韓国の5人組男性アイドルグループ超新星は現在SUPERNOVA（スーパーノヴァ）として活動していますが、デビュー当時は6人組でした。そんな超新星の元メンバーで、現在ソロアーティストや俳優として日韓で活躍するソンモさんは、2024年度前期連続テレビ小説 第110作「虎に翼」への出演が決定し話題となっています。
ではソンモさんがなぜ超新星を脱退したのかを皆さんはご存知でしょうか？
超新星がSUPERNOVAと名前を変えた際にメンバーの1人であるソンモさんのみがグループから離脱する形となったのですが、今回はソンモさん脱退の理由と過去の事故について紹介したいと思います。
超新星は2007年9月に韓国デビューした男性6人組ダンスヴォーカルグループです。
メンバーのユナクさん・ソンジェさん・ソンモさんがヴォーカルを担当し、グァンスさん・ジヒョクさん・ゴニルさんはラップを担当。デビュー半年前にグループに入ったソンモさん以外の5人は、デビュー前の3年間でダンス・ボーカル・演技の訓練を徹底的に行ってきました。
なので、ラップ担当メンバーも歌唱できるという万能なグループなんです。
しかも、日本語が堪能なユナクさんを筆頭に他のメンバーも日本語を勉強し、テレビに出演した際にも通訳無しで会話ができたため、2009年9月には日本デビューも果たしています。
しかし、実のところは韓国での活動は思ったほど上手くいかなかったようです。
同時期にデビューしたグループがBIGBANG・少女時代・Wonder Girlsといった豪華なもので、その中で抜きん出て売れることが出来なかったとメンバーたちは当時を振り返っています。
そんな中でたまたま日本でパフォーマンスをすることになるのですが、それを見た業界関係者が超新星に目をつけ、見事日本デビューすることになります。
当時、既に東方神起などは日本でも人気となっていましたが、K-POPブームの火付け役となったKARAや少女時代が日本でもデビューするのは超新星の1年後であり、その間に超新星は日本で大人気となるのです！
このように本国韓国よりも先に日本で人気となった超新星でしたが、2011年頃からメンバーの兵役が始まると全員揃って活動する機会が少なくなり、2016年には一挙4人が兵役に就くことになります。
そして、兵役を終えた2018年の日本のファンミーティングでSUPERNOVAへの改称が発表されました。
この際、メンバーは自ら立ち上げた事務所「SV ENT」に所属することになったのですが、前事務所との契約が残っているソンモさんのみがグループから離脱する形となりました。
グループ脱退後も舞台や映画を中心に活躍し、日本でも根強い人気を誇っているソンモさん。
当初は契約上の問題という発表だったので、一定期間を過ぎればSUPERNOVAに合流するものとファンは思っていたようです。
しかし、2019年に公式ホームページで「現時点では6人での活動は難しいという結論に至った」との発表があり、ソンモさんは今後ソロ活動をしていくということが分かりました。
ソンモさん以外のメンバーが事務所を独立した際には、ソロ活動をすることをすでに決めてリーダーのユナクさんに伝えてもいたようですが、事務所とメンバー間の問題か、ソンモさん自身の問題によりメンバーに迷惑をかけるといった事情があったようですね。
結果的には新事務所を設立した時点でグループに合流しないことは決まっていたようですが、突然の衝撃的な発表をすることを避けるためにはっきりと脱退と明言していなかったり、その発表時期を探っていたことが別の問題を生み出す結果となりました。
ちなみに、問題の内容については現時点でも詳しくはわかっておらず、大人の事情としか説明のしようがありません。
このようにグループ脱退か合流かでファンを心配させたソンモさんですが、以前にもある問題を起こし大きく報道されたことがありました。それは2016年3月7日に飲酒運転による自動車事故を起こしたというものです。
ニュースサイトによると、ソンモさんは知人と飲酒した後、自身の車で帰宅途中に赤信号を無視し、警察の停止指示にも従わずに電柱やパトカーと衝突。警官1人に軽傷を負わせたそうです。
事故の内容自体も容認できるものではありませんが、事故を起こした時期もつい一週間ほど前に、日本でのファンミーティングで「長い間応援してくれたみなさんに、本当に心から感謝しています。ソンモという木が耐えながら育つことができたのも、丈夫で根強いミルキーウェイ(超新星ファンのこと) になってくれたおかげです。笑顔で待っていてください」と涙を流しながら別れの挨拶をしたばかりというタイミングだったのです。
ソンモさんは超新星の中でも人気が高く、発売されたソロアルバムはオリコンランキングで1位を記録するほどだったこともあり、ファンにとってこの事件の衝撃は大きかったようですね。
ちなみに、事故を起こした際のソンモさんの血中アルコール濃度は免許停止に該当する値だったようで、これによりソンモさんは道路交通法違反の疑いで書類送検されています。
そんな様々な問題もあったソンモさんですが、ソロとしてはこれまで4枚のアルバムを発売し、楽曲ごとにタイアップもつくなど日本での人気は相変わらずのようです。
この他にも俳優としては早くから日本の作品に出演し、これまで日韓でいくつもの映画やドラマに出演してきました。
特に2023年の活躍は目まぐるしく、韓国映画「バタフライ効果」や「男は最初に望み、女は最後に望む」、日本映画「ランサム」での主演や、日本のドラマ「婚活食堂」「Dr.チョコレート」「駐在刑事SP2023」、ミュージカル「リフレインする君の声 〜encore 2023〜」にも出演と多忙な日々を送っています。
さらに、2024年度前期の連続テレビ小説 第110作「虎に翼」にも出演することが決定したとの発表もあり、2024年度のソンモさんも日本で大活躍していく模様です！
2024年4月1日より放送予定の「虎に翼」は、日本で初めて法曹界に飛び込んだ一人の女性の実話を基にしたストーリー。昭和初期から戦後の日本を舞台に、日本初の女性弁護士の誕生と、その後裁判官にまでなり家庭裁判所の設立に奔走する姿を描きます。
女性ということで陰口を叩かれながらも、自らの道を切り開くために法律を学び、追い詰められた人々を苦境から救うために戦っていきます。本作は事件や裁判が解決する爽快感があるだけでなく、女性が男社会の中で地位を確立する過程や、戦争により学んだことが使えなくなるという苦悩なども同時に描いた作品です。
本作は伊藤沙莉さんが主演ですが、朝鮮半島からの留学生・崔香淑（さい こうしゅく）役として韓国人女優のハ・ヨンスさんが出演することが事前に発表され話題となっていました。
ハ・ヨンスさんはEXOのスホさん主演のドラマ「リッチマン」のヒロイン役を演じていたことで知られていますが、このドラマは日本の「リッチマン、プアウーマン」をリメイクした作品ということで注目されています。
そんなハ・ヨンスさんも近年日本で活動中の注目の女優さんですが、ソンモさんは本名のユン・ソンモ名義でハ・ヨンスさんの兄役として出演するようです。どのくらいの出番があるのかや、登場剤などは不明ですが、この朝ドラ出演により活躍の幅が更に広がることは間違いないですね。
一方、SUPERNOVAの活動としては、2021年9月9日～10日に開催された日本デビュー12周年記念オンラインイベントで、リーダーのユナクさんがこれから「超新星」と「SUPERNOVA」両方の名前で活動すると発表。
のちに発売されたオリジナルアルバム「CLOUD NINE」は、オリコン最高位8位という好成績です。
いかがでしたでしょうか？
日本で活躍するあまり韓国では親日だと嫌われたり、日本と韓国で立ち位置を変えなくてはならない韓国俳優やアイドルがいることは知っていましたが、超新星に関しては日本では大人気なのに韓国ではそうでもないという極端な例ですよね。
ソンモさんの今後の活躍に目が離せません。