2016年に放送された全24話の時代劇ドラマ「テバク~運命の瞬間~」は、「国王の死んだはずの第1子が生きていたら・・・」という設定で繰り広げられる壮大なストーリーです。
8年ぶりの時代劇出演となったチャン・グンソクさんと若手実力派俳優のヨ・ジングさんが天下と愛をかけて勝負する物語は、放送前から話題となりました。
今回は、「テバク~運命の瞬間~」に出演していた7人の現在についてご紹介します。
1693年、賭博好きの夫によって貧しい生活を送っているボクスンはイ・インジャの策略で第19代王の粛宗の側室となりました。
ボクスンは男の子を出産しますが、予定よりも早く生まれたことで王の子ではないと疑われてしまいます。
そして、我が子は亡くなったことにして元夫のマングムに託したのです。
その一方でボクスンの第2子・ヨニン君は成長するにつれて反対勢力の人々から冷たい目で見られるようになり、酒や賭け事に溺れる廃れた日々を送っていました。
自分の出生の秘密や王の女になった母の存在を知ったテギルは同じ王子の身分ながら真逆の環境に育ったヨニン君と出会います。
絡み合った運命のいたずらに導かれた2人の王子が出会ったとき、国と命、そして愛を賭けた一世一代の勝負が始まるのです。
引用:YouTube
ここからは、ドラマに出演していた7人の現在についてご紹介していきます。
テギルは歴史上では生後2ヶ月で亡くなっていると言われている王子です。
生きていたら・・・という仮説で作られており、運命に翻弄されて生きることを許されなかった存在でしたが、王位と愛をかけて勝負に挑みます。
この役柄を演じたのはチャン・グンソクさんです。
1997年にデビューし、「グンちゃん」と呼ばれ日本でも大人気となったチャン・グンソクさん。
東日本大震災では多額の寄付をしてくれましたよね。
引用:Twitter
「テバク~運命の瞬間~」では8年ぶりの時代劇、3年ぶりのドラマ出演ということで放送前から大注目されていました。
当時、自分の演技に悩んでいたチャン・グンソクさんは、この作品で評価を得なければ俳優を辞める覚悟で挑んでいたそうです。
結果的には同時間帯視聴率1位を記録し、2016年の時代劇の中でも大ヒットとなりました。
近年では2022年7月、半年ぶりに来日しファンミーティングを行いました。
また、2022年10月29日には東京ガーデンシアターで1日限りの「TODAY – ONE DAY ONLY-」を開催しました。
昼と夜の公演で内容が異なり、昼はチャン・グンソクさんのソロで歌とトーク、夜はダンスミュージックユニットTEAM Hとのライブでファンを魅了しました。
ステージ上を動き回り、20代の頃とは体力が違うと笑いを誘う場面もありました。
日本で積極的に活動してくれているチャン・グンソクさん。これからの活躍が楽しみですね。
粛宗と淑嬪チェ氏の間に生まれた次男で、のちの英祖となるしたたかな王ヨニン君。
父からは期待をされますが、母が元下女のため周囲からは冷たい目で見られるようになり、酒やギャンブルに溺れていきます。
そんなヨニン君を演じたのはヨ・ジングさんです。
2005年、当時8歳でデビューし、子役とは思えないほどの集中力の高さで評価されていました。
その後は様々な映画やドラマに出演しています。
2022年にはドラマ「LINK:食べて愛しなさい、しびれるように」に出演。
ヨ・ジングさんが演じたウン・ゲフンは、双子の妹ゲヨンが失踪するまでリンク現象でお互いの感情を感じることができていました。
そして18年ぶりにリンク現象に悩まされたゲフンは昔妹が行方不明となった街へ戻っていくのでした。
1度見始めたら止まらないこのドラマは、考察しながら楽しむサスペンスで人気となりました。
最近では、2022年11月29日、30日に開催の世界最大級のK-POP授賞式「2022 Mnet Asian Music Awards」でプレゼンターを務めるため開催場所の大阪・京セラドームに来ていたようですね。
ヨニン君が英祖として即位した4年後にイ・インジャの乱と呼ばれる謀反を起こした人物です。
粛宗に一門を滅ぼされたことで粛宗の命と玉座を狙い、虎視眈々と宮廷内に音を張り巡らせていくのでした。
そんなイ・インジャを演じたのはチョン・グァンリョルさんです。
1980年に俳優として活動を始めますが、10年ほど無名の時期を過ごしていました。
1999年にドラマ「ホジュン 宮廷医官への道」で主役を演じて有名となり、ドラマの最高視聴率は63.7%を記録しました。
2022年はドラマ「ジンクスの恋人」に出演し、ソン・サムジュン役を演じています。
建設業をはじめ、ホテルやデパート、流通業と大手会社を立ち上げたクムファグループの会長をしています。
作品ごとに違う表情を見せるチョン・グァンリョルさん。次回作も楽しみですね。
第19代国王粛宗は14歳で王に即位し、党争が最も激しい時期に国を治めていました。
野性的で攻撃的な国王を演じたのはチェ・ミンスさんです。
1985年に舞台でデビューし、映画俳優として活躍してきました。
2002年には日韓合作映画の「ソウル」で日本でも注目を集めます。
2021年11月4日にバイクで走行中に車に衝突する事故を起こします。
肋骨などを骨折する大怪我を負い、4時間にわたる手術を受けました。
2022年現在も肺を一部切除したせいで深く息を吸うことができず、声が細くなってしまうのだとか。
さらに腰が悪く、コルセットを付けて過ごしています。
また、迫力のあるチェ・ミンスさんの演技が見られるといいですよね。
タムソはイ・インジャに父親が粛宗のせいで命を落としたと聞かされ、イ・インジャの養女となります。
テギルとヨニン君に心を開き笑顔を見せ始めますが、複雑な運命に翻弄されて必死に生きるのでした。
そんなタムソを演じたのはイム・ジヨンさんです。
両親を説得し、芸能の道へと進んだイム・ジヨンさんは、2010年に映画「ポーカーフェースガール」でデビューしました。
2014年に出演した映画「情愛中毒」ではヒロインを演じ、ソン・スンホンさんとのベッドシーンは公開前から話題となりましたよね。
2022年はドラマ「バラマンション」に出演しています。
消えた姉を探すため、帰りたくなかった家に戻り、刑事のミンスと怪しい隣人を追跡するうちに予期せぬ真実にたどり着くミステリーです。
イム・ジヨンさんは、劣等感いっぱいのソン・ジナを演じています。
演技派で知られるイム・ジヨンさん、次回作にも注目したいですね。
良家の娘だったボクスンはペク・マングムにさらわれてきたという設定です。
博打に明け暮れる夫マングム、昼は王宮の料亭で下働き、夜は仕立物の仕事と1日中忙しく働いてもお金がない生活に耐えている女性です。
その後、粛宗の側室となり2人の王子を出産したチェ・ボクスンを演じたのはユン・ジンソさんです。
2003年映画「オールドボーイ」でデビューし、注目されました。
2022年はドラマ「模倣家族」に出演し、主人公ドンハの妻・ウンジュを演じています。
うだつの上がらない夫に離婚を突きつけますが、実は驚くべき秘密を抱えた人物だったのです。
存在感を放つユン・ジンソさんに目が離せませんね。
剣の達人であり、イ・インジャの片腕として行動をともにするムミョン。
物静かで悪になりきれない温かな優しい心を持つムミョンを演じたのはチ・イルジュさんです。
2008年にドラマ「太陽の女」でデビューを果たしました。
多才なチ・イルジュさんは2018年に映画監督としてもデビューしています。
同年のドラマ「Hello,Stranger!」では、出演しながら演出も担当していました。
2022年は映画「江南ゾンビ」で手段と方法を選ばずにソンビの群れに立ち向かうヒョンソクを演じています。
しかし、映画の公開は2023年に延期されています、公開が楽しみですね。
いかがでしたか。
今回はドラマ「テバク~運命の瞬間~」に出演していた主要キャスト7人の現在についてご紹介しました。
現在も俳優として活躍している人や監督としての才能を開花させた人など様々でしたね。
「テバク~運命の瞬間~」は史実をベースに、運命に翻弄された2人の男が王位そして愛を賭けた世紀の勝負に挑む歴史エンターテインメントです。
韓国時代劇初心者の方にもぜひオススメしたい作品ですよ。