韓国ドラマを見ていると、「あれ?これ日本でも同じドラマがあったような・・・」と思うことがないでしょうか?
韓国と日本では、韓国で制作したドラマを日本でリメイクしたり、反対に日本で制作したドラマを韓国でリメイクするということが頻繁に行われています。
そこで今回は、「日本の作品をリメイクした韓国ドラマ10選」をご紹介します。
日本で放送され、夢中になって見ていたお気に入りのドラマが、大好きな韓国ドラマとなって帰ってくることはとても嬉しいことですよね。
実は1990年代までは、自国文化保護と国民感情に配慮する、という理由のため、日本の映画やドラマは韓国では受け入れられていませんでした。
しかし、2000年代になってからは両国の文化交流が盛んになり、現在では、ドラマや映画、音楽など様々な分野で交流が行われています。
そのような環境下で、多くのドラマがリメイクされる中、特に話題となったリメイク作品10選をご紹介します。
一体どのような日本ドラマが韓国でリメイクされているのでしょうか。
それでは、早速みていきましょう。
最初にご紹介するのは、「空から降る一億の星」です。
日本では、恋愛ドラマの巨匠北川悦吏子さん脚本で2002年に放送されました。
主演を木村拓哉さん、明石家さんまさん、深津絵里さんが演じ、最終回の視聴率は2002年の連続ドラマの中で1位を記録する大ヒットとなりました。
韓国では2018年にソ・イングクさん、パク・ソンウンさん、チョン・ソミンさん主演でリメイクされています。「愛の不時着」などの大ヒットドラマを制作したスタジオドラゴンとフジテレビの合同制作として、放送前から話題となりました。
幼い頃に両親を亡くした広告デザイナー、ユ・ジンガンと、年の離れた兄、ユ・ジングクが、キム・ムヨンという男性に出会い、運命の歯車が狂わされていくサスペンスラブストーリー。
「キス職人」として名高いソ・イングクさんと、チョン・ソミンさんのラブロマンスは必見です。
「リーガル・ハイ」は日本で2012年に放送された法廷コメディドラマ。
堺雅人さんと新垣結衣さんが、訴訟に1度も負けたことのない敏腕弁護士と、真面目な新人弁護士を演じました。
一方、韓国では2019年にリメイク。
堺雅人さんが演じた敏腕弁護士を「太陽の末裔」で大ブレイクしたチン・グさんが、新垣結衣さんが演じた新人弁護士をソ・ウンスさんが演じています。
法廷ドラマというとシリアスな内容のものが多い中、奇想天外な方法で事件を解決する本作は話題を呼び、日本ではシリーズ化されるヒット作となりました。
韓国版では日本版の設定を活かしながら、韓国のリアルな社会情勢を扱うなど、原作ファンも韓国ドラマファンも楽しめる内容になっています。
3つ目にご紹介するのは、「Dr.JIN」です。
日本版のタイトルは「仁-JIN-」で、2009年に第1期が、2011年に「完結編」として第2期が放送されました。
現代から江戸時代にタイムスリップした医師の活躍を描いた作品で、主人公の医師を大沢たかおさんが演じています。
韓国でのリメイク版は2012年にソン・スンホンさん主演で放送されました。
日本版では、現代での仁の恋人・未来役を中谷美紀さんが、タイムスリップした江戸時代で仁のサポートを行う橘咲役を綾瀬はるかさんが演じています。
一方、韓国版では現代での恋人も、タイムスリップ先で出会う橘咲の役どころも、パク・ミニョンさんが演じており、ソン・スンホンさんとパク・ミニョンさんのラブストーリーが色濃く描かれました。
次にご紹介するのは、韓国で2018年に放送された「マザー~無償の愛~」です。
原作は2010年に日本で放送された「Mother」で、松雪泰子さんが主人公を演じています。
現代に生きる女性が、それぞれの環境の中で生き方を模索していく社会派サスペンスで、その年のドラマアワードを複数受賞するなど高い評価を得ました。
当時5歳だった芦田愛菜さんの大人顔負けの演技も話題となりましたよね。
韓国版では、ストーリーの大筋は同じであるものの、日本版とはエンディングが異なるなど、独自のストーリーを加えながらリメイクされています。
主人公はイ・ボヨンさんが演じ、「百想芸術大賞」作品賞を受賞するなど、日本版同様高い評価を得ました。
5つ目にご紹介するのは、2019年に韓国でリメイクされた「絶対彼氏」です。
日本では、2008年に「絶対彼氏~完全無欠の恋人ロボット~」というタイトルで放送されました。
憧れの先輩にフラれた主人公の元に、ある日、理想の彼氏型ロボットが届く、というファンタジーラブストーリーで、彼氏型ロボットを速水もこみちさんが演じました。
韓国版では、特殊メイクアップアーティストの主人公の元に、メイクのためのダミー人形と誤って彼氏型ロボットが届く、という設定に変わっていますが、「理想の彼氏」ならではのキュンキュンシチュエーションに、ドキドキが止まらない展開は日本版と同じ。
彼氏型ロボットを演じたヨ・ジングさんはそれまで子役のイメージが強かったものの、このドラマの出演をきっかけに大人の男性として胸キュンのラブロマンスを演じました。
次にご紹介するのは、2013年に韓国で放送された「女王の教室」です。
日本では、2005年に天海祐希さん主演で放送されました。
強圧的な態度でクラスを支配する担任と、そのクラスの生徒との闘いを描いた学園ドラマで、「学園もの」といえば、「GTO」や「ごくせん」など、先生と生徒の熱い絆を描いたものが多い中、真反対の内容に当時はPTAなどから非難されることもあったようです。
しかし、その衝撃的なストーリーが話題となり、最終回の視聴率は25.3%と高い視聴率を記録しました。
韓国では3年ぶりのドラマ出演となったコ・ヒョンジョンさんが主演を務め、2013年にリメイクされています。
日本同様、暴力的な内容に物議を醸すこともありましたが、これまでにない、世の中の不条理さを皮肉った内容は大きな話題となりました。
2009年に韓国で放送され大ヒットとなった「花より男子-boys over flowers-」も日本のドラマのリメイクです。
日本では、2005年にシーズン1、2007年にシーズン2が放送され、2008年には「花より男子ファイナル」として映画も制作されるなど大ヒットとなったドラマシリーズで、貧乏な主人公と御曹司たちのラブロマンスは多くの女性を虜にしました。
韓国版では、日本版で松本潤さんが演じた御曹司、道明寺司にあたるク・ジュンピョをイ・ミンホさんが演じています。
イ・ミンホさんはこのドラマをきっかけに爆発的な人気を得ることとなり、韓国のみならず日本でも知名度が一気にあがりました。
イ・ミンホさんだけでなく、学園の人気イケメングループ「F4」を演じたキム・ヒョンジュンさん、キム・ボムさん、キム・ジュンさんもこのドラマへの出演をきっかけにブレイクし、「F4」として広告に起用されたり、アパレルブランドのモデルのオファーが殺到するなど、社会現象的となりました。
次にご紹介するのは、2013年のドラマ「怪しい家政婦」です。
日本では、2011年に「家政婦のミタ」として放送されました。
母親が亡くなり崩壊寸前の一家と、そこに家政婦として訪れた女性の交流を描いた作品で、主人公の家政婦、三田灯を松嶋菜々子さんが、一家の父親を長谷川博己さんが演じました。
最終回の視聴率は40%を超え、「承知しました」という三田の決め台詞が流行りましたよね。
韓国版である「怪しい家政婦」では、主人公の家政婦をチェ・ジウさんが演じています。
チェ・ジウさんといえば、日本の韓流ブームの火付け役。
チェ・ジウさん主演で韓国でリメイクされることが決まった際には、日本でも話題となりました。
子役としてキム・ソヒョンさん、ナム・ダルムさん、ソ・ガンジュンさんなどが出演しており、当時はまだ知名度が低かったものの、今見るととても豪華な顔ぶれとなっています。
2012年に放送された「花ざかりの君たちへ」も日本ドラマのリメイクです。
日本では、2007年と2011年にキャストを変え放送されました。
引用:BiBi
2007年版では堀北真希さんが、2011年版では前田敦子さんがヒロインを演じています。
男性と偽って男子校に入学したヒロインと、男子生徒たちが巻き起こす青春ラブコメディで、副題に「イケメンパラダイス」とあるように、生徒たちの中に、様々なイケメンたちが勢ぞろいしていることで話題となりました。
韓国では、ヒロインをアイドルグループ「f(x)」の元メンバー、ソルリさんが演じています。
日本版に比べると、韓国版は大ヒットとはいきませんでしたが、同じくアイドルグループ「SHINee」のミンホさんやカン・ハヌルさん、イ・ヒョヌさんなどが出演し、話題を集めました。
最後にご紹介するのは、2014年に韓国で放送された「のだめカンタービレ~ネイルカンタービレ~」です。
日本では2006年にドラマシリーズが放送され、その後、2009年と2010年に映画も公開されています。
音楽大学を舞台にしたドラマで「のだめ」こと、主人公の野田恵を上野樹里さんが、のだめが恋する千秋先輩を玉木宏さんが演じました。
日本版のドラマは韓国でも放送され、当時、玉木宏さんの韓国での人気が非常に高かったこともあり大ヒットとなりました。
それを受け、韓国でもリメイクを制作。
放送前から視聴者の大きな関心を集めることとなりました。
いかがでしたか?
今回は日本の作品をリメイクした韓国ドラマ10選をご紹介しました。
日本版と韓国版、それぞれ違う良さがあるリメイク。
それぞれの作品を見比べてみるのも楽しいかもしれませんね。