災害大国と呼ばれる日本では、毎年のように様々な自然災害が発生しています。
特に地震による災害は多大なる被害をもたらし、そのたびに海外からの支援や、著名人たちから寄付金が集まるのが度々話題となっています。
そんな情報は報道番組等で知ることが多いのですが、実は韓国芸能人たちからも寄付されていることはご存知でしょうか?
昨今ではあまりに日本に肩入れしすぎると親日としてバッシングされることも多いと聞く韓国芸能人ですが、今回はそれでも寄付してくれた男性芸能人7人を紹介したいと思います!
日本に寄付をした男性韓国芸能人
日本で災害が起きるたびにアメリカや台湾などから多額の寄付金が集まることは有名ですが、日本で活動する機会も多い韓国芸能人からも同様な寄付がされています。
今回紹介するものは東日本大震災の時の寄付についてがほとんどですが、どのような経緯と思いがあったのか紹介していきます。
JYJ
JYJといえば、東方神起のメンバーであったジュンスさん、ジェジュンさん、ユチョンさんの3人により2010年に結成されたアイドルユニットです。
2009年半ばから所属事務所であったSMエンターテインメントと専属契約をめぐり対立により事務所を離れることになり、その年の11月から3人で活動を開始します。
この時期は日本での所属先であるエイベックスとの揉め事もあり一時は活動休止に陥るなど苦しい時期でしたが、2010年9月29日にJYJというグループ名で世界デビューを果たすこととなります。
しかし、その後も、アメリカや韓国、日本でも様々な問題が起きますが、なんとかジェジュンさん総合演出による世界ツアーがスタートします。
ところが、2011年3月11日に東日本大震災が発生したことから予定していた日本公演を被災者台帳支援のチャリティーイベントとすることを決め、国際救護機構ワールドビジョンに緊急救護資金6億ウォン(約4270万円)を寄付することを表明した上で、2011年6月7日両国国技館で東日本大震災被災者支援チャリティイベント2回公演を行います。
更にこのコンサートの収益のうちから放射能検出器1,000個が相馬市に寄付されたそうです。
ジュンスさんは写真集の撮影のために日本を訪れた際に震災を経験したということもあり、ファンミーティングで「一番近い国、日本・・・。彼らの痛みはわれわれ皆の痛み。心を一つにして祈りましょう」と呼びかけ涙を流したそうです。
その後も、何度も日本公演を行っているJYJですが、現在はグループとしての活動は中断している状態となっています。
ペ・ヨンジュン
ドラマ「冬のソナタ」により韓流ブームを起こすきっかけとなった俳優として知られる“ヨン様”ことペ・ヨンジュンさん。
現在は自身が設立した芸能プロダクション「KEYEAST」をSMエンターテインメントに売却し、家族とハワイに移住しているといわれていますが、俳優としてだけでなく実業家としても成功したため、その資産は150億円を超えるとも言われていました。
そんなペ・ヨンジュンさんも東日本大震災が起きた際には、被災者救援のために内閣府の復興基金に10億ウォン(約7,500万円)を寄付したそうです。
当時の日本オフィシャルサイトには「被害の規模が刻々と大きくなっており、余震が続いているニュースに心を痛めています。わたしに何かできることはないかと考えています」とメッセージを伝えていたペ・ヨンジュンさんですが、義援金以外にも敷毛布15,000枚、医療車3台を現地に届けたようです。
その行為に対して被災地から数千通の感謝の手紙を受け取ったそうで、のちに来日した際にペ・ヨンジュンさんはこれらを読み「メッセージを書く紙でさえなかなか調達するのが困難な状況で、段ボールや包装紙などに書いて送ってくださり、私の小さな力にこれほどのメッセージをいただけたことに、逆に感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントしていました。
ソン・スンホン
ドラマ「秋の童話」のヒットにより韓流スターとして知られるようになったソン・スンホンさんは、その後も「エデンの東」「マイ・プリンセス」「Dr.JIN」とヒット作を連発し韓国を代表するイケメン俳優の一人として人気となります。
日本でもさいたまスーパーアリーナでファンミーティングを行うほどファンの多いソン・スンホンさんですが、震災後、キリスト教団体で社会福祉活動をしている「救世軍」に個人的に問い合わせをし、東日本大震災の被害者に2億ウォン(約1,450万円)を寄付したそうです。
そのことについてソン・スンホンさんは「非常に胸が痛んだので寄付をさせてもらいました。私の少しの寄付が、みなさまの寄付と一緒になり、被災者のみなさまのお役に立てれば幸いです」とコメントしています。
チャン・グンソク
“グンちゃん”の愛称でおなじみのチャン・グンソクさんは、ドラマ「美男ですね」の人気により日本で大ブレイクした俳優です。
歌手としてデビューし日本のシングルチャートで1位を獲得したほど人気は高く、当時の韓国の報道ではペ・ヨンジュンさん以上に日本で人気が高いと言われていました。
そんなチャン・グンソクさんは自身が貧しい幼少期を過ごしたこともあり、2009年から国際救護開発NGOの支援者となり、貧困に苦しむ児童のために様々な支援を行ってきました。
そういった経緯もあって、東日本大震災の際に日本赤十字社に1,000万円と毛布5,000枚を寄付しただけでなく、チャリティーオークションイベントでの収益金1012万6,004円を日本赤十字社に寄託したそうです。
イ・ビョンホン
韓流ブーム初期より人気と実力を維持し続けているイ・ビョンホンさんは、韓国での映画・ドラマ出演のみならず、ハリウッドでも活躍したトップ俳優です。
そんなイ・ビョンホンさんも東日本大震災の際には大韓赤十字を通じて義援金7億ウォン(約5,000万円)を寄付し、「日本から愛をもらった芸能人らを集め、救援活動に入ります」と韓国メディアに表明しました。
震災後には日本にいる数十人の知人全員に安否確認の電話をしたというイ・ビョンホンさんですが、公式ホームページに「天災の不幸は常に人間の意志とは関係なく訪れるが、それを乗り越えるのは人間の力と意志にかかっているとし、これ以上の不幸が起きないよう祈る」とコメントしています。
キム・ヒョンジュン
韓国版ドラマ「花より男子」でブレイクしたSS501のリーダーことキム・ヒョンジュンさんは、韓国版「イタズラなKiss〜Playful Kiss」での主演やソロ歌手としても日本で活躍しています。
東日本大震災が起きた際には、「日本の役に立ちたい」と所属事務所を通して義援金1億ウォン(約730万円)を寄付しました。
さらに企業と協力して、赤ちゃんのための哺乳製品の提供も行いました。
リュ・シウォン
ドラマ「美しき日々」の大ヒットによりイ・ビョンホンさんやチェ・ジウさんと共に人気となったリュ・シウォンさんは、その後、日本で歌手としても活躍しヒットを飛ばしました。
そんなリュ・シウォンさんは2007年7月16日の新潟県中越沖地震の際にもNHK本社を訪ねて被災者への義援金1,000万円を寄付しています。
当時、リュ・シウォンさんがNHK朝の連続テレビ小説「どんど晴れ」に出演していたという繋がりもあるようですが、その後起きた東日本大震災の際にも義援金2億ウォン(約1,450万円)を寄付しています。
聯合ニュースの取材に対しリュ・シウォンさんは「日本ツアーで仙台公演も何度か行いました。その時のファンのみなさんの顔が心に浮かびます。テレビで被害の様子を見ていますが、自分の家族のことのように心が痛みます」と話しています。所属事務所は、今後被災地に出向き、復興などのボランティアも行う予定だとしていましたが、のちに「どんど晴れ」の出演者である比嘉愛未さん、内田朝陽さんと共に岩手県を訪れ被災者を慰労したそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回紹介したものは東日本大震災時に寄付したものがほとんどでしたが、日本で何年も活動していたリュ・シウォンさんが中越沖地震の際にも寄付されていたとは知りませんでしたね。
この他にも、2億ウォン(約1,450万円)寄付したと言われるチャン・ドンゴンさんをはじめ、東方神起やEXOなどが所属するSMエンターテインメントは日本赤十字社を通じて10億ウォン(約7,500万円)を寄付、BIGBANGなどが所属するYGエンターテインメントは5億ウォン(約3,750万円)を寄付、2PMなどが所属するJYPエンターテイメントは3億ウォン(約2,200万円)を寄付しています。
皆様のご厚意に感謝いたします。
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