ハリウッドで高い評価を受ける韓国系アメリカ人で、ドッグレスキュー活動にも熱心に取り組む俳優と言えば、
ダニエル・ヘニーさんですよね。
最近彼が結婚を発表し話題となりましたが、そのあたりの事情も含め、最近の活動状況や、出演したお薦め作品の紹介をしたいと思います。
ダニエル・ヘニーはどんな人？
ダニエル・ヘニーさんは、1979年11月28日 米国・ミシガン州カーソン市生まれで44歳(2023年現在)です。
英国系の父と韓国系の母にルーツをもちます。
2001年にモデルとして仕事を始め、米国でオフ･ブロードウェイの舞台に出演し、その後一流モデルとしてロンドン、パリ、ミラノなどのコレクションで活躍しました。
一方、韓国での活動はCM中心で、チョン･ジヒョンさんとオリンパスのデジタルカメラの広告で共演したこともあります。
また俳優としては、2005年のドラマ「私の名前はキム・サムスン」に出演し、広くその名を知られるようになりました。
優しく見守る眼差しと、耳をくすぐる英語の囁きで、女性ファンをとりこにし、ユン･ソクホ監督にも見初められ、「四季シリーズ/春のワルツ」(2006)に抜擢されます。
更に映画二作目となった、2007年の「マイ・ファーザー」では、韓国養子出身のアメリカ軍の役で主演を務め、新人男優賞で、大韓民国映画大賞や青龍映画賞など三冠を獲得しました。
2009年以降になると、韓国ドラマは特別出演だけにとどめ、主にアメリカのドラマに出演しており、映画の方は、韓国映画とハリウッド映画をバランスよく選びながら活躍しているようです。
また、ダニエル・ヘニーさんといえば、東洋系のイケメンマスクに西欧風のがっしりした体格が魅力的で、ハンサムでダンディーな印象がありますので、韓国内での好感度も高く、広告業界での選好度が非常に高いため、活動があまりないにもかかわらず、2023年現在、約10年間も広告のモデルを続けています。
そして共演者からの評判もよく、「ダニエルは、立派な容姿だけでなく、思いやりが深くて優しい人だ」と言われているんだとか。
具体的には、好きな音楽を一緒に聞いたりして、撮影の雰囲気を和やかに作ってくれるそうです。
出演したオススメ作品
ダニエル・ヘニーさんが出演した人気作品から、お薦めの三作品を選びご紹介します。
私の名前はキム・サムスン
一作目は、2005年公開の「私の名前はキム・サムスン」です。
韓国で最高視聴率51%を記録した、崖っぷちのパティシエ女子とイケメン若社長が恋に落ちるラブコメドラマです。ダニエル･へニーさんは、胃がん治療途中で帰国した恋人を心配して韓国にやってくる、ハンサムで温厚な性格の主治医、ヘンリー･キム役で出演しています。
30歳で太めのパティシエ、キム・ソナさん演じるキム・サムスンは、3年間付き合っていた彼氏にフラれ、勤め先もクビになってしまいます。
失恋のショックで打ちひしがれていたところを、生意気な青年実業家、ヒョンビンさん演じるヒョン・ジノンに出会います。
ひょんなことから、サムスンの作ったケーキを食べたジノンは、自らが経営するレストランで彼女を雇うことに。
王道の恋愛ドラマではありませんが、笑って泣けて心温まるラブコメディです。
役作りのため体重を増やしたという、キム・ソナさんの役者魂が見られ、若い時のヒョンビンさんが出演しているのも注目ポイントです。
春のワルツ
二作目は、2006年公開の「四季シリーズ最終章 春のワルツ」です。
本作は主人公二人に、ハン・ヒョジュさんとソ・ドヨンさんという新人俳優を起用したことでも話題になりました。またダニエル・ヘニーさんも、二番手男子として甘い魅力を発揮しているのが見逃せません。
デザインコンテストで優勝した、ハン・ヒョジュさん演じるウニョンは、ご褒美でオーストリアへ行き、レコード会社のイ・ソヨンさん演じるイナ、世界的ピアニストのソ・ドヨンさん演じるジェハ、マネージャーのダニエル・ヘニーさん演じるフィリップと知り合います。
イナが初恋の人ジェハと会うのは15年ぶりですが、再会したジェハは別人のように冷たく、イナが提案した韓国進出の話も断りました。
ジェハとウニョンも最悪の出会い方をしますが、コンサートで彼が弾く懐かしい調べに、ウニョンは遠い過去を思い出します。それは故郷の島へやってきた少年スホとの楽しい日々と、その後に起こった悲しい出来事でした。
運命に導かれめぐり合った4人の男女の心の葛藤を、芸術の都ウィーンのメトロキノ劇場やシュテファン大聖堂にミラベル宮殿など美しい映像を使い、「映像の魔術師」ユン・ソクホ監督が繊細に描いていきます。
マイ・ファーザー
三作目は、2007年公開の、ダニエル・ヘニーさんが主演した「マイ・ファーザー」です。
米国育ちの男性が実父を探しに22年ぶりに韓国に帰国するも、再会した父は死刑囚だったという実話に基づいた感動作です。
韓国に生まれながら、5歳のときに米国の養父母にあずけられた、ダニエル・ヘニーさん演じるジェームス・パーカは、何不自由なく育ったものの、実の両親への思いが捨てきれず、駐韓米軍に志願し祖国の土を踏みます。
テレビや新聞で呼びかけ、遂に探し当てた父親は殺人を犯して刑務所に収監されていました。
22年ぶりに再会したジェームスは彼に面会に通い、父は亡くなった母親との美しい思い出を聞かせます。
そしていつ別れるとも知れない父との時間を大切にしたくて、精一杯の愛情で父親に接しようとするのでしたが…。
主演のダニエル・ヘニーさんの母親も、やはり海外に出された経験があり、ハーフである彼だからこそ適役だったと言えます。その演技は、大鐘賞や青龍賞など主要な映画賞で新人男優賞を総なめにしました。
また、死刑囚の父親を演じたのは「甘い人生」で有名なキム・ヨンチョルさん。
凄みと哀れさを併せ持つ難しい役どころを見事に演じ、助演男優賞を獲得しています。
現在の活動は？
現在のダニエル・ヘニーさんは、米国に拠点を置いて活動をしていますが、広告モデルやCM撮影などのたびに韓国に戻って来ているようです。
米国のTVドラマでは、「HAWAII FIVE-0」や「クリミナル・マインド FBI行動分析課」に「ホイール・オブ・タイム」などへの出演が良く知られています。
一方、韓国でも2022年に映画「コンフィデンシャル:国際共助捜査」で、ヒョンビンさんと17年ぶりに共演し話題を集めたほか、最近はコメディショー「SNL コリア シーズン4」に登場するなど精力的な活躍を見せています。
またダニエル・ヘニーさんは、犬の保護活動を活発的に行っており、国際動物保護団体の食用犬反対キャンペーンに参加しています。
その他にも寄付活動を度々しており、2018年4月に出演した番組「私は一人で暮らす」の出演料全額を、国内障害児童病院に寄付したり、2020年にはコロナからの回復を祈って韓国に3億ウォンを寄付しました。
結婚した妻について
本当につい最近のことですが、2023年10月21日に、ダニエル・ヘニーさんの所属事務所が、14歳年下の恋人と結婚したことを発表しました。
お相手の女性は、日系アメリカ人で、モデルや女優として活動している「ルー・クマガイ」さんだと明かされました。過去に「9-1-1: LA救命最前線」や「オンリー・ザ・ブレイブ」などに出演しているそうです。
また彼女は運動マニアのようで、インスタグラムにはヨガやロッククライミング、水泳など、さまざまな運動をする姿を投稿しています。
実は、二人はまだ友人関係だった2018年に、一度熱愛説が報じられ、これをきっかけに本当の交際へと発展したようです。5年という長い付き合いを経て、両家の家族だけを集めて小さな式を挙げたとのこと。
また、事後報告となったのは、二人の私生活については、そっとしておいてほしいという思いからで、今後も過度な報道は控えてほしいと語っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
俳優にモデルや声優、そしてボランティア活動と、米国と韓国を股にかけ、マルチに活躍しているダニエル・ヘニーさんをご紹介しました。
ハーフということもあり、幼い頃はいじめられたこともあるようですが、今は良き伴侶を得て、愛犬にも囲まれ幸せそうで何よりです。
最近は韓国ドラマへの出演が少なく残念ですが、また見れる日が来ることを楽しみに待ちましょう。
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