韓国時代劇やラブコメ作品では男装女子が登場する人気作がいくつもありますが、その逆の女装男子が登場する作品は思い浮かばないものの女装を披露している作品もあるんです。
どのようなシチュエーションや役柄で女装を披露しているのかも気になるところですが、今回はドラマで女装を披露した韓国俳優7名を紹介していきたいと思います。
最初に紹介するのはドラマ「善徳女王」や「熱血司祭」シリーズといった人気作で知られるキム・ナムギルさんです。
クールなルックスを活かしたイケメンキャラはもちろん、激しいアクションからコミカルな演技まで披露する魔性の俳優キム・ナムギルさん。「赤と黒」や「サメ愛の黙示録」での悪い男役も人気で、ジャンルによってそのイメージをがらりと変えることから怪優とも呼ばれている実力派俳優です。
ブレイク前には同性愛者役を演じ話題となったこともあるキム・ナムギルさんですが、近年の代表作「熱血司祭」シリーズの中では、潜入捜査のために女装姿を披露し視聴者の笑いを誘っています。
シリーズ第1弾では、相棒と共にアラブから来たお金持ちとその恋人に変装し話題を呼び、2024年に放送された第2弾でもミニスカ女性霊媒師に変装し美脚を披露するなど、このシリーズではキム・ナムギルさんの女装が注目されました。
続いて紹介するのはドラマ「キルミー・ヒールミー」や「医師ヨハン」などの代表作や、人気女優イ・ボヨンさんの夫としても知られるチソンさんです。
チソンさんといえば、イ・ビョンホンさん主演の大ヒットドラマ「オールイン運命の愛」にイ・ビョンホンさんの親友役として出演し広く知られるようになった人気俳優で、出演作品ごとにキャラクターイメージを一新してきた演技派俳優として知られています。
その中でも特に有名なのが、本人も人生で一番の作品と公表している2015年のドラマ「キルミー・ヒールミー」です。
ファン・ジョンウムさん、パク・ソジュンさんといった人気俳優と共演し、多重人格の主人公に扮したチソンさんは、なんと7つの人格を持つ財閥御曹司役という超難役に挑戦しているんです!過去のトラウマから多重人格症に悩まされている役柄で、乱暴でセクシーなキャラクターをはじめ、なまりが特徴の酒好きおじさん、自殺願望のある高校生、毒舌女子高生、幼い子供、Mr.Xといった個性的な人格を1人で演じ分けています。
テーマとしては重苦しいドラマですが、この個性豊かなキャラクターたちが大暴れすることでコミカルさ満載なドラマとなっており、チソンさんが扮した女子高生アン・ヨナとパク・ソジュンさんとの絡みは爆笑必至となっています!
特に女装の完成度が高いというわけではありませんが、他の人格との落差や熱烈アピールを受けるパク・ソジュンさんとコミカルなやり取りもあり魅力的なキャラクターに仕上がっています!
次に紹介するのはアジア全域で高い人気を誇るチ・チャンウクさんです。
デビューしてすぐにドラマ「ソル薬局の息子たち」や初主演作「笑ってトンヘ」「ペク・ドンス」といった大ヒットドラマ出演で人気となったチ・チャンウクさんは、その後も「奇皇后」や「ヒーラー最高の恋人」といった人気作に出演し韓国を代表する人気俳優となりました。
視聴率王子、アジアの貴公子、万能俳優など、様々なあだ名を持つチ・チャンウクさんは、ラブコメからアクションまでこなす器用な俳優として知られ、ドラマ「K2」「最悪の悪」、映画「操作された都市」などで見せるアクションはハードかつリアルなアクションとなっています。
そんな男臭いハードボイルドなキャラクターも演じてきたチ・チャンウクさんですが、2011年放送のドラマ「僕らのイケメン青果店」ではリンゴを売る魔女という特殊なキャラクターに変装しています。この女装に対して当時の韓国では「女性よりキレイ」という声が多数挙がったそうです。
大ヒット時代劇「雲が描いた月明かり」での主演以降、国民の彼氏と呼ばれるほどの人気を獲得したパク・ボゴムさん。
出世作となった名作ドラマ「恋のスケッチ〜応答せよ1988」での愛らしい笑顔や、「ボーイフレンド」での年上キラーぶりなど、爽やかな印象が強いパク・ボゴムさんですが、ミステリアスな弁護士役を演じたサスペンスドラマ「君を憶えてる」や映画などでは様々な役柄を演じています。
長身で小顔、愛らしい印象により幅広い世代から人気となっているパク・ボゴムさんは、作中で度々良い息子役を演じていることもあり、ご年輩の方からウケの良いことでも知られています。
そんな良い青年パク・ボゴムさんも、実は過去にドラマで女装してきたことを知っていますか?
そのドラマは2013年に放送された長編ドラマ「ワンダフル・ママ」という作品で、主演は「イニョプの道」などのチョン・ユミさんと、「椿の花咲く頃」などのキム・ジソクさん。この2人の弟役を演じていたのが19歳の頃のパク・ボゴムさんで、自由気ままなプレイボーイの大学生というキャラクターでした。
このドラマを見てみると今の様な良い息子イメージはまったくなく、それとは正反対のすねかじり息子を演じているんです。肝心の女装シーンは、出資者に気に入られようと参加したファッションシーンでの一幕で、キム・ジソクさんと共に女装しモデルウォーキングを披露しています。
ドラマ「ノクドゥ伝 花に降る月明り」「砂の上にも花は咲く」「今日もあなたに太陽を〜精神科ナースのダイアリー〜」など、数多くのドラマや映画に主演するチャン・ドンユンさんもドラマの中で女装を披露し話題となった1人です。
大学在学中にコンビニ強盗を捕まえたことが切っ掛けでスカウトされデビューしたという異色の経歴を持つチャン・ドンユンさんは、宮部みゆきの小説を原作としたドラマ「ソロモンの偽証」に主演し注目を集めました。中性的で独特の雰囲気があり、美男子と形容するほどのビジュアルの持ち主です。
その完璧な女装ぶりから「女性よりもキレイ」との高い評価を得たチャン・ドンユンさんですが、後半からはその華奢な印象からは想像できないしなやかなアクションを披露しさらなる注目を集めました!!
ドラマ「ずる賢いバツイチの恋」や「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」での年下男子役により人気を獲得したソ・ガンジュンさんは、国民の年下彼氏と呼ばれるようになりました。
代表作に「キミはロボット」「第3の魅力」「ウォッチャー 不正捜査官たちの真実」「天気がよければ会いにゆきます」などがあり、塩顔男子の代表格としてジャンルを問わず活躍中ですが、実はデビュー作となるwebドラマ「放課後サプライズ~ハチャメチャ大作戦」で、バッチリメイクでロングのウィッグを着けた女装姿を披露しているんです!うん、美脚!!
最後に紹介するのは映画「キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち」で女装姿を披露したユ・スンホさんです。
人気子役出身のユ・スンホさんは、大人の俳優となってからもその人気を継続中のトップ俳優です。代表作に「ドラゴン桜」「プロポーズ大作戦」「リメンバー記憶の彼方へ」「仮面の王イ・ソン」などがあります。
子役時代を加えると今回紹介したメンバーの中で一番多くの作品に出演しているユ・スンホさんですが、女装経験は映画「キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち」のみのようです。
実在する河を売ったとされる伝説の詐欺師キム・ソンダルと仲間たちの大勝負を描いたこの映画は、キム・ソンダルが美しい容貌を活かしてあらゆる詐欺を働きその名を轟かせたというもので、相手を騙すために王様や坊主、商人に良家のお嬢さんなどに変装するんです。
ただユ・スンホさん本人は、「僕は女装したら綺麗になると思った。ところが、化粧をするほど気持ち悪くなった。今後は絶対に女装しない」と自身の女装を笑いのネタにしているようです。
以上、ドラマで女装を披露した韓国俳優7名の紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか?
女装と聞いて私が真っ先に思い浮かべたのはイ・ジュンギさんだったのですが、話題騒然となった映画「王の男」でのイ・ジュンギさんは、美しい女形の旅芸人であり、女装とは少し違うのかもしれません。