韓国ドラマと言えば、緻密なストーリーで展開されるサスペンスや、ドロドロ復讐劇に、近年ではゾンビ系なども人気を集めていますが、コメディ要素でも大笑いさせてくれるのが韓国ドラマです。
今回は、思いっきり笑えて元気になれる12作品を選んでご紹介したいと思います。
それでは早速見ていきましょう。
刑務所を舞台に、野球選手と受刑者達との絆と、心温まる出来事が描かれたドラマです。
百想芸術大賞2017で、5冠を受賞しました。
韓国野球界のスター選手、パク・ヘスさん演じるキム・ジェヒョクは、妹に乱暴を働こうとした男に重傷を負わせてしまいます。
正当防衛だと信じていましたが、実刑判決を受けてしまいます。そして西部刑務所に移送され、そこでジェヒョクは個性豊かな面々と同室となります。
舞台が刑務所なので、脱獄とか復讐とかいうストーリーを想像してしまいますが、個性豊かなキャラが多く、重い話になりそうな刑務所の話もコメディ要素が多いから笑ってしまうシーンが多くて楽しめます。
韓国でも「笑って泣ける最高の名作」との呼び声高い作品です。
先祖代々怪力を受け継いできたというヒロインが、変わり者のゲーム会社CEOや正義感あふれる熱血刑事との間で繰り広げるラブコメディです。
主演のパク・ボヨンは韓流ドラマ女性演技者賞を受賞しました。
不審者につきまとわれ悩んでいた、パク・ヒョンシクさん演じるアンミンヒョクは、ボディーガードとして、パク・ボヨンさん演じるト・ボンスンをスカウトします。
ゲーム会社への就職を希望していたト・ボンスンは「不審者を捕まえたら企画開発チームに異動できる」という条件のもとスカウトを承諾。
特別な力を持つト・ボンスンは、様々な事件からアンミンヒョクを守り続けますが、次第にお互いを意識するようになります。
キュートな魅力で人気を集めるパク・ボヨンさんが、主人公・ボンスンをコミカルに熱演。
か弱く見られがちなボンスンが披露する人並外れた怪力ぶりは、見ていて爽快です。
車も投げ飛ばし、たくさんの悪い奴がボンスンにいとも簡単にやられてしまうシーンは笑いポイントであり大きな見どころです。
交通事故で記憶喪失になった財閥の御曹司を、無一文の田舎娘が面倒見るというコメディドラマです。
2016MBC演技大賞では、優秀演技賞を含め3冠を獲得。
幼い頃両親を亡くしたソ・イングクさん演じるルイは、祖母の言いつけで、フランスで何不自由ない生活を送っていましたが、唯一の楽しみは「買い物」で、その天才的な目利きの技から「ショッピング王」と呼ばれていました。
そして15年ぶりに韓国に帰国したルイは運転事故で記憶を失い、無一文のホームレスになってしまいます。
その頃、山奥育ちのナム・ジヒョンさん演じるボクシルは家出した弟を探すためソウルに上京。
そこでボクナムの洋服を着たルイを見つけ、記憶もお金もないルイを記憶を取り戻すまで面倒を見ることに。
ボクシルとルイのコンビももちろん面白いですが、ルイとジュンウォンのコンビも負けていません。
この個性的な二人の掛け合いは、本当に面白いシーンばかりで、コントみたいで笑いが止まりません。
未確認飛行物体の目撃談を基に作られたフィクションラブロマンスで、正体を隠して生きてきた宇宙人と隣人の人気女優とのピュアな恋をコミカルに描いています。
放送前から大きな注目を浴び、百想芸術大賞など各アワードで、合計12冠に輝きました。
1609年、朝鮮に舞い降りた宇宙人の、キム・スヒョンさん演じるト・ミンジュンは、自分の正体と超能力を隠し長い歳月を生きてきました。
そして地球での暮らしも残すところ3カ月となり、故郷の星に帰る準備を進めていたところが、マンションの隣室にトップ女優、チョン・ジヒョンさん演じるチョン・ソンイが引っ越して、次々と面倒に巻き込まれてしまいます。
地球人のトラブルには干渉しないと決めていましたが、なぜかソンイのことは放っておけず、やがて彼女に惹かれている自分に気づきます。
普段クールなキャラクターが時折見せるドギマギぶりは笑えますし、
いい女が実は恋愛初心者のヒロインというキャラクター崩壊ぶりは爆笑ものです。
朝鮮時代にタイムスリップし王妃の身体に入った主人公が、王様を支える姿を描いた時代劇です。
韓国のケーブルテレビtvNで最高視聴率17.3%を記録しました。
大統領官邸の専属シェフとして働いている、チェ・ジニョクさん演じるチャン・ボンファンは、ハン室長の策略で不正の濡れ衣を被せられます。
その罪で警察に追われプールに飛び込みますが、水から出るとそこは朝鮮時代でした。
しかもボンファンは、キム・ジョンヒョンさん演じる、朝鮮第25代王哲宗の妃である、シン・ヘソンさん演じるキム・ソヨンの体に閉じ込められたのです。
哲宗に自分は男だと明かそうとするも、信じてくれるわけがなく、翌日、婚礼の儀が開かれ、一夜を哲宗と共にします。
本作の見どころは、なんと言っても「女好きのシェフ」の魂が朝鮮時代の王妃に憑依してしまうという奇想天外なコンセプトです。
韓服姿のソヨンが大胆に走ったり飛んだりしている姿はかなり新鮮ですし、シン・ヘソンさんの振り切った「おじさん演技」には爆笑必至です。
「キルミー・ヒールミー」で共演した、パク・ソジュンさんとファン・ジョンウムさんが再び共演し、子供時代の初恋から15年の時を経て再会する男女を甘く、切なく、コミカルに演じたラブコメディー。
最高視聴率19.7%を記録し、2015年MBC演技大賞10冠に輝いた話題作です。
子供時代は美人だった、ファン・ジョンウムさん演じるヘジンは成長すると残念な容姿になり、何をしても冷遇され上手くいかない日々。
そんなある日、ヘジンのところに一通のメールが届きます。
それは、子供のころ太っちょでいじめられっ子だった、初恋相手の、パク・ソジュンさん演じるソンジュンからでした。
15年ぶりに会うことになり胸を躍らせるヘジンでしたが、現れたのは完璧なイケメンに成長したソンジュンだったのです。
自分の残念な姿を見せる勇気がなく、気後れしたヘジンはとっさに身を隠します。
後日、ファッション誌の編集部で働くことになったヘジンでしたが、そこに新しい副編集長としてやって来たのはソンジュンでした。
本作は、近年多い悪女や悪党といったキャラクターがないタイプの作品で、韓国ドラマ特有の陰湿なところがなく、見ていて気持ちが優しくなります。
また、それぞれが人生について考えながら成長する姿を見ると、頑張っていこうという気持ちにもなれます。
アラサー女性三人の日常を描いた作品で、あまりにリアルすぎる登場人物の姿が共感を呼び、シーズン2の制作も決定しました。
大学時代からの親友である、イ・ソンビンさん演じるアン・ソヒ、ハン・ソナさん演じるハン・ジヨン、チョン・ウンジさん演じるカン・ジグは、1日の終わりにお酒を飲むことを生きがいとしています。
そんな三人は酔っぱらって失態をおかしてしまうこともしばしば。
それぞれ嫌な出来事があったその日も、三人で何本もお酒を開け、そのままコンビニにはしごしてまた飲む始末です。
そしてクリスマスが近づき、ソヒ、ジヨン、ジグは1人の男性と会うことになります。
本作は「共感できること」が最大の見どころです。
主人公達が抱えている恋や仕事の悩みは、同じアラサー女性なら誰もが経験したことがあるようなリアルなものばかりです。
また、実在する友人から作り上げたというキャラクターを、各俳優たちが見事に自分のものにして演じきり、さらにその魅力を最大化させる演出も加わって、爆発的な人気を得ました。
ピンハネ専門の会計士が、一般企業の平凡な課長になり、弱者の味方となって不合理と戦い、崩れかけた会社を立て直していく物語です。
主演のナムグン・ミンさんが、本作で一躍人気スターとなりました。
地方企業で経理を担当していた、ナムグン・ミンさん演じるキム・ソンニョンは、会社の資金をピンハネしていたところを社長に見つかり失職します。
一方、ソウルの大手企業TQグループの経理課長が、横領の末に自殺未遂で意識不明となりましたが、部下のナム・サンミさん演じるユン・ハギョンは、この事件に疑念をいだきます。
そんな中、TQグループに財務理事としてヘッドハンティングされた、イ・ジュノさん演じる元検事ソ・ユルは、経理課長の後任採用に応募してきたソンニョンに目を付け、事件のもみ消しに利用しようと画策します。
しかし、ソンニョンはTQグループの汚職と横領事件の裏に気付きます。
緻密に練られたストーリー展開と個々のキャラクターの魅力が、経理という題材の堅さを払拭しています。
また社会的テーマを扱いながらも、軽妙な掛け合いに大笑いし、じわっと感動が沸きあがるシーンで温かい気持ちになれるドラマです。
30代の女性たちの悩み、恋愛、日常をリアルに描き、多くの視聴 者から共感を集めた傑作ラブコメディーです。
大ヒット映画「エクストリーム・ジョブ」のイ・ビョンホン監督が、本作でテレビドラマ初監督を務めたことも話題となりました。
チョン・ウヒさん演じるジンジュ、チョン・ヨビンさん演じるウンジョン、ハン・ジウンさん演じるハンジュの三人は、同じ家で暮らす親友です。
7年来の恋人と別れたジンジュ、恋人を亡くしたウンジョン、シングルマザーのハンジュは、それぞれ波乱万丈な人生を送りながら30歳を迎え、互いの悲喜こもごもを共有し生活しています。
そんな中、ドラマ脚本家を目指すジンジュに大きな仕事のチャンスが訪れます。
テレビ局の看板ドラマ監督、アン・ジェホンさん演じるボムスが、ジンジュの脚本「30歳になれば大丈夫」に興味を持ったのです。
しかしボムスの助監督がジンジュの元カレだったことが分かります。
イ・ビョンホン監督ならではの「言葉遊び」を生かしたセリフの巧妙な掛け合いが生き生きと展開され、ユーモアあふれるコメディシーンと温かい視点で描かれる独特の演出は見事です。
同名ウェブ小説を基にしており、ツンデレ御曹司と敏腕秘書の甘い恋の駆け引きを描いたロマンティック・コメディです。
2018 APAN STAR AWARDSの最優秀演技賞とKstar人気賞を獲得しました。
大企業の副会長である、パク・ソジュンさん演じるイ・ヨンジュンは、眉目秀麗で頭脳明晰の筋金入りのナルシストです。そんな彼を秘書の、パク・ミニョンさん演じるキム・ミソは9年もの間支えてきましたが、ある日突然、ミソが仕事を辞めると宣言。
新たな人生を歩みたいというミソをヨンジュンはあの手この手で引き留めを図ります。
「ラブコメ神」パク・ソジュンと「新ラブコメ女王」パク・ミニョンが初共演し、遊園地貸し切りデートやプライベート花火など胸キュンシーンが満載です。
全体的に明るくて、憎たらしい人も登場しないので気軽に笑えて楽しめるドラマです。
掃除嫌いのズボラなヒロインと潔癖症のイケメン掃除会社の社長に、イケメン癒し男子も加わって繰り広げる胸キュン・ラブコメディ。
同名の人気WEB漫画が原作です。
高校生の時に母親を亡くした、キム・ユジョンさん演じるオソルは、バイトを掛け持ちして学費と生活費を稼いできました。
そのため、身なりには無頓着でズボラな性格です。
やっと就職先が決まり喜ぶオソルがそこで出会ったのは、重度の潔癖症のCEO、ユン・ギュンサンさん演じるソンギョルでした。
キム・ユジョンとユン・ギュンサンの掛け合いがとにかく面白いです。
また、テンポのよいギュンサンのコミカルな演技と、七変化する表情から目が離せません。
男女の主人公二人が、ダイエットに挑戦しながら恋に落ちるロマンチック・コメディです。
2015 KBS演技大賞でベストカップル賞を受賞しました。
高校時代に「大邱(テグ)のビーナス」のあだ名をもつ、シン・ミナさん演じるカン・ジュウンは素敵な恋人もいて、モテモテでした。
しかし15年後、ジュウンは仕事の忙しさとストレスから、ぽっちゃりした姿で弁護士として働いていました。
恋人ウシクとの記念日に、プロポーズを受けると思っていたのですが、まさかの失恋。
絶望の中、仕事でアメリカへ渡るも、韓国へ戻る飛行機の中でジュウンは倒れてしまいます。
そんなジュウンを助けてくれたのは、世界的に有名なトレーナーだがやたら嫌味な、ソ・ジソブさん演じるキム・ヨンホという男でした。
ひょんなことから、共にダイエットに励むことになります。
見どころは、ジェウンがどのようにしてダイエットし、美女に返り咲くかという点ですが、加えてドラマ全体を通して悪人がおらず、暗い描写がすくなくて気軽に見ることができる作品と言えます。
いかがでしたでしょうか。
今回は、コメディタッチで軽やかに見て笑える12作品をご紹介しました。
普段は、泥沼系の復讐ストーリーやゾンビ系作品などを好んで観ることが多い方でも、たまには、思いっきり笑えて、時にホロっとしてしまう人間味溢れるストーリーを楽しんではどうでしょう。