韓国は、テレビやスクリーン、舞台などから生まれる人気作品がたくさんありますよね。日本でも韓国の作品や俳優、アイドル達を全く知らないという人は少ないのではないでしょうか。
しかし、人気は移り変わるもので、今まで表舞台にいた芸能人があまり見ることができなくなることも多々あります。
今回は、【消えた韓国芸能人】と題して、最近見かけなくなった俳優5人の現在をご紹介します。
最近見かけない俳優達は、なぜ表舞台から消えてしまったのでしょうか。
早速1人目から見ていきましょう。
最初にご紹介するのは、チョン・ソグォンさんです。
チョン・ソグォンさんは、元海兵隊に所属していました。
海兵隊は、軍隊で最も上下関係が厳しく訓練が過酷な所でもある上、その中でも1%しか選ばれない特殊捜査隊の出身です。
兵役での経験を生かし、迫力のあるアクションをこなす俳優としてデビューしました。
2008年映画「神機箭(シンギジョン)」で映画デビュー。
同年ドラマ「大王世宗(テワンセジョン)」ではパク・サンミンさん演じる譲寧大君(ヤンニョンテグン)を補佐する副官役で多くのアクションシーンを披露しました。
チョン・ソグォンさんが注目された作品は、2012年ドラマ「屋根裏部屋のプリンス」ではないでしょうか。
パク・ユチョンさんが演じる世子イガクの臣下ウ・ヨンスル役として出演し、チェ・ウシクさん、イ・ミノさんと共演しました。
世子であるイガクの護衛担当であり、剣術にも優れていてイケメンという完璧なヨンスルですが、シャイという何とも心をくすぐるキャラクターでした。
肉体美を披露した時は驚きましたよね。
この作品は最高視聴率14.8%を記録し、2012年の韓国主要ドラマアワードで合計11個の賞を獲得しました。
その後も将来アクションスターになりたいという夢を持ちながら、多くのドラマや映画に出演し人気を集めてきました。
プライベートでは、2013年6月に歌手のペク・チヨンさんと交際2年で結婚し、2017年には長女が生まれ順風満帆な生活を送っていました。
しかし、長女が生まれた1年後の2018年2月に仁川(インチョン)国際空港で緊急逮捕され、2日間取り調べを受けました。
その理由は薬物使用の疑いでした。
2月初旬、「オーストラリアのメルボルンのクラブのトイレ内で外国人の仲間たちと薬物を使用していた」という匿名の通報を受けたことから逮捕に至ったのです。
チョン・ソグォンさんは容疑を認め、同年の10月に懲役10ヶ月の執行猶予2年の判決を受けました。
ここでのファンの心配は、次回作「キングダム」にどのような影響があるのかというものでした。
既に撮影は始まっていましたが最小限に出番を減らし放送され、2020年9月付けでKBS、EBS、MBCなどの大手テレビ局の永久出演停止リストに入ってしまいました。
そのため現在は活動をしておらず、これからの活動も難しいと思われます。
2010年には「最も疾走している新人俳優」として人気を集めており、これからという時に起きた事件だったのでショックでしたよね。
チョン・ソグォンさんの演技が見られる日はくるのでしょうか。
2人目はチェ・チョルホさんです。
チェ・チョルホさんは、1990年に演劇俳優として活動を始め、1997年「接続 ザ・コンタクト」で映画デビューを果たしましたが、しばらくは無名時代が続いていました。
1999年映画「ホワイトクリスマス 恋しくて、逢いたくて」ではキム・ヒソンさん演じるカン・ジヒの恋人役として重要な役を務め、
そして同年に放映された「三陽洞(サムヤンドン)精肉店」では主人公に抜擢され一躍主演クラスの俳優になりました。
2002年ドラマ「野人時代」ではオム・ドンウク役を演じ、ベテラン俳優の中に混ざりながらもカリスマ性のある演技を発揮したことで認知度が急上昇しましたよね。
アクションも得意で、その後の作品でも披露し人気を集めたようです。
2005年には12歳年下の元ミスコリアの女性と結婚し、2006年に男児、2010年には女児が生まれました。
結婚してからも主要キャストとして多くのドラマに出演し、2009年ドラマ「僕の妻はスーパーウーマン」では
ダメ夫ハン・ジュンヒョク役を演じ、MBC演技大賞男性優秀賞を受賞しました。
しかし、そんな充実した役者人生の中で芸能生活に関わる大きな問題が起きてしまったのです。
2010年、後輩の女性を暴行してしまうという事件が起きました。
事務所は「トンイの共演者と後輩の女性がお酒を飲んでいる席で喧嘩になってしまい、周囲のお客からうるさいと注意されたことで揉めた。
チェ・チョルホは喧嘩を止めようとしたので被害者である」とコメントしました。
そんな中、お店の防犯カメラにはチェ・チョルホさんが周囲から止められるまで女性を蹴っている姿が映されており、それが公開されると暴行の事実を認め謝罪。
出演していたドラマ「トンイ」は降板となり、2年間の自粛期間に入りました。
2年間の自粛期間を経て2012年ドラマ「大王の夢」で復帰しピダム役を演じました。
2018年にはドラマ「師任堂(サイムダン)、色の日記」で宜城君(ウィソングン)と敵対するミン・ヒチョン役を演じるなど助演としても活動していました。
しかし、2021年ドラマ「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」で出演した後、俳優活動は終わりを迎えました。
理由は、2022年3月に所属事務所の代表の住居を訪れ、ドアを叩きながら大声を出すなどの騒音騒ぎと住居侵入罪で現行犯逮捕されたのです。
チョン・ソグォンさんは泥酔状態だったそうですが、本人からのコメントもない状態なのでなぜそのような行動をとったのかは不明のままです。
3人目はオム・テウンさんです。
オム・テウンさんは、1997年映画「あきれた男たち」でデビューしましたが、しばらくは脇役が続き長い無名時代を経験しました。
姉は、タレント・歌手のオム・ジョンファさんで、韓国ではとても人気があったことから
オム・テウンさんがデビューしてしばらくは「オム・ジョンファの弟」というイメージがありました。
その後は映画を中心に活動し、2005年ドラマ「復活」で一卵性双生児を1人2役演じました。
KBS演技大賞で優秀男優演技賞、ベストカップル賞を獲得し俳優オム・テウンとしてスターの仲間入りを果たしました。
2011年からはバラエティー番組にも出演。
ドラマや映画で見せる怖いイメージとは違いとても優しい印象で、どこか抜けている天然な姿を見せてくれましたね。
2013年にはバレリーナのユンへジンさんと結婚し、同年の6月には女児が誕生しました。
2015年には「スーパーマンが帰ってきた」に出演し、父親という役割を考えながら子育てをしている姿に視聴者からは好評を得ていました。
しかし、そんな矢先に残念な事件が起きます。
2016年の8月、マッサージ店の従業員に対し性的な暴力を加えたとして訴えられたのです。
最終的に、女性は売春業を行っていて性的暴行ではないという判決になり、同年の11月に罰金100万ウォン(日本円で約10万円)が課せられました。
トップ俳優で良い父親のイメージがあったオム・テウンさんにとって一発レッドカードとなり、芸能界から姿を消す事になりました。
芸能活動自粛が5年目に入ろうとしている中、最近SNSで存在をアピールするなどの復帰の気配が感じられています。
ファンにとっては嬉しい事ですが、しばらくは、まだ厳しい目で見られてしまいそうですね。
4人目はBIGBANGのラッパーを担当しているT.O.P(チェ・スンヒョン)さんです。
BIGBANGといえばK−POP界では王者として君臨し、韓国だけではなく日本やアメリカなどに多くのファンがいます。K−POPアイドルや日本の芸能人界にもファンがたくさんいますよね。
BIGBANGは2006年に「We belong together」でデビューしました。
T.O.Pさんはグループ内の最年長のビジュアル担当で、ハスキーで低い声で歌われるラップに魅了されたファンも多かったですよね。
歌手だけではなく、2007年ドラマ「アイ・アム・セム」で俳優としてもデビューし、イ・ミンホさんとも共演。
そして、2009年に「19」で映画デビューもしました。
2010年映画「戦火の中へ」ではオ・ジャンボム役として出演し、数々の映画祭で新人賞を獲得。
韓国のアイドル歌手出身の俳優がノミネートと受賞をされたのは初めての事で、とても話題になりましたよね。
上野樹里さんとW主演を務めた日本のドラマ「シークレットメッセージ」は韓国や台湾でも放送され、イベントも行われました。
俳優活動でも人気を集めたT.O.Pさんでしたが、兵役中に目を疑うような報道がありました。
T.O.Pさんは2017年2月9日に義務警察へ入隊しますが、同年6月1日に薬物使用の疑いで摘発されたのです。
警察の調査では容疑を否認しましたが、検察側の調査では2回ほど使用した事を認め、懲役10ヶ月及び執行猶予2年、罰金1万2000ウォン(日本円で約1200円)を求刑されました。
薬物使用は兵役前の事なので大きな罰はありませんでしたが、6月5日に義務警察の仕事を降ろされました。
そして、6日に精神安定剤の過剰摂取で意識不明の状態となり、所属部隊の宿舎から緊急搬送されます。
韓国での薬物使用は「国民が最も反感を抱く3大犯罪」の1つになっており、芸能人が手を染めてしまうと今後の活動に大きな影響を与えてしまうようですね。
2018年のシングル曲の発表から4年後の2022年3月にカムバックしましたが、4月には所属事務所との契約を終了したことも明らかになりました。
カムバックして直ぐの報道だったので、驚きを隠せないファンもたくさんいたことでしょう。
しかし個人での活動はこれからも続けていくようなので、もしかしたら俳優としてのT.O.Pさんが見れる日が来るかもしれませんね。
最後はオ・スンユンさんです。
5歳で1996年ドラマ「塩サバ」の出演でデビューします。
2002年にはSBS演技大賞で子役賞を取るほど人気があり、外国映画やアニメの声優として活躍していました。
子役時代から活動の幅が広く、「韓国のハリーポッター」と呼ばれていたそうですよ。
2012年ドラマ「ラブレイン」でチャン・グンソクさん演じるソジュンのアシスタントのチョス役として出演しました。
大人の俳優となっての初めての現代劇で注目された作品でもありますね。
2017年の短編ドラマ「カン・ドクスン〜愛情変遷史〜」で主人公の婚約者であるソクサム役を演じ、
子役時代に培った演技力を活かして難しい役をこなしていました。
大人の俳優としても成功を遂げていたオ・スンユンさんですが、2019年に衝撃ニュースが報道されました。
6月26日に同乗者Aさんが飲酒運転と知りながら黙認する飲酒運転ほう助の疑いで摘発されたのです。
当時Aさんは、居酒屋でお酒を飲んだ後オ・スンユンさんの乗用車を運転している際に警察から取り締まりを受け
免許を取消されるほどのアルコール数値だったようです。
オ・スンユンさんはアルコールを飲んでいないものの、飲酒と知りながら運転させていた事で摘発されたようですね。否定はしていましたが、同乗者Aさんは女性ということもあり「彼女では?」と報道されました。
当時出演していたバラエティー番組「ホグの恋愛」は、最大限に編集し放送されました。
ドラマ「恋愛体質」の降板だけではなく、女性の影が見えた事で、多くのファンから失望される結果になってしまいました。
2019年9月に兵役に入隊したことが遅れて報道されましたが、2021年4月12日に除隊。
2022年には除隊後の復帰作としてドラマ「クリーニングアップ」でチョンソミンさんの恋人役として出演しました。
入隊の際は、何も報道がなかったため「どうしているのか?元気なのか?」と不安を抱いていたファンもいたのだとか。しかし除隊してからは元気な姿でドラマに復帰してくれたので安心しましたね。
いかがでしたか。
今回は、最近見かけなくなった俳優を5人ご紹介しました。
俳優やアイドルとして人気を集めていたとしても、表舞台から消えるのはとても早いものだと感じますね。
スキャンダルを起こしてしまった芸能人は復帰している人も少なく、韓国の芸能界の厳しさが伝わってきますよね。
才能を発揮する場所をなくさないためにも、今後は慎重に行動してほしいですね。