華やかな芸能生活を送っているように見える一方で、辛い難病を抱えて生活している韓国芸能人も少なくはありません。毎日を楽しく過ごすためには健康が第一ですが、病気というものは自分が気を付けて生活していても、ある日突然襲ってくるものです。
生まれつきそのような体質になってしまうこともあります。特に難病にかかってしまうとなかなか思うようには生活できないものです。また芸能人という立場にあると、世間に自分のプライバシーに関わることを発表することは気が重いという方もいるでしょう。
今回は、自分が闘病していることを発表した韓国芸能人6人の現在についてご紹介していきます。
まず最初にご紹介するのは、「風の絵師」に出演し、史上最年少でSBS演技大賞を受賞しているムン・グニョンさんです。
女優ムン・グニョンさんは2017年2月、急性コンパートメント症候群であることを発表しました。
急性コンパートメント症候群とは筋コンパートメント(筋肉、神経、血管の集まり)の圧力が高まり、痛みを伴って、筋肉や神経が損傷してしまう病気です。
治療をしなければ数か月から数年続く可能性もあり、最悪生命の危険もあります。痛みが激しい為、必ず治療が必要だと言われています。
ムン・グニョンさんの所属事務所は「ムン・グニョンが急性コンパートメント症候群という診断を受けてすぐに緊急手術をした。予定されていた演劇『ロミオとジュリエット』の地方公演をやむを得ずキャンセルすることになった」と発表しました。
その後の1か月の間に、ムン・グニョンさんは計4回に渡る手術をしています。
しかし、手術を数回行っているということもあり、すぐに女優業復帰には至らず、しばらくの間は健康回復に向けてリハビリを行いました。
活動再開は、それから6か月後のことになります。主演を務めた映画『ガラスの庭園』にて、釜山国際映画祭の公式記者会見に出席し、ファンを安心させました。2019年のバラエティ番組で病気は完治したことを発表し、現在も映画やドラマに出演するなどして女優業に励みながら演出家としても活躍されています。
2022年には新しく発足した芸能プロダクションと契約していますので、今後の活躍にも期待できそうですね。
次にご紹介するのは、ドラマ「華麗なる時代」で一躍有名になった俳優のチソンさんです。
チソンさんは先天性の脊髄分離症であることを告白しています。 脊椎分離症は椎間関節の基部にある骨が分離する病気です。症状は下肢の痛みやしびれや腰痛などがあります。
原因としては、腰の曲げ伸ばしや捻り運動を繰り返すことで徐々に骨の分離が起こるとする「疲労骨折説」がありますが、骨が成熟していない子供の頃にスポーツで腰部に負担がかかることで発症する場合もあります。
チソンさんの場合は先天性のものなので、産まれた時から背骨の発育に問題があると見られ、非常に稀な病気だと言えます。
現在もこの難病と闘いながら俳優業に励んでいるとみられていますが、日本でリメイクされて話題となった「知ってるワイフ」や、視聴者に正義に関するメッセージを投げかけたドラマ「悪魔判事」ではミステリアスな判事役を熱演しています。
インスタグラムでは、度々奥様のイ・ボヨンさんへの感謝の気持ちを伝えた写真を公開しています。イ・ボヨンさんの献身的なサポートがあるからこそ、チソンさんの素晴らしい作品が見れているのかもしれませんね。
次にご紹介するのは、「イ・サン」でヒロインを演じ、人気女優の仲間入りを果たした女優のハン・ジミンさんです。
ハン・ジミンさんはメニエール病を患い、2008年には芸能活動を休止していました。
メニエール病とは、激しい回転性のめまいと難聴・耳鳴り・吐き気などを繰り返す内耳の疾患です。耳の奥にある内耳の内リンパ液が増える事が原因とされています。
30代から50代に多く発症し、ストレスや睡眠不足からなるものだと言われていますが、真相は分かっていません。初期のうちに治療を開始すれば完治が見込める病気だと言われています。
ハン・ジミンさんは3年間治療に専念し、2011年の映画「朝鮮名探偵 トリカブトの秘密」の出演にて芸能活動を再開し、症状が軽くなったことを明らかにしています。
家族の絆を描いた2022年のドラマ「私たちのブルース」では海女のイ・ヨンオクを演じ、撮影現場での団らんする姿が話題となりました。
これからも素敵な笑顔を見せてほしいですね。
続いてご紹介するのは、男性アイドルグループUP10TIONメンバーのイ・ジニョクさんです。2019年8月、イ・ジニョクさんは心臓病を患っていることを告白しました。
出演した韓国の番組で「実は心臓病があるんです」と病気の詳細について話しています。
先天性の病気で心臓の弁膜がきちんと働いておらず、子供の頃はあまり大きな問題だとは感じていなかったそうですが、アイドルになる為に会社へ入った時に皆より体力が無いことに気付いたと言います。
それでもアイドルとしての夢を諦めない為に、毎日一生懸命練習しながら生活しているうちに心臓も筋肉も発達して良くなってきたそうです。現在も定期的に通院していることも告白したジニョクさんですが、主治医の先生もここまで良くなるとは思わなかったとしています。
心臓病を患っている為に飲酒も喫煙もせず、コーヒーなどカフェインが入っているものは飲まないとし、健康管理の徹底ぶりが伺えますよね。
現在では、ソロ活動も行い、ドラマ「その男の記憶法」で俳優デビューをしています。ますます今後の活躍が楽しみですね。
続いてご紹介するのは、ドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」で人気を博したユ・アインさんです。
2015年、ユ・アイさんは骨腫瘍の診断を受けています。骨腫瘍は骨に発生する腫瘍の総称で、骨に腫瘍が出来ることで痛みが出現し、運動の妨げになることがあります。 正確な原因は不明とされていますが、ユ・アインさんの場合、2013年の映画撮影中に右肩の筋肉が破裂する怪我を負ったことが原因だと言われています。
しかし悪性ではなく良性のため、持続的に通院しなければいけない状況ではないとし、日常生活には支障がないと判断されました。良性の場合、基本的には特別な治療はせず、経過観察になることが多いそうです。しかし骨がもろくなり骨折しやすくなる可能性もあると言われている病気ですので、良性であっても注意が必要です。
骨腫瘍を発症したことで軍入隊を数回保留にされていましたが、所属事務所は2017年6月、兵務庁から“現役志願活用不可”の判定を受けたことを発表します。しかし、この判定についてネット上では「兵役逃れだ」「ドラマに出るなら兵役へ行け」と批判を受けることとなりました。
現在では、自然の法則を超越したドラマ「地獄が呼んでいる」の新興宗教の教祖役で注目されました。今後はどんな役で驚かせてくれるのか楽しみですね。
最後にご紹介するのは、ソロ歌手や女優として活躍しているIUさんです。
IUさんは過去に不眠症と過食症であることを告白しています。
不眠症とは精神的なストレスや身体的な苦痛によって、十分に睡眠が取れない状態のことを言います。寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりすることです。
また、過食症とは摂食障害の一種で、自分の食欲をコントロールできず大量に食べてしまう症状です。神経性大食症とも言われ、こちらもストレスが原因で引き起こすことが多いようです。
2009年、IUさんは練習生となってからわずか10か月で歌手デビューをしました。華々しいデビューを飾り、歌がヒットする一方で、本人はとても不安を抱えていたようです。
この頃に関してIUさんは「『Good Day』で大人気を得た時、たくさん愛されて幸せだと思うより、この人気はすぐに冷めてしまうのではないかという不安をいつも感じていた。」と話しています。日に日に忙しくなるスケジュールの中、まともな睡眠をとることも難しかったのでしょう。
“国民の妹”という愛称もあり、いつも素敵な笑顔を見せてくれていたIUさんですが、その苦労は計り知れないものだったようです。
現在病気が完治したかどうかは公表されていませんが、治療を並行しながら自己嫌悪を和らげようと自ら努力したおかげで症状はよくなってきていると話しています。
近年では、是枝裕和監督の2022年公開映画「ベイビー・ブローカー」で子を捨てた母親役を演じています。演技の幅を広げているIUさん、今後の活躍が楽しみですね。
いかがでしたか。今回は、闘病していることを公表した韓国芸能人6人の現在についてご紹介しました。
先天性のものから原因があるものまで病気の種類は様々です。辛い病気と闘いながら一生懸命に生きる彼らの姿は尊敬に値します。
何事も健康が1番なので、食事や運動など日々の健康に気を付けながら生きていきたいですよね。また、精神的な不調が身体的な不調に繋がることもあるので、自分自身の心も大切にしていきましょう。
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