ドラマや映画に出演している俳優は数えきれないほどたくさんいますよね。
主役として活躍している人はとても人気があり注目されています。
しかし、なかには主役級の存在感を放っている名脇役の俳優もいるのです。
今回は、そんな「名脇役」として活躍し、注目されている6人の俳優をご紹介していきます。
韓国の名脇役俳優6人を紹介
では早速、韓国ドラマや映画で活躍している俳優たちの中から脇役でも主役級に存在感を放つ6人をご紹介していきましょう。
ソン・ドンイル
1人目にご紹介するのは、ソン・ドンイルさんです。
ソン・ドンイルさんは両親が未婚で父は消息不明、母が出稼ぎに出ている家庭で育ちました。
8歳年上の姉と他人の家に居候し、町の人の手伝いをしてお金や食べ物をもらって生活していたそうです。
戸籍がないことで学校に行けないことを見かねた母が父を見つけ出し、10歳の時に出生届を出しました。
名前はその時に作名所で作ってもらったそうで、町の人からはソン・ジョンウンと呼ばれていたようです。
家族で一緒に生活を始めましたが、父から暴力や暴言を浴びせられていたソン・ドンイルさん。
当時の夢は1日も早く家を出ることでした。
その後、1991年にタレント募集に合格してデビューして以来、しばらくまともな役をもらうことができていませんでしたが、2002年にはドラマ「野人時代」でブレイクし、コーチ役やエリート役、刑事、教授など様々な役柄を演じてきました。
プライベートでは14歳差の奥様と3人のお子さんに恵まれています。
コミカルな役柄の多かったソン・ドンイルさんですが、2010年ドラマ「推奴~チュノ〜」では悪役チョン・ジホを演じています。
朝鮮最高の暴れ者チョン・ジホは街を支配する人物です。
カリスマ性を発揮して最後まで生き残る粘り強い極悪人ですね。
また、2016年「花郎」では、花郎の長ウィファ役を演じていましたよね。
厳しいながらも少しおちゃめな部分があるウィファは、イケメンだらけのキャストたちに埋もれず、
存在感を放っていました。
2022年には「ゴースト・ドクター」「あなたの願いを言えば」「「カーテンコール」に出演しています。
悪役も優しい役も見事にこなすソン・ドンイルさん。
これからも活躍を見続けていたいですね。
キム・サンホ
2人目はキム・サンホさんです。
薄毛が印象的なキム・サンホさんは子供時代は貧しく、お金を稼ぐために高校を自主中退し、眼鏡工場で働いていました。
その後に復学しますが、適応できずに検定試験によって高校卒業資格を得たようです。
生きた証を残したいと考え、歌手になるために上京したキム・サンホさんは、知り合いの家に住みながら工場で働き、1994年から演劇の舞台に立ち始めました。
しかし、思うように収入を得ることができずに4年ほどで辞めて工事現場や新聞配達をしていました。
地方でラーメン屋を開業したこともありましたが、費用ばかりかかって赤字になり、6ヶ月で閉店。
肉体労働でお金をためて再び上京して演劇「男の衝動」で知名度をあげます。
2003年には映画「黒水仙」のオーディションに合格するも、役はビーチを走るだけ・・・。
2004年に映画「犯罪の再構成」のオーディションを期待せずに受けて合格し、映画デビューを果たします。
その後は俳優として大活躍を収め、善良と悪を同時に演じることができるとして名助役と呼ばれるようになりました。
有名な出演作品として、2014年の「ドクター異邦人」があります。
キム・サンホさんは、胸部外科フェローのヤン・ジョンハンを演じています。
ジョンハンは、胸部外科長の右腕のような存在であり、教授になるためならなんでもしてしまう人物を見事に演じていましたね。
2018年には映画「焼肉ドラゴン」にも出演しています。
キム・サンホさんは、在日朝鮮人で第2次世界大戦に従軍して左腕を失いながらホルモン屋「焼肉ドラゴン」を切り盛りしている家族思いの優しい父親役を演じています。
個性派俳優の大泉洋さんや、日本人キャストに囲まれながらも堂々としたキム・サンホさんの演技は、笑いと涙に包まれた温かいものでした。
撮影時には、通訳アプリで積極的にコミュニケーションを取ろうとしていたそうですよ。
2022年は映画「夜明けの詩」に出演。
妻が病に侵され希望を求める写真家を演じています。
見るたびに違う人のようなキム・サンホさん、また日本での活躍に期待したいですね。
ユ・ジェミョン
3人目はユ・ジェミョンさんです。
幼少期に母親が働いている間に労働会館で1日中映画を観ていたそうで、その頃から役者になる夢を抱き始めます。
しかし、学校や母親はその夢に反対しました。
将来は教師になってほしい母親の願いで釜山大学 生命資源科学学科へと進学しますが、演劇芸術研究会に入ります。
1997年に劇団「開かれた舞台」に入団しました。
自らも俳優として映画やドラマに出演しながら、劇作家や演出家としても活躍しています。
2022年現在、40代のユ・ジェミョンさんですが、演じる年齢層は幅広く、役柄も様々なためカメレオン俳優と言われています。
2020年に世界的に大ヒットした「梨泰院クラス」は記憶に新しいですよね。
ドラマでは長屋グループの会長チャン・デヒ役を演じています。
主人公のパク・セロイをどこまでも苦しめるチャン・デヒは、執拗さと卑劣さを備え「これぞ悪役」というイメージが定着してしまうほど、見事な演技でした。
撮影のために1時間もの特殊メイクを施していたらしいですよ。
普段の優しい雰囲気のユ・ジェミョンさんとはまるで別人でしたよね。
2021年「ホームタウン」は小さな町での奇妙な殺人を描いたドラマで、ユ・ジェミョンさんは1987年に毒ガステロによって妻を亡くした刑事チェ・ヒョンインを演じています。
ヒョイン刑事の何事にも恐れない心の強さ、大切なものを守ろうとする姿には応援せずにはいられません。
「梨泰院クラス」のチャン・デヒとは正反対の役柄を見事に演じ切りました。
まさにカメレオン俳優ですね。
2022年の出演作品は映画「キングメーカー」、ドラマ「インサイダー」などに出演。
主演、助演問わず多くの作品に引っ張りだこの人気俳優ですね。
イ・ムンシク
4人目はイ・ムンシクさんです。
1990年代に芸能活動を始めたイ・ムンシクさんは2006年に映画「コン・ピルドゥ」で主役を務めるまで長い間脇役やワンシーンに出演するだけの役をこなしてきましたが、次第に演技力の高さが認められ様々な役柄を演じています。
日本でも大ヒットした「101回目のプロポーズ」の韓国リメイクドラマでは、さえない放送局のセットマン、パク・ダルジェを演じました。
脇役のイメージが強いイ・ムンシクさんですが、しっかりと主演も務めていますね。
2019年には「ノクドゥ伝~花に降る月明かり~」に出演。
主人公ノクドゥの武術の師匠ファン将軍として少し頼りない酒好きのファン将軍を愛らしく演じています。
2022年にはドラマ「模範家族」では警察署長を演じています。
次はどんな役柄で楽しませてくれるでしょうか。
チェ・ヨンジュン
5人目はチェ・ヨンジュンさんです。
チェ・ヨンジュンさんは、2002年イ・ジョンさん、チョン・サンファンさん、ソ・ジェホさん、ハ・ドンギュンさんと共に「7Dayz」として音楽デビューをします。
しかし、突然解散して兵役に就き、除隊後にミュージカルのオーディションを受けます。
その後俳優デビューを果たしたのでした。
2020年には「賢い医師生活」に出演。
同じ病院で働く医師5人の日常を描いたドラマで、チェ・ヨンジュンさんは5人を大学時代から知る旧友で、救急医学科のポン助教授を演じています。
5人組に詳しいため、後輩たちに情報を提供しているポン助教授。
5人の人となりを知ることができるので、シーズン1ではストーリーテラー的な存在でしたよね。
後輩たちにいつも囲まれているポン先生ですが、自分の話は誰も聞いてくれない寂しい気持ちをうまく表現していました。
2021年ドラマ「ヴィンチェンツォ」は、イタリアマフィアの顧問弁護士と悪徳企業の抗争を描いたドラマで、チェ・ヨンジュンさんはお金を隠しているビルのオーナー・チョ社長を演じています。
主人公ヴィンチェンツォが全幅の信頼を置いていたチョ社長。時折見せる怪しげな行動に「本当に味方なのか」とハラハラさせられましたよね。
チェ・ヨンジュンさんの知的で不思議な雰囲気に踊らされた作品でした。
2022年は「アンナラスマナラ-魔法の旋律-」「なぜオ・スジェなのか」の他に「私たちのブルース」などに出演しています。
どんな演技を見せてくれるかチェックしていきたいですね。
パク・ジョンミン(パク・チョンミン)
最後にご紹介するのはパク・ジョンミンさんです。
中学の頃から演技がしたいと思っていたそうですが、地方で思うように習うこともできず、自分で映画を作って出演しようと考えたそうです。
しかし、希望する大学が不合格となったため、韓国芸術総合学校 映像院演劇院映画科に入学します。
兵役の関係で復学後に演技科に転学となりました。
遅咲きではあるものの映画に出演するようになり、テレビ出演の機会も増えましたよね。
2013年には映画「太陽を撃て」に出演しています。
不法滞在者のジョンとチェンは組織のボスを助け、その後ボス元で働くことになります。
金髪のチェンを演じたのがパク・ジョンミンさんです。
実は、ストーリーが薄っぺらいと酷評を受けた映画でした。
「若きアウトローの2人がアメリカンドリームを夢見て渡米した」というありがちな設定ではありますが、主演のカン・ジファンさんとパク・ジョンミンさんの演技で何とか最後まで観られたと言われているのです。
ちょっと観てみたい気もしますね。
2017年公開映画「それだけが、僕の世界」では、自閉症でサヴァン症候群をもったジンテ役を演じました。
パク・ジョンミンさんは、天才的なピアノ奏者のジンテ役が決まってからピアノの猛特訓を始めたそうですよ。
兄役のイ・ビョンホンさんにも引けを取らない素晴しい演技で、ベタな設定で予想ができる展開にも関わらず大号泣した人が続出しました。
脚本や演出がヒットの要因になりますが、パク・ジョンミンさんの場合はどんな作品も自分色に染めてしまう力がありますね。
まとめ
いかがでしたか。今回は、主役級の存在感を放つ韓国俳優を6人ご紹介しました。「この作品にも出てた!」と思うような名脇役の俳優ばかりでしたね。作品ごとに違う役者なのかと思わせる演技力はさすがですよね。
今後、どんな人物を演じてくれるでしょうか。期待したいですね。
コメント