ドラマには様々なジャンルがあり、挑戦する役柄が作品ごとに違いますよね。
作品によって純粋な役や悪役など演じ分ける必要があり、そのままその後のイメージに繋がることが多いため、役柄によってはオファーを受けても断ることもあると言います。
特に女優となると慎重に作品を選ぶ必要がありますよね。
そこで今回は、イメージとは違う役柄や大胆なシーンに挑戦して成功した韓国女優を6人ご紹介します。
大胆なシーンに挑戦して成功した韓国女優6人
では早速、大胆なシーンに挑戦して成功した韓国女優6人と、現在の活躍について見ていきましょう。
イ・ソム
1人目は、イ・ソムさんです。
イ・ソムさんは、2008年にMnetのモデル選抜番組「Check It Girl」で優勝したことからモデル界としてデビュー。
2012年ドラマ「ファントム」では深い闇を抱える女性を演じています。
自ら命を絶ってしまう大女優シン・ヒョジョン役でかなり衝撃的なシーンもありましたが、多くの視聴者から「ヒョジョン役がとても印象的だった」や「これからも新しいドラマで会いたい女優」などの好評を得ることができました。
その後、女優としてだけでなくモデルやMVに出演して着実にキャリアを伸ばしていきます。
イ・ソムさんが注目され有名となった作品は2014年映画「愛のタリオ」でした。
この作品は、女性関係が露見したことで田舎町に隠居した大学教授のハッキュと、その田舎町に住むドクが身体の関係を築くところから話が始まります。
しかし、浮気性が治らないハッキュに裏切られ、復讐の鬼へと変貌していくサスペンス物語です。
イ・ソムさんは田舎町の少女ドクを演じましたが、濡れ場のシーンが多くあり、純粋無垢な少女が復讐の悪女に変わるという難しい演技をこなしました。
清楚なイ・ソムさんのイメージとは違い、驚くほどの演技を披露してくれましたよね。
この映画がイ・ソムさんの可能性と演技力を世間に知らしめるきっかけとなりました。
最近では2021年ドラマ「模範タクシー」で正義感溢れる検察官カン・ハナ役を演じ、この年のSBS演技大賞で最優秀女優賞を受賞。
シーズン2の放送も決定しましたが、残念ながらスケジュールの調整が難しいため出演はしないそうです。
他の撮影の予定が入っているのでしょうか。
もしかしたら別のドラマや映画で見ることができるかもしれませんね。
キム・ゴウン
2人目は、キム・ゴウンさんです。
キム・ゴウンさんは、2012年映画「ウンギョ 青い蜜」でデビューし、主演を務めました。
2015年ドラマ「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」のホン・ソル役としてテレビドラマデビュー。
ストーリーは、平凡な学生であるホン・ソルを完璧な先輩と子犬系ピュア男子が取り合う三角関係のラブコメディです。
このドラマで第52回百想芸術大賞新人賞を受賞。
ホン・ソルの不器用で2人の間で揺れ動く気持ちに共感した人は多いのではないでしょうか。
2017年ドラマ「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」でもヒロインのチ・ウンタク役として出演。大人気俳優コン・ユさんと共演しました。
ウンタクが辛い過去を持つ1人ぼっちの少女からコン・ユさん演じるキム・シンと出会ったことで変わっていく気持ちも見どころの1つです。
その中でも少しコメディ感がある面白い内容ですよね。
この作品は多くの賞でノミネート、受賞しました。
キム・ゴウンさんだけでも4つの賞に受賞されているなんてすごいですよね。
デビューしてからヒロインとして様々な作品に出演し、注目度No.1の女優として有名になったキム・ゴウンさんですが、最初に注目された作品は2012年映画「ウンギョ 青い蜜」です。
デビュー作にも関わらず主役の女子高校生ウンギョ役を演じました。
70代の詩人イ・ジョギョが身の回りの世話をしてもらうためにアルバイトとして女子高生ウンギョを雇います。
若くて不思議な色気を持つウンギョに惹かれていくジョギョと、2人に嫉妬や劣等感を抱いてしまった弟子ソ・ジウの愛憎劇。
デビュー作でありながらジョギョの妄想シーンでは、若かりし頃のジョギョとウンギョが身体を重ねるシーンがありました。
予告動画でも露出シーンがあった事でキム・ゴウンさんに対して「あの女子高生は誰?」という声が相次ぎ、ジョギョを演じたパク・ヘイルさんからも絶賛される演技を披露しました。
この作品で、韓国映画評論家協会賞で新人女優賞、第33回青龍映画賞新人女優賞を含む12個もの賞を受賞しました。
初の作品から大胆なシーンに挑戦することは大変なことだったと思いますが、それがたくさんのドラマに出演するきっかけになったのも本当にすごいですよね。
ドラマ作品では2017年「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」から少し間があきましたが、2021年ドラマ「ユミの細胞たち」でヒロインのユミ役を演じています。
コミカルな演技が若者から支持を得て、シーズン2まで放送されました。
最新作の2022年ドラマ「シスターズ」でも主要キャストのオ・インジュ役として出演しています。
次はどんなキム・ゴウンさんが見られるでしょうか。期待したいですね。
カン・ハンナ
3人目は、カン・ハンナさんです。
カン・ハンナさんは、2009年の映画「最後の帰り道」で女優デビューしました。
カン・ハンナさんが注目されたのは2013年映画「チング 永遠の絆」に出演し、その年に開催された釜山国際映画祭でのドレス姿でした。
お尻の辺りまで背中が開いたデザインで、作品というよりはこのドレス姿で知名度が上がったようです。
しかし、2015年映画「純粋の時代」でカン・ハヌルさんとの身体を重ねる大胆なシーンに挑戦し、カン・ハンナさんの演技力でも注目を浴びたのです。
カン・ハンナさんは妓女ガヒ役を演じ、シン・ハギュンさん、チャン・ヒョクさんとも濡れ場シーンを披露しています。
この作品で初主演を務めたカン・ハンナさん。
出演した際のインタビューでは「偏見を持たれるかもしれません。ただ、人物の感情が生きているだけにその部分も見ていただけると思いますので、今のイメージに閉じ込められたくありません」と話しました。
このような強い思いがあったからこそ、大胆な演技に挑戦しようと思ったのかもしれませんね。
その後、2016年ドラマ「麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」でカン・ハヌルさん演じるワン・ウクの妹ヨナ皇女で、IUさん演じるヘ・スに嫉妬する悪女を演じました。
前作の妓女とは真逆の皇女役で「あのキレイな人は誰?」と話題となりましたよね。
最近では、「麗」以来6年ぶりの時代劇ドラマ「最愛の敵〜王たる宿命〜」にも出演。
命を守るために王妃になるしかないヒロインのユジョンを演じました。
演技派女優として大きく飛躍したカン・ハンナさん。これからの活躍も見守っていきたいですね。
キム・テリ
4人目は、キム・テリさんです。
キム・テリさんは2012年から演劇界で活動を始めました。
舞台と並行しながら2013年から映画で脇役などを演じることによりお芝居の楽しさを知ったそうですよ。
キム・テリさんが大胆なシーンを披露した作品が2016年映画「お嬢さん」です。
この映画は、イギリス小説を原作とした作品で映画監督パク・チャヌクさんの6年ぶりとなるカムバック作品ということで話題を集めました。
主人公を選ぶためのオーディションを開催し、1500倍と言われる倍率の中からキム・テリさんが大抜擢されたそうですよ。
この映画では、裕福な令嬢の財産を騙し取るために侍女になりすますスッキ役を演じました。
本作では、女同士の大胆なシーンに挑戦して注目されましたね。
キム・テリさんは、この作品について「ベッドシーンや同性愛が重要な映画ではありません」と語っています。
舞台設定は日本統治下の韓国で、男性が上の立場にいることがよくわかる作品です。
その男性達の命令には逆らえない女同士の絆で自由を掴み取る物語となっているため、同性愛映画として見るものではなく、とても考えさせられる作品です。
成人指定映画ながら韓国国内では観客動員数428万人を記録。
新人とは思えない演技を披露したことが評価され、第37回青龍映画賞で新人女優賞、第16回ディレクターズ・
カット・アワードで新人賞を含む6つの賞に受賞、ノミネートされました。
長編の映画で初の作品だったため、キム・テリさんがたくさん注目を集めるきっかけとなりましたね。
その後も、2018年ドラマ「ミスター・サンシャイン」でもコ・エシン役として出演し、相手役であるイ・ビョンホンさんとは20歳差とは感じさせないラブロマンスを披露。
この年の「最も活躍した俳優」でイ・ビョンホンさんが1位、キム・テリさんが2位に選ばれました。
最近では、2022年ドラマ「二十五、二十一」でナム・ジュヒョクさんと共演し、2022年現在、33歳になったとは思えない学生服姿を披露したことも話題になりましたよね。
18歳の肌に近づくために週に1回は皮膚科に通ったそうですよ。
度々ドラマで話題の的となるキム・テリさんの今後の活動が楽しみですね。
チョン・ウヒ
5人目は、チョン・ウヒさんです。
チョン・ウヒさんは、2004年映画「恋する神父」に出演し演技活動を始めました。
その後、2009年映画「母なる証明」のミナ役をオーディションで勝ち取り、この作品で見せたベッドシーンが大胆と言われ話題になりました。
この作品は映画「パラサイト 半地下の家族」で有名な監督、ポン・ジュノさんが制作しています。
母の子供に対する愛情が濃く描かれている中に、ポン・ジュノさんらしいリアルなポルノ的なシーンがあるところなど、見ていて少し不気味さを感じる作品です。
その後、2011年映画「サニー 永遠の仲間たち」で問題児でいじめっ子のリーダーのイ・サンミ役を演じました。
狂気的に怒り狂う姿の演技力でも注目を浴びましたよね。
2014年映画「ハン・ゴンジュ 17歳の涙」で初の主演ハン・ゴンジュ役を演じました。
当時、チョン・ウヒさんは26歳でしたが高校生役を演じ、深い傷を負いながらも居場所を見つけて立ち直ろうとする姿が評価されたことから第35回青龍映画賞で主演女優賞を受賞しています。
2022年、映画「スマホを落としただけなのに」が韓国でリメイクされることが決まりました。
チョン・ウヒさんは、スマホを落としてしまう平凡な会社員ナミ役を演じます。
大胆なシーンに挑戦してから、たくさんの苦悩を抱える役を演じることが多くなったチョン・ウヒさん。
次はどのような役を演じてくれるのでしょうか。
チョ・ヨジョン
最後は、チョ・ヨジョンさんです。
1997年に雑誌でモデルデビューしたことから芸能界に入りました。
チョ・ヨジョンさんが大胆な演技をして話題になった作品は、2012年に公開された映画「後宮の秘密」です。
恋人と引き離され、王の後妻として王宮に連れてこられた美しい娘ファヨン役を演じました。
官能映画ということもありとても大胆なシーンが多く、「男性の理想を絵にしたかのようだ」とも言われていました。
この作品ではチョ・ヨジョンさんの女優魂がひしひしと感じられるものとなっており、王宮の窮屈な世界の中でか弱い娘から悪女に変わるまでの演技は圧巻でした。
2019年映画「パラサイト 半地下の家族」で美人妻のパク・ヨンギュ役を演じました。
ここでも印象的で大胆なシーンがありましたよね。
ベットではなくソファーで、というものはポン・ジュノ監督の作品らしい生々しさを感じるシーンでした。
少し能天気で純粋そうに見える母親パク・ヨンギュとは違う姿が見れた部分でもありますね。
この作品は、第40回青龍映画賞で主演女優賞を含む計5つの賞に輝くなどの結果を残しました。
最近では、2022年ドラマ「ハイクラス」に主演のソン・ヨウル役として出演。
この作品でも上流階級に属するセレブな女性に扮していますが、その中でも華やかな女性たちが抱える闇や孤独な姿を見事に演じています。
40代には見えないショートカット姿が話題にもなりましたね。
チョ・ヨジョンさんの更なる活躍に期待したいですね。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、大胆なシーンに挑戦して成功した韓国女優を6人ご紹介しました。
大胆なシーンや濡れ場などは躊躇するものだと思われますが、デビュー作や新人時代に挑戦した方が多く驚きましたよね。
これにより次からの作品でのギャップが感じられ、常に注目されるようになりました。彼女たちのプロフェッショナルな姿をこれからも応援していきたいですね。
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