世界中で人気を博す韓国ドラマを支えるのは、韓国俳優ですが、中でも出演すると視聴率が大きく伸び、ドラマが大ヒットする「視聴率俳優」の存在は欠かせません。
今回は出演ドラマにハズレなく、「視聴率二桁は当たり前」と言われる韓国俳優9人をご紹介します。
最初にご紹介するのは、演技派俳優として、長年視聴者の心をわしづかみしているナムグン・ミンさんです。
1978年3月12日 ソウル特別市生まれの47歳(2025年現在)。
これまで31本のドラマに出演し、そのうち15本で二桁の最高視聴率をマークしています。
2002年のシットコム「大当たり家族」でデビューすると、2004年、「かけがえのない我が子」で初主役をつとめます。一方映画でも2001年「バンジージャンプする」で本格的に活動をスタート。
「ヨン様似」の「暖かい微笑み」で話題となり、2011年のドラマ「私の心が聞こえる?」や、2015年「匂いを見る少女」で、主役を上回る存在感を発揮し、徐々に人気を不動のものにしていきます。
そして最高視聴率24%を記録した大ヒット作、2015年の「リメンバー」で、最狂の悪役を演じるかと思えば、2017年の「キム課長とソ理事」では、コミカルな演技で魅了するなど、その繊細な表現力が高く評価されました。
更に、2019年の「ドクタープリズナー」では、KBS演技大賞5冠、ソウルドラマアワード韓流ドラマ優秀作品賞受賞し、さらに同年の「ストーブリーグ」も、非常に高い評価を得て、大ヒットを記録。
百想芸術大賞では作品賞を受賞し、SBS演技大賞では大賞を受賞しました。
近年の出演作は軒並みヒットし、「信じて見る俳優」と謳われるハズレなしの俳優です。
続いてご紹介するのは、高身長を生かした洗練されたビジュアルと、ラブコメからシリアスな役まで幅広く演じ分ける演技力が魅力のパク・ソジュンさんです。
1988年12月16日 ソウル特別市生まれの37歳(2025年現在)。
これまで11本のドラマに出演し、そのうち8本が二桁の視聴率を記録しています。
2012年のドラマ「ドリームハイ2」で本格的な演技活動を始めると、2014年の「魔女の恋愛」でブレイク。
以降、主演するラブコメドラマがヒットし続け、「ラブコメの神」と呼ばれます。
その後、2020年の「梨泰院クラス」では、ラブコメのイメージから一新、正義感と意思を貫く主人公を演じ、日本でもブームとなりました。
また、2023年には映画「マーベルズ」でハリウッドデビューも果たし、活躍の場を世界に広げています。
誠実で義理堅い人柄も支持される理由の1つです。
三番目にご紹介するのは、もはや国民的俳優を超えて、世界で名高いヒョンビンさんです。
1982年9月25日 ソウル特別市生まれの43歳(2025年現在)。
これまで11本のドラマに出演し、そのうち7本が二桁の視聴率を記録しています。
2003年に、ドラマ「ボディガード」で俳優デビューすると、2005年のドラマ「私の名前はキム・サムスン」が、最高視聴率50%の大ヒットを記録し、男性最優秀演技賞を受賞。一躍韓流トップスターとなり、日本でも知名度と人気を高めました。
そして2010年のドラマ「シークレット・ガーデン」では、最高視聴率35%を記録しました。
続く2019年のドラマ「愛の不時着」でも、北朝鮮の軍人役を演じ最高視聴率22%を記録。
ラブ・コメディばかりでなく、多様なキャラクターに挑戦し、活躍の幅をどんどん広げている世界的俳優の一人です。
四番目にご紹介するのは、明るい笑顔が魅力で、話題作に相次ぎ出演する俳優パク・ボゴムさんです。
1993年6月16日 ソウル特別市生まれの32歳(2025年現在)。
これまで10本のドラマで主演・助演を務め、そのうち最高視聴率二桁を達成した作品は5本あります。
2011年に、映画「ブラインド」でデビューすると、2014年のドラマ「のだめカンタービレ」で、指揮者に転向する天才チェリストを演じ、また、2015年の「恋のスケッチ〜応答せよ1988〜」に出演しブレイクを果たします。
そして、2016年の主演ドラマ「雲が描いた月明り」が、最高視聴率25%を記録し大ヒット。
実力を認められると共に、CM起用社数もトップになるなどスターの座に上り詰めます。
そんな彼の異名を「国民の彼氏」にした作品が、2018年のドラマ「ボーイフレンド」で、ソン・ヘギョさんとカップル役を演じたことが、爆発的反響を呼びました。
時代劇だけでなく現代劇でも爽やかな笑顔で、時にミステリアスな魅力で、観る人を虜にする俳優です。
五番目にご紹介するのは、時代劇のカリスマと呼ばれ、大河ドラマ「高麗契丹戦争」で注目を集めているチェ・スジョンさんです。
1962年12月18日 ソウル特別市生まれの63歳(2025年現在)。
これまで44本のドラマ作品に出演し、最高視聴率30%以上を叩き出した作品だけでも11本で、視聴率二桁を記録した作品は計16本になります。
1987年「愛が花咲く樹」でデビューすると、ドラマの大ヒットと共に、彼の人気も上昇。
その後、青春スターとして、数々のドラマ・映画に出演します。
特に、1996年に主演した「初恋」では、最高視聴率66%を記録し、国民的俳優への仲間入りを果たしました。
転機となったのは、2000年の大ヒットドラマ「太祖王建」で、最高視聴率60%を記録し、KBS演技大賞・大賞を受賞しました。
そしていつしか「スジョン不敗」、「韓流時代劇王」と称されるほどの、時代劇の第一人者となりました。
六番目にご紹介するのは、元祖韓流四天王として、韓流ブーム初期から20年以上にわたり愛されているイ・ビョンホンさんです。
1970年7月12日 京畿道城南市生まれの55歳(2025年現在)。
これまで22本のドラマ作品に出演し、そのうち最高視聴率二桁を達成した作品は9作品です。
大学在学中から多数のCMでモデル活動をしていましたが、1991年のドラマ「アスファルト、我が故郷」で俳優デビュー。
また1995年、映画デビューの「誰が俺を狂わせるのか」と2作目の「ラン・アウェイ」で、各映画賞の新人賞を受賞しました。
そして2000年、当時の観客動員数記録を更新した映画「JSA」では「釜山映画評論家協会賞・主演男優賞」を受賞。
更に2005年の「甘い人生」では、映画評論家協会賞をはじめ三つの主演男優賞を受賞しています。
演技力に加え、作品ごとにあらゆるキャラクターを演じられることから、「千の顔を持つ俳優」と称されました。
更に2009年、6年ぶりとなるドラマ「IRIS」に主演すると、KBS演技大賞の大賞や、百想芸術大賞・テレビ部門最優秀演技賞、国会大賞特別賞など、テレビドラマ関連の賞を総なめにしました。
七番目にご紹介するのは、韓国のみならず海外でも高い人気を誇るイケメン俳優イ・ミンホさんです。
1987年 6月 22日 ソウル特別市生まれの38歳(2025年現在)。
これまで14本のドラマに出演、8本の作品で二桁の最高視聴率を記録しています。
2003年、ドラマ「四捨五入」で俳優デビューすると、2004年「ノンストップ5」、2005年「恋するレシピ」、2006年「秘密の校庭」といったドラマに出演していきます。
そして2009年のドラマ「花より男子」で、ク・ジュンピョ役に大抜擢されると、一躍スターの座を掴み、百想芸術大賞・テレビ部門男性新人演技賞を受賞しました。
また、2011年に主演した「シティーハンター」がアジアで大ヒットし、「花より男子」とともにヨーロッパでも放映されると、フランスで行われた韓国男性俳優人気投票で1位となるなど、海外での人気も高めています。
八番目にご紹介するのは、「君の声が聞こえる」などのヒットで「新四天王」の一人にも上げられるイ・ジョンソクさんです。
1989年9月14日 京畿道水原市生まれの36歳(2025年現在)。これまで15本のドラマに出演、最高視聴率二桁を記録した作品は計10本となります。
2010年、「検事プリンセス」で俳優デビューすると、同年の「シークレット・ガーデン」で注目を集めます。
そして、2013年のドラマ「君の声が聞こえる」で、人の心を読むことができるパク・スハ役を演じ、最高視24%を記録する人気作となり、SBS演技大賞では男性優秀演技賞と10大スター賞を受賞しました。
その後、2014年「ドクター異邦人」、「ピノキオ」に出演し、俳優としての地位を確立させていきます。
そして、2016年に出演した「W-君と僕の世界-」は、MBC演技大賞で大賞を受賞しています。
最後にご紹介するのは、「成均館スキャンダル」で注目を浴びた新韓流スター、ソン・ジュンギさんです。1985年9月19日 テジョン広域市生まれの40歳(2025年現在)。
これまで出演したドラマ13本のうち、10本の作品が二桁の視聴率を記録しています。
2008年に、映画「霜花店 運命、その愛」でデビューすると、以降いくつかのドラマに出演し、2010年の人気ドラマ「トキメキ成均館スキャンダル」では、色男のク・ヨンハ役を好演し、「女性より美しい男性」とも呼ばれ、女性ファンを中心に人気が急上昇します。
そして2012年には、ドラマ「優しい男」や、映画「私のオオカミ少年」に出演し、大ブレイク。
除隊後初の作品である、2016年「太陽の末裔」では、最高視聴率39%を記録し、KBS演技大賞大賞を受賞しました。
いかがでしたでしょうか。
今回は、スター性や話題性に優れ、数々の輝かしい実績を残し、視聴率二桁は当たり前といわれるような俳優9人をご紹介しました。
今後も演技力に磨きをかけ、良い作品にも恵まれれば、「1億俳優」とか「国民の公共財」という呼称を獲得するのも夢ではないでしょう。