多くの男性は、50代や60代になると人生の引退を考えがちです。
しかし、平均寿命は年々延びており、心身ともに若く健康である熟年男性も少なくありません。
それは仕事はもちろん、結婚やパートナーとのあり方にも大きな変化を与えています。
そして、高齢で父親になっている男性は年々上昇しており、日本でも、50代で第一子の父親になった男性は、20年前の約3倍近くになると言われます。
そこで今回は、韓国芸能界で、高齢で父親になった俳優を6人ご紹介します。
最初にご紹介するのは、76歳にして、三番目の息子を授かった、超ベテラン俳優のキム・ヨンゴンさんです。
1946年5月8日 ソウル特別市生まれの78歳(2024年現在)。
1967年にデビューすると、1980年のドラマ「田園日記」、2008年「妻の誘惑」、2013年「主君の太陽」、そして2014年「密会」など、多数のヒット作に出演。5
7年にわたる芸能生活で、100作品以上のTVドラマや、20作品近い映画に出演してきました。
最長寿ドラマ「田園日記」では、キム会長の長男役で出演し、多くの人々に愛されましたが、近年のドラマでは、大企業の会長や大黒柱の父親役などを演じることが多いようです。
また、2015年のバラエティー番組「私は一人で暮らす」では、中年男性の素敵なシングルライフを公開するなどして話題になり、MBC放送芸能大賞・友情賞を獲得しています。
そんなキム・ヨンゴンさんですが、私生活では、1977年に一般女性と結婚し、二人の息子を設けています。
一人は、「1億俳優」としても名高いハ・ジョンウさん。もう一人が、俳優兼監督として活躍する、チャ・ヒョヌさんです。
しかし1996年に離婚し、その後しばらく独身で生きてきたといいます。
ところが2008年から、39歳も年下の女性と13年間交際していたことが発覚。
キム・ヨンゴンさんは、当初、恋人の妊娠を知って出産に反対しましたが、逆に堕胎強要未遂罪で告訴されてしまいました。
結局2021年11月、キム・ヨンゴンさんが76歳の時に、男の子を出産。入籍の手続きを進め、養育費や生活費の支援も検討していることが報道されました。
既に40歳代の二人の息子たちも、この父親の選択を支持しているとのことです。
続いてご紹介するのは、53歳にして、第二子の長女を授かったイ・ビョンホンさんです。
1970年7月12日 京畿道城南市生まれの54歳(2024年現在)。
元祖韓流四天王として、2003年の韓流ブーム初期から20年以上にわたり愛されている韓国のトップスターです。
1991年のドラマ「アスファルト、我が故郷」で俳優デビューすると、1990年代は主にテレビドラマで活躍。
映画デビューの1995年「誰が俺を狂わせるのか」と二作目の「ラン・アウェイ」で、各映画賞の新人賞を受賞しました。
そして2005年に主演し、ハリウッドのエージェントと契約するきっかけとなった「甘い人生」では、映画評論家協会賞をはじめ三つの主演男優賞を受賞しました。
演技力に加え、あらゆるキャラクターを演じられることから、「千の顔を持つ俳優」と称されました。
その後2009年、6年ぶりとなるドラマ「IRIS」に主演。
KBS演技大賞の最高賞にあたる大賞や、百想芸術大賞 ・テレビ部門最優秀演技賞、国会大賞特別賞など、テレビドラマ関連の賞を多数受賞。
そんなイ・ビョンホンさんは、2013年にイ・ミンジョンさんと結婚。2015年に息子が誕生します。
それから8年後の2023年には、娘の誕生を発表し、多くの人から祝福を受けました。イ・ビョンホンさんが53歳のときに愛らしい娘を迎えたことになります。
三番目にご紹介するのは、52歳の時に、第三子となる長女を授かったベテラン俳優のシン・ヒョンジュンさんです。
1968年10月28日 ソウル特別市生まれの56歳(2024年現在)。
遠くを見ているような鋭い目と、大きなわし鼻が印象的で、「天国の階段」や「ガン＆トークス」でお馴染みの個性派俳優です。
1990年に、映画「将軍の息子」の日本人やくざ役でデビューすると、続く1991年「将軍の息子2」では、大鐘賞・新人男優賞を受賞。そして、1996年の映画「銀杏のベッド」のファン将軍役で大ブレイクします。
更に、2001年公開の「ガン&トークス」のヒットに伴い、映画俳優として再評価され、それ以来、安定した主演作が続きます。
日本では、2003年のドラマ「天国の階段」で、チェ・ジウさん演じるハン・ジョンソの義兄テファ役を演じ、一般に知られるようになりました。
そんなシン・ヒョンジュンさんですが、私生活では2013年に、12歳年下のチェリストの一般女性、キム・ギョンミさんと結婚しました。
そして、2016年に第一子となるミンジュンくん、2018年に第二子となるイェジュンくんが誕生し、2021年には第三子となる愛おしい娘が生まれ、シン・ヒョンジュンさんは、52歳にして3人の子供の父親になりました。
四番目にご紹介するのは、2024年12月、52歳にして次女を授かる予定のリュ・シウォンさんです。1972年10月6日 ソウル特別市生まれの52歳(2024年現在)。
俳優や歌手活動に加えて、レーシングドライバーとしても活動するマルチタレントです。
1994年のドラマ「フィーリング」で俳優活動を開始すると、翌1995年には「change」で歌手デビューも果たしました。そして、2001年の出演ドラマ「美しき日々」は、日本でも放送され、優しげな笑顔と清潔感のある爽やかなルックスで人気を獲得しました。
こうして韓流ブームの中心的存在となり、2004年のアルバム「約束」からは日本でもCDをリリースし、日本語の歌詞も積極的に歌いこなしています。
そんなリュ・シウォンさんは、2010年10月に結婚し、2011年1月に長女が誕生します。
しかし2015年1月に離婚成立。
その後、2020年2月に再婚して、5年目の2024年6月に、19歳年下の妻の妊娠が明らかになりました。
2024年12月に出産予定で、リュ・シウォンさんが52歳にして次女を授かることになりました。
五番目にご紹介するのは、55歳にして二人の息子に恵まれたシン・ソンウさんです。
1968年7月26日 ソサン市生まれの56歳(2024年現在)。歌手活動と共にミュージカル、俳優としても精力的に活動するマルチタレントです。
1992年に、1stアルバム「明日に向かって」でデビューしますが、今は、ミュージカルや俳優としても活躍。加えて彫刻家としても活動しています。
2002年のドラマ「危機の男」で、カン社長役を好演し話題になると、日本でも2003年の「威風堂々な彼女」や、2004年の「12月の熱帯夜」を通して認知度を挙げ、多くのファンを獲得しました。
そんなシン・ソンウさんは、2013年から、16歳年下の一般人女性と4年間交際して結婚に至り、2018年に長男テオ君、2022年に次男ファンジュン君が生まれました。
最後にご紹介するのは、50歳にして一男一女に恵まれたアン・ジェウクさんです。
1971年10月30日 ソウル特別市生まれの53歳(2024年現在)。
俳優、歌手と幅広く活躍し、中国にも人気が波及した韓流スター第一号です。
大学ではミュージカルを専攻し、卒業公演で「ウエストサイド物語」のトニー役を演じました。
大学卒業の1994年に、MBCテレビの特別番組「目の見えない鳥の歌」で主役に抜擢。
そして1997年、ドラマ「星に願いを」でカン・ミン役を演じると、大ブレークし韓国のみならず中国にまで人気が波及しました。
その後しばらくブランクがありましたが、2014年に、ミュージカル「Le Roi Soleil(太陽王)」で仕事復帰しています。
そんなアン・ジェウクさんは、2015年に、11歳年下のミュージカル女優チェ・ヒョンジュさんと結婚式を挙げました。
その後、2016年に娘スヒョンちゃんが、また2021年に長男が誕生しています。
いかがでしたでしょうか。
それにしても、キム・ヨンゴンさんにはビックリですね。
さすが「韓国のアルパチーノ」です。
おそらくその成人までは見届けられない、曾孫のような子供の誕生に戸惑ったことは、想像に難くありません。
少しでも長い間、子の成長を見守れることを願うばかりです。