韓国ドラマのジャンルの中でも人気のある時代劇。
歴史劇はもちろん、史実には存在しない物語や美術といった派手できらびやかなフュージョン時代劇も人気です。
その中でも、感動して切なくなって、何度見ても涙してしまうシーンってありますよね。
今回は、「泣ける時代劇」として人気の作品を5つご紹介します。
では早速、泣ける韓国時代劇ドラマ人気の5作品を紹介していきます。
まず初めにご紹介するのは「王の顔」です。
国内外で争いが繰り広げられていた16世紀末の朝鮮王朝が舞台となる「王の顔」。
2014年から2015年にかけて放送されました。
朝鮮王朝14代目の王・宣祖の次男・光海君はとても頭が切れ、気弱な父とは対照的でした。
勢力を拡大していく光海君ですが、父の不吉な予言を受けて立場は厳しいものとなります。
表情を見て未来や運命を感じ取る「観相」の能力によって、運命を左右され波乱万丈な人生を送る
光海君の生き様を描いた作品です。
主な登場人物を演じていたのは、
感情を隠して王朝内でうまく立ち回る光海君役を時代劇初主演のソ・イングクさん。
光海君の幼なじみで、不吉な予言によって男装をして生きることとなったキム・カヒをチョ・ユニさん。
凶相を持ち、国中に災いをもたらす朝鮮王朝14代目の王・宣祖をイ・ソンジェさん。
武芸に秀でたキム・ドチを演じるシン・ソンロクさん。
宣祖の第2側室のキム貴人をキム・ギュリさん。
ラブロマンスも含まれていますが、流血を伴う殺陣シーンや人を誘導して騙し合うサスペンス的な要素も強いドラマです。
冷遇されても恨むことなく、感情を隠して父を立てる光海君の姿は健気でしたよね。
さらに自分の愛する女性が父の側室に入るというとても苦しくて切ない事態や、別の女性と政略結婚をしなければならない苦しみは、見ているだけで悲しくなってしまいます。
第3話にして光海君が愛しい女性カヒとの別れを決意し、胸に抱いて名前を呼びながら涙する姿に涙腺崩壊した人も多いのではないでしょうか。
次にご紹介するのは「ミスター・サンシャイン」です。
2018年に放送され、20世紀初頭の漢城府が舞台となっています。ユジンは朝鮮の貴族の元で働く奴婢の家庭に生まれ、9歳のときに両親を殺されてしまいます。
その後アメリカに渡って米軍海兵隊の大尉となり、アメリカ大統領の命令によって祖国の朝鮮に帰還しました。
コ・エシンは生まれてすぐに両親をなくして祖父に育てられ、最高名門家の令嬢として育ちます
そして祖国を守る「名もなき義兵」としての人生を選びました。
ある夜、初任務でアメリカ公使館大使を銃で暗殺するユジンは、別の角度から銃を構える人物と目が合いました。相手は逃げますが、再会した2人は火薬の匂いで「あの時の人物だ」と互いに気づきます。そして惹かれ合っていくユジンとエシン。
主な登場人物を演じていたのは、奴婢の息子で米軍海兵隊大尉のチェ・ユジン役をイ・ビョンホンさん。
朝鮮の最高名門家の令嬢であるコ・エシンを演じたのはキム・テリさん。
「黒竜会」漢城支部長ク・ドンメを演じたのはユ・ヨンソクさん。
ホテル・グローリーの社長、工藤陽花を演じたのはキム・ミンジョンさん。
資産家の息子でエシンの婚約者キム・ヒソンを演じたのはピョン・ヨハンさん。
9年ぶりのドラマ復帰となったイ・ビョンホンさんが主演を務め、製作費430億ウォンというテレビドラマとしては異例の費用を費やしています。韓服を着た人、洋服を着た人、アメリカ人や日本人、話す言葉も様々で不思議な感覚のドラマとなっています。
第16話ではユジンとエシンの声を押し殺して嗚咽した残念な別れに涙する人が多く、視聴率は最高17%にまでのぼりました。
時代に翻弄されながらも誇りと愛を守るために行動する姿に、後半は涙なしでは見られないという人が続出しました。
続いてご紹介するのは、2011年に放送されたドラマ「王女の男」です。
朝鮮王朝第5代王・文宗の時代に王の弟スヤン大君は王の座を狙い、文宗派とスヤン大君派での権力争いが繰り広げられていました。
スヤン大君の娘であるセリョンは王女になりすまし、スヤンの政敵キム・ジョンソの息子スンユと出会います。
親が政敵とも知らずに2人は惹かれ合い、愛し合うようになります。しかし、父と兄を殺されたスンユは復讐の鬼と化し、セリョンが自分の家族を殺したスヤンだと知ってしまうのでした。
結ばれることのない2人の愛の行方や友情はどうなってしまうのでしょうか。
主な登場人物は、キム・ジョンソの息子で武術に優れた貴公子キム・スンユを演じていたのはパク・シフさん。
スヤン大君の長女で好奇心旺盛なイ・セリョンを演じていたのはムン・チェウォンさん。
朝鮮王朝第5代王・文宗の長女でわがままに育ったキョンへ王女を演じていたのはホン・スヒョンさん。
漢城府の判官でスンユの親友シン・ミョンを演じていたのはソン・ジョンホさん。
「朝鮮版ロミオとジュリエット」と言われているこの作品は、親同士が政敵であるために一緒になることが許されない男女の物語です。スンユとセリョンの恋の行方が問題となりますが、政敵となっていくスンユの友情関係の変化にも注目です。
父と兄をセリョンの父に殺され、友人にも裏切られ、復讐心に燃えたスンユは姿を変えてしまいます。変わってしまったスンユを一途に思い続けるセリョンの行動やセリフはとても切なく泣けてしまうと注目されました。
続いてご紹介するのは、「七日の王妃」です。物語は10代王・燕山君が国を治めていた時代です。
良家の1人娘であるチェギョンは村人たちとも交流する天真爛漫な少女でした。
両親に内緒でひとり上京したチェギョンは王子の身分を隠して街に出ていたヨクと出会います。
心優しく正義感の強いヨクは兄の燕山君の代わりに王となることを望まれていました。
燕山君は異母弟のヨクに弟としての情を持っていますが、脅威に感じてもいたのです。
その後、チェギョンとヨクは結婚の約束を交わしますが、ヨクは罠にはめられて行方不明になってしまいます。
数年経ったある日、ヨクを思い続けていたチェギョンは、ヨクにそっくりの青年と出会うのです。
そして燕山君もチェギョンと出会い、彼女に惹かれ始めていくのでした。
主な登場人物は、忠臣シン・スグンの娘でのちに7日間だけ王妃となるシン・チェギョンを演じたのはパク・ミニョンさん。
燕山君の義母弟でのちにクーデターを企てるイ・ヨクを演じたのはヨン・ウジンさん。
朝鮮王朝史上最悪の暴君と言われる燕山君を演じたのはイ・ドンゴンさん。
このドラマの登場人物は一部のドラマオリジナルを除き、実在する人物たちです。
ヒロインとタイプの違う2人の王の胸キュンあり、涙ありの甘く切ない愛にも注目の作品です。
最終回の愛する人のために刑を受け入れるヒロインの姿は、涙なしでは見られないと話題になりました。
最後にご紹介するのは2012年に放送された「太陽を抱く月」です。
朝鮮王朝時代、明るく太陽のような世子イ・フォンと優しく見守る月のような少女ホ・ヨヌは出会い、惹かれ合うようになります。
婚礼を挙げた2人ですが、ヨヌが突然原因不明の病にかかり命を落としてしまうのでした。
深い悲しみに心を閉ざし、8年の月日が経ってもヨヌを忘れられないフォン。
しかし、亡くなったヨヌと瓜二つの女性がフォンの前に姿を現したのです。
ヨヌは記憶を失い、巫女ウォルとして生きていました。
フォンの異母兄弟である陽明君もまた記憶を亡くしたヨヌと再会し、幼い頃の恋心を思い出して再び想いを募らせます。
主な登場人物を演じていたのは、
太陽のように明るく、一途にヨヌを思い続けるイ・フォン役をキム・スヒョンさん。
記憶を失い巫女として生きていたホ・ヨヌ役をハン・ガインさん。
フォンの異母兄でヨヌに想いを寄せる陽明君役をチョン・イルさん。
最高視聴率46.1%を記録し、幅広い年齢層の人が涙した「太陽を抱く月」は実在しない王の物語です。
権力抗争、ヨヌを巡る兄弟の争い、また、フォンを巡るヨヌと王妃ボギョンの関係など複雑に絡み合う歴史物ラブストーリーとなっています。
第5話でヨヌが病を患い宮から追い出されるシーンは多くの視聴者が涙を流しました。フォンは「俺の妃だ。誰が勝手に家に帰すというのか。どけろ!」と兵に叫びヨヌの元へ行こうとします。
兵はそんなフォンを阻止し、号泣しながらヨヌの名前を何度も叫び続けました。
第16話では巫女ウォルがヨヌであることに気づいたフォンが涙を流してヨヌを恋しがりました。
ヨヌを失って号泣していた若きフォンと重なるような切ないシーンでしたよね。
いかがでしたか。
今回は、泣ける時代劇TOP5をご紹介しました。
感動したり切なかったりと泣ける場面は様々ですが、何度見ても思い出すシーンがありますよね。
皆さんが涙したドラマはあったでしょうか。
涙なしでは見られないおすすめのドラマやシーンがありましたら、ぜひコメントで教えてくださいね。