芸能人は、TV画面等を通して見るイメージと、実際のイメージが違うことがよくあります。さわやかで優しそうに見えた芸能人が、実際は性格があまり良くないという噂があったり、逆に劇中で悪役を演じ、怖そうに見える芸能人が、実際には親切で性格が良いことで有名な場合もあります。
今回は、人柄がいいことで有名な女性韓国芸能人の心温まる美談をご紹介しようと思います。
最初にご紹介するのは、歌唱力に定評のある「少女時代」のメインボーカル、テヨンさんです。
1989年3月9日 全羅北道全州市生まれの36歳(2025年現在)。
5年の練習期間を経て、2007年に「少女時代」のメンバーとしてデビューすると、高い歌唱力と親しみのあるキャラクターで、個人でもグループとしても高い人気を獲得します。
2010年には、日本デビューも果たし、抜群のスタイルを活かしたシンクロダンスと安定的な歌唱力で人気を博しました。
2011年にリリースしたアルバムは、ミリオンセラーを達成し、紅白歌合戦にも初出場という大躍進を遂げています。
そして2015年にソロデビューを果たすと、アルバムリリースの度に新しいジャンルの曲に挑戦し、リリースしたアルバムは軒並みヒット。
2020年には、ソウル歌謡大賞で音源大賞も受賞しました。
また、「少女時代」の活動と並行して、番組MCやラジオDJにも挑戦。現在は、レギュラーメンバーとしてバラエティ番組にも出演したりしています。
そんなテヨンさんは、アイドル出身なだけに、授賞式で後輩に優しく気を配る姿が、ファンの間で話題になったことがあります。
2020年の「ソウル歌謡大賞」で、テヨンさんが歌手席で拍手を送っていた時、近くに一人で座っているハ・ソンウンさんを見つけます。
一人でいる姿が気の毒だったのか、ハ・ソンウンさんに「こっちにおいで〜」と優しく手招きしたのです。
まるで末っ子の弟を呼ぶ長女のように、優しく気遣うテヨンさんの姿が目に浮かびますね。
そして、ハ・ソンウンさんが、テヨンさんと「SUPER JUNIOR」のメンバーのいるテーブルに同席した後、ダンスパフォーマンス賞を受賞すると、テヨンさんや隣に座っていたメンバー達は、長い付き合いの友人のように、ハ・ソンウンさんをお祝いしました。
先輩、後輩の壁を越えて、先に近づく気遣いの出来るテヨンさんは素敵です。
続いてご紹介するのは、「イ・サン」のヒロイン役で、一躍トップ女優の仲間入りを果たしたハン・ジミンさんです。
1982年11月5日 ソウル特別市生まれの43歳(2025年現在)。
小学生の頃から学習誌やファッション雑誌のモデルとして活躍する他、マクドナルドのCMやミュージックビデオにも出演してましたが、2003年のデビュードラマ「オールイン」で、ソン・ヘギョさんの子供時代を演じ、脚光を浴びます。
そして2007年、「イ・サン」でヒロインを演じ、一躍トップ女優の仲間入りを果たすと、2012年の「屋根部屋のプリンス」で披露した流暢な英語が話題を呼びました。その後、2018年の主演映画「虐待の証明」で、青龍映画賞の主演女優賞を受賞しています。
コメディ、ロマンス、感動ものなど、何の役でも演じられるハン・ジミンさんは代表作も多く、出演したドラマはほぼすべてヒットすると言われている女優です。
そんなハン・ジミンさんは、とても気さくで明るい性格で、バラエティ番組では、昼間から豪快にビールを飲む飾らない姿が好感を呼び、世間だけでなく、共演相手やスタッフからも人気があります。
2021年、芸能界が「校内暴力」の議論に揺れていた頃、ハン・ジミンさんの美談が拡散されたことがあります。
それは、彼女の通う学校に知的障害の生徒がいましたが、皆がその子を避ける中、ハン・ジミンさんだけが、笑って挨拶していたというものでした。
また、すでに芸能活動をしていた彼女は、大学に進学する際、演劇映画科には進まず、老人福祉分野が勉強できる、「ソウル女子大学校・社会事業学科」へと進学し社会福祉士の夢を育んでいたわけです。
そんなハン・ジミンさんは、「私たちのブルース」で、ダウン症を抱える画家のチョン・ウネさんと共演したり、そのウネさんの出演ドキュメンタリー映画「君の顔」の公開時には、それを祝してウネさんに会いに行ったりしています。
三番目にご紹介するのは、憎まれ役から愛され役まで、「不老ビジュアル」で幅広いキャラクターをこなす女優キム・ソヨンさんです。
1980年11月2日 ソウル特別市生まれの45歳(2025年現在)。
1994年に、ドラマ「恐竜先生」でデビューすると、2009年の「アイリス」の出演によりKBS演技大賞・人気賞を受賞。そして2016年のドラマ「ハッピー・レストラン」での演技が評価され、APAN Star AwardsのTV長編ドラマ・女性最優勝賞やコリアドラマフェスティバル・TV演技大賞とスター賞を受賞しました。
その後、2020年放送のドラマ「ペントハウス」におけるチョン・ソジン役の演技が評価され、百想芸術大賞・TV部門女性最優秀演技賞を受賞しています。
誰もがうらやむ美貌の奥に、嫉妬や憎しみ、欲望を潜ませるソジン役を演じたキム・ソヨンさんは、韓流ドラマ史に残る「稀代の悪女」とまで称賛されました。
そんなキム・ソヨンさんは、デビュー30年が過ぎても変わらない優しい性格で、美談が絶えない女優の一人です。
最近、以前出演した番組「覆面歌王」で、すっぴんだった理由が明らかになり話題になりました。
その日、舞台に上がる30分前にある記者から、今は夫であるイ・サンウさんとのスキャンダル記事を載せるという連絡がありました。
キム・ソヨンさんは、「記事を1日だけ延ばしてほしい」と頼み、その記者も了解したのですが、他の記者がこの記事を先に公開してしまいます。
彼女は当時、スキャンダルが広がったということよりも、記事を延ばしてくれた記者に対する申し訳なさが大きかったそうです。
そのため、キム・ソヨンさんは収録10分前、記者に連絡し恋愛エピソードインタビューをすると先に申し出たそうです。
記者のために舞台に上がる直前まで、様々なエピソードを話した後、化粧をする時間もなく舞台に上がったわけです。
悪役イメージとは違い、きれいな顔の通り心もきれいな女優、キム・ソヨンさんの思いやりあふれる性格が伝わる話ですね。
最後にご紹介するのは、「EXID」のメンバーで、語学が堪能な才女、ハ二 さんです。
1992年5月1日 ソウル特別市生まれの33歳(2025年現在)。
2014年、「EXID」の無名時代、ファンがYouTubeにアップしたハニさんの「Up&Down」のチッケムが話題となり、再生回数1億回を突破。
後に「伝説のチッケム」と言われ、これがきっかけで「EXID」は、国内を代表する人気グループへとのし上がります。
「EXID」のビジュアルセンターとして爆発的な人気を得たハニさんは、中国への留学経験もあり、英語や中国語が堪能で、IQは145、TOEICは900点代の秀才としても知られています。
そんなハニさんも、後輩たちに気を配る姿が多く見られ、心遣い溢れる性格のスターとして話題になりました。
その気さくで周りの人を気遣う姿に「ハニオッパ」というニックネームもあるほどです。
多くのアイドルが出演するバラエティ番組「週刊K-POPアイドル」で、「GFRIEND」メンバーのウナさんが、リンボーをしていて転んだ時の話です。
丈の短い衣装を着ていたので、ブランケットを巻いてリンボーをしていたウナさんは、前に男性アイドルたちがいる状況で後ろに倒れてしまいます。
倒れてブランケットが広がってしまった時、ハニさんが素早くウナの横に来て静かにウナを隠す姿が見られました。
それを見ていたファンたちは「ハニ、本当に素敵で優しい」などのコメントを寄せました。
この他にも、ハニさんがファンを大切にすることがわかるエピソードがあります。
ファンにプレゼントをもらって、空港の保安検査を通過する時、プレゼントを持って出国できないという話を聞いて、彼女が見せた行動が特に有名です。
スタッフに預けて、ただ通り過ぎる事もできたのですが、ハニさんは、検査台の向こうにいるプレゼントをくれたファンを探して目を合わせながら、「プレゼント持って行けないんだって」、「会社に送って後で必ず持っていくよ」と伝えたのです。
しかもプレゼントの袋の中から手紙だけ取り出して「手紙だけ持って行くね」と言いました。
普段からファンを大切にしているだけでなく、ハニの優しくて思いやりのある性格を垣間見ることができましたね。
いかがでしたでしょうか。
今回は性格が良いといわれる女性韓国芸能人4人をご紹介しました。
どのエピソードも素敵で、是非見習いたいものばかりです。
これからもたくさんの美談を生み出しながら、活躍されるのが楽しみですね。