や、2006年の韓中共同制作ドラマ「マイラブリンリン」などにも出演しています。

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さらにスクリーンでも、主演の話題作が続き、動員観客数150万人という大ヒットを記録し、社会現象にもなった、2005年の「B型の彼氏」や、2007年の「クロススキャンダル・ストーリー」が話題になり、観客動員数100万人を達成した、2007年「今、愛する人と暮らしていますか?」などに出演しています。

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そんなころ、イ・ドンゴンさんに突然の悲報がもたらされました。当時、オーストラリア・シドニーに留学中の弟、イ・ジュンヨプさんが事件に巻き込まれ死亡したというのです。

2008年3月20日午前1時、シドニーのリバプール通りにある、ワールド・スクエア・ショッピングセンター付近の路地で、中国系の学生二人が刃物を振り回し、その場にいた韓国人学生二人のうち一人が死亡、一人が重態に陥った、と現地メディアが報じました。

この死亡した学生というのが、イ・ドンゴンさんの8歳年下の実弟、イ・ジュンヨプさんだったのです。
ジュンヨプさんは、事件の直後病院に運ばれましたが、出血多量のため死去しました。

そして容疑者二人はタクシーで逃げましたが、21日、地元警察に殺人容疑で逮捕されます。

イ・ドンゴン7

普段からイ・ドンゴンさんは、弟の自慢話をしたり、休暇中に韓国を訪れた弟とほとんどの時間を一緒に過ごしたりするほどの兄弟仲の良さだったため、ファンたちも悲しみにくれました。

そして、愛する弟との突然の別れに、ファンの多くは、ドンゴンさんの今後を心配しましたが、事件後も、ドラマ、映画、コンサートに出演し、元気な姿を見せてくれています。

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2010年から二年間兵役についた後、2017年、初めて本格派時代劇と初悪役への挑戦となった「七日の王妃」では、稀代の暴君「燕山君」役で、孤独を抱えた王の切ない愛を演じ上げ、KBS演技大賞優秀賞に輝きました。

イ・ドンゴン9

また2020年には、女優チョ・ユニさんとの離婚が話題となりましたが、最近では、バラエティ「アラフォー息子の成長日記」に出演を果たし、気ままなシングルライフを赤裸々に公開しています。

2023年SBS芸能大賞では、ホットイシュー賞に輝くなど、リアルな「アラフォー息子」のプライベートぶりが大いに話題になりました。

ソン・ソンミ

ソン・ソンミ1

二人目にご紹介するのは、モデルだけではなく、女優としても大活躍しているソン・ソンミさんです。
1974年9月13日  プサン広域市生まれの51歳(2025年現在)。
2017年8月に、最愛の夫を亡くしています。

ソン・ソンミ2

1996年に開催された「SBSスーパーエリートモデル大会」で2位に輝き、芸能界デビューを果たすと、1997年放送のドラマ「モデル」で初の演技に挑戦し、女優としての活動を開始します。

ソン・ソンミ3

2007年のドラマ「白い巨塔」、2012年「ゴールデンタイム」、2013年「花たちの戦い-宮廷残酷史-」、2016年「記憶~愛する人へ~」、2020年「プライバシー戦争」、「スタートアップ:夢の扉」、2021年「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」など話題作に出演し、女優としての地位を確立していきました。

ソン・ソンミ4

一方私生活では、知人の紹介で知り合った映画の美術監督出身である夫、コ・ウソクさんと2004年に交際をスタートさせ、2006年に結婚しました。
さらに、2015年4月には第一子となる女の子を出産しています。
結婚8年目にして初めて授かった子どもということで、出産当時は大きい喜びを噛み締めていたそうです。

そんな幸せな夫婦生活を送ってきたソン・ソンミさんでしたが、2017年8月に、夫のウソクさんが刃物で殺害され亡くなるという悲劇が起こります。

検察の調べで、ウソクさんは祖父が持つ財産争いに巻き込まれ、殺害されたことが明らかになりました。
さらに、殺害の依頼を持ちかけたのは、ウソクさんの従兄弟であったクァク被告であることも明らかになっています。

従兄弟同士であるウソクさんとクァク被告の祖父は、日本にホテルを複数所有する在日韓国人の資産家で、クァク被告は、ソウルにある680億ウォン相当の資産の相続をクァク被告に認める内容の書類を偽造・準備していたといいます。

そしてウソクさんと祖父は、クァク被告が遺産相続に関する書類を偽造したとして、訴えていましたが、クァク被告の計画的な凶悪犯罪によって無惨に殺害されました。

つまりクァク被告は、2012年に日本にある語学学校で知り合い、2017年5月まで一緒に暮らしていたという、チョ氏に20億ウォンの報酬で、ウソクさんの殺害実行を依頼。
ウソクさんは、8月に弁護士事務室でクァク被告と口論になり、この場に一緒にいたチョ氏に刺し身包丁で首を刺されて死亡しました。
実行犯はその場で逮捕されましたが、クァク被告はチョ氏にフィリピンに逃走するよう促すメッセージを携帯電話で送っていたそうです。

殺人を依頼したクァク被告は無期懲役を宣告され、殺害したチョ氏は、懲役18年を受けて収監中です。

ソン・ソンミ5

このドラマのような展開に、当時ソン・ソンミさんは「現実を受け入れられない」と語っており、完全に悲しみが癒えるのに3年はかかったといいます。

ソン・ソンミ6

また2020年1月には、ソン・ソンミさんが、夫を請負殺害した男性に損害賠償を求める訴訟の1・2審で全部勝訴したと報じられました。
つまりソウル高裁は、ソンさんと娘がクァク氏を相手取って起こした訴訟で、1審と同様に計13億1000万ウォン余りを支給するよう言い渡したのです。
       

クァク氏は刑事裁判の過程で、殺人教唆の疑いを全面否定しましたが、1・2審裁判所は疑いを認めて無期懲役を言い渡しました。
引き続き、ソンさんが起こした損害賠償訴訟で1審は「殺人を教唆して亡人を死亡させる不法行為を犯したため、家族に損害を賠償する責任がある」と判断。
クァク氏はこれに従わず控訴しましたが、2審裁判所は「1審判断が誤ったとは見難い」として棄却しました。

モデルだけでなく、女優としても大活躍のソン・ソンミさん。
夫の悲しい死に向き合いながらも、一生懸命、役者をまっとうしている姿が素晴らしいですよね。これからも彼女の活躍を応援していきましょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

誰であれ、最愛の家族に突然旅立たれたら、しばらく茫然自失は致し方ないところです。
ましてや芸能人の場合なら、その悲しみの表情をファンの前でいつまでも見せていられないから辛いですよね。

今回ご紹介した二人は、そんな悲しみを乗り越え、トップスターとして活躍しているのですから立派なものですね。

 

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