国を超え、世界で活躍する韓国の俳優、女優、そしてアーティスト達の中には、母国語だけではなく、英語や日本語、中国語などといった母国語以外の言語を話せる方々が多いのをご存知でしょうか。
今回ご紹介する7名もバイリンガル・トリリンガルとして韓国だけではなく様々な国でその才能を活かし活躍しています。
素晴らしい語学力をどう習得したのかな度を含め、ご紹介いたします。
コ・アラ
まず一人目は芸名「Ara」として世界で活躍しているコ・アラさん。
2003年、韓国の大手事務所SMエンターテインメントが主催したオーディション「第5回SM青少年ベスト選抜大会」でグランプリを獲得、その後ファッションモデルや女優として活躍している人気女優さんです。
「世界で最も美しい顔100人」に選出されるなど、誰もが認める美貌の持ち主で、演技力にも定評があります。
2013年に韓国で放送されたドラマ「応答せよ1994」では役作りのために7キロもの増量に成功し、主人公を演じました。
また日本の作品にも多数出演し日本でも人気のあるコ・アラさんは、映画「昴」では主人公を演じた黒木メイサさんのライバルで天才バレリーナのリーズ・パク役を演じ、台詞はなんとすべて日本語!とても流暢で日本人かと思ってしまうほどでした。
ここまで日本語が上手な理由は、当時の所属事務所から期待をされており、デビュー当時から海外での活躍を視野に入れて、早期から語学の教育を受けていたからだそうです。
韓国語と英語が通じない先生と3ヶ月間、一日4時間の猛勉強をしたんだとか。
他にも英語やドイツ語、フランス語、中国語も話すことができるというので驚きです。
その努力の賜が女優コ・アラを誕生させたのでしょうね。
キム・ソナ
キム・ソナさんといえば視聴率驚異の50%超えを記録し、韓国のみならず日本でも大人気となったドラマ「私の名前はキムサムスン」が有名ですよね。
ぽっちゃり女性と年下ツンデレ御曹司とのラブストーリーに世の女性達は心を鷲づかみにされたのではないでしょうか。
そんなキム・ソナさんは、実は小学校を卒業後、父親の仕事の関係で中学から高校までの6年間を日本の調布市で過ごしていたそうです。
最初は日本語という言葉の壁に苦労をしたものの、放課後に日本語の特別授業を受けたり、5冊の辞書を持ち歩いて勉強するなど徐々に日本語を習得していきました。
また得意のピアノを披露し、友人も次第に増えていったそうです。
こういった経緯もあり、日本語は通訳はいらないというのでかっこいいですよね。
高校卒業後は渡米し、アメリカのインディアナ州立ボールステライト大学に進学したことで英語も堪能です。そのせいもあって、デビュー当時は母国語の韓国語が少し苦手だったんだとか。
語学に演技にとマルチに活躍されるキム・ソナさんに今後も期待したいですね。
チャ・ウヌ
韓国の大人気ボーイズグループASTROのメンバーであるチャ・ウヌさん。
誰もが認める完璧なルックスの持ち主で奇跡的とまで言われることから「顔天才」「顔面国宝」と呼ばれるほどのイケメンですよね。
その圧倒的ビジュアルを活かし漫画作品の実写版に多数出演したことで「マンチッナム(漫画から飛び出してきた男)」という愛称が付けられました。
数々のドラマや映画、CMなどにも出演しているチャ・ウヌさんは、イケメンな上に英語も堪能なんです。
中学生の時に生徒会長を務め、将来の夢は裁判官になることだったんだとか。
他にも医者や検事、警察など未来に大きな夢を抱いていたようです。
成績も優秀でなんと全国3位に入るほどの秀才でした。
現在は休学中のようですが、難関大学と言われる成均館大学演技芸術学科に在学し、アイドルと大学生の二足の草鞋で活動しています。
元々の頭の良さも兼ね備えながら英語力も身につけていく姿はまさに努力家ですね。
現在は中国語も勉強中で、チャ・ウヌさんのグローバルな活躍が期待できるのではないでしょうか。
ゆくゆくはハリウッドへの夢を抱いていると語っており、今でも流暢な英語力を持つチャ・ウヌさんは、まだまだ勉強に励んでいるとのことです。
チャ・ウヌさんがハリウッドの舞台で輝く姿を見せてくれる日もそう遠くはなさそうですね。
パク・ソジュン
パク・ソジュンさんといえばドラマ「梨泰院クラス」や「キム秘書はいったい、なぜ?」など出演作が大ヒットしている大人気俳優さんです。
2011年に「B.A.P」の元メンバーであるバン・ヨングクさんのミュージックビデオ「I Remember」に出演しデビューを果たし、その後「ドリームハイ2」にも出演するなど着々と俳優としての階段を登り始めます。
パク・ソジュンさんは英語が堪能なのですが、幼い頃から英語を使う生活圏にいたというわけではありませんでした。
中学生までは野球選手になる事が夢でしたが、中学3年生の時にアニメーションサークルに入り、俳優を目指すようになりました。
そして、高校生になってからは本格的に演技を学ぶために演劇学園に通い始めます。
その中で、俳優として将来海外でも活躍するために英語の勉強をスタートします。
パク・ソジュンさん自身は「英語は話すことは少ししかできないけど、聞くことはできる」と話しており、俳優としての幅を広げるために努力を現在も続けています。他にもスペイン語や中国語、日本語も話す事ができるのですから驚きですよね。
そんなパク・ソジュンさんは、2023年には初のハリウッド映画「マーベルズ」に出演が決定しました。惑星アラドナのカリスマ的存在であるヤン王子を演じ、歌やダンスも披露し、「ドラマでは絶対に見ることのできないパク・ソジュンさん」と言う声もあり、新しい姿を見せてくれています。
大きな一歩を踏み出したパク・ソジュンさんのますますの活躍が楽しみですね。
カン・ドンウォン
続いてご紹介するのはドラマ「威風堂々な彼女」や映画「彼女を信じないでください」で有名な俳優のカン・ドンウォンさんです。
大学生の時にスカウトされモデルデビューをしたカン・ドンウォンさん、なんとパリコレに参加した経験もあります。
その後、数々のドラマや映画に出演していく中で、俳優としてハリウッドを目指すという大きな目標をかかげ、英語の勉強を始めました。
暇を見つけては勉強を重ね、10年という長い月日を欠かすことなく続けていたそうです。
カン・ドンウォンさんの英語力に誰もが驚いたのはカン・ドンウォンさん、イ・ビョンホンさん、キム・ウビンさんが出演し、大ヒットとなった映画「マスター」のプロモーションでインタビュアーの質問に対して英語で返している姿です。とてもネイティブで素晴らしい英語力に惚れ惚れした方は多いのではないでしょうか。
また映画「黒い司祭たち」では流暢なラテン語と中国語を披露。
この事についてカン・ドンウォンさんは「ものすごく聞いて、ものすごく覚えた」と苦労したことを明かしていましたが、日本での行事に参加された際は日本語の実力も発揮され、様々な言語を使いこなす事ができる勉強家で努力家なことが分かります。
実はカン・ドンウォンさん初のハリウッドデビュー作となるはずであった「TSUNAMI LA」は新型コロナウイルスの蔓延により公開がなされず残念な結果となってしまいました。
全て英語でのセリフという事もあり観たいファンはたくさんいたのではないでしょうか。
ハリウッド進出の夢が果たされることを祈って、カン・ドンウォンさんをこれからも応援し続けたいですね。
テギョン
元祖野獣アイドルとして一世を風靡し、韓国のみならず日本でも大人気となった男性アイドルグループ2PM。
そのメンバーの1人であるテギョンさんもまた英語が堪能で有名ですよね。
NiziUや2023年の紅白にも出場が決まったStray Kidsが所属し日本でも有名なあのJ.Y.Parkさんが社長を務めるJYPエンターテインメントから2008年にデビューした2PM。
テギョンさんは主にラップを担当し、鍛え抜かれた肉体と迫力のあるパフォーマンスから野獣アイドルという名が付けられました。
ドラマや映画にも多数出演し、演技力にも定評のあるテギョンさん。2011年に放送された日本の連続ドラマ「僕とスターの99日」ではキム・テヒさん演じるスターを陰から追いかける謎の男という役で出演しテギョンさんの名が多くの人に知られるきっかけとなりました。
そんなテギョンさん、実は13歳から親の仕事の関係でボストンで暮らしていたそうです。
2006年にアメリカで開催された「JYP’s Superstar Survival」のオーディションに合格、その後韓国に帰国をするまでの7年間で流暢な英語力が身についたのですね。なんとTOEICでは満点の990点!凄すぎます。
またアメリカの永住権の権利も持っていましたが、韓国人として兵役業務を全うするという本人の強い意思もあり、永住権を放棄して兵役に参加し当時話題となりました。
他にも日本語やスペイン語、中国語も話せるテギョンさん。
これからも歌に演技にと多くの場所でテギョンさんの活躍を応援し続けたいですね。
ソン・シギョン
最後にご紹介するのは歌手として2008年に韓国でデビューしたソン・シギョンさんです。
「バラードの帝王」や「鼓膜彼氏」などと呼ばれ、人々の心にそっと寄り添い感動を与えてくれる歌声の持ち主で自身で作詞作曲もされます。また日本では2017年の12月にファーストアルバムを発売し、2018年度のNHKハングル講座にレギュラー出演するなど日本での活躍も多くなりました。
ソン・シギョンさんと言えば、通訳もいらないほどの流暢な日本語力を持っていることで有名ですよね。
なんと日本語能力試験N1に合格。
日本語能力試験にはN1からN5までのレベルがあり、N1は1番難しいレベルです。
幅広い場面で使われる日本語を理解でき、そのほとんどがネイティブに日本語を話せる実力で、ソン・シギョンさんの日本語は丁寧でとても綺麗です。
なぜ、ソン・シギョンさんはここまで日本語が上手なのでしょうか。
一部のネットユーザーから「なぜ日本が好きなのか?」と聞かれた際に、「日本市場は歌手にとっても魅力的で後輩のアイドル達が日本で大ヒットしている姿が羨ましかった」と話し、また「韓国のキャリアはあるが果たして日本で大活躍しているアイドル達の先輩と言って良いのか?」と思うようになったのが日本語を勉強し、日本の活動を目指すきっかけになったそうです。
また幼い頃に短期間ですが英語を使う香港で生活していた経験があり、中学生の頃にディーバさんやマライヤキャリーさんの歌を聞いて、たくさん英語の勉強した事で英語力も身につけたんだとか。
好きな歌がきっかけで、日本語、英語を習得したソン・シギョンさんを見ていると、「好きこそものの上手なれ」ですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は3カ国語以上話せるバイリンガル・トリリンガル韓国芸能人7選をご紹介させていただきました。
様々な形で母国語とは違う言葉を習得した皆さんに共通していることは、努力をしていることでした。
これからも韓国だけでなく日本や様々な国で輝く韓国芸能人の活躍が楽しみですね。
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