「オクニョ 運命の女」を最後に引退したとされている時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督。そんな、監督の作品に出演し有名になった俳優たちは今も最前線で活躍中で、イ・ビョンフン監督作品には欠かせない常連俳優たちも様々な作品で存在感を発揮しています。
ということで今回は、イ・ビョンフン監督作品常連の名脇役俳優5選part2と題して紹介していきたいと思います。
1947年12月14日生まれで、2020年8月29日に72歳で死去されたシン・グクさんは、「ホジュン〜宮廷医官への道〜」「商道(サンド)」「チャングムの誓い」「ソドンヨ」「イ・サン」「トンイ」「馬医」「オクニョ 運命の女」とイ・ビョンフン監督作品にレギュラー出演されていた常連俳優です。
演じていたのは、「ホジュン」ではホジュンの師匠の使用人、「サンド」では湾商の船団大行首(テヘンス)、「チャングムの誓い」では内侍府(ネシブ)の長官、「ソドンヨ」では医術士、「イ・サン」では図画署(トファソ)署長、「トンイ」では都承旨(トスンジ)、「馬医」では恵民署(ヘミンソ)の教授、「オクニョ 運命の女」では平市署(ピョンシソ)の長官役というサブキャラクターに過ぎませんでしたが、時折主人公たちと関わることもあります。
そんなシン・グクさんはイ・ビョンフン監督作品には必ず出演しているお馴染みの俳優として知られていますが、2015年頃よりルー・ゲーリック病(ALS)の闘病を続けてきたそうで、2016年放送の「オクニョ」出演時にはかなり痩せた姿を披露していました。
続いて紹介するのは1977年12月9日生まれのハン・サンジンさんです。
これまでに紹介してきたイ・ビョンフン監督作品の常連俳優たちはベテラン俳優がほとんどでしたが、ハン・サンジンさんは現代劇でもよく見かける人気俳優として知られています。
大会社の重役や大学教授に病院長、時代劇では権力者役として登場することが多く、大抵主人公と敵対する悪役を演じています。
イ・ビョンフン監督作品以外にも、「根の深い木」「六龍が飛ぶ」「ヘチ 王座への道」などの時代劇作品で悪役を演じているハン・サンジンさんですが、実は「イ・サン」でイ・サンの側近として参謀的活躍を見せ人気となりました。
この人物はただのサブキャラクターではなく、権力を得たことによって最後にはイ・サンを裏切るという重要な役で、この大役を見事に演じたことでハン・サンジンさんは高く評価されることとなりました。
これ以降、人気俳優となったハン・サンジンさんは様々な作品で活躍するようになり、イ・ビョンフン監督作品には第18代王・顕宗(ヒョンジョン)役を演じた「馬医」のみの出演となっています。
ここでは悪役ではなく、2つの勢力の間で板挟みとなり苦悩する王役を演じているハン・サンジンですが、近年では悪役のみならずメインキャストとして起用されることも多くなってきています。
引用元:https://ameblo.jp/senbei-king/entry-12547908344.html
1945年3月21日生まれ1969年デビューのチョ・ギョンファンさんは、これまでに数多くの大ヒット作品に出演してきた国民的俳優として知られています。「捜査班長1958」オリジナル版として知られる70年代の大ヒット刑事ドラマ「捜査班長」へ出演し、80年代には心温かい鬼教師役を演じ国民から愛されました。
それ以降も視聴率50%超えの「砂時計」「初恋」といった高視聴率ドラマに出演するなど、韓国ではスター俳優として有名な人物です。
そんな大物俳優チョ・ギョンファンさんも、「ホジュン」「チャングムの誓い」「イ・サン」といったイ・ビョンフン監督作品に出演しています。
「ホジュン」ではホジュンを警戒する御医役、「チャングムの誓い」ではチェ一族に便宜を図る大臣役、「イ・サン」では吏曹判書(イジョパンソ)役と、特に重要なキャラクターとして登場していた訳ではありませんが、脇役として国民的俳優が出演しているのはドラマに重厚感が出て、その存在感も作品に良い影響を与えています。
人気バラエティ番組「X-Man」や「一泊二日」などの司会者として知られるチ・サンリョルさんですが、MCやコメディアンとして以外に俳優という一面も持っています。
コメディアンならではのキャラクターを活かし、いくつかの作品に個性的な役として出演しているチ・サンリョルさんは、「チャングムの誓い」では、チャングムに好意を寄せる内医院(ネイウォン)の医務官チョ・チボク役として出演しています。
最初はチャングムのことを見下していたものの、やがてチャングムの味方をするようになります。このことからも分かるようにチョ・チボクはお笑い要員であり、言い訳が上手いお調子者というコミカルなキャラクターです。
一方「イ・サン」では、ヒロインが図画署(トファソ)で働けるように助けてくれた署員役として出演しています。
こちらでも陽気でおしゃべりなキャラクターを演じており、悪知恵を働かせてヒロインに自分の仕事を手伝わせたり、小遣い稼ぎとして春画を描いていたりします。そんなずる賢いキャラクターなんですが、実はソンヨンを陰ながら支え妹のように見守ってきた人物でもあります。
最後に紹介するイ・スンジェさんは、イ・ビョンフン監督作品の常連としてだけでなく韓国ドラマ好きならば誰もが知る名バイプレイヤーとして広く知られています!
1934年11月16日生まれの韓国で現役活動中の最高齢俳優の1人としても知られるイ・スンジェさんは、俳優歴約70年という大ベテランであり、時代劇では王や権力者、現代劇では会長役として登場することが多い売れっ子俳優です。
韓国時代劇ファンでならずともお馴染みのイ・スンジェさんですが、実はイ・ビョンフン監督作品の常連でもあり「ホジュン」「サンド」「イ・サン」「馬医」に出演しています。
過去に別の作品でホジュン役を演じたこともあるイ・スンジェさんは、「ホジュン」でホジュンに指針を示す師匠ユ・ウィテ役を演じています。続く「商道」では主人公から敵視されるヒロインの父パク・チュミョン役を演じ、金儲けのためには手段を問わない冷徹な商人というキャラクターとなります。
そして「イ・サン」では、イ・サンの祖父で第21代王英祖(ヨンジョ)役を演じています。この作品はイ・スンジェさんの代表作の1つに数えられており、息子の思悼(サド)世子を死に追いやった“米びつ事件”でも知られたヨンジョの苦悩を見事に演じています。
さらに「馬医」では、ヘミンソの署長コ・ジュマン役を演じています。このコ・ジュマンは医療を行なう医官を指導する立場にあり、腐敗を正そうとする公正な人物で、主人公の才能を見抜き指導していくこととなります。
このようにイ・スンジェさんは、どの作品でも重要な役柄を演じており、敵味方問わず様々なキャラクターに扮しているのが特徴となります。
まさにイ・スンジェさんは、イ・ビョンフン監督作品を代表する俳優とも呼べる人物なんですね!
以上、イ・ビョンフン監督作品常連の名脇役俳優5選part2を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
今回紹介したのは名脇役ということもあり、イ・ビョンフン監督作品のファンでなければ知らないという方も多いかと思いますが、ハン・サンジンさんとイ・スンジェさんに関しては韓国ドラマファンであればご存知という方も多いかもしれませんね。