大ヒットドラマに出演するなどし、人気を誇る俳優達は突然の降板を余儀なくされる場合があります。健康上の問題やスキャンダルなどその理由は様々です。
今回は、突然ドラマを降板した5人の俳優についてご紹介していきます。
韓国だけでなく日本でも人気を得ている俳優達は、なぜドラマを降板してしまったのでしょうか。
では早速、降板理由や5人の現在について調査していきます。
最初にご紹介するのは、日本でも大ヒットしたドラマ「私の名前はキム・サムスン」で主人公サムスンの元カレ役を演じたイ・ギュハンさんです。
初主演の「愛は奇跡が必要」では、SBS演技大賞ニュースター賞、「見れば見るほど愛嬌満点」では、MBC放送演技大賞コメディ部門男性優秀賞を受賞するなど、演技派俳優の1人として有名ですよね。
イ・ギュハンさんは、2021年ドラマ「アゲイン・マイ・ライフ」と「グリーン・マザーズ・クラブ」を降板しています。
2020年、ソウル・江南で男性への暴行容疑で送致されていますが、突然のドラマ降板発表の理由は事件に関係しているのでしょうか。
当時、まだ事実が明らかにされていない状況にも関わらず「暴行し検察に送致」という報道で世間に衝撃を与えました。そのことで「暴行による不祥事の責任をとりドラマを降板したのではないか?」と捉えられ憶測だけが一人歩きしてしまいます。
それに対し、イ・ギュハンさんは「暴行、暴言を吐いた事実はなく、このせいでパニック障害がひどくなってドラマに出演できる状態ではなくなった。」とSNSで反論し、健康状態悪化による降板を主張しました。
その後、検察で嫌疑なしの処分を受け「当たり前だと思っていた結果が出るのに、1年半という時間がかかりました。ただただ胸が詰まる思いですが、これも芸能人という職業を持った僕の不注意だと思います。」と心の内を明かしています。
ドラマはそれぞれ、「アゲイン・マイ・ライフ」はチョン・サンフンさん、「グリーン・マザーズ・クラブ」はチェ・ドクムンさんが代役を務め高い評価を得ています。その後、イ・ギュハンさんは2022年3月、新しい事務所と専属契約を結びました。
バラエティ番組へ出演で活動を再開し「一当百執事」のヴィンセント役での出演も決定しました。日本で大ヒットドラマに出演していたイ・ギュハンさん。復帰後の活躍に期待したいですね。
続いては、2015年のインディーズ映画「超人(朝鮮語版)」で本格的に俳優デビューを果たし、2016年の「嫉妬の化身~恋の嵐は接近中~」では、ドラマ初出演でヒロインの弟役を演じ注目を集めたキム・ジョンヒョンさんです。
キム・ジョンヒョンさんは、主演ドラマ「時間」のチョン・スホ役を12話で降板しています。
降板理由は、摂食障害や睡眠障害などの健康上の問題だとしましたが、本当の理由は当時交際していた女優との関係にあるのではないかと噂されています。
撮影当時交際していた恋人といわれるのが、映画「記憶に出会う」で共演したソ・イェジさんです。
イェジさんは、キム・ジョンヒョンさんに、「女性とのスキンシップは全部なくして」「修正をちゃんとして」「スキンシップ、ノーノー」などのメッセージを送り従わせていたそうです。
「修正」というのは、ソ・イェジさんがドラマの演出にも口を出し、キム・ジョンヒョンさんから監督や演出家に修正の意見を言うように指示をしていたのだとか。
「時間」の製作発表会では一貫して無表情を見せ、写真撮影時には、記者の要求に応えて腕組みをしようとした共演女優の少女時代ソヒョンさんに対して腕組みを露骨に拒否するなど、その態度も問題になりました。
後にこの件について「個人的な問題で自ら良くない事を招いた」として直筆の謝罪文を出しています。
降板が決定しますが、キム・ジョンヒョンさんの演技は放送直後から高評価であったため、ドラマは代役を立てずに主役のチョン・スホの死期を予定より早める対応をとり最終話を迎えています。
その後、大ヒット作「愛の不時着」で復帰を果たしますが、所属事務所との契約トラブル問題が浮上し、現在はキム・テヒさんらが所属するStory J Companyに移籍しています。
突然のドラマ降板で各方面の収拾に追われていた事務所に所属しながらも、個人的に移籍活動をしてしまっていたキム・ジョンヒョンさん。良くいえば「行動力がある」とも言えますが、他人の言動に影響されやすいタイプであることがわかりますね。
現在「コクドゥの季節」の死神コクドゥ役の出演オファーを受けたとして注目を浴びています。正式に決まれば「哲仁王后」以来のドラマ出演となり期待が高まります。
続いては、2009年の舞台で俳優としてのデビューを飾り、2012年には、JYPエンターテインメント9期オーディションで2位を獲得するなどの実績があるジスさんです。
ドラマ「月が浮かぶ川」を学生時代のいじめ問題で降板しています。2021年、オンラインコミュニティにジスさんが中学時代の同級生たちに暴力や脅迫などを行っていたと主張する内容の書き込みがありました。校内暴力への加害疑惑が提起され、ジスさんはこの疑惑を認めSNSへ直筆の謝罪文を掲載しました。
ジスさん降板後のドラマは、9話からナ・イヌさんが代役を務め無事に最終話まで撮影を行いました。ナ・イヌさんの自然体な演技が評価されて2021KBS演技大賞新人賞を受賞しています。
その後、所属事務所だったキーイーストは、いじめ疑惑で活動を中断したジスさんとの今後の活動が難しいと判断し専属契約を解除しました。事実上引退し、現在は社会服務要員として代替服務で公益勤務中です。
今後、彼の演技を見れる日は訪れるのでしょうか。
続いては、184cmの高身長と端正なルックスで人気のキム・ナムギルさんです。
以前は芸名のイ・ハン名義で活動していましたが、2008年に本名のナムギルに戻し「善徳女王」のピダム役でブレイクを果たしています。
キム・ナムギルさんが途中降板したのは、日本でも話題となったドラマ「赤と黒」です。「赤と黒」は、全20話で準備していましたが、キム・ナムギルさんが兵役入隊の通知を受けたため、当初の企画より3話短い全17話で構成されました。
すぐにキム・ナムギルさんが出演するシーンを優先的に撮影し、入隊ギリギリまで進めてきましたが全て撮り終えることができませんでした。そのため異例とも言える顔が映らないシーンで代役を立てて撮影を行ったそうです。
早期終了で心配される中、キム・ナムギルさん演じる悪い男ゴヌク役がハマり、大人が楽しめるドラマとしてヒットしました。いまだに再放送を望むファンの声も多く、キム・ナムギルさんの代表作として有名になりましたね。
現在は、ドラマや映画で精力的に活動しています。「悪の心を読む者たち」の他に若手俳優との共演でも話題を集める「アイランド」や「盗賊:剣の音」など主演作が多数あります。
また魅力的な役を見せてくれるといいですね。
最後にご紹介するのは、1999年のミュージカル「魔女狩り」でデビューしたぺ・ソンウさんです。
演劇舞台を中心に活動し、映画やドラマの出演でも幅広い演技を見せ「もっと猟奇的な彼女」に出演するなど実力派俳優として有名ですよね。
クォン・サンウさん主演ドラマ「熱血弁護士 パク・テヨン〜飛べ、小川の竜〜」を途中降板しています。
ペ・ソンウさんは、ソウル・江南区新沙洞で、知人と酒を飲んだ後に運転しているところを摘発されました。血中アルコール濃度は0.08%以上であり、この数値は免許取り消しレベルだったそうです。その後、ペ・ソンウさんは1年間に渡り活動を休止しています。
ドラマはペ・ソンウさんの出演シーンは大幅にカットされ、代役は同じ事務所に所属するチョン・ウソンさんが務めました。
現在は、台湾映画のリメイク「言えない秘密」への出演で復帰をしています。
ぺ・ソンウさんの幅広い演技力を活かして、今後も活躍してほしいですね。
いかがでしたか。今回は、突然ドラマを降板した5人の俳優の現在についてご紹介しました。
さまざまな出来事により降板せざるを得なかった俳優達でしたが、支えてくれるファンの存在があったからでしょうか、それぞれの期間を経て復帰している方もいましたね。
スキャンダルでの降板はイメージダウンに繋がり、今後の芸能活動にも影響が出てしまいます。しかし批判を浴びても再びチャレンジし活躍する姿は勇気を与えてくれました。
今後のますますの活躍に期待し、お茶の間にたくさんのドラマや映画を届けてくれることを期待したいですね。
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