職業をテーマにした韓国ドラマはたくさんあり、中でも良作ぞろいで注目を集めているジャンルが「法廷ドラマ」です。
弁護士や検事、裁判官が繰り広げる攻防を描き、緊迫感と知的な刺激を味わえるのが特徴です。
そこで今回は、ヒット作から再注目の話題作まで、大人がハマるおすすめ法廷ドラマを8作品ご紹介いたします。
最初にご紹介するのは、韓国で2022年に放送された「リーガル・クレイジー真剣勝負」。
破天荒な主人公が、富と権力によって守られた悪に立ち向かう、痛快なリーガルドラマです。
「100日の郎君様」のEXO・ド・ギョンスさんが、除隊後復帰作として主演を務め、「紳士とお嬢さん」で人気を博したイ・セヒさんと共演することで話題となりました。
新任不良検事の、ド・ギョンスさん演じるジョンは、先輩の、イ・セヒさん演じるシン・アラを振り回す、お騒がせな日々を送っていました。
ある日、瑞草洞女性殺人事件を担当することになり、自首してきた男性の取り調べをしていたところ、供述に不審な点が多いことに気づきます。
事件の再捜査をしようとしますが担当を外されてしまい、代わりにハジュンさん演じるオ・ドファンが新しい担当検事に選ばれます。
本作は、腐敗した検察組織と戦うアクションサスペンスで、アクションとコメディ、ミステリーの要素がバランスよく盛り込まれています。
木刀や催涙弾などを駆使した、アウトローなアクションシーンは見どころの一つです。
またド・ギョンスさんの演じる主人公は、これまでのイメージを覆す、正義感はあるが手段を選ばない型破りな不良検事で痛快です。
続いてご紹介するのは、韓国で2015年に放送された「君を憶えてる」。
天才プロファイラーと熱血刑事が出会い、連続殺人事件の真相に迫っていくサスペンスラブストーリーです。
主演のソ・イングクさんをはじめ、パク・ボゴムさん、EXOのド・ギョンスさんなど、個性豊かなイケメン俳優が多数登場し、彼らの演技合戦が話題となりました。
米国で、刑事司法学部の准教授として働く、天才プロファイラーのソ・イングクさん演じるイ・ヒョンのもとに、ある日、ソウルで起きた殺人事件のメールが匿名で送られてきます。
その内容に興味を持ったヒョンは事件現場へ向かい、特殊犯罪捜査チームと出会います。
そのチームの紅一点、チャン・ナラさん演じるチャ・ジアンから執拗に付け回されたあげく、捜査顧問を依頼され、嫌々ながらも引き受けることに。
そんな中、連続殺人事件が起こり、捜査が進むにつれヒョンとジアンに関わる過去の事件が浮上。
二人はぶつかり合いながら事件に挑むなかで、お互いを認め、次第に惹かれ合うのでした。
単なる犯罪捜査ドラマではなく、人間の心の闇や愛情を描いた奥深いストーリーが魅力で、ラブロマンスの要素も絶妙に織り込まれ、最後まで飽きさせません。
三番目にご紹介するのは、韓国で2024年に放送された「グッドパートナー」。
離婚専門のスター弁護士と、新米弁護士がバディを組んで離婚案件に立ち向かう法廷ヒューマンドラマです。
最高視聴率18%を記録するほど人気を集め、主演のチャン・ナラさんは、SBS演技大賞・大賞、ナム・ジヒョンさんは、最優秀演技賞を受賞しました。
新人弁護士のナム・ジヒョンさん演じるハン・ユリは、大手法律事務所「テジョン法律事務所」に入所。
そこで、離婚訴訟のエキスパートである、チャン・ナラさん演じるウンギョンと出会い、興味のない離婚チームに配属されます。
ウンギョンは、依頼人の利益を最優先に考えるやり方で、ユリはついていけないと感じていました。
そんな中、ユリはウンギョンの夫の不倫を目撃。
世間の注目を集める離婚訴訟の代理人に、ユリが選ばれることになりました。
本作の脚本は、実際の離婚専門弁護士が執筆しており、実体験を元に描かれる離婚訴訟はどれもリアルで、視聴者を惹き付けます。
さらに、法廷での激しいバトルと人間ドラマの二つの側面から離婚訴訟を描いているところに本作の魅力があります。
四番目にご紹介するのは、韓国で2017年に放送された「あやしいパートナー」。
敏腕検事と司法修習生が、殺人事件を共に捜査する中で惹かれ合うロマンティックコメディです。
敏腕検事の、チ・チャンウクさん演じるジウクは、地下鉄で司法修習生の、ナム・ジヒョンさん演じるボンヒに痴漢と間違われ、最悪の出会いをします。
ところがその後、ボンヒが恋人、チャンソンさん演じるヒジュンとケンカしている場面に遭遇し、思わず救いの手を差し伸べてしまいました。
この出会いをきっかけにボンヒとお酒を飲んだジウク。
泥酔したボンヒは、なんとジウクを押し倒してしまいます。
数ヶ月後、ジウクは研修を受けにやってきたボンヒと再会。
悪縁のようなボンヒにとことん嫌味な態度で接しますが、なぜか放っておけません。
そんな時、ボンヒが突然、殺人容疑で逮捕されてしまいます。
本作は単なる恋愛ドラマではなく、法廷サスペンスや人間ドラマも盛り込まれた名作です。
主演二人の演技力はもちろん、緊張感とときめきが絶妙に交差するストーリーは、一度見始めると止まりません。
五番目にご紹介するのは、韓国で2017年に放送された「被告人」。
一人の検事を襲った悲劇と、そこから始まる型破りなリベンジを描いたサスペンスです。
ソウル中央地方検察庁のエース検事、チソンさん演じるジョンウは、どんな不正や悪も見逃さない熱血漢ですが、ある日目を覚ますと、そこは監獄。
妻と娘を殺した罪で服役していたのでした。まるで状況が理解できないジョンウは、実は4ヶ月間の記憶を失っていました。
遡ること4ヶ月前。チャミョングループの副社長、オム・ギジュンさん演じるミノは、殺人未遂の罪でジョンウに追われていました。
双子の兄、オム・ギジュンさん二役のソノに自首をすすめられたミノは、ソノを殺害。
自分が自殺したように見せかけ、ソノに成りすまします。
偽装工作を見破ったジョンウは、ミノを逮捕する寸前だったのですが…。
本作のストーリー、演技、映像ともに、映画並みのハイクオリティーで、囚人たちの絆や緻密な脱獄劇も、本格派海外ドラマ並みの見応えがあります。
六番目にご紹介するのは、韓国で2021年に放送された「悪魔判事」。
国民が参加するライブ法廷ショーとともに登場した、ダークヒーローが真の正義を問う法廷ドラマです。
韓国で、同時間帯視聴率1位を獲得した話題のドラマです。
正体不明の疫病が広がり、未曽有の危機に陥った韓国で、全国民が投票で裁判に参加できるライブ法廷ショーを行うことが発表されます。
裁判長として法廷に立つことになった、チソンさん演じるカン・ヨハンは、公正な判決を下すことを宣言するが、陪席裁判官の、ジニョン/GOT7さん演じるキム・ガオンは、最初の裁判を前に怪しい動きをするヨハンを見て彼を疑い始めます。
本作の主人公が、正義なのか悪なのかよく分からないミステリアスなキャラクターなのが魅力的で、また、新しい裁判制度で、これまで裁けなかった権力者たちを裁いていくのが痛快で見応えあります。
七番目にご紹介するのは、韓国で2019年に放送された「自白」。
無罪判決を勝ち取った弁護士と、犯人と確信していた刑事が、5年後に再び起きる類似事件を追う法廷捜査サスペンスです。
一度確定された判決は再び覆すことができない、という法の原則に隠れた真実を追うストーリーで、大変高い評価を受けたドラマです。
父の事件に疑問を持ちながらも弁護士として活躍してきた、ジュノさん演じるチェ・ドヒョンは、ヤン・エラン殺人事件の弁護を引き受け、無事に無罪判決を勝ち取ります。
しかしその一方で、その容疑者が犯人だと確信をしていた刑事の、ユ・ジェミョンさん演じるキ・チュノは、無罪判決後にマスコミからその捜査方法をバッシングされ辞職してしまいます。
数年後、再びドヒョンは、ヤン・エラン殺人事件と同じような事件に遭遇しますが、その事件の容疑者は、ドヒョンがかつて無罪と弁護し釈放された男でした。
次々と起こる事件や過去の事件の真相が気になるし、黒幕発覚後もどのように追い詰めるのかが気になり、常にハラハラドキドキする展開です。
笑いや恋愛ほぼ無しで、シリアスなドラマですが、新たなジュノさんの魅力が詰まった作品なので、見る価値十分です。
最後にご紹介するのは、韓国で2013年に放送された「秘密」。
運命が絡み合った男女の壮絶な愛憎劇が繰り広げられる激情ラブロマンスです。
KBS演技大賞で、7冠に輝き、チソンさんとファン・ジョンウムさんが最優秀賞、イ・ダヘさんとペ・スビンさんが助演賞を獲得しています。
ひき逃げ事故で恋人を失った、チソンさん演じるミニョクは、犯人の、ファン・ジョンウムさん演じるユジョンが、恋人の身代わりをしていることを知らずに復讐を決意します。
しかし、憎いはずのユジョンを追い詰めれば追い詰めるほど、なぜかミニョクの心はざわめきます。
そして、ペ・スビンさん演じるドフンの裏切りに傷ついたユジョンもまた、ミニョクがふいに見せる優しさに癒やされていきます。
愛のために抱えたユジョンの「秘密」が解き明かされる時、二人は「運命の愛」に導かれます。
本作の衝撃のテーマとスピーディな展開、サスペンスならではの緊張感は回を重ねるごとにその面白さが話題になり、同時間帯視聴率トップの座を守り続けました。
また、人間の欲望や猜疑心が強く描かれた復讐劇はもちろん、主人公たちのロマンスが最大の見どころです。
いかがでしたでしょうか。
法廷ドラマとひとことで言っても、シリアスなものからロマンス、ハートフルなものまでバラエティ豊かです。
是非お気に入りの法廷ドラマを見つけてみてくださいね。