日本のドラマと比較してアジアはもとより世界中で多く見られている韓国ドラマ。
Netflixで韓国ドラマが数多く配信されるようになって以降は、世界で知られる作品数も多くなり自然と制作費も膨大なものとなっています。
ということで今回は、膨大な制作費が投じられた韓ドラ10選の紹介をしていきたいと思います!
「アスダル年代記」は、2019年に韓国tvNで放送された古代を舞台としたファンタジーアクションドラマです。
主演はチャン・ドンゴンさん、ソン・ジュンギさん、キム・ジウォンさん、キム・オクビンさんという豪華なメンツで、太古の地アスダルを舞台に英雄たちの戦いを大きなスケールで描いています。
その内容は韓国版「ゲーム・オブ・スローンズ」といった感じのアクション、ファンタジー、権力闘争を描いたもので、総製作費540億ウォンという超大作となっています。
しかもこの作品は、2023年に「アラムンの剣」というタイトルで続編も制作されており、こちらにも同規模の制作費が投入されています。
シーズン1から8年後の世界を描いた「アラムンの剣」は、キャストがソン・ジュンギさんからイ・ジュンギさん、キム・ジウォンさんからシン・セギョンさんに、日本での配信もNetflixからDisney+に変更されています。
しかもこのシリーズは、当初からシーズン3の製作も予定されているようで、製作・放送時期は未定のようですが続編にも期待したいですね!
「ミスター・サンシャイン」は、2018年に放送され最高視聴率18.1%を記録したロマンス歴史ドラマです。
イ・ビョンホンさんとキム・テリさんが主演を務め、ユ・ヨンソクさん、キム・ミンジョンさん、ピョン・ヨハンさんといった人気俳優がメインキャストを務めたこの作品は、日本統治下の朝鮮半島を舞台に抵抗とロマンスを描いています。
「太陽の末裔」「トッケビ」といった大ヒット作を手掛けた制作陣が、430億ウォンもの莫大な制作費をかけてその時代の空気感を再現しています!
「還魂」は、2022年に2パートに分けて放送されたファンタジーロマンス時代劇です。
イ・ジェウクさん、チョン・ソミンさん、コ・ユンジョンさんといった人気若手俳優が主演を務め、魂の入れ替わりをテーマに若者たちの成長とロマンスが描かれています。
本作は時代劇ではありますが、架空の国を舞台としたファンタジー要素満載のアクションドラマとなっており、CGをフル活用した術法やソードアクション、世界観に合わせて実際に作られた巨大なセットなどに制作費400億ウォンが投入されました!
前編と後編でヒロインがチョン・ソミンさんからコ・ユンジョンさんにバトンタッチするという展開も斬新で、普段時代劇を見ない方でも楽しめる内容となっています。
「ナルコの神」は、2022年にNetflixで配信された犯罪ドラマです。
実際の出来事を基に制作され、普段ドラマ作品にほとんど出演しない大物映画俳優ファン・ジョンミンさん、ハ・ジョンウさんを主演に迎えた麻薬王に関するドラマです。
共演は、パク・ヘスさん、チョ・ウジンさん、ユ・ヨンソクさん、チャン・チェンさんといった豪華俳優陣であり、南アメリカにあるスリナムという国で麻薬王となった男と、その男を捕まえようとする国家情報院、そして国家情報院の作戦に協力することになった民間人との熾烈な争いが描かれます。
映画「工作 黒金星と呼ばれた男」でもファン・ジョンミンさんとタッグを組んだユン・ジョンビン監督が手掛けた本作は、豪華キャストや海外ロケの影響もあり全6話というドラマにして総製作費は400億ウォンに及びました!
「智異山〜君へのシグナル〜」は、2021年に放送された智異山国立公園でレンジャーを主人公としたミステリードラマです。
チョン・ジヒョンさんとチュ・ジフンさん主演という豪華キャストにより山で起こる神秘的な出来事を追っていくストーリーであり、「シグナル」や「キングダム」シリーズを手掛けたキム・ウニ作家と「トッケビ」や「ミスター・サンシャイン」の監督がタッグを組んだ話題作です。
秘境で起こる神秘的な出来事を表現するためのCGと豪華キャストの起用により、その制作費は300億ウォンと言われています!
「ザ・キング:永遠の君主」は、イ・ミンホさん、キム・ゴウンさん、ウ・ドファンさん共演による2020年放送のファンタジーロマンスドラマです。
本作はパラレルワールドを用いた二つの世界を舞台としたもので、大韓帝国の若き皇帝と大韓民国の女性刑事とのロマンスと、二つの世界を支配しようとする悪人との戦いが描かれます。
こちらは「太陽の末裔」「トッケビ」「ミスター・サンシャイン」などを手掛けるキム・ウンスク作家による作品で、豪華スタッフとキャストの起用、ファンタジー世界を実装するために制作費300億ウォンが費やされました。
「ペントハウス」は、2020年から2021年にかけて3シーズンが放送されたメガヒットマクチャンドラマです。
「SKYキャッスル」「夫婦の世界」に引き続き大ヒットとなった「ペントハウス」の視聴率は瞬間最高31.1%というもので、その内容はセレブたちが暮らす超豪華高層マンションを舞台とした欲望と復讐のドラマです。
愛憎劇に加え、どんでん返しの連続と強烈なキャラクターが魅力で、上流階級の暮らしを再現するために豪華絢爛なセットを作っただけでなく、セレブが身につける豪華な小物も用意したため制作費が莫大なものとなったと言われています。
しかも、その制作費270億ウォンはシーズン1、2だけのものであり、シーズン3も含めると約322億ウォンとなると推測されています。
「シーシュポス:The Myth」は、チョ・スンウさん、パク・シネさん主演により2021年に放送されたファンタジーミステリードラマです。
そのストーリーは、不可解な現象に遭遇したことから世界の危機に気付いた天才エンジニアが、未来からきたという女性と共に危機を回避しようと奮闘するというSFとなっています。
SFジャンルのドラマということもあり、通常のドラマよりも制作費がかけられたそうで、その金額は200億ウォンと伝えられています。
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は、パク・ウンビンさん主演による自閉スペクトラム症の新人弁護士の活躍を描いたヒューマンドラマです。
韓国ではサスペンス展開になることが多い弁護士ものですが、本作は毎回起こる訴訟問題を独特の魅力を持つウ・ヨンウ弁護士が平和的に解決していくという内容になっているのが特徴です。
自閉スペクトラム症が原因で起きる問題や同僚との衝突なども勿論描かれますが、ウ・ヨンウが周りに及ぼす影響により同僚弁護士たちにも変化が起きたり、殺人や権力者の不正といった問題でなく身近な問題がテーマにされているのも特徴です。
そんな素朴で人間味たっぷりのドラマなんですが、実は制作費が200億ウォンもかかっているのだとか!
エピソードごとに登場するゲストをはじめとするキャストに費用がかかったのかもしれませんが、マスコット的存在であるクジラのCGに使われたのではないか?と推測されています。
「ヴィンチェンツォ」は、ソン・ジュンギさん、チョン・ヨビンさん、オク・テギョンさん共演によるサスペンスドラマです。
イタリアンマフィアの顧問弁護士ヴィンチェンツォが、昔金塊を埋めた場所に建つビルの住人たちと共に悪徳企業と対決するという斬新なストーリーで、弁護士側主人公の法廷ドラマではなく、アクション、サスペンス、コメディ、ラブロマン要素が全て詰まったエンタメ作品となっています。
キャラクタードラマとしても楽しめるだけあって、ビルの住人や悪役として個性豊かなキャストが多数出演している作品であり、その出演料やイタリアの風景をCGで再現したことで制作費が高騰したようです。
以上、膨大な制作費が投じられた韓ドラ10選を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
今回紹介した作品以外にも、日本のゴールデンタイムに地上波で放送され話題となったイ・ビョンホンさん主演のスパイアクション大作「IRIS-アイリス-」や、総製作費が約650億ウォンという世界的にも大ヒットした「ムービング」などが制作費が高い作品として有名ですが、やはりNetflixやDisney+で配信される作品は制作費が高い傾向にあるようですね!