最近では、多くの韓国ドラマが日本でリメイクされ、注目を集めています。今回は韓国で2000年代に話題を集めたドラマで、その後日本でもリメイクされた作品を10件選んでご紹介します。
日本でリメイクされた韓国ドラマ10選
それでは早速見ていきましょう。
ボイス110緊急指令室
最初にご紹介するのは、日本で2019年に、唐沢寿明さんと真木よう子さん主演でリメイク、放送された「ボイス110緊急指令室」です。
原作は2017年、チャン・ヒョクさんやイ・ハナさん主演で、韓国ドラマの歴史を塗り替えたとまで言われた名作「ボイス〜112の奇跡〜」になります。
型破りな刑事と天才ボイスプロファイラーがタッグを組み、殺人事件の陰謀に迫る大ヒットドラマで、その後シリーズ化され、これまでシリーズ4まで放送されました。
腕利きの刑事、チャン・ヒョクさん演じるジニョクは、3年前のある夜、妻が何者かに惨殺されるという悲劇に見舞われます。まもなく有力容疑者が逮捕されますが、通報を受けた警察官の、イ・ハナさん演じるグォンジュは法廷で犯人の声と違うと証言し、ジニョクは激怒します。
3年後、グォンジュはジニョクのいるソンウン地方警察庁の112通報センター長に就任。ジニョクは大いに不満でしたが、そのとき、助けを求める女性から通報が入ります。
ジニョクが現場に向かい、聞こえないはずの音が聞こえるというグォンジュの言葉に従って無事に女性を救出することができました。
そして、グォンジュの父もまた3年前の事件で命を落としていたことを知り、ふたりは真犯人を突き止めるため捜査を進めます。
チャンヒョクさんの数々のアクションや格闘シーンはさすがですが、サイコパス役で出演しているキム・ジェウクさんの、イケメンがいとも平然に人を殺す姿がすごい迫力で、見どころ満点です。
知ってるワイフ
続いてご紹介するのは、韓国で2018年に、チソンさんとハン・ジミンさん主演で放送されると、続いて2021年、日本でも大倉忠義さんと広瀬アリスさん主演で、同名タイトルで放送された「知ってるワイフ」です。
過去にタイムスリップして、もうひとつの選択をすることで巻き起こる、ファンタジー・ラブコメディーです。
銀行員のチソンさん演じるジュヒョクは、ハン・ジミンさん演じるウジンと結婚5年目で、2児の父親。
職場では上司や部下に責められ、帰宅すれば妻の罵声が飛んでくる毎日です。
離婚を考え始めたジュヒョクの前に、大学時代の後輩で初恋相手の、カン・ハンナさん演じるヘウォンが現れます。当時と変わらず美しいヘウォンから、好きだったことを告白され、ウジンとの結婚を後悔してしまいます。
そんなある日、高速道路を走行していたジュヒョクは見慣れない料金所を通過すると、突然車が暴走し、気が付くと大学時代にタイムスリップしていたのです。
見どころは、過去を変えて妻を入れ替えたはずのジュヒョクが、再びウジンに惹かれて本当のウジンの姿を思い出して過去を振り返るところです。
ベテラン人気俳優チソンとハン・ジミンの、夫婦間のあうんの呼吸の演技は完璧です。
TOW WEEKS
三番目にご紹介するのは、2013年に韓国でイ・ジュンギさんやパク・ハソンさんが主演し放送されたドラマ「TOW WEEKS」です。
2019年には日本で、三浦春馬さんや芳根京子さんが主演した同名ドラマがリメイクされました。
ワケありな父親が娘を救うために逃亡劇を繰り広げるサスペンスストーリーです。
質屋の雇われ店主、イ・ジュンギさん演じるテサンのもとに、かつての恋人だった、パク・ハソンさん演じるイネが訪ねてきます。8年前、テサンとの間に生まれた娘が白血病を患っている為、ドナー検査をしてほしいと言われ、初めて自分に子どもがいることを知るテサン。
血液検査の帰りに、イ・チェミさん演じる娘スジンと出会い、戸惑いながらも愛おしいと感じます。
検査の結果、幸いにも骨髄が一致し、2週間後の手術が決まります。
一方、悪徳事業家のイルソクは愛人の殺害の濡れ衣をかつての手下テサンに着せます。警察に逮捕されたテサンは交通事故に乗じて脱走。それを追うのは刑事の、リュ・スヨンさん演じるスンウ、検事のジェギョン、謎の殺し屋も。娘の命を救うため、テサンの必死の逃亡が始まります。
「アラン使道伝」や「一枝梅(イルジメ)」で注目を浴びたイ・ジュンギさんが、本作では娘への限りない父性愛に満ちあふれた初の父親役に挑戦。
無実の罪で追われる一人の男としての葛藤を見事に表現しています。
そして、逃走劇には必須の変装姿も大きな見どころです。
イケメンですね
四番目にご紹介するのは、2009年に韓国でチャン・グンソクさんやパク・シネさん主演で放送された「イケメンですね」です。日本では、2011年に瀧本美織さんと玉森裕太さん主演で、同名ドラマがリメイクされました。
シスターになるため修道院で修行する、パク・シネさん演じるコ・ミニョには、双子の兄である、パク・シネさん二役のミナムがいます。兄ミナムは、行方不明の母を探すために、大人気イケメンバンド・エイ・エンジェルの新メンバーになるはずでした。
しかしミナムは整形に失敗。困ったマネージャーのマ・フニ室長から「3か月だけ兄の代わりをしてくれないか?」と頼まれます。困惑しながらも、ミニョは髪を切り女であることを隠して、ミナムとしてエイ・エンジェルに加入することを決めました。
そんな中、ミニョはメンバーのチャン・グンソクさん演じるファン・テギョンに恋をしてしまいます。
韓国版では、ツンデレのチャン・グンソクさんに、大人の魅力あふれるジョン・ヨンファさん、そして可愛さいっぱいのイ・ホンギさんの三人を見られるだけでも十分楽しめる作品です。
魔王
五番目にご紹介するのは、韓国で2007年に、オム・テウンさん、チュ・ジフンさん、シン・ミナさんが主演した「魔王」です。「魔王族」と呼ばれるドラマのファンが集会を開くなど社会現象を引き起こしました。
日本では、2008年に大野智さん、生田斗真さん、小林涼子さんが主演して、同名ドラマがリメイクされました。
オム・テウンさん演じる刑事カン・オスのもとに、ある日1枚のタロットカードが届きます。
数日後、父親の会社の顧問弁護士が殺害され、現場には、彼のもとに届いたものと、同じカードが残されていました。
被害者が死の直前に電話していた相手は、「弁護士会の天使」と呼ばれる、チュ・ジフンさん演じる弁護士オ・スンハ。しかし、笑顔の裏では、殺人をすることも辞さない氷のような人間だったのです。
証拠品となるタロットカードの製作者、シン・ミナさん演じるヘインは、サイコメトリー能力を使って事件の真相を解くことになりますが…。
サイコメトリーやタロットカードなど目新しい素材を取り入れ、緻密なストーリーで、「善と悪」の間で微妙に揺れ動く人間心理を描き出しています。
「天使」と「悪魔」を演じ分けたチュ・ジフンさんの熱演や、サイコメトラーというミステリアスな女性を演じたシン・ミナさんにも注目です。
グッド・ドクター
六番目にご紹介するのは、2013年に韓国で、チュウォンさん、ムン・チェウォンさんやチュ・サンウクさんが出演した「グッド・ドクター」です。最高視聴率22%を記録し、同時間帯視聴率、全話1位を獲得しました。
続いて、2017年に米国、2018年には日本、更に2019年にはトルコでも同名タイトルでリメイクされました。
自閉症でサヴァン症候群だが、優れた空間認識能力と暗記力を持つ、チュウォンさん演じるパク・シオンは医師を目指していました。
保護者で、シオンの医師としての才能を見出してくれた、チョン・ホジンさん演じるチェ・ウソクに会いに行く途中、シオンは、事故で大怪我をした子供を見つけ、応急処置を施した上、病院まで一緒に行くことになります。
その頃、ウソクが病院長を務めるソンウォン病院では、ある会議が行われていました。
韓国版は日本版と違い、医療ドラマの他にも、主人公が先輩女性を好きになるラブストーリーも入れており、みどころです。実際、チュウォンさんとムン・チェウォンさんは、KBS演技大賞・ベストカップル賞に選ばれました。
一方、日本版では、ドラマ初主演の山崎賢人さんが、それまでのラブストーリーのイケメン役のイメージを脱し、自閉症を持った青年というむずかしい役どころを見事に演じきっています。
記憶~愛する人へ~
七番目にご紹介するのは、2016年韓国で、イ・ソンミンさん、2PMのジュノさん、ユン・ソヒさんが主演した「記憶〜愛する人へ〜」です。
日本では、2018年に「記憶」の題名で、中井貴一さんや優香さんに、泉澤祐希さんが主演でリメイクされました。この時、韓国版で主演したイ・ソンミンさんとジュノ[2PM]さんが、カメオ出演して話題となりました。
イ・ソンミンさん演じるパク・テソクは、数々の訴訟を勝利に導いてきた凄腕弁護士ですが、キム・ジスさん演じる、妻ヨンジュは家庭を顧みない夫の態度に寂しさを感じていました。
テソクと共に働くこととなった、ジュノさん演じる若手弁護士チョン・ジンは、勝訴のためには手段を選ばないテソクのやり口に幻滅していました。 しかし、そんなテソクにも辛い過去があったのです。
15年前、元妻との間に生まれた息子ドンウをひき逃げ事件で亡くし、その犯人も見つからず、事件はもうすぐ時効を迎えようとしていました。
そんなある日、友人の医師から、テソクがアルツハイマー病であるという衝撃的な診断結果を知らされます。一人悩み、葛藤するテソクでしたが、病は着実に記憶を蝕み、日常生活に支障をきたし始めます。
そんな折、ドンウのひき逃げ事件に、テソクの事務所の代表イ・チャンムの息子スンホが絡んでいることが判明します。
辛いテーマですが、多くの愛を見せてもらい、気落ちすること無く温かい気持ちで満たされるドラマです。また、ジュノさん演じる弁護士チョン・ジンと、テソクの秘書のオフィスラブは、ハラハラさせられるドラマの中で息抜きになっています。
ごめん、愛してる
八番目にご紹介するのは、2004年韓国で、ソ・ジソブさんとイム・スジョンさん主演で放送され、また、日本でも2017年に、長瀬智也さんと吉岡里帆さん主演で、同名タイトルで放送された「ごめん、愛してる」です。韓国では最高視聴率29%を記録し、あの「冬のソナタ」を凌ぐ大ヒットとなったラブストーリーです。
ソ・ジソブさん演じるムヒョクは、幼い頃オーストラリアへ養子に出されますが、養父母に捨てられストリートチルドレンとして育ちます。
初恋の人を救ったときに撃ち込まれた銃弾は、彼の誇りでしたが、その初恋の人は、彼の元を立ち去り、忌まわしい祖国である韓国へ帰れと言い放ちます。
そして韓国に戻ったムヒョクは、自分の出生の秘密を知ることに。
一方、イム・スジョンさん演じるウンチェは、幼馴染みのミュージシャン、ジョン・ギョンホさん演じるユンをずっと想い続けている健気なスタイリストですが、ある日、彼女の前に無礼な男が現れます。
ユンのマネージャーだというその男にうんざりしながらも、ウンチェはだんだん目が離せなくなります。
見どころは、ソ・ジソプさん演じるムヒョクの、何とも言えない物悲しい表情です。
静かに燃えるような泣くような表情が、このドラマに深みを与えています。
お決まりパターンのドラマ展開やイチャイチャシーンを見飽きた人にお薦めです。
名ラブシーンやラストシーンを持つ、韓国屈指の傑作ドラマと言えます。
未満警察ミッドナイトランナー
九番目にご紹介するのは、日本で2020年に、Sexy Zoneの中島健人さんと、元:King & Princeの平野紫耀さんがダブル主演した「未満警察ミッドナイトランナー」です。
原作は、2017年に韓国で、パク・ソジュンさんとカン・ハヌルさんのダブル主演で放送された「ミッドナイト・ランナー」になります。
パク・ソジュンさん演じる、感情的で行動派のギジュンと、カン・ハヌルさん演じる理論的で頭脳派のヒヨルは、警察大学2年目の警察官の卵です。
ある夜、親友の二人は外出先で女性の拉致事件を目撃します。
学校で学んだとおりに警察に通報する二人でしたが、警察は別の誘拐事件の捜査をしており、二人が目撃した事件を積極的に捜査しようとはしません。学んだ知識から女性の命が危険にさらされていると考えた二人は、独自に女性の行方を調べることを決めます。
ポップな学園コメディかと思いきや、実は凶悪犯罪に立ち向かっていく重厚なストーリー展開のドラマです。
パク・ソジュンさんやカン・ハヌルさんのファンの方は勿論、韓国の警察事情や社会情勢に興味がある方にもお薦めです。
彼女はキレイだった
最後にご紹介するのは、2015年韓国で、パク・ソジュンさんとファン・ジョンウムさん主演で放送された後、2021年日本でも、中島健人さんと小芝風花さんが主演して、同名タイトルでドラマリメイクされた「彼女はキレイだった」です。
ファン・ジョンウムさん演じるキム・ヘジンは、幼い頃は裕福で優れた容姿と成績であったが、成長して残念な容姿になってしまい、何をするにも上手くいかない日々を送っています。
ある日、ヘジンのところに一通のメールが届きますが、相手は、子供のころ太っちょでいじめられっ子だった、親友であり初恋相手の、パク・ソジュンさん演じるソンジュンでした。
15年ぶりの再会に胸を躍らせるヘジンでしたが、現れたのは完璧なイケメンに成長したソンジュンだったのです。
気後れしたヘジンはとっさに身を隠し、親友で美人の、コ・ジュニさん演じるハリに自分の代役を頼みます。
ファン・ジョンウムさんの演技力と美貌で、さえないヘジンから垢抜けしたヘジンへ変貌する姿は見事です。
また、登場人物がみないい人で魅力的なので、見ていて気持ちよくなるドラマです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
てっきり日本のオリジナルドラマかと思っていたら、韓国のリメイク作品だったというのが多くて驚きますね。
通常は、韓国原作版の方が日本リメイク版より話数が多くなっており、その分、人物の関係性や家族背景などがより深く描かれていて、見応えもあります。
日本版をご覧になった方は、韓国版と見比べても面白いと思います!
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