最近は韓国ドラマを見るのに、NetflixやU-NEXTなど動画配信サービスを利用する人が増えています。
これらはコンテンツが豊富だったり、見たい時にいつでも見られるなどメリットがありますが、有料であり簡単に見られるわけではありません。
一方、地上波やBS・CSで放送される韓国ドラマは、無料でそのままテレビで見られるメリットがあります。
今回は第二弾として、2025年3月にCSの「アジアドラマチックTV 」、「KNTV」、「KBS World」の各チャンネルで放送が予定されている、韓国の時代劇ドラマを6作品ご紹介したいと思います。
【アジアドラマチックTV】
太陽を抱く月
最初にご紹介するのは、2025年3月7日(金)に放送開始の「太陽を抱く月」です。
毎週木曜と金曜の11:30からの放送で全20話となります。
朝鮮時代の架空の若き王と、記憶を失って巫女として生きる美しい女性のファンタジー・ラブロマンス史劇。
韓国で100万部以上のベストセラーとなった小説をドラマ化し、2012年に放送され、最高視聴率46%を記録した話題作です。
太陽のようにあたたかく輝く、ヨ・ジングさん演じる王子フォン。
そして太陽を優しく抱く月のような少女、キム・ユジョンさん演じるヨヌは、運命に導かれるように恋に落ちます。
しかし、婚礼を目前にヨヌが原因不明の病にかかり命を落としてしまいます。
その陰には、朝廷の権力争いによる陰謀がありました。
それから8年。
若き王となった、キム・スヒョンさん演じるフォンは、ヨヌを忘れられず心を閉ざしていました。
また、死んだはずのハン・ガインさん演じるヨヌは、過去の記憶をすべて失い、巫女としてこの世に生きていました。
ある夜、偶然の出会いを果たす二人。
運命の歯車が再び回り始めます。
歴史ドラマ初心者にはおすすめで、ハズレなく面白い時代劇ドラマです。
ヨヌの死の秘密を握るミステリアスな星宿庁の巫女の世界や、幻想的な映像でつづる初恋の始まりなど、ファンタジー的表現も巧みに使い、これまでの歴史ドラマにはない新感覚のドラマです。
朝鮮心医ユ・セプン
続いてご紹介するのは、2025年3月11日(火)に放送開始の「朝鮮心医ユ・セプン」です。
毎週月曜〜金曜の13:30〜の放送で全22話となります。
鍼を打つことができない天才医師が心医として生まれ変わる痛快ドラマ。
韓国では2022年に放送されました。
腕の良い医者であった、キム・ミンジェさん演じるユ・セプンは、宮殿内のある陰謀に巻き込まれ、宮殿から追い出されてしまいます。
彼はギェス村で、キム・サンギョンさん演じるジハンに出会い、精神的な痛みで苦しんでいる患者たちを操る方法を学びます。
そして、キム・ヒャンギさん演じるウヌと、患者たちの痛みを治療し、彼らを幸せにするための処方箋を書きながら、セプンは本当の医者として成長していきます。
時代劇、医学、ラブロマンス、コメディなど見どころ満載の話題作で、すでにシーズン2も放送されている人気ぶりです。
また、知的で懐の広い演技と、甘いベビーフェイスという一見相反する魅力を併せ持つ、キム・ミンジェさんの持つ包み込むようなやさしい演技力が際だつ作品です。
赤い袖先
三番目にご紹介するのは、2025年3月23日(日)に放送開始の「赤い袖先」です。
毎週土曜は18時から二話連続、日曜は16時から三話連続の週5話放送で全17話となります。
朝鮮王朝第22代王イ・サンと彼が愛した女性との恋と成長の物語を全く新しいアプローチで描いた歴史ラブロマンス。
韓国では2021年に放送され、MBC演技大賞で8冠を獲得し、最高視聴率17%を記録しました。
朝鮮王朝第21代国王、イ・ドックァさん演じる英祖の孫、イ・ジュノさん演じるイ・サンは、幼少期に父親を失い、宮廷で孤独に育ちます。
一方、幼い頃から宮女として仕える、イ・セヨンさん演じるソン・ドギムは、朗読の才能や好奇心あふれる性格で、周囲から愛される存在でした。
サンとドギムは、二人がまだ幼い頃に運命的に出会い、サンはドギムに想いを寄せるようになりますが、その後再会することなく時が流れます。
数年後、美しく成長したドギムは、尚宮たちからも一目置かれる存在に。
ある日、宮中を走っていたドギムは足を踏み外し、偶然居合わせたサンを巻き込み池に落ちてしまいます。
この一件をきっかけに、サンとドギムは距離を縮めていきます。
本作品は、主人公二人のラブロマンスだけでなく、朝鮮王朝時代の王宮に奉職した女官たちの哀感が生々しく描かれており、女官の人生そのものにも鋭く切り込んだドラマとして画期的な作品と言えます。
KNTV
チェックイン漢陽(ハニャン)
四番目にご紹介するのは、2025年3月15日(土)に放送開始の「チェックイン漢陽(ハニャン)」です。
毎週土曜の20時から二話連続放送で全16話となります。
漢陽のど真ん中に位置する、王宮よりもきらびやかな旅閣・龍天楼(ヨンチョンル)に見習い従業員として入社した若者たちの、波瀾万丈な成長を描く青春ロマンス時代劇、韓国では2024年に放送されました。
王宮よりもきらびやかだと言われる旅閣「龍天楼(ヨンチョンル)」に、父の無念の死の真相を突き止めるため、男装して潜入した、キム・ジウンさん演じるホン・ドクス。
また影の権力者を倒し王室を救う鍵を見つけるため「龍天楼」に飛び込んできた王子、ペ・イニョクさん演じるイ・ウン。
そして「龍天楼」の後継者であることを隠し、見習いとして入ってきた、チョン・ゴンジュさん演じるチョン・ジュナ。
さらに、没落した一族を再興するため、誰よりも「龍天楼」での成功を夢見る青年、パク・ジェチャンさん演じるコ・スラ。
4人の若者たちが、それぞれ明かせない秘密を胸に「龍天楼」に集まります。
4人はいつの間にか、「ハオナ(ですが)四人衆」と呼ばれる問題児チームとなり、「龍天楼」での生き残りをかけて苦楽を共にするうちにかけがえのない親友となって行きます。
男装の女性とイケメン三人という、期待を裏切らない設定に加え、それぞれ異なる背景を持つキャラクターたちの成長や葛藤、友情が描かれ、見る人の心に響きます。
また「龍天楼」を中心としたセットや衣装は、当時の華やかさを再現しており、時代劇らしい壮大さに現代的な感覚を融合した映像が、視覚的にも楽しませてくれます。
高麗契丹戦争
五番目にご紹介するのは、2025年3月8日(土)に放送開始の「高麗契丹戦争」です。
毎週土曜と日曜の、7時から4話連続放送で全32話となります。
天才的な指導力を持ち、契丹との戦争を勝利に導いた、高麗の皇帝顕宗(ヒョンジョン)と、彼の政治の師であった姜邯賛(カン・ガムチャン)将軍の生涯を描いた作品。
韓国では2023年に放送され、KBS演技大賞で7冠を占め、他作品を圧倒しました。
若くして王位に就いた、ペク・ソンヒョンさん演じる穆宗は、摂政を行ってきた母の、イ・ミニョンさん演じる千秋太后に権力を握られていました。
ある日、さらなる野心を抱く千秋太后は、コン・ジョンファンさん演じるキム・チヤンとの間にできた息子を後継者にすると宣言。
穆宗は、千秋太后によって追い出された王家の末裔、キム・ドンジュンさん演じるワン・スンを呼び戻します。
千秋太后による暗殺の危機を乗り越えたワン・スンは、反乱を起こした、イ・ウォンジョンさん演じるカン・ジョによって即位し、顕宗となりました。
しかし、政治のことは何もわからず戸惑うばかり。
忠臣チェ・スジョンさん演じるカン・ガムチャンが顕宗に王としての教育をはじめますが、契丹が高麗に宣戦布告します。
韓国ドラマ史上初となる、バーチャルプロダクションを使用して、スペクタクルで大規模な戦場の姿を生き生きと表現。また高麗時代の建築物や生活物をリアルに再現し、時代劇マニアの注目を集めました。
KBS World
太宗(テジョン)イ・パンウォン〜龍の国〜
最後にご紹介するのは、2025年3月10日(月)に放送開始の「太宗イ・バンウォン〜龍の国〜」です。
毎週、月曜と火曜の深夜2時から放送で全32話となります。
朝鮮王朝の礎を築いた、第三代国王・太宗となるイ・バンウォンの生涯を、新たな視点で描いた本格時代劇。
韓国では2021年に放送され、KBS演技大賞で、チュ・サンウクさんが大賞、パク・ジニさんが最優秀女優賞を受賞しています。
1388年の高麗。遼東征伐に派遣された、キム・ヨンチョルさん演じるイ・ソンゲは、威化島で出兵を中止し、開京に引き返すことを決意。
これに憤慨した、イム・ジギュさん演じる禑ウ王は、開京にいるソンゲの一族を捕らえるよう命じます。
しかし五男のチュ・サンウクさん演じるバンウォンが家族を連れて迅速に逃げたおかげで、イ氏家門は生き残ったのでした。
父や兄たちと合流したバンウォンは父の力になりたいと申し出ますが、ソンゲには文官のバンウォンを戦に連れていくつもりはないのでした。
ソンゲが高麗の権力を掌握し禑王は廃位に。
しかし、禑王はソンゲ暗殺の計画を立てていました。
本作は、史実をメインに描いた過去の作品と異なり、李氏一族の中での人間関係や、イ・バンウォンが起こした出来事の動機など、イ・バンウォンの人生そのものにフォーカスしているのが特徴です。
家族を思い葛藤しながらも、父との対立や兄弟の殺害など、冷酷な顔を持ち、自らの信念を貫くカリスマ溢れるイ・バンウォン役を、チュ・サンウクさんが圧倒的な演技力で具現しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
時代劇も、ラブストーリーを交えていたり、イケメン俳優が出演していたりと見どころたくさんです。
韓ドラと言ったら現代のものが割と定番ですが、たまには韓服を着た美女美男を眺めるのもお薦めです。
ハラハラするものから心が温まるものまで、楽しめるドラマばかりですので、録画してじっくりご覧ください。
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