漁業の町、青森県大間町には約150人のマグロ漁師がいるそうです。その、大間のマグロ漁師No.1と言われている八千代船・船頭の熊谷義宣さんをご存知でしょうか。熊谷さんは通称・ヨシさんと呼ばれています。
熊谷さんが凄いと言われる理由や、No1と言われているのはなぜなのか、早速調べてみたいと思います。
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引用:https://ko2432.com/wp-content/uploads/2019/03/8a2f916a2868f468ff6e1db96657530e-300×188.jpg
熊谷さんは祖父・父親も漁師だった影響もあり、中学校を卒業と同時に漁師の世界へ入ります。1本のマグロを釣り上げて500万~2000万もの大金になることに魅力を感じたそうです。
引用元:https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2F30first-time-experience.com%2Fkumagaiyoshinobu-keireki%2F&psig=AOvVaw3Q97bC9lLDHOB7VVgBsCs9&ust=1610348311451000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwj19-iJ5ZDuAhUDAN4KHWVWAWAQr4kDegUIARDLAQ
マグロの水揚げが厳しい年でも、熊谷さんは平然と釣果をしてくるといいます。
マグロは漁に出ても必ず釣果できるものではありません。そんな難しいマグロ漁なのに、1日に2本の釣果をしてくるそうです。
ほとんどの漁師さんは、全く釣れないスランプを経験しますが、熊谷さんにはスランプする事もないと言われています。
さらに驚かせたのは『未開の土地・沖縄の慣れない海でも、マグロを釣り上げる事が出来るのか?』という特番があり、熊谷さんが出演されました。
普段熊谷さんが使っている船の装備もなく、初めての海で潮の流れや海の深さなども分からない状況。
頼れるのは、熊谷さんの腕と経験です。
結果は、しっかり釣り上げていました!地元の漁師さんが驚くほど、コツを掴んでいたようです。
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2014年のテレビの特番では、342kgという「オバケマグロ」を釣り上げた映像が放送され、視聴者を驚かせました。
大西洋クロマグロ・・・平均体長2.5m~3m、体重350kg程度まで成長します。
クロマグロ・・・平均で体長2.5m、体重300kg程度まで成長します。
キハダマグロ・・・平均体長2m、体重200kgまで成長します。
メバチマグロ・・・平均で体長2m、体重150kg程度まで成長します。
ミナミマグロ・・・平均で体長2m、体重100kg程度まで成長します。
ビンチョウマグロ(ビンナガマグロ)・・・平均体長1m程度、体重40kg程度に成長します。
大西洋マグロ・・・平均体長1m程度、体重?程度に成長します。
コシナガマグロ・・・平均体長0.6m、体重30kg程度に成長します。
熊谷さんは大間の漁師さん達から一目置かれていて、熊谷さんを目標としている人も多くいるそうです。熊谷さんが「凄腕」「ナンバーワン」「レジェンド」と呼ばれる理由に納得です。
引用元:oma.co.jp
どんな状況でも、必ずマグロを釣り上げる熊谷さん。その釣果の秘訣は何なのでしょうか。
大間のマグロの一本釣りは、マグロの進行方向を予測する「ぶっつけ漁」が、主流です。
ソナーという魚群探知機使い、マグロの群れを見つけたら、群れの先頭に船を移動させてエサを投げ、釣り上げる手法をぶっつけ漁といいます。
マグロは群れをなして行動するので、進行方向の目の前にエサを投げることができれば、食いつく可能性が高いんですね。
ぶっつけ漁はマグロの群れを見つけると、我先にと群れの先頭を目指します。
熊谷さんは、群れの先頭を追いながら、途中で曲がったり、旋回したりと、他の船とは違う動きをします。
この動き方に釣果の秘密があるといいます。
マグロがどっちに動くかは長年の経験と勘で、熊谷さんはマグロが動く前に予測しているそうです。熊谷さんは、マグロが動いてから追うのではなく、マグロが動く前に予測して動いているので、誰よりも先にエサを投げ入れる事ができ、マグロが食いつくという訳です。
引用元:https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2F30first-time-experience.com%2Fkumagaiyoshinobu-keireki%2F&psig=AOvVaw3Q97bC9lLDHOB7VVgBsCs9&ust=1610348311451000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwj19-iJ5ZDuAhUDAN4KHWVWAWAQr4kDegUIARDLAQ
熊谷さんが使用しているテグス(釣り糸のようなもの)は、40号で通常の半分の強度しかない物を使用しています。
マグロのような、大物を釣り上げる時は、80~100号という、切れにくく強度のある太いテグスを使用するのが一般的なんですが、その半分の強度の40号を使用する理由は何でなのでしょうか。
テグスは40号は、人が思いっきり引っ張ると切れてしまうような強度です。
マグロのエサには、トビウオ・ブリ・サンマ・イカ・などが、よく使われますが、40号の細いテグスにエサを付けると、エサの動きが良くなって、マグロの食い付きが良くなるんだそうです。
理由は、太いテグスを使うと賢いマグロは見破るそうです。なので細いテグスであればあるほど、マグロに見破られにくいのですが、巨大マグロを引き上げると切れやすいので、凄腕漁師の人しか、使いこなせないそうです。
熊谷さんは、マグロがエサに食らいついてからは、強引にテグスを引き上げず、テグスを緩めて、自由に泳がせて、マグロの動きが止まったら、ゆっくりテグスを引き寄せ、マグロが疲れるのを待ちます。
引用元:https://ko2432.com/wp-content/uploads/2019/03/9df3d943725b7f8325615b1b02603914-1024×772.jpg
マグロを暴れさせたりすると体温が上がって「身焼け」が起きてしまい、価値が下がってしまいます。
身焼け
捕獲時に暴れ回り、体温が40度になることで身が焼ける事。
冴えがなく、色もくすんだ状態になり、茶褐色に変色してしまうので、価値が下がってしまう。
最悪の場合、売り物にならない事も。
No1漁師と熊谷さんが言われる理由は、マグロの水揚げが厳しいと言われる年でも、釣果をしてくる事や、342kgものオバケマグロを釣り上げたことが理由でした。
他の船とは違う動きをしたり、通常の半分の強度しかない物で漁をしていたり、マグロを釣り上げる時には、一気に引き上げるのではなく、疲れるのを待って、ゆっくり時間をかける、という、熊谷さん流の漁を研究されていました。
これからも、No1漁師として、ますます活躍することでしょう。
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