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近年韓国で高視聴率を記録した大ヒットドラマpart1

ドラマを観る視聴者の目が非常に肥えていると言われる韓国ですが、近年は配信ドラマ数も多くなったこともあり、なかなか視聴率が出にくくなっているようです。

今回は第一弾として、そんな韓国の2020年以降の公開ドラマで、最高視聴率が15%以上を記録したヒットドラマを7作品ご紹介します。

ワン・ザ・ウーマン

最初にご紹介するのは、2021年放送の「ワン・ザ・ウーマン」。
強く美しく逞しいヒロインが繰り広げるロマンティック・アクションコメディ。

不正検事と財閥一家の嫁という、正反対の二役を、イ・ハニさんが美しくパワフルに演じ、SBS演技大賞で4冠を受賞したほか、最高視聴率18%を記録しました。

外では裏金をもらい、検察庁では出世のために上司にこびる、イ・ハニさん演じる不正検事ヨンジュと、ヨンジュと同じ顔だがまるで生き方が違う、財閥の末娘ミナ。
ある日、潜伏捜査でオークション会場を訪れたヨンジュは、自分とそっくりなミナを目撃します。

そこに犯人が現れ、追跡中、車にひかれて意識を失ってしまいます。
目を覚ますとヨンジュは記憶喪失となっており、ミナに間違われます。
戸惑うヨンジュでしたが、そんな中ミナのかつての婚約者、イ・サンユンさん演じるスンウクが帰国。

スンウクはミナが別人である事に気づきますが、グループに潜む陰謀を明かすため協力することにします。

次第に明らかになる、財閥の裏の顔や検察の不正と隠蔽された事件の闇に牙をむく、ヨンジュの豪快で勇ましい言動にスカッとした気分になれます。
またイ・ハニさんの抜群のスタイルを生かした華麗なアクションシーンにも注目です。

紳士とお嬢さん

続いてご紹介するのは、2021年放送の「紳士とお嬢さん」。
妻を亡くし三人の子供の父親である企業グループ会長と、家庭教師として雇われた女性を中心に繰り広げられるドタバタロマンス。

最高視聴率は39%を記録し、主演のチ・ヒョヌさんは、KBS演技大賞で大賞を受賞しました。

義兄が起こした金銭トラブルのため住むところを失った、イ・セヒさん演じるダンダンは、恩師の紹介で、FTグループ会長、チ・ヒョヌさん演じるヨングクの家で住み込みの家庭教師をすることになります。

しかし、その家の離れには父が住み込みの運転手として働き、継母のヨンシルも隠れ住んでいました。そのことがバレないようにとハラハラしながらも、子供たちやヨングクと過ごす時間が長くなるにつれ、ダンダンの心に特別な感情が芽生え始めます。

多くの登場人物と複雑に絡み合う人間関係など、20年前の韓国ドラマによくあるパターンでやや古臭さはあるものの、奇想天外でテンポよいドラマ展開に、続きが気になって止まらなくなります。

医師チャ・ジョンスク

三番目にご紹介するのは、2023年放送の「医師チャ・ジョンスク」です。元医師の専業主婦が研修医へ転身するホームメディカルコメディ。

最高視聴率は19%を記録し、あの「梨泰院クラス」を追い越し、「夫婦の世界」、「財閥家の末息子」、「SKYキャッスル」に次いで、JTBCの歴代4位と報じられました。

20年間専業主婦の、オム・ジョンファさん演じるチャ・ジョンスクは、夫や子どもをサポートするため、毎日忙しい日々を過ごしていました。


同居の姑からは、心ない言葉を言われるも、ぐっと堪える日々。
そんなある日、デパートで倒れ病気を患っていることに気付きます。

手術日が近づくなか、今まで見えなかった夫の本性が見え始め、諦めていた医師の夢と向き合おうと決意します。そこで必死に試験を受けたジョンスクは、夫と同じ病院で働くことに。

人間関係もドロドロなのですが、決して重い雰囲気ではなく、コメディタッチ強めの演出になっています。
さらに共感できる要素がたっぷり入っており、声を出して思いっきり笑い、主人公を応援したくなるドラマです。

涙の女王

四番目にご紹介するのは、2024年放送の「涙の女王」です。冷え切ってしまった夫婦が忘れかけていた愛を取り戻していくラブストーリー。
最終話は25%の視聴率を記録し、あの「愛の不時着」の視聴率を超え、tvNの歴代視聴率1 位という偉業を成し遂げました。

財閥グループの三代目で、クィーンズデパートの社長、キム・ジウォンさん演じるホン・ヘインと結婚した、ソウル大学出身の頭脳明晰な弁護士、キム・スヒョンさん演じるペク・ヒョヌ。

財閥令嬢と平凡な社員のカップルは「世紀の結婚」と呼ばれ、財閥家の婿になりグループの法務理事の座に就いたヒョヌは、周りからは勝ち組と見られていました。

しかし結婚して3年、執事のように扱き使われ、冷淡で自己中なヘインとの生活にうんざりしていました。
ある夜、意を決して離婚を切り出そうとしたヒョヌは、先にヘインから余命3か月と告白されてしまいます。

韓国ドラマ定番の財閥や、格差恋愛がテーマでありながら、夫婦が共に危機を乗り越えていく姿を等身大でコミカルに描き出しています。
離婚目前の夫婦を待ち受ける危機を、どう乗り越えていくのか目が離せません。

イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜

五番目にご紹介するのは、2023年放送の「イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜」です。
惣菜店を営むシングルマザーと、摂食障害に悩む数学講師が織りなすラブコメディ。

放送開始時点では低かった視聴率も、回を重ねるごとにSNSなどで話題が沸騰し急上昇。
最高15%を記録しました。

韓国テチドン地区で惣菜店を経営する、チョン・ドヨンさん演じるナム・ヘンソンは、厳しい大学入試を控える姪のために、教育の分野に足を踏み入れます。

そこで彼女は、思わぬ偶然で知り合った進学塾の人気数学講師、チョン・ギョンホさん演じるチェ・チヨルと再会します。
正反対な性格で反発を繰り返しながらも、二人は次第に惹かれ合っていきます。

物語が進むにつれ深まっていく二人の恋模様はもちろん、熾烈を極める韓国の教育事情を背景にした本作では、受験生が抱える苦悩や親子の関係性といった、ヒューマンドラマの要素も描き出しています。

リアルな「イルタ講師」たちを見るに、明晰な頭脳による指導力はもちろん、ウィットの利いた語録や、緊張を和ませるサービス精神が若い世代の心を掴み、信奉を集めているのがわかります。

哲仁王后(チョルインワンフ)〜俺がクイーン!?~

六番目にご紹介するのは、2020年放送の「哲仁王后~俺がクイーン!?~」です。
現代シェフの魂が朝鮮時代の王妃の体に入り込み、宮廷での暮らしに悪戦苦闘するフュージョン・コメディ時代劇。

幅広い年齢層の視聴者の心を掴み、最終回には最高視聴率17%を記録して、2021年時代劇ドラマ部門視聴率No.1を獲得した話題作です。

大統領付料理長の、チェ・ジニョクさん演じるボンファンは、何者かの策略で不正の濡れ衣を着せられ、警察に追い詰められプールに落ちます。しかし気づいた時には朝鮮時代にいました。

しかも朝鮮第25代王、キム・ジョンヒョンさん演じる哲宗の妃である、シン・ヘソンさん演じるキム・ソヨンの体に閉じ込められたのでした。
必死で元の場所へ戻ろうと池に入ろうとするが、水が抜かれ不可能に。

哲宗に自分は男だと明かそうとするも、信じてくれるわけがありません。
翌日、婚礼の儀が開かれ、一夜を哲宗と共にします。
その後、哲宗の旧知の友ファジンに片思いするが、逆にファジンに敵対視されてしまいます。

シン・ヘソンさんは、韓国で「視聴率女王」とか「国民の娘」の異名を持つほどの人気女優です。
本作では、男の魂を受け継いだヒロインの演技があまりに痛快で面白かったことから、このドラマは爆発的な人気を得ました。

ウ・ヨンウ弁護士は天才肌

最後にご紹介するのは、2022年放送の「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」です。
自閉スペクトラム症を抱える新米弁護士が、法廷や私生活でさまざまな壁に果敢に挑むリーガルドラマ。

主演のパク・ウンビンさんは、百想芸術大賞で大賞を受賞。
また初回0.9%でスタートした視聴率は回を重ねるごとに伸び、最終回は17.5%で有終の美を飾りました。

自閉症スペクトラムを持つ、パク・ウンビンさん演じるウ・ヨンウは、天才的な頭脳でソウル大学を首席で卒業しましたが、感情表現が苦手で面接試験に合格せず、就職できずにいました。

そんな時、大手法律事務所の「ハンバダ法律事務所」代表と出会い、入社することになります。
多くの困難にぶつかりながら、ヨンウはチームメンバーと協力しながら優れた記憶力や独自の視点を活かして数々の依頼を解決していきます。

愉快な笑いと共感いっぱいの温かいストーリーで、前例のない爆発的な興行力を披露したドラマです。

ヒロインの周囲の人々の暖かさに癒され、障害という壁を越えるロマンスにキュンとさせられ、この社会の不便さにハッとさせられます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

配信ドラマも増え、視聴率だけで人気は図れなくなってきているものの、やはり韓国で大ヒットを記録した「高視聴率ドラマ」は気になりますよね。

今回は、韓国の視聴者が太鼓判を押すドラマばかりなので、是非チェックしてみてください。

 

あなたのドラちゃん