韓国では年間約100本のドラマが制作されています。近年では積極的に海外輸出されており、日本にいながら早い段階で話題のドラマを視聴できるようになりました。
数々のヒット作が生まれている韓国ドラマの中から、今回は2019年に放送されたハートフルドラマ「愛はビューティフル人生はワンダフル」をご紹介します。放送開始早々、視聴率25%を超えた本作には一体どのような魅力があるのか。また出演者のその後も併せてご紹介していきます。
それではご覧ください。
家族や恋人を大切に想いながらも時にはぶつかり合い、それぞれが「本当に幸せな選択とは何か」を模索し成長していくハートフルなヒューマンドラマ「愛はビューティフル人生はワンダフル」。
長いタイトルで気になった方もいるのでは?
放送開始直後から視聴率は25%を超え、最終回には32%を記録するほどのヒット作となりました。
全100話からなる本ドラマは衝撃的な始まりとなります。
いじめに悩む高校3年生のチョンアはインターネットで知り合ったジュンギョムと命を絶つことを計画します。
2人はしばらく楽しいひと時を過ごしますが、チョンアが眠ってしまった隙に1人川へ入っていくジュンギョム。
ジュンギョムが居ないことに気付いたチョンアは必死に辺りを探しますが、見つけたのは川の中に沈んでいるジュンギョムでした。
冒頭からかなりショッキングな内容で、胸が締め付けられるような気持ちになりますよね。
その後、チョンアから連絡を受けたチョンアの母・ヨンエは、我が子が自殺ほう助の罪に問われるのを恐れて「ジュンギョムは事故死した」と警察に嘘の証言をします。この嘘が、それぞれの人生を大きく狂わす悲劇の始まりとなったのです。
それから約9年経ったある日、警察官になるために試験を受け続けるチョンアはアルバイト先でジュンフィと出会います。徐々に2人は想い合う関係になりますが、実はジュンギョムの兄だということが発覚し、ジュンフィはチョンアと距離を置き始めます。
物語はその後も複雑に絡み合い、チョンアとジュンギョムの母・ユラの対立、チョンアとジュンフィの恋の行方、チョンアの姉・ソラの悲惨な結婚生活、など数多くの問題が起こります。そして、どの問題にもジュンギョムの死が関連していくのです。
長年憎んできた相手を許すまでの葛藤は共感できる人も多かったのではないでしょうか。
また「我が子のためなら」と平然と嘘をついたり騙したりする母親たちの熾烈な争いも韓国ドラマならではでしたよね。
2021年には日本でも放送が開始し、韓国ドラマファンからは「複雑だけど面白い」「とにかくチョンアがいい子すぎる」など様々な意見が寄せられました。
フレッシュな若手俳優からベテラン俳優まで出演するドラマ「愛はビューティフル人生はワンダフル」。
続いては、出演者について深掘りしていきます。
辛い過去を持ちながらも、ポジティブで天真爛漫な性格の主人公チョンアを演じたのは、女優だけでなくモデルやMCもこなすマルチな才能の持ち主ソル・イナさんです。
難しい役どころでしたが見事な演技力で、本作でKBS演技大賞優秀賞を受賞しました。
デビュー以来、年に1〜2本のペースでドラマに出演を続けているソル・イナさん。
2020年出演の時代劇ドラマ「哲仁王后」では感情豊かな役柄を見事に演じ、2022年にはドラマ「社内お見合い」でキム・ミンギュさんと演じたカップル役が大人気となり世間をにぎわせました。
人懐っこい性格のソル・イナさんは、I.O.I出身のキム・チョンハさんやキム・セジョンさんと仲がいいことでも有名です。実は元アイドル練習生だった過去があり、今でも歌やダンスは得意で番組でも披露していました。アイドル出身の方と仲がよいのも納得ですよね。
プライベートでは無類のゲーム好きで、ハマってしまうと何週間もゲーム漬けの日々を過ごしてしまうのだとか。趣味に没頭できる集中力は、女優業にも活かされているのではないでしょうか。
2022年春には所属事務所を移籍し、女優業に対する熱意と安定した演技力に期待が高まっています。今後の活躍も楽しみですね。
周囲にあまり関心を持たず、弟を亡くした悲しみを背負いながら生きるジュンフィを演じたのは、2013年に映画「ノブレーシング」で俳優デビューしたキム・ジェヨンさんです。
父の勧めでモデルを始めたキム・ジェヨンさんでしたが、演技の世界に魅力を感じ俳優へ転身しました。
俳優デビューするとラブロマンスや時代劇など様々なドラマや映画に出演し、2018年のドラマ「100日の郎君様」でブレイクします。最新作では演技派女優パク・ミニョンさんとの共演も噂されており、期待の新星としてますます注目を集めています。
かつては日本食の料理人になることを夢見ていた時期もあり、多方面に興味を持つ広い視野と高い感受性はこれからの演技にどう反映されていくのか、今後も要チェックです。
玉の輿に乗るためアナウンサーになり社長と結婚したチョンアの姉・ソラを演じたのはチョ・ユニさんです。
出産後の復帰作となった本作では、妹・チョンアら家族に冷たい態度を取ったり夫に不倫され姑とも問題を抱えるなどかなり苦労する役どころでした。
モデルとしてミュージックビデオなどに出演すると、2002年のドラマ「オレンジ」で本格女優デビュー。
「30代になり演技が楽しくなってきた」と語っていたとおり、30歳の頃に出演したドラマ「棚ぼたのあなた」ではロングヘアをばっさりカットし、役への熱意を見せました。
明るくさっぱりとした役柄も相まって、チョ・ユニさんの人気は一気に高まります。
2017年には俳優のイ・ドンゴンさんと結婚し子供も授かりましたが2020年に離婚。
離婚後のインタビューでは「娘には女優として頑張る姿も見せたい」と仕事に励むことを誓っていたチョユニさん。今後はどんな演技を見せてくれるのか楽しみですね。
義妹・へランの不倫が原因で出会ったチョンアの姉・ソラにいつしか好意を寄せる心優しいテランを演じたのは、遅咲き俳優として話題となっているユン・バクさんです。
厳しい父に反対され一時は俳優への道を離れますが、韓国芸術総合学校演劇院演技科に進学し再び俳優を目指し始めました。
26歳でデビューしますがしばらくはヒット作に恵まれず、2014年に出演したドラマ「家族なのにどうして」が最高視聴率40%以上を記録し大ヒットとなり、それに伴い注目されるようになりました。
クールな役がhttps://arecorelog.com/kankoku-kyoen-rikon/多い印象ですが、素顔は明るくおっとりしている性格だとか。
役作りに対してはとても熱心なようで、キャラクターをよく理解し表現するために努力を惜しまない様子に周囲からも信頼されています。
2022年出演のドラマ「気象庁の人々」では挫折知らずのエリートながら恋愛においては情けない役を見事に演じ再び注目を集めています。
財閥の御曹司でチョンアの姉・ソラの夫となったジヌを演じたのは、本作でKBS演技大賞優秀賞を受賞したオ・ミンソクさんです。
2015年のバラエティ番組「私たち結婚しましたシーズン4」に出演すると、カン・イェウォンさんとの仮想夫婦ぶりが人気となり一気に知名度をあげることになりました。
ドラマ「愛はビューティフル人生はワンダフル」内では、不倫しながらも妻に復縁を迫るという役柄で「視聴者からは非難されるのを覚悟で演じた」というオ・ミンソクさん。しかし実際は、過ちを認めた後に一途に復縁を信じ続けるジヌの姿に「早くよりを戻してほしい」との声があり驚いたのだとか。
今後は与えられたどんな役も、自身の演技の幅を広げるために前向きにチャレンジしたいと語っていますので、今までとは違ったオ・ミンソクさんが見れるかもしれませんね。
今回は大人気ドラマ「愛はビューティフル人生はワンダフル」について、出演者の現在と共にご紹介しました。
主人公チョンアらの揺れ動く感情は普段の生活の中でも身近に感じられるものばかりでしたね。「自分ならどうするだろう」と考えながら視聴すると、また違った見え方になるかもしれません。
ドラマは終了しましたが、フレッシュな出演陣の今後の活躍にも注目しましょう!
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