日本でも話題となった映画「パラサイト 半地下の家族」の出演により韓国を代表する女優となったパク・ソダムさん。
順風満帆に見えた女優人生ですが、2021年に甲状腺乳頭がんと診断されます。今回は、パク・ソダムさんの現在と過去の出演作からおすすめ作品をご紹介します!
パク・ソダムはどんな人?
高校生の時に観劇したミュージカル「グリース」がきっかけでミュージカル女優を夢見るようになったパク・ソダムさんは、両親の反対を押し切り、芸術系では最難関の大学に進学します。
演劇学科在学中は同期の中で唯一、休学せず熱心に演劇を学びました。
卒業後は、何度もオーディションに参加しますが作品に恵まれず、なかなか芽の出ない日々が続きました。
転機が訪れたのは2015年、映画「ベテラン」と「王の運命 歴史を変えた八日間」、「プリースト 悪魔を葬る者」などその年を代表する話題作に相次いで出演しました。
特に「プリースト 悪魔を葬る者」で悪魔に操られた霊神役を演じ、文字通り神懸かりの演技を見せて、観客から高い評価を得ました。
この映画で青龍映画賞、百想芸術大賞、韓国映画製作家協会賞で助演女優賞を受賞し、この年はパク・ソダムさんの認知度を大きく広げる年になりました。
2016年には「ビューティフル・マインド」で地上波ドラマの初主演を務め、直後には、「シンデレラと4人の騎士」でヒロインとして出演しました。
2019年公開のポン・ジュノ監督の映画「パラサイトー半地下の家族ー」で、美大志望生のキム・ギジョン役を演じ、美術の家庭教師から詐欺に手を染める姿まで、1つの作品の中で様々な演技を見せて話題になります。
この映画で韓国映画初のカンヌ映画祭のゴールデンパーム賞を受賞し、国際的な女優となりました。
2019年「三食ごはん山村編」で大活躍し、さらに認知度を広げます。
2020年「青春記録」で4年ぶりにTVドラマに復帰、2022年には映画「パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女」に出演し、視聴者からたくさんの愛を受けました。
パク・ソダムの病気と現在
ドラマや映画で活躍するパク・ソダムさんですが、定期健康診断で甲状腺乳頭がんと診断され、手術を受け活動を一時お休みしました。
パク・ソダムさんの所属事務所アーティスト・カンパニーは2021年12月13日に「パク・ソダムは定期健康診断を受けたところ、甲状腺乳頭がんだと診断され、医療陣の所見に従って手術を終えた状態です」と報告しました。
続けて2022年1月12日公開される映画のプロモーション活動への不参加を発表しました。
最後に「女優パクソダムは今後、元気な姿で皆さんにお会いできるよう回復に専念します。
所属事務所アーティストカンパニーも回復に向けて最善を尽くします。」と明かしました。
パク・ソダムさんのInstagramには世界中のファンから「早く良くなりますように」、「1日も早い回復を祈ります」といった応援のメッセージが寄せられました。
その後、2023年1月18日より韓国にて上映がスタートする映画「幽霊」で復帰し、試写会や韓国メディアのインタビューに参加しました。
パク・ソダムさんは、「休養に入る直前、撮影中から体調不良を感じていたものの燃え尽き症候群だと思っていた」と本当の原因に気づかなかったそうです。
出演者や監督と共に出席したメディア試写会では、「多くの方々に心配をかけました。これからもっとたくさん作品をお見せしたい。元気に生きていきます。みなさん、元気でいてください」と感謝の気持ちを伝えました。
しっかり休息を取りながら体調を維持し、本格的な活動再開に向けてコンディションを整えているようですね!
パク・ソダム出演おすすめ作品を紹介
ここからは、素晴らしい演技力を持つ実力派女優パク・ソダムさんのおすすめの作品をご紹介します。
シンデレラと4人の騎士
はじめにご紹介する作品は、2016年に放送されヒロイン役を演じた「シンデレラと4人の騎士」です。
似ているようで似ていないハヌルグループの3人の御曹司たちが住んでいる豪邸「ハヌルの家」に入城することに。パク・ソダムさん演じるハウォンが、制御不可能な財閥3世たちと一緒に危険な同居を始めながら起こる青春爽快のラブコメディです。
ハウォンは教師になる夢を叶えるため、大学資金調達のためにバイトに明け暮れる女子高生です。
財閥の会長から破格の条件で住み込みのバイトの話が舞い込み、行く当てもないハウォンは仕方なく引き受けますが、そこに住んでいる3兄弟は問題児ばかりです。
それでも全くめげないハウォンに3人も次第に心を開き、恋心へと発展していきます。
女の子1人を囲むイケメン3人という生活の中で心の奥底に封印してきた傷跡、叶わぬ切ない想い、いつしか芽生えてきた淡い恋など…イケメン揃いの“ハヌルの家”では日々胸キュンな事件が勃発します。
きらきらした王道ラブストーリーを夢見る方のための、とっておきの最新ラブコメです!
ヒロインを務めたパク・ソダムさんの演技力の高さが光っているとの意見も多く寄せられ話題になりました!
パラサイト‐半地下の家族
次にご紹介する作品は、2019年に公開され韓国のみならず世界中で注目を集めた映画「パラサイト-半地下の家族」です。
韓国で社会問題化されている階級社会、貧富の差を“半地下”住宅で暮らす貧しい一家と、“高台の豪邸”で暮らす裕福な社長一家を登場人物として描き、ブラックコメディー、サスペンス、ヒューマンドラマというエッセンスを加えたジャンルを超えた作品として世界中から賞賛されました。
アジア映画において初めて作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4部門でアカデミー賞を受賞し、72回カンヌ国際映画祭では、満場一致で最高賞の「パルム・ドール賞」を受賞しました。
韓国の貧しい地域の半地下のアパートで生活する4人家族のキム一家は全員が失業中で貧困ですが結束の固い家族です。
ある日、長男ギウの友人ミニョクが自分が留学中に家庭教師を代わってほしいとバイトの話を持ってきます。向かった先は豪邸で裕福な暮らしをするIT企業社長のパク一家でした。
初日に母娘の信頼を勝ち取り見事家庭教師の職を得たギウは、パク家の息子ダソンに紹介したい家庭教師がいると巧みに持ちかけます。
そして連れてきたのはジェシカと名乗る妹のギジョンでした。
パク家の息子ダソンの美術教師になり母の信頼を得たギジョンは次にあることを仕掛けます。
徐々にパク家に取り入っていくキム一家…。
境遇の異なるふたつの家族が思いもよらない衝撃の結末を迎えます。パク・ソダムさんはキム家の長女ギジョンを演じました。
美大を目指すものの上手くいかず、予備校に通うお金もないギジョンは、兄のギウに続いて家庭教師の“ジェシカ”としてパク一家に潜入していくことになりますが、この潜入シーンでパク・ソダムさんの演技が光ります。
言葉巧みにパク社長の妻の懐に入り込み、信頼を勝ち得ていく姿はオーラが漂い、タバコを吸うシーンでのパク・ソダムさんの佇まいや存在感に魅了された人が続出しました。
確かな演技力を見せつけてくれたパク・ソダムさんの代表作と言えるでしょう。
青春の記録
最後にご紹介する作品は2020年に放送の、社会に絶望せず夢と恋を掴むために突き進む若者の成長を描いた「青春の記録」です。
パク・ボゴムさんが入隊直前の作品としても話題になりました。
メイクアップアーティストの卵、ジョンハと俳優を目指しながらも中々芽が出ず、アルバイトを掛け持ちしながら生活するヘジュン。
ヘジュンは、成績優秀で大手企業に就職した兄と比較され、父親には「顔だけでお金は稼げない」と非難されるばかりです。さらには社長と揉めてモデル事務所も辞めることになり、兵役入隊の期限も迫っている絶望的な日々を過ごします。
ジョンハは、あるショーで偶然彼のメイクを担当することになります。
同じ歳で意気投合した2人は友達になりますが、ジョンハは昔からへジュンの熱烈なファンだったのです。
実は、いつかへジュンと出会えることを夢見て先輩からの仕打ちに耐えながら一生懸命仕事に励んでいました。
最後のチャンスと覚悟して受けたオーディションに落ちてしまったへジュンは、入隊を決意しますが、モデル事務所で一緒に働いていた仲間のおかげで脇役にキャスティングされます。
ヘジュンは家族に猛反対されながらも、最後のチャンスに挑むのです。
パク・ソダムさん演じるジョンハは、経済的に苦労したため自立心が強く、自分の力で夢を成し遂げようとする姿勢が魅力です。
ヘジュンにとっても良い刺激になり、いつしか心の支えにもなっていきます。
しかし、夢が順調に進むことで恋がうまくいかないことも…。2人は夢と恋を掴むことができるのでしょうか?
誰もが見守りたくなるピュアな恋の模様は必見です!
まとめ
いかがでしたか。
今回は、パク・ソダムさんの経歴とおすすめ出演作品についてご紹介しました。
数々の作品に出演し、作品ごとに違う表情を魅せてくれる姿に心を奪われた方も多いのではないでしょうか。
帰ってきたパク・ソダムさんの活躍に今後も注目ですね。
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