「天国の階段」は、2023年時点から20年前に韓国で放送され、最高視聴率44%という驚異的な数値を叩き出し、韓国のみならず日本や中国でも大ブームを起こした伝説的なドラマです。
本ドラマが多くの人々の心をとらえたのは、チェ・ジウさんやクォン・サンウさんなどの主役陣は勿論、敵役や主人公の幼少時代を演じた子役たちの演技が光っていたことがあげられます。
今回は、当時の出演者8人の芸歴や近況もご紹介したいと思います。
天国の階段はどんなドラマ?
運命の赤い糸で結ばれた幼なじみの男女が、幾多の困難を乗り越え愛を貫き通す号泣必至のラブストーリーを、チェ・ジウさんとクォン・サンウさんの共演で描きました。
韓国では驚異の最高視聴率を記録し、あの「冬のソナタ」をはるかに凌ぐ人気を得た珠玉のラブストーリーです。
有名な建築家ハン教授の娘、パク・シネさん演じるチョンソとグローバルグループのミン会長の一人息子、ペク・ソンヒョンさん演じるソンジュは、兄妹のように暮らしてきた間柄です。
ハン教授と女優のミラが再婚し、チョンソはミラの連れ子であるイ・ワンさん演じるテファ、パク・チミさん演じるユリと5人での新しい生活を始めます。
しかしミラとユリはチョンソに嫉妬し、チョンソからソンジュを奪うために激しい嫌がらせを始めました。そしてソンジュが海外へ留学してしまうと、チョンソは寂しく辛い日々を送りますが、義理の兄のテファが唯一の心の支えとなります。
8年後、交通事故で記憶を失ったチョンソは亡くなったことにされ、別人のチェ・ジウさん演じるチスとして生きていました。そして帰国したクォン・サンウさん演じるソンジュは、チョンソの面影を追ってチスに近づきます。
愛し合う二人の関係に、チョンソを愛するシン・ヒョンジュンさん演じるテファや、ソンジュを愛するキム・テヒさん演じるユリの思惑が絡み合い、それぞれの運命が大きく動いていきます。
交通事故、記憶喪失、禁断の愛、病魔と、韓国ドラマの定番要素がすべて盛り込まれている見ごたえのある作品です。
このドラマで、チェ・ジウさんの涙が話題となり、彼女が涙を流すほど視聴率が上がると言われました。
また、バスの後ろから陸上選手のようなフォームで、全力疾走で追いかけている、クォン・サンウさんの体を張った演技も見どころのひとつです。
出演していた8人の現在は?
早速出演者の現在を覗いてみましょう。
クォン・サンウ
最初にご紹介するのは、本作でグローバルグループの御曹司で、ハン・チョンソの恋人を演じたクォン・サンウさんです。
1975年1月1日 テジョン広域市生まれで、 2023年現在、芸歴22年です。
2001年、ドラマ「おいしいプロポーズ」の脇役でデビューすると、2004年には映画「マルチュク青春通り」で高い人気を獲得します。
そして同年出演した「天国の階段」は、アジア中で空前のヒットを記録し、クォン・サンウさん自身も「涙の貴公子」としてトップスターの地位を不動のものにしました。
クォン・サンウさんは大学の美術学科に進学するも、俳優を目指したいという情熱から、ソウルへ単身上京し、数々のアルバイトで生計を立てながら役者を目指していたという努力家です。
鍛え上げられたスポーツマン体型と精悍なイメージの男らしいルックスで、女性のみならず男性にも人気がありますよね。
近年は、「推理の女王」といったラブコメや、ハードなアクションで話題の映画「鬼手<キシュ>」に、「ヒットマン エージェント:ジュン」などで主演を務め、新たな魅力を創出しています。
2023年に48歳を迎えますが、「イケおじ」の魅力を発散しながら、トップ俳優として第一線で活躍し続けています。
チェ・ジウ
続いてご紹介するのは、本作品中、ソンジュの恋人でデザイナーのハン・チョンソを演じたチェ・ジウさんです。1975年6月11日 パジュ市生まれで、芸歴は2023年時点で29年です。
1994年にオーディションに合格し、新人タレントとなりますが、主演映画を降板させられる挫折を味わいます。しかし1996年のドラマ「初恋」の端役に出演して知名度が大幅上昇。
そして2002年に、ペ・ヨンジュンさんと共演したドラマ「冬のソナタ」でヒロインを務め、見るものをうっとりさせる清楚で可憐なイメージで、「涙の女王」の地位を確立します。
更に翌2003年にクォン・サンウさんと共演した「天国の階段」も「チェ・ジウが泣くほど視聴率が上がる涙腺崩壊ドラマ」と言われ、大ヒットとなります。
俳優業以外にも、2005年の日韓共同訪問の年の韓国側大使を務めたり、2011年3月の東日本大震災では2億ウォンの義援金を寄付するなど積極的に取り組んでいます。
また私生活では、2018年3月に一般男性と結婚し、2020年5月に第1子女児を出産しました。
最近では、2023年公開予定のスリラー映画「ニューノーマル」に出演予定で、これまでとは違った新しいチェ・ジウさんが見られそうです。
ペク・ソンヒョン
三人目にご紹介するのは、チャ・ソンジュの子役を演じたペク・ソンヒョンさんです。
1989年1月30日クァンミョン市生まれで、2023年時点で芸歴29年です。
1994年に5歳で、映画「私は望む、私に禁じられたことを」でデビューすると、「天国の階段」や「チェオクの剣」などで、主人公の少年時代を演じ、韓国を代表する子役俳優として多くの作品に出演しました。
更に2004年には、「海神」や「英雄時代」など大作ドラマで、主人公の子役として出演して注目を集めました。
私生活では、2020年4月に3歳年下の一般人の女性と四年間の交際を経て結婚。2020年10月に第一子となる女児が誕生しています。
現在はドラマや映画に出演しながら、お子さんと一緒に育児番組にも出演しています。
また最近では、2022年「恋は盲目」で主演を務めており、近年は長編ドラマでは主演、ミニシリーズでは助演で出演しています。
パク・シネ
四人目にご紹介するのは、本作でハン・チョンソの子役を演じたパク・シネさんです。
1990年2月18日 光州生まれで、 2023年時点で芸歴20年です。
2003年、イ・スンファンさんのMV「花」でデビューすると同年、ドラマ「天国の階段」でチェ・ジウさんの子供時代を演じて注目を浴びます。
そして2009年のドラマ「美男ですね」でチャン・グンソクさんなどと共演し、日本でもリメイクされるほど人気を集めました。
2013年から2014年にかけて、SBS演技大賞の最優秀演技賞やベストカップル賞などを次々と受賞し、韓国の国民的女優に成長します。
私生活では、2022年1月に俳優チェ・テジュンさんと結婚しました。
またパク・シネさんは、社会奉仕活動にも積極的で、2020年の集中豪雨や2022年の東海岸の山火事による被害支援に加え、2023年の集中豪雨による被災者のために1億ウォン相当の救援物資を寄付しています。
最近では、新ドラマ「Dr.スランプ」への出演を決定し、現在撮影中とのことですので楽しみですね。
キム・テヒ
五人目にご紹介するのは、本作でチョンソの義妹ハン・ユリを演じたキム・テヒさんです。
1980年3月29日 ウルサン広域市生まれで、2023年時点で芸歴23年です。
2000年にテレビCMで芸能界デビューすると、翌2001年、「ラスト・プレゼント」で主演イ・ヨンエさんの中学生時代役で映画出演し、2002年の映画「新都市人」から本格的な演技活動を開始。
そして有名になったのは、2003年の「天国の階段」で主人公の意地悪な義理の妹役を演じてからです。
続く2004年「九尾狐外伝」で最優秀新人賞を、「ラブストーリー・イン・ハーバード」で最高人気賞を受賞しました。
キム・テヒさんはソウル大学を卒業した才媛の上、韓国史上最も美しいとも言われる女優さんであり、2023年現在43歳ですが、今も衰えぬ美貌と圧倒的な演技力を誇っています。
私生活では、2017年1月にRain(ピ)さんと結婚。同年に第1子を、2019年に第2子を出産し、2児のママになりました。
また2020年を最後に、ドラマや映画出演を控えていましたが、最近放送された主演ドラマ「庭のある家」で3年ぶりのドラマカムバックを果たしています。
パク・チミ
六人目にご紹介するのは、本作でハン・ユリの子役を演じたパク・チミさんです。
1988年8月13日生まれで、2023年時点で芸歴26年です。
1997年に「シンデレラ」で、チャン・ヘウォンの子供時代役でデビューし、以降2003年まで子役出演が続きます。そして2011年「千日の約束」を最後にスクリーンで見ることがありません。
「天国の階段」では、敵対心をむき出しにしながら、母親と一緒にチョンソをいじめるヒール役を怖いほどうまく演じていました。
放送当時は、新人女優だったキム・テヒさんよりも高い演技力だと視聴者からも好評で、今後の活躍にも期待がかかっていたので、テレビや映画のお仕事をしていないことがとても残念です。
現在は、「パク・ガリョン」という芸名で活躍の場を舞台に移し、舞台女優として演技を続けているようです。2015年には演劇「屋根部屋のネコ」にキャスティングされ、子役から舞台女優として羽ばたくことになりました。
そして2019年には、韓国唯一の国立劇団の演劇「護身術」にキャスティングされ、舞台女優としての地位を固めています。
シン・ヒョンジュン
七人目にご紹介するのは、本作でチョンソの義兄、ハン・テファを演じたシン・ヒョンジュンさんです。1968年10月28日 ソウル市生まれで、2023年時点で芸歴33年になります。
俳優業のみならず、映画製作会社や化粧品会社の代表取締役も務めています。
1990年「将軍の息子」で日本人やくざ役でデビューすると、1996年の「銀杏のベッド」で、ファン将軍役で大ブレイクしました。日本では、「天国の階段」でチョンソの義兄テファ役を演じて知られるようになりました。
シン・ヒョンジュンさんは、遠くを見つめる鋭い目と、大きなわし鼻が印象的な俳優さんです。「将軍の息子2」では大鐘賞・新人男優賞を受賞し、以来、映画やドラマなど様々な作品で個性溢れる演技で独特なキャラクターを演じて活躍しています。
最近では、2022年5月にクランクインした「幽霊警察」で、キム・スミさんやチョン・ジュノさんとの共演が決まっており、三人がどんな相性を見せて観客の笑いを誘うのか注目が集まっています。
イ・ワン
最後にご紹介するのは、本作でハン・テファの子役を演じたイ・ワンさんです。
1984年1月3日 ウルサン広域市生まれで、2023年時点で芸歴20年になります。
同じく本作でハン・ユリを演じたキム・テヒさんは実姉にあたります。
2003年「天国の階段」で子役としてデビューすると、2004年には「白雪姫」や「新・若草物語」などに出演し、同年演技大賞を受賞。
また日本では2006年、映画「ベロニカは死ぬことにした」でデビューを飾り、イケメンの次世代韓流スターとして話題を集めました。
私生活では、2019年12月に女子プロゴルファーのイ・ボミさんと結婚。
そして2021年9月には、「映画の街」で6年ぶりにスクリーン復帰を果たし注目を集めました。
まとめ
いかがでしたか?
今回は2003年にアジア中で大ヒットした伝説のドラマ「天国の階段」に出演していた主要キャスト8人のその後を追いかけました。
皆さんこのドラマ出演をきっかけに大きく成長し、なかには今や韓国のトップスターに君臨する俳優さんもいらっしゃいましたね。
活躍の場は様々ですが、今後も益々演技に磨きを掛け、視聴者に感動を与えてくれることでしょう。
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