【2016年〜2023年】百想芸術大賞の大賞を受賞した韓国ドラマ

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韓国で最も権威のあるエンタメ賞の1つとされる百想芸術大賞。
2024年で60回を迎えたこの賞は、韓国のゴールデングローブ賞とも呼ばれている由緒正しき総合芸術賞です。

この百想芸術大賞で大賞を受賞した作品はその年を代表する作品であり、これまでの演技賞受賞者も大物ばかりとなっています。
今回は、そんな百想芸術大賞で2016〜2023年に大賞を受賞した作品について紹介していきたいと思います。

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百想芸術大賞の大賞を受賞した韓国ドラマ

2016年 太陽の末裔

第52回百想芸術大賞で大賞と人気賞を受賞したのは、2016年に放送された大ヒットドラマ「太陽の末裔」です。最高視聴率41.6%を記録しアジア全域でも大ヒットしたこの作品は、“ソンソンカップル”として大人気となったソン・ジュンギさん、ソン・ヘギョさん主演による珠玉のラブストーリーです。

異国を舞台とした2人の激甘なラブラブシーンが話題となり、放送後実際に2人が結婚、離婚したことでも広く知られています。

チン・グさん、キム・ジウォンさん、SHINeeオンユさんと共演陣も豪華で、ギリシャでの大規模海外ロケや、ハリウッド映画ばりの激しいアクションなどスケールの大きな作品で、海外派遣された軍人と医師が美しい異国の地を舞台にロマンスを繰り広げるというこれまでの韓国ドラマにはないストーリーとなっています。

生き方が全く違う二人が、偶然海外で再会したことをきっかけに恋に落ちるというストーリーは、いつ終わるかも分からない恋愛というハラハラと、紛争地を舞台としたスリリングな展開がマッチして見応え十分な作品になっています。

サブカップルであるチン・グさんとキム・ジウォンさんによる、身分差ロマンスの行方にも注目が集まりました!

2017年 トッケビ

2016年に放送されたドラマ「トッケビ」に関しては、脚本家のキム・ウンスクさんが第53回百想芸術大賞の大賞を受賞しています。本作もまたこの年の賞レースを総なめにしており、視聴率も当時のケーブルテレビドラマ作品としては異例の大ヒットとなり社会現象となりました。

コン・ユさん、キム・ゴウンさん、イ・ドンウクさん、ユ・インナさん共演によるこのドラマは、不滅の命を生き続ける呪われた存在トッケビと、彼の呪いを解くことができる女子高生(トッケビの花嫁)との切ないロマンスを描いたファンタジードラマで、前世を描いた時代劇パートと現代パートを行き来する展開となります。

この前世からの繋がりという設定は韓国ドラマ定番のものですが、その設定を流行らせた作品の1つとして知られ、ロマンスとブロマンス両方が見どころというのもこの作品がきっかけと言われています。

トッケビとトッケビの花嫁によるロマンスが主軸ではあるものの、前世の記憶を消された死神と前世から因縁の関係にある人間の女性とのロマンスも見どころであり、そんな死神とトッケビによるブロマンスも高い人気を呼びました。

2018年 秘密の森

第54回百想芸術大賞で大賞を受賞したのは、2017年に放送されたドラマ「秘密の森〜深い闇の向こうに〜」です。2020年にはシーズン2も放送されたこのドラマは、検察庁内部の不正をテーマにしたサスペンススリラーとなっています。

チョ・スンウさん、ペ・ドゥナさんという演技派2人が主演し、韓国サスペンスドラマの傑作の1つとして知られ、子供時代に受けた脳手術の影響で感情を失った検事と警察大学出身の女性刑事が、相次いで起こる殺人事件の秘密を探るというもので、事件の捜査をする中で検察内部の不正にたどり着くことになります。

主要な登場人物全てが容疑者というのが特徴で、ロマンスや家族ドラマ、コメディといった要素を排除しサスペンスのみに注力した骨太なドラマとなっています。

2019年 まぶしくて

「マイ・ディア・ミスター」「SKYキャッスル」「ミスター・サンシャイン」といった名作が名を連ねている中で第55回百想芸術大賞の大賞を受賞したのは、2019年に放送されたドラマ「まぶしくて-私たちの輝く時間-」の主演を務めたキム・ヘジャさんです。

ハン・ジミンさん、ナム・ジュヒョクさん共演によるこのドラマは、ある日突然25歳から70歳のおばあさんになったヒロインと孤独な青年との関わりを描いたハートフルドラマで、時間を巻き戻せる腕時計の力により成長が早くなった結果、おばあさんとなるというファンタジー要素が盛り込まれているのが特徴です。

本作のテーマとなっているのは、“毎日を大切に生きる”ということであり、突然困難な状況に置かれても腐るのではなく、現実を受け止めて日々を楽しく生きるおばあさんの姿に心打たれる作品となっています。心は25歳のおばあさん役を演じたキム・ヘジャさんの演技力は流石です!

2020年 椿の花咲く頃

第56回百想芸術大賞で大賞を受賞したのは、2019年に放送されたドラマ「椿の花咲く頃」です。
コン・ヒョジンさん、カン・ハヌルさん主演、キム・ジソクさん、オ・ジョンセさんが共演し、田舎町を舞台としたロマンティックサスペンスコメディとなっています。

その内容は、田舎町に引っ越してきたシングルマザーと彼女に惚れた警察官とのロマンスと、彼女を取り巻く町の人々との触れ合いを描くというシンプルなものですが、田舎町での人間関係形成の難しさや、シングルマザーに対する世間からの風当たりの強さ、そして過去に町で起きた連続殺人事件についても描かれるなど、ハートウォーミングかつサスペンスフルなのにコミカルさもあるという名作に仕上がっています!

そんな本作は百想芸術大賞のみならず、韓国PD大賞、韓国放送大賞、ソウルドラマアワード、アジアコンテンツアワードなど、多数の賞レースで数多くの賞を獲得しており、最高視聴率23.8%と2019年の地上波ドラマの中で最も高いものとなっているなど、正に2019年を代表する作品なんです。

人間関係の大切さだけでなく、親子関係についても考えさせられる傑作です!

2021年 該当なし

2021年の第57回の大賞は、ドラマ作品や俳優ではなく、人気バラエティ番組の司会者として知られるユ・ジェソクさんが大賞に輝いています。

2022年 イカゲーム

第58回百想芸術大賞で大賞と監督賞を受賞したのは、2021年にNetflixで全世界配信されたドラマ「イカゲーム」です。第74回エミー賞においても6冠に輝いたこのドラマは、大金をかけたデスゲームに参加した者たちの壮絶な戦いを描いた作品であり、韓国や日本のみならず全世界で大ヒットとなりました!

主要キャストが、イ・ジョンジェさん、パク・ヘスさん、チョン・ホヨンさん、ホ・ソンテさん、イ・ユミさん、ウィ・ハジュンさん、コン・ユさん、イ・ビョンホンさんと超豪華であり、2024年末に配信されるシーズン2からは、イム・シワンさん、カン・ハヌルさん、パク・ソンフンさん、パク・ギュヨンさん、イ・ジヌクさんなどが新たに追加されることも話題と、なっています。

そんな世界的大ヒット作のストーリーは、何者かにより集められた456人の訳ありの人々が、賞金総額456億ウォンをかけて6つのデスゲームに挑むというものです。「だるまさんが転んだ」や「綱引き」「ビー玉遊び」といった古典的なゲームの勝敗により参加者たちの生死が決まるというのが見どころの一つであり、個性豊かな参加者たちの知力、体力、感、運などが試されることに。

参加者と主催者の争いだけでなく、参加者同士による争いも描かれ、この熾烈なデスゲームに参加することになった人々の人間ドラマとしても見応えがあります。
本作は韓国の社会状況を反映した風刺ドラマでもあるので、その点に注目して見るのも楽しいと思います!

2023年 ウ・ヨンウ弁護士は天才肌

第59回百想芸術大賞で大賞を受賞したのは、2022年に放送された「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」主演のパク・ウンビンさんです。

このドラマは、自閉症スペクトラム障害を持つ弁護士ウ・ヨンウを主人公とした法廷ヒューマンコメディであり、ENAチャンネルという創設されたばかりのケーブルテレビの作品でありながらも17.5%という高視聴率を記録し大人気となりました。

法廷ドラマというよくある作品なのに人気となった理由は、やはり自閉症の主人公役を演じたパク・ウンビンさんの演技力にあります。韓国ドラマにおける法廷ドラマのほとんどは、財閥や権力者を相手としたサスペンスであることが多いのですが、この作品は私達の周りで起きても不思議でない問題や、学歴社会や障害者、性に関する差別問題などがテーマとなっているんです。

殺人事件を扱っていないのも新鮮でしたが、主人公をありきたりな天才キャラとして描かず、自閉症について周囲が理解していく展開や、同僚と親密になっていく過程などが丁寧に描かれ、ウ・ヨンウの成長と恋を周りの人たちや視聴者が温かく見守るドラマであるというのもポイントとなります!

変に説教めいたものにせず、恋や仕事、家族に関する悩みをユーモラスに描いている点も見やすい要因です。
パク・ウンビンさんはこの作品によって大ブレイクし、ヒップホップ調のウ・ヨンウのあいさつも大流行りしました。

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まとめ

以上、2016年〜2023年に百想芸術大賞の大賞を受賞した韓国ドラマについて紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

今回紹介した作品は韓国ドラマ好きならば誰もが知る作品ばかりで、ジャンルは様々ながらも幅広い世代の方々が楽しめる作品ばかりとなっています。
この中にもし見たことのない作品があれば、これを機にチェックしてみては?

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