韓国では国民の義務として、男性のみ兵役制度が設けられており、俳優やアイドルも例外ではありません。
具体的には、19〜30歳までの健康に問題がない男性を対象に、21〜24ヶ月の間指定された部隊で兵役に就くことになります。
そこで今回は、2025年下半期に入隊が予定されている人気俳優4人について、プロフィールや出演作品、入隊先と除隊予定日などについてご紹介します。
最初にご紹介するのは、7月28日に入隊のチャ・ウヌさんです。
1997年3月30日 京畿道軍浦市生まれの28歳(2025年現在)。「顔の天才」と呼ばれる完璧なルックスで、注目を浴びる演技ドルです。
2014年の映画「世界で一番いとしい君へ」で俳優デビューすると、2016年に、6人組男性アイドルグループ「ASTRO」としてデビュー。
また2016年から2018年にかけて、音楽番組「ショー!K-POPの中心」に、キム・セロンさんやイ・スミンさんと共に出演し、MCを担当。
さらに同年、ウェブドラマ「マイ ロマンチック サム レシピ」で主演を務めました。
その後、2018年のロマンスコメディドラマ「私のIDはカンナム美人」や、ウェブドラマ「トップマネジメント」でも主演を務めます。
そして、2019年の「新米史官ク・ヘリョン」に、シン・セギョンさんと共に主演に抜擢され、MBC演技大賞では、優秀男優賞とベストカップル賞を受賞しました。
近年では、2020年のテレビ番組「マスター・イン・ザ・ハウス」にレギュラー出演し、下半期には同名のウェブトゥーンを原作としたドラマ「女神降臨」で主演を務めています。
そんなチャ・ウヌさんは、2025年7月28日に陸軍軍楽隊に入隊しました。
ここは、音楽活動を通して軍の式典や行事を支える専門部隊であり、合格するには実技審査や面接をクリアする必要があります。
チャウヌさんはこの軍楽隊への志願を自ら行い、正式に合格して配属が決定しました。
音楽的な才能に溢れるチャウヌさんにとって、軍楽隊は自分の強みを活かせる配属先でもあります。
また演奏だけでなく、国を代表する場面での文化外交的な活動も期待されています。
尚、除隊予定日は、 約18か月後の2027年1月27日と言われています。
二人目にご紹介するのは、10月27日に入隊のロウン(SF9)さんです。
1996年8月7日 ソウル特別市生まれの29歳(2025年現在)。「SF9」のリードボーカルで、バラエティやドラマでも活躍する俳優です。
2016年に、ダンスボーイズグループ「SF9」のメンバーとしてデビューすると、同年、新バラエティ番組にもレギュラー出演。
俳優としては、2017年のドラマ「恋するレモネード」の脇役からスタートし、2018年のドラマ「アバウトタイム」で、主人公の弟役として抜擢されると、同年のドラマ「輝く星のターミナル」に出演し、SBS演技大賞・新人俳優賞にノミネートされました。
その後2019年には、「偶然見つけたハル」で主演のハル役を務め、新人俳優賞を受賞し、人気が急上昇しました。
そして2021年、「恋慕」で主演のチョン・ジウン役を演じ、KBS演技大賞・新人演技賞と、人気賞にベストカップル賞も獲得し、韓国ドラマとしては初めて「国際エミー賞」を受賞しました。
その他、声優を務めたり、2020年には、メイクアップブランド「KLAVUU」の新モデルに選ばれ、「THE NORTH FACE」の広報大使にもなるなど、幅広い活動をしています。
まるで二次元世界から飛び出してきたような、10頭身を軽く超える完璧なスタイルで、太い眉毛と通った鼻筋からは、洗練された男らしさを感じさせます。
また、性格は明るく社交的で、礼儀正しさも兼ね備えているというロウンさんは、高いコミュニケーション能力を活かして、バラエティ番組やMCとしても大活躍しています。
そんなロウンさんは、2025年7月に訓練所に入所し、基礎軍事訓練を終えた後に、陸軍現役として兵役義務に就く予定でしたが、入隊判定検査で再検査（7級）の判定を受けたため、8月初めに再検査を行い、10月27日に、改めて現役で入隊することとなりました。
そして約1年半の兵役を終え除隊するのは2027年3月の予定となっています。
三番目にご紹介するのは、11月24日に入隊予定のクォン・ヒョンビンさんです。
1997年3月4日 ソウル特別市生まれの28歳(2025年現在)。
「JBJ」で活動していた、スタイル抜群の俳優です。
2015年、18歳でソウルファッションウィークを通じてモデルデビューすると、2017年、「プロデュース101シーズン2」に参加し、期間限定ユニット「JBJ」のメンバーとしてデビュー。
作詞も手掛け、サブラッパーとして活躍しました。
そして2017年のドラマ「奥様はサイボーグ」で俳優デビューすると、以降は、2017年「非正規職アイドル」、2020年「少女の世界」、2021年「サマーガイズ」、2021年「赤い袖先」、2023年「パンドラ 偽りの楽園」、2024年「愛のアンダンテ」など、数々の作品に出演します。
また2019年からは、「VINNI」の活動名でソロ歌手として活動。
ウェブドラマ「女神降臨」ではOSTに参加しました。
所属事務所は、クォン・ヒョンビンさんが、11月24日に海兵隊教育訓練団に入所基礎軍事訓練を受けた後、国防の義務を履行する予定だ、と発表しました。
除隊予定日は、2027年5月30日となっています。
最後にご紹介するのは、12月15日に入隊予定のヨ・ジングさんです。
1997年8月13日 ソウル特別市生まれの28歳(2025年現在)。
天才子役と言われた時代から、大人の実力派俳優として成長しました。
2005年、8歳で映画「サッド・ムービー」でデビュー。
以降は子役として、主に韓国の映画・ドラマの主人公の子供時代を演じました。
2008年のドラマ「イルジメ～一枝梅」や、2012年のドラマ「太陽を抱く月」でも、主人公の子ども時代を演じ、子役とは思われない集中力の高さが評価され、SBS、MBC演技大賞の最優秀子役賞を受賞しています。
演技者としてのターニングポイントは、2013年の映画「ファイ 悪魔に育てられた少年」で主役を演じたことにあったと思われ、その後は子役ではなく一人前の演技者として認められるようになりました。
2013年のドラマ「じゃがいも星」では、実年齢よりも8歳上の成人の役柄を、コミカルに、あるときはシリアスに演じています。
その後も、2014年のドラマ「オレンジ・マーマレード」では、時代劇、ファンタジー、ラブロマンスの要素が含まれた作品の主役を見事に演じて、KBS演技大賞・新人男優賞を受賞。
また2019年の映画「王になった男」のドラマリメイク版では、異なる二役を完璧に演じ分け、初回放送最高成績を叩き出すなど、韓国で高い評価を得ました。
更に、2021年のドラマ「怪物」では、シン・ハギュンさんとの「怪物演技合戦」を披露し、百想芸術大賞で三冠を達成。「新視聴率王子」として今後が非常に期待される人気俳優となりました。
そんなヨ・ジングさんは、エリート部隊KATUSA(在韓米軍管轄下に置かれた韓国陸軍兵士)に選抜され、2025年12月15日から、約1年6ヶ月間服務することになったことを明きらかにしました。
従って除隊は、2027年6月頃になる予定です。
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介の入隊者は、いずれも28〜29歳と、今まさに勢いに乗っている人気俳優で、今後18ヶ月間会えなくなるのはさみしいですね。
しかし、懸命に国の義務を果たして、一層たくましくなって戻ってくるのを楽しみに待ちましょう。